2010年5月アーカイブ

私が写真を始めた頃は当然、デジタル写真などではなくてフィルムと印画紙を使ってプリントを作る銀塩写真でした。
もう少し、詳しくお話すると、大学に入って一番最初の「写真基礎演習」では、組み立て暗箱にガラス乾板と云う、旧式な方法で写真を撮りました。
おそらく同年代の人たちでもガラス乾板なんて使ったことがないのではないかと思います。

九州の片田舎の写真大学だからこのような時代遅れなことをやっていた・・・なんてことではありません。
その当時実習を担当された「渡辺 巌先生」が、まだガラス乾板が手に入るうちに、学生たちにもガラス乾板での撮影を経験させてやろうと云う配慮からだったと思います。
同じように「写真基礎演習」を担当された「小原 伝先生」は乾板ではなくてフィルムでしたが、ガラス乾板用の撮枠(とりわく/ガラス乾板を入れて撮影に使うもの)にシースと呼ばれるアダプターにフィルムを入れて撮影したのも、変化する写真の世界を幅広く体験させてやろうということだったろうと想像します。

お二人の先生たちの考えを受け継ぐかたちで、私も、銀塩写真を使って学生たちに写真の実習をやってもらいます。
フィルムや印画紙、薬品など銀塩写真を取り巻く環境は先細りの状態です。
そんな時代にあって黒白銀塩写真なんて、おそらく大学を出ると経験することもないでしょうから、なんとか材料の揃う今のうちに経験させておいてあげよう考えてのことです。

それと、もう一つ理由があります。
私も昨今の写真環境の変化や学生の要望を取り入れるかたちで、デジタル写真を授業に取り入れてきました。
しかし、撮影後に手直しできる範囲が広くなるなど、デジタル写真の簡単便利な側面だけを学生たちは重宝し、その結果、学生たちの作る写真がどんどんつまらないもの、軽薄なものになっていく傾向が年々強くなっていくように感じるのです。

銀塩写真の場合、撮影後の手直しには限界があり、出来る限り撮影の段階で完成度を上げておく必要があります。
また、撮影後の暗室処理などにおいても、現像液の溶解、暗室の準備にはじまり、終了後の後片付けなど、一日仕事と言っても過言ではありませんでした。

失敗をすれば、デジタル写真のようにふたたび最初のデータに戻り、再びやり直せるなんてことも銀塩写真ではあり得ません。
失敗すれば、そこで終わり。必要なら再撮影。
しかし、スナップ写真などにおいては、再撮影など出来ません。
常に真剣勝負です。

デジタル写真の調整はモニターを見ながら視覚的に行えますが、銀塩写真は出来上がってみるまで、はっきりとした仕上がりは分かりません。
頼りになるのが、結果を想像できる能力だけで、それは経験とセンスが要求されます。

そう、銀塩写真は大変なのです。
その大変さから逃げて、簡単便利なデジタル写真は写真学生の間でも大流行りです。
放っておけば殆どの学生はデジタルで卒業制作をやりたがります。

デジタル写真の簡単便利を悪いと言っているのではありません。
気軽に楽しく写真ができることは素晴らしいことです。
ただ、その前に少なくとも写真学生が基本をしっかりと身につける必要があると考えるのです。

決して失敗が許されない銀塩写真。
若いうちには、その緊張感のなかで写真をやってみる時期も必要ではないでしょうか。

今日の写真は銀塩写真です。
ハワイオアフ島の西部、ワイアナエと云町のビーチにある公衆トイレです。
ハワイもアメリカですから、危険と隣り合わせの場所も結構あります。
ちょっと怪し気な奴と、トイレで二人っきりになると、ちょっと緊張します。
トイレで緊張すると・・・出るものも・・・でなくなる。
今日の本文の内容と「緊張」の質が違うか。。。。

ハワイ オアフ島 ワイアナエ PF0718/538.003

537.007#

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

大学で高校生対象に写真の技術講習会を開いています。
毎年、この時期の土曜・日曜を利用して福岡県各地から高校の写真部員たちが大学に来てくれます。
今日は、私が大学側の担当者となっていましたので、日曜日ですが大学にやってきました。

講習会は10時スタートですから、朝はのんびり歩いてやってきました。
天気も上々です。
風が心地よく吹いて、ジャケット姿で歩いても汗をかくほどではありません。

自宅から大学までの歩行コースもちょっと遠回り、寄り道コースを選んでやってきました。
歩けば、写真を撮るチャンスも生まれます。
一時間ほどの散歩で撮った写真のなかから、「これは良いかも・・・」と選び出した写真が5枚です。

本日のカメラはLEICA M9。
この春はいろんなカメラを使ってみましたが、結局ここに戻ってきました。
これは何なのですかね?
オートフォーカスも含め、最近のデジタルカメラは実によく出来ています。
文句はないのだけれど、付き合いは長続きしない。

反対にLEICAは、フィルムカメラの時代から、いろいろと注文をつけたいところはあるのですが、妙に愛着がわいて使い続けているうちに、気づいたら使い手側が不便さや不都合に慣らされてしまい、愛すべきカメラとなってしまいます。

この春、いろいろなカメラを使った理由は、「カメラオブザイヤー」の審査に関係したからです。
たくさんのリストの中から、気になるカメラを調査。
書類審査を通ったカメラは、量販店に出かけて実際に操作してみる。
そして、最終的に残ったカメラを実際に使ってみたのです。

それが、この春使ったOLYMPUS PEN E-P1、PENTAX K-7、それにRICOH GXRです。
結局、今年の、「カメラオブザイヤー」はOLYMPUS PEN EP1が獲得しましたが、私も一位に推薦したのはOLYMPUS PEN E-P1でした。
いま、手元に資料が無いので間違っているかも知れませんが、PENTAX K-7が三位、RICOH GXRが四位だったと思います。

じゃあ、二位は?
二位はCANON EOS 7Dでした。
私がCANON EOS 7Dを推薦しなかったのは、「普通」だと思ったからです。
EOS 7DはCANONのカメラの中では珍しく(失礼)しっかりと作られたカメラだと私も思いますが、でも、だからといって推薦するほどのこともないと判断したのです。

LEICA M9も推薦したのですが、こちらは残念ながらベスト5にも入れませんでした。
コストパフォーマンスの悪さから、一般受けしないのでしょうね。
でも、私個人の評価ではNo.1のカメラです。
いつも、ここに帰ってこれる、最も信頼できるカメラですから。

さて、そのLEICA M9で撮った中から選んだ5枚の写真。その内から2枚選んで〔亀カメラ〕に載せるのですが、さてさてどれにしたものか・・・

日曜日の大学はいろいろな運動部の試合が行われていました。
高校の弓道部の大会があり、野球の試合もあるようでした。
若者たちの元気な姿を見て、少しは若さと元気のお裾分けを頂いて、研究室までのもう一息の距離をを颯爽と歩きました。

JC0530.016 福岡市東区 M9et28#

JC0530.014 福岡市東区 M9et28#

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

このところ「梅雨の走り」と言えるような空模様が続いていましたが、その後は季節が逆戻りしたかのような寒い日が数日続きました。
季節が変わり、少し厚手の衣類をクリーニングに出す支度をしていたのですが、それらの衣類を再び引っ張り出して着なければならないほどでした。

今日も少し肌寒さを感じますが、太陽が顔を出したおかげで、昨日までのような寒さではありません。
久々に光が眩しい土曜日になりました。
土曜日は授業がありませんので、朝は6時まで布団の中で本を読んだりしてのんびり過ごしました。
さて、今日は撮影にでも出かけるか・・・
それとも、資料が散乱した研究室の片付けに出かけるか・・・

決断がつかないままに、とりあえずバックにカメラ二台入れて、撮影体制を整えて大学に。


JC0529.004 福岡市東区 M9et28_2.8#

数日前から田んぼに水が入り、雨蛙の鳴き声も聞こえるようになっていたので、今度の土日あたりには田植えが始まるだとうと思っていたら、やはりあちらこちらの田んぼで田植えをしていました。。

いざ研究室に入ってみると、やはり撮影よりも片付けが先だと云うことになりました。
私の授業は週の後半、水・木・金曜がピークになりますので、週末の研究室の中は資料が散乱しごちゃごちゃになっています。

散乱した資料を所定の場所に片付け、床をモップで磨き、テーブルの上を雑巾がけして、多少サッパリしたところで、モーニングコーヒーです。
柄にもなく、クラッシック音楽など鳴らして。
今日最初の曲はベートーベンの交響曲「田園」です。
今朝見た光と風と緑が「田園」を選ばせたのでしょうか・・・

そう言えば昔々、「田園」という名の喫茶店がたくさんあったようですが、今ではあまり見かけなくなりました。
大学の正門近くにも確かあったような気がします。
「スワン」から「田園」だったか、「田園」から「スワン」だったか、名前が変わった記憶があるのですが、何せ40年以上昔の記憶ですから怪しいものです。
「モーツアルト」と云う名の喫茶店はあるけど、「ベートーベン」はどうでしょうかね。

JC0206.12 大学研究室 EF-S 17~55#

上の写真は自称「応接間」、下は掃除の後、カメラを触っていて何気なくシャッターを押してしまった写真ですが、「応接間」の裏側で、パソコンやスキャナーが並んで、外光を遮断した「作業場」です。

JC0529.010 福岡市東区 M9et28_2.8#

一息ついたところで、来週の授業の準備です。
来週の火曜日には、山口県の小野田高校に出前授業に出かけます。
出前授業は午後からなので、午前中に小野田入りをして、本日出来なかった撮影はそのときにします。
しかし、パソコンに液晶プリジェクターの仕事道具に加え、撮影道具・・・
重いのは荷物だけではなくて、気分も重くなりますが、旅を楽しむ気持ちで頑張ります。
もちろん仕事も楽しんで頑張りますよ。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

金曜日の午後は実習の授業です。
実習の授業は講義科目よりも幾分気持ちが楽です。
講義の授業は一時間半喋り続けなければならないので、これはなかなか大変ですが、実習は学生が体を動かすのを見ていて、適当なところでアドバイスや注意を与えればよいわけですから、気持ち的に楽と云う次第です。
決して手を抜くことができて「気楽」だと言っているのではありませんので誤解のないようにお願いします。

現在、実習の科目は金曜日の午後の180分の他に、火曜日の午前に180分、同じく火曜日の午後に180分、計三回の授業を担当しています。
金曜日は写真映像学科映像メディアコースの2年生、火曜日はデザイン学科ビジュアルデザインコースの2年生に写真を教えます。

今日は私の所属する写真映像学科映像メディアコースの学生相手の授業で、顔なじみの学生たちです。
軽口をたたきながらの授業ですから、こちらも楽しく授業をさせてもらっています。
180分の授業な最初の小一時間はちょっとした講義をやります。

今日の内容は「お散歩カメラ」です。
「お散歩カメラ」なんて、なんだか気楽なことやっているようですが、これはこれでなかなか含蓄のあるタイトルなのですよ。
話の流れは次のようなものです。

授業が脱線、迷走しないように予めスライドを作ります。
本日のスライドは総数40枚。
昔はリバーサルフィルムで苦労して授業のスライドを作っていましたが、最近ではデジタルカメラとスキャナー、それにパワーポイントやキーノートなどのスライドソフトを使って簡単にスライドを作ることができるようになり、有り難いことです。

以下、授業の内容をかいつまんで述べてみます。
そろそろ梅雨にはいりますね。
学生の皆さんが写真を撮らなかった言い訳に「天気が悪くて写真が撮れませんでした」とよく言いますが、これは大間違いです。
天気の悪い日には、天気の悪い日の写真が撮れます。
晴れた日ばかりが「写真日和」ではありません。
写真家の武田花さんは「歩くから被写体に出会える」と言っています。
皆さんも常にカメラを持ち歩きましょう。
カメラは大きさによって大型、中型、小型などと分類されます。
大型カメラは大きくて重くて操作が複雑で・・・だから、散歩に大型カメラをを持って歩く酔狂は居ません。
散歩ではありませんが、フランスの写真家、アジェは大型カメラ、三脚、それに重いガラス乾板を持って、古いパリの町を歩いて写真を撮っていました。
でも、皆さんにやってもらいたいのは散歩です。
散歩は「身軽に」「気楽に」です。
ですから、散歩カメラは中型カメラか小型カメラです。
また、カメラはその内部構造の違いによって、ビューファインダー式、一眼レフ、二眼レフ、ペンタプリズム式一眼レフ、ビューカメラ、組み立て暗箱などにも分類されます。
(カメラの構造をスライドで説明)
散歩に最適なのはビューファインダー式カメラです。
ペンタプリズム式一眼レフのようにオールマイティーなカメラではありませんが、ビューファインダー式カメラはスナップ撮影に最適です。
レンズは単焦点レンズが良いですよ。
(レンズの説明をスライドで行う)
さきほど名前をあげた武田花さんの撮影すたいるは、カメラは一台、レンズは単焦点の標準レンズ、三脚や露出計、ストロボなどは使わない。
武田さんの写真は縦位置で、ほとんど眼の高さで撮影。
はれた日に、景色に失礼のない服装ででかける。
(みなさんは雨の日でも出かけてくださいよ)・・・
武田花さんの猫の写真と私の猫の写真をスライドで上映。
撮影のときのポイントやアイデアを織り交ぜながら、私の気楽な下関・門司港散歩写真をスライドで披露。

などと、それなりの知識を埋め込みながら話をすすめていきます。
授業ですからね。

と云うことで、今日の写真は学生たちに披露した私の散歩写真の中から二枚。

CP1021.025 山口県下関 er24#

CP1109.069 山口県下関市 sx35a#

上の写真は以前に黒白写真としてこの〔亀カメラ〕で見て頂いたものの、カラー版です。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

いやー、とにかく忙しいです。
朝は7時前には研究室に居ます。
授業は9時からですが、授業が始まってしまうと息つく暇も無いくらいバタバタしてしまいますので、その前に出来る限りのことをしておかなければなりません。

今日も、90分の講義が3科目。
9時から2時半まで喋りまくりです。
祖母から「男の喋りはみっともない」と聞かされて育ってきた私ですから、本来、無口な男です。
その私が90分、みっちり喋る「みっともない」男になってしまいました。
学生から受ける「授業評価」では、『喋り過ぎ・・・』なんて書かれるのですから、祖母が生きていたら、「私はこんな男の育てた覚えはない」と、さぞかし落胆することでしょう。

授業と授業の間は10分間です。
短い時間に教室の移動・・・学生も大変でしょうが、教師の方も大変です。
授業が終わった後に、質問などがあった場合には、一旦、研究室に戻っていたら、次の授業には確実に遅れてしまいます。
授業に遅れると、またまた「授業評価」で、普段、学生に厳しくしている分、そのしっぺ返しをされ兼ねません。
本日の一時間目の授業は大学院の授業で、必ず授業終了後質問が出ます。
ですから、一時間目の授業に出るときに、二時間目の授業の準備もして出て、直接、次の授業が行われる教室に向かいます。

喉はカラカラ。
アップアップです。

JC C8 06 037 M8.2 SN35A#
熊本県人吉市 / LEICA M8.2 + SUMMICRON-M 35mm F2 ASPH.

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みかん猫67

ちょっと読んでみたい本があったので、大学の図書館にあるかどうかパソコンを利用して検索してみると、幸運にもその本は大学図書館にありました。
探していたのは、柄にもなくフランス文学の本です。

現在、河出書房新社から発刊中の「世界文学全集」を読みつつありますが、そのなかには残念ながら、今回、私が読みたかったものは含まれていませんので、図書館を頼った次第です。
私の勤める大学には文学部がありませんが、一般共通科目でフランス語の授業がありますので、おそらく、フランス語担当の先生が図書館に入れていてもおかしくないだろうと推測してみました。

えっちらおっちらと山の上にある図書館まで上って、その本を借りてきました。
最近の図書管理はパソコンで行われていますが、昔は本の後ろに小さな封筒が貼付けてあり、その中に図書の貸し出しカードが入っていました。
本を借りると、そのカードに借り主の氏名と、張り出した日、返却予定日などが書き込まれる仕組みでした。
学生時代に図書館から借りてきた本の図書カードに知人の名前などを発見したときには、「あいつはもうこの本を読んだのか・・・」とちょっと尊敬したり、親しみを覚えたものです。

本日私が借り出した本は1974年に発刊された古い本ですから、その貸し出しカードは貼付けてありました。
それによりますと、その本は昭和53年4月13日に最初の方に貸し出されていました。
今回、私がこの本を借り出す前に、この本が図書館から借り出されたのは平成12年と貸し出しカードに記録されていますから、10年間暗くてカビ臭い図書館の書庫でこの本は眠っていたことになります。
10年間、じっと私のような気まぐれな人間が現れるのを待っていたのかと思うと、この本が愛おしくなってきます。

その間に、図書館内で閲覧した人が居たかどうかは分かりませんが、おそらく居なかったと推測します。
なぜ、そのような勝手な推測をしたかと云うと、この本は二巻に分かれており、私の嫌いな上下に段組み、それぞれが500ページの本ですから、図書館内で読み終えるにはちょっと手強い本だからです。

研究室に持ち帰って、その本を開いてみると、なかに小さく白い砂の粒が挟まっていました。
私の前にこの本を読んだ人が、フランス文学だけに、おしゃれに海岸でワインでも傾けながら読んだのでしょうか・・・
私はそのように格好良いな読み方は出来ないので、部屋で小さな文字がぎっしりと詰め込まれた本と格闘しながら読んでおります。


JC0514.032 山口県下関市 K7da21_3.2#

今日の写真は、「古本」です。
下関の唐戸のバス停近くで、何気なく並べられた三冊の漫画本を発見。
『特価 100円』と書かれた札が一緒に置かれていましたので、売り本なのでしょうが、いったい誰が買うのでしょうか?
漫画音痴の私には分からない価値がこの本にはあるのでしょうか?
でも、100円だからな〜

もう一枚は、今回の下関・門司撮影散歩で撮ったものではありません。
最初の写真が呼び水となって大阪の平野区で撮ったこの写真が浮かび上がってきました。
こちらも、「こんなん、誰が買うのかいな・・・」と思いながら撮りました。

CB0306.036 大阪市福島区 M8sx35a


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

巻き上げレバーのあるフィルムカメラが欲しいと言う学生を連れて、中古カメラを扱っているカメラ量販店に行ってきました。
この店の店員に、ゼミの卒業生が居ますので、彼に頼んで、安価で程度の良いNikon F3を探して貰らいました。

デジタルカメラ主流の今の時代、フィルムカメラは二束三文で叩き売られていて、安い物だと一万円弱で手に入ります。
今回、いろいろ見せてもらったNikon F3の印象ですが、「F3は案外良い値段するな・・・」と云ったものです。
程度の良いNikon F3はやはりそこそこの値段がします。
今回探しているF3はコレクション用ではなくて、実際に写真を撮るための道具として使うものですから、無傷で新品同様などと云ったものを望んでいる訳ではないのですが、それでも安くて奇麗な方が良いのが人情と云うものです。

いま、安価で売買されている中古フィルムカメラは、Nikon F3以降のプラスチックボディの自動巻き上げ、オートフォーカスカメラのようです。
金属ボディでしっかりとしたファインダーや巻き上げレバーを備えたNikon F3のようなフィルムカメラの中古価格は少し前に比べ確かに下がっていますが、妙な言い方を許して頂けるなら「底値安定」で、叩き売られていると云ったものではないようです。

以前に、カメラの巻き上げレバーの必要性について、この〔亀カメラ〕に書きました。
自分の指先を動かし、フィルムをレンズの後ろに持ってくる巻き上げの動作は、撮影のときのリズムを生み出す重要な動作で、私なども巻き上げレバーに拘る方です。

ですから、今回、学生が巻き上げレバーのあるカメラが欲しいと言って来たときには、なんだか妙に嬉しくて、その学生に目をかけるてやりたくなりました。

今回の下関・門司港の撮影散歩には巻き上げレバーの無いカメラ二台を持って行きました。
デジタルカメラですから、特殊な物を除き、巻き上げレバーは無くて当然なのですが、フィルムカメラのM型LEICAからデジタルカメラのLEICA M8に変えた当初は巻き上げレバーが無くて困りました。

何に困ったかと言うと右手親指の持って行き場が無くて困ったのです。
それは撮影する時ではなくて、カメラを手に持って歩くときにです。
これまで巻き上げレバーに右手親指を引っ掛けて歩く癖が私にはあったようです。

巻き上げレバーが無くなって困ったのは私一人だけではなかったようです。
その証拠に巻き上げレバーのような形をしたオプション部品が発売されて、それが結構売れているようです。

フィルムカメラのときには、フィルムを巻き上げるという大役を仰せつかっていた右手親指くんはデジタルカメラになってリストラされ、所在無さげにしていますので、私も件のオプション部品を買って親指くんを慰めてやろうかと思わないでもないのですが、まあ余計なことはしないことにしました。


JC0514.085 北九州市門司区 K7Lda21-3.2#

今日の二枚の写真は私の影に注目してください。
最初の写真は片手でカメラを構えて撮影しています。
この場合は影の形をまとめる上で片手撮影をしたのですが、オートフオーカスで巻き上げレバーの無いカメラが普及するにしたがって、こう云う片手撮りをする人が増えたように思います。

下の写真の私の影は、きちんと両手でカメラをホールドしてしっかりと撮っています。
おばさんが猫を小脇にかかえて小走りに私の方に向かってきます。
そんな動きにきちんと対応するためにも、カメラは両手でしっかりと構えて撮る必要があります。
Nikon F3を手に入れた学生は、マニュアルフォーカスと巻き上げレバーでカメラを両手でしっかり持つ習慣を身につけてくれることでしょう。

CP1109.125 北九州市門司区 et24a#

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

このところ続いている下関・門司港での写真によく「猫」が登場します。
振り返ってみると、10日のうちの4日に猫が登場しています。
猫の写真を撮っても所詮は武田花さんの二番煎じとしてしか見れもらえないのは十分に分かっているのですが、猫に呼ばれるものですから、ついつい写真に撮ってしまいます。

とは言っても、撮影に出かけるときに猫の写真を目的に出かけているのではありません。
私が好きなちょっと寂しくなった町とか路地は、猫がたくさん住んでいるところが多いので猫と出会うことが多いと云うだけです。
根が犬猫好きですから、写真モデル向きの犬猫に出会えば撮るといった次第です。

私のメイン機材はM型LEICAですから、いまのところピントは自分の眼と手で合わせるマニュアルフォーカスですが主です。
それが、最近、久々の一眼レフ再デビューで、サブカメラにPENTAX K-7を使うようになって、最近のオートフォーカス進歩とその威力に驚くことばかりです。

猫や犬などの動物の写真をとるときに被写体が動き回るものですから、ピントには神経を使うものですが、オートフォーカスカメラだと、フレーミングとシャッターを切るタイミングだけに集中できて、実に軽快に犬猫の撮影ができます。

歳をとって、もう少し眼が弱くなったときには、オートフォーカスカメラでなければ写真が撮れないなんてことになってしまいそうです。

今のカメラはピントも露出もフィルムの巻き上げも・・・なにもかもをカメラがご親切にやってくれます。
これはカメラの進化であっても、カメラを持つこちら側の退化を促進することに必ずなります。
撮影のおける緊張感みたいなものも緩んでしまうことでしょう。

そこで、学生諸君には出来るだけ一昔も二昔も以前のカメラを使って貰いたいと常々思っています。
ピント、露出なども含めてカメラの操作そのものが出来上がる写真に影響を与えることはこれまでの経験で分かっています。
何もかもカメラ任せにしないで、自分からカメラに関わって、自分の考えを反映させた写真を作れるようになって欲しいのです。
そうなった上で自動カメラを使うと、自動カメラであっても、自己の意思を反映させながら写真が撮れるようにカメラを御することができるはずです。

先日、私の授業を受けている女子学生の呉屋さんから「フィルムカメラがを買おうと思っているのですが・・・」と相談を受けました。
予算が決まったらまた連絡を貰うようことで、その場の話は終わりましたが、そのときに私の頭の中にあったカメラは、今風のオートフォーカス、自動露出のカメラでした。
女子学生を甘く見たわけではないのですが、出来るだけコンパクトで軽く、あまりメカニカルなカメラでない方が良いと考えた次第です。

再び、呉屋さんに会ったときに、彼女から予算と探して欲しいカメラの内容を聞きました。
それがなんとマニュアルフォーカスで、彼女の拘りは手巻きのカメラでした。
そして、具体的な機種として「Nikon F3」のようなカメラと云うことです。

「Nikon F3」は私も大好きだったカメラで、その巻き上げ感触は絶品ですから、私としても文句のないところです。
早速、カメラ量販店に勤める卒業生の下川くんに連絡をして「Nikon F3」探しを依頼。
本日、夕方にF3を見にカメラ量販店に出かけます。
手頃な値段で良いカメラが見つかると良いのですが・・・

そんな訳で・・・(どんな訳ヤ・・・訳わからんワ)
先ずはオートフォーカスの威力を発揮した一枚。
門司の街中で走ってくる少女を咄嗟に撮影。
PENTAX K-7のオートフォーカスは遅いなどとカメラ雑誌に書かれているのを見たことがありますが、ここまで写れば私の写真では十分で、何の不自由もないかと思います。

JC0514.072 北九州市門司区 K7da21_3.2#


次は、さすがの最新カメラでも駄目でしたと云うものです。
果物屋の店先に招き猫ならぬ、招き犬が座って居ましたのでカメラを向けると突然立ち上がって吠えられました。
座っていた犬が立ち上がったので、犬の顔はフレームの外に行ってしまい、私は驚いて腰を抜かさんばかり。
画面の左側と下はカメラブレかとも思えるボケがありますが、画面右のイチゴやサクランボはしっかりと写っています。
なんだか妙な写真です。
カメラが半分だけ気を利かせてくれた・・・まさかね。

JC0514.034 山口県下関市 K7da21_3.2#


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

猫とのやりとり

今日で下関・門司港ネタも10日になります。
たった一日で撮った写真を10日以上続けるなんて・・・
よほど普段撮影していないのかと思われるでしょうがそんなことはありません。
ちゃんと撮るべきときには写真を撮っています。

自慢じゃないけど、毎日、カメラは持ち歩いていますから。
それほど大した写真を撮っている訳でもありませんから、その気になれば、何処ででも、いつでも写真は撮れます。

では何故、下関・門司港で撮った写真をこんなに毎日続けているのか・・・
私の場合、何事にも「理由」なるものを言うのが苦手なのです。
ぐだぐだ言うのは粋じゃないですしね。
落語家が、落語の落ちを解説するようになったらおしまいです。
だから、「理由は特に思い当たらない」とか「分からない」「何となく」などと愛想のない応えしかできません。

でも、それではこの〔亀カメラ〕もここで終わりになってしまいますので、今日は特別に理由らしきもの・・・まだ、理由を言わないことに多少拘っているのですが・・・お話します。

それは、今回の下関・門司港の撮影には学生が同行しているからです。
なかには一年生も居ます。
ここまでの説明で「理由」らしきものに気づかれた方が居られたら嬉しいのですが・・・

つまり、学生たちは私と同じ空間を歩いたことになります。
そのなかで教師としての私がどのようなものを撮って、どのような写真に仕上げているかは学生に撮っても興味深いことではないかと思うのです。
自分たちが見過ごしていた何気ないものが写真になるとこうなると云うことを知ることは、生きた指導に繋がるのではないかと、ちょっと生意気なことを考えているから、興味の冷めない今のうちにと、延々と学生たちと一緒に行った撮影散歩の写真を皆さんにも見て頂いている次第です。

でも、この〔亀カメラ〕を、その学生たちが見てくれていなければ何にもならないのですが、果たして如何に?

学生諸君、もし見てくれているならば、一言だけ注意をしておきます。
それは、私の写真は手本ではないと云うことです。
こういう見方や写真もあると云う受け取り方をして欲しいのです。

写真にもいろいろなスタイルがあります。
大事なのは個性です。
皆さんは皆さんの写真を目指すのです。

今日はちょっと教師風を吹かせ過ぎですかね。

JC04.17.004 福岡県宮若市津屋崎町 GXR+33m#
※この写真は下関・門司港で撮ったものではありません。


今日の門司の清滝地区で出会った猫の写真です。
変わった耳の形をした黒猫とのやりとり

JC0514.056 北九州市門司区 K7Lda21_3.2#
私:「おい、クロ・・・そこで停まりなさい。」
猫:「クロって、私のこと ???」

JC0514.057 北九州市門司区 K7Lda21_3.2#
猫:「面倒くさいな〜」 よいしょ  ゴロリ
私:「子猫を生んだのかい。お腹の皮がたぶたぶだね。」

JC0514.058 北九州市門司区 K7Lda21_3.2#
猫:「ん・・・嫌なこと言うね」
私:「よっしゃ。ぶよ腹、撮れた。」

黒猫の金色の目がチャームポイントですから、目を大きく見開かせる努力をしました。


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みかん猫67

私はレンズフードなるものをあまり使いません。
理由は単純です。
レンズが大きくなり、大仰になるからです。

フレアー予防のためにレンズフードは必要なのかも知れませんが、大きなレンズが苦手で小さくて可愛いレンズを探して使っている身としては、レンズフードを着けることでレンズが大袈裟になるのが我慢できないのです。

最近のレンズはコーティング技術も進んで、フードなしでもフレアーが出にくくなっているようで、フードを使わなくても、実用面でフレアーに困らせられることは殆どありません。
よしんばフレアーが出たとしても、それはそう云う環境で撮った証しとして受け入れるしかありません。

人間の目だって、逆光のときなどは眩しくて、見辛いのですから、写真も逆光のときは多少フレアーが出て当然です。
歳をとると眼も弱くなってきますので、フレアーが出てもお似合いと云うことです。

レンズフードは使わないけれど、レンズの先端に着けているものがあります。
それは、「ステップアップリング」と呼ばれるものです。
「ステップアップリング」のことはご存知と思いますが、レンズの口径と違った口径のフィルターを取り付けるためのアダプターリングです。

深さ、わずか3ミリ程度のリングですから、レンズフードの代用になるものではありません。
ただ、単純にレンズの先端に指が引っ掛かるために取り付けています。
広角レンズなどの場合、油断するとレンズの先端から指がはみ出して、画面に写り込んでしまう可能性があるので、それを予防するために、レンズ口径より少し大きなステップアップリングを着けておきます。

あまり見栄えは良くないので、「止めた方が良い・・・」と言われたこともありますが、「ステップアップリング」、これで上等です。

今日も門司港の写真が続きます。
下関の唐戸から門司港に船で渡って、最初に向かったのは「清滝地区」です。
坂の多い清滝地区の入り口のところにあった空き地にマンションが建築中でした。

マンション建築現場の横をすり抜けて、坂道を上っていくと、いつも猫の居る家のところに出ます。
この日も塀の上などでのんびりとしている猫に出会えました。
塀の上の猫にレンズを向けて撮った写真。
見事なフレアーが入っています。

JC0514.060 福岡市東区 K7da21#

JC0514.061 北九州市門司区 K7da21-3.2#

カメラはPENTAX K-7、レンズはDA21mm F3.2.
鏡胴の短いパンケーキレンズです。
さすがのスーパーマルチコーティングも、効き目が薄かったようです。
でも、画像処理ソフトを使って、ちょこちょこっと調整してみたのが下の写真です。
フードがなくても、なんとかなるものです。

JC0514.060 福岡県北九州市門司区 K7da21_3.2_1m#

JC0514.061 福岡県北九州市門司区 K7da21_3.2#


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みかん猫67

昨日の〔亀カメラ〕では、『学生にとって口あたりの良い教師になりたいなどとは決して思ってはいない』と、やせ我慢と言うか、負け惜しみと言うか・・・そんなことを書きました。

それに対して、友人(私が勝手にそう思っているだけなのですが)の山本先生からメールを頂きました。
内容を一言で言えば「同感です」と云ったことです。
山本先生は高校の先生ですが、メールを拝見すると高校も大学も同じような悩みを抱えているようです。
頭痛の種は「モンスターペアレンツ」の存在です。

正当な苦情ならば気は重くなるのですが真摯に受け止めこちらも反省する必要があるのですが、どうも手前勝手であったり、社会常識を逸脱しているような苦情・要求も少なくありません。
事情も十分飲み込めていないのに、我が子の言い分だけを鵜呑みにして文句を学校側に言ってきて、「学校に対してもの申せる立派な親」を誇らしげに演じる親たちには手を焼いてしまいます。

「モンスターペアレンツ」が「モンスターチルドレン」や「モンスタースチューデント」を生み、教育の現場は戦々恐々としています。
とくに、私どものように私立の学校の場合、悪い噂は命取りになることもあり、「何事も穏便に」済ませてもらえるように、こちらに落ち度がなくても平身低頭です。

でも、そんな「モンスターペアレンツ」ばかりでもありません。
私のゼミの四年生のNくんのお父さんなどは、子供への愛情は「モンスターペアレンツ」に負けないくらいに深いものがあります。
そそらく、子供への愛情は上辺だけの愛情ではなく、心底深いものではないかと思われます。

私は口うるさく叱責する教師ですから、Nくんなどは気分が滅入る日々が続いたことと思います。
当然、帰省した折などには、日頃の大学における私の言動に対し、あまり良いことを父親には話していないことでしょう。

もし、Nくんのお父さんが「モンスターペアレンツ」だったら、私は胃に穴があくほどの苦労をしていたかも知れません。
それなのに、Nくんのお父さんからは苦情一つ来ないばかりか、理解ある励ましの言葉を頂いたりしています。

このような親御さんから預かっている子供たちを、きちんと育てて、親元に帰す、社会に送り出す・・・それが私の仕事だと、今日も頑張ってガミガミやっています。

そのガミガミが功を奏してきたのか、このごろNくんが急に立派になってきました。
既に、ゼミ室の鍵を任せ、昨日は、卒業制作に使う器機をNくん専用に貸し付けたりできるほど、いろいろなことを任せられるようになってきました。

Nくんは今日も暗室に入って密着焼を作っています。
写真の方はまだかたちになっていませんが、人間的成長はきっと、彼の作る写真をも魅力的なものにすることでしょう。

「現像村の村長さん」そして「Nくん」、一人一人、私のガミガミ攻撃から育っていっています。

JC0514.046 山口県下関市 M9cb21-4.5

JC0514.049 北九州市門司区 K7L+21#

さて、下関から渡船に乗って、門司港まで移動しました。
この日、乗船した船はこれま乗っていた船と違っていました。
上甲板にも席が設けられていて、なかなか良いかなと思ったのですが、下のデッキで我慢。
その理由は黒白写真のおばさんです。
このおばさんを撮る・・・と決めて、船が走行中から、気づかれないように何枚か撮りました。
この写真は門司港に着いたところで、おばさんが下船のためにこちらを向いた時に撮ったものです。
距離(ピント)は目測、ノーファインダーで一か八かです。
本日の渡船は、あまりにも早くて、あっという間に門司港に到着。
波に揺れる船旅の情緒は皆無で、嬉しいような悲しいような。

JC0514.079 北九州市門司区 K7Lda21-3.2

大きなカメラバックを担ぎ、赤いコンバースが輝くNくん。
門司港駅を背にした記念写真でも、なかなか良い顔つきになりました。

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みかん猫67

昨日の〔亀カメラ〕で髭の話をしましたが、タイミングよく、今朝のワイドショーで髭が話題になっていました。
群馬県の伊勢崎市では職員の髭を禁止したそうです。
はやり、髭は見苦しいのですかね。

髭を生やしていると、役人風を吹かせて威張っているように見えるから、市民からの反発もあるのですかね。
そそうすると、私なども髭を生やしていると、教師面して威張っているように見えると云うことになるでしょうね。

昨日の亀カメラでは自分の髭面が鬱陶しくなって髭を落としたと書きました。
髭を剃り落とす最大の理由は、私自身髭面が嫌いだからです。
その点では伊勢崎市民の気持ちが分からないでは無いのですが、果たしてどれくらいの伊勢崎市民が髭を嫌っているのか・・・髭を禁止しなければならないほど髭嫌いが多いのですかね。

私は何かと小うるさいことや辛気くさいことを学生に話しますし、説教も多い教師です。
(それが年寄り先生の仕事だと思っている節もありますが・・・)
ですから、学生たちから煙たがられたり、嫌われたり、怖がられたりしています。
それらの印象に髭も関わっているのではないかと常々思っています。
髭を落として、ちょっと間抜けな面をしてると、少しは物わかりの良さそうな印象を学生に与えられるかもしれません。

しかし、私が学生たちから怖がられる理由は髭だけではありませんので、髭を落としたからといって優しい先生だと思ってもらえるはずもないことは十分承知です。
負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、学生にとって口あたりの良い教師になりたいなどとは決して思ってはいないのですが・・・でも、怖いだけの教師じゃないと云うことくらいは分かって欲しいと云うのが髭を落とす理由の奥深いところにあるのかも知れません。


CF0822.120 山口県下関市 C17-55#

JC0514.030 山口県下関市 K7da21_3.2all#

下関駅の周辺を一回りして、次は唐戸に移動です。
下関駅から唐戸まで、バスの料金は190円ですから、それほどの距離ではありません。
駅から唐戸まで写真を撮りながら歩くと云う手もありますが、この日は下関・門司港ダイジェスト撮影ツアーで午後は門司港で撮影の計画もあります先を急がなければなりません。
そこで、JR下関駅横のバスセンターからバスに乗車。

今日の写真は唐戸で撮った二枚です。
唐戸は対岸の門司港と一緒に観光スポットとして頑張っていますが、そんな作られた新しい観光のための場所より、時が染み付いた場所の方が私は好きです。

時が堆積して老けた景色の良さ、面白さに若い学生たちが気づけないように、老けた教師の良さ、面白さにもなかなか気づいてくれそうもありません。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

髭を落とす猫

20歳中頃から髭面でやってきています。
なんで髭を生やしたのか?
記憶にありません。

ほんの少し前のことですが、戯れにその髭を落としてみました。
実は、これまでも何度か髭を剃り落してきました。
しかし、すぐに再び髭面に逆戻り。

今回も、そしてこれまでもそうですが、髭を剃り落とした動機について考えてみても、これと云った理由は思い当たりません。
ただ、自分自身で髭が鬱陶しく感じたとたんに、かみそりを持っていました。
そして、剃り落した後に鏡に写った己の顔を見て、なんと間抜けな・・・と反省して、次の日からまた髭を生やすといった次第です。

私自身は他人の髭面があまり好きではありません。
特にスポーツ選手の髭面は頂けません。
スポーツ選手は爽やかでなければいけません。
爽やかさという点から、出来ることなら調髪も願い下げです。

なのに自分は髭面・・・言い訳?
そんなものはありません。

私の素顔の間抜けさ加減を十分承知しているのか、行きつけの床屋の主人に「髭を落としたいのだけど・・・」と話しても、いつも、髭があった方が良いですよと断られてきました。

今回も、特に髭を剃らなければならない理由のようなものがなかったのですが、なんかサッパリとしたくなって・・・と云うのが理由でしょうか。
何故、サッパリとしたくなったか・・・そこのところが分からないのです。

それでも、今回は結構ながい期間髭なしで通しました。
髭の無い間抜けな顔も見慣れた頃に、床屋に行く日のことを考えると、床屋の主人に「そらみたことか・・・」と言われるのが悔しいので、髭を生やし始めたのです。
先日、床屋に行きましたが、床屋の主人は私が髭を落としていたことに気づきませんでした。

髭を落とすと言えば、我が家の猫もよく髭を落としています。
髭を落とすと言っても、猫がカミソリを持って髭を剃るわけはなくて、抜け落ちているのです。
我が家の床の上にはときどきそんな猫の髭が落ちています。
猫の髭を財布の中に忍ばせておくと、財布が空にならないと聞きましたので、一本財布に入れているのですが・・・
猫の髭が功を奏しているのかどうかは分かりませんが、給料前の今日も福沢諭吉さんが財布のなかで頑張ってくれています。

下関の路地で見かけた猫です。
野良猫に餌を与えるから猫が増えて、ご近所迷惑になるのも十分承知ですが、「地域猫」と云う考え方で猫を可愛がっている所もあるようです。
人間を恐れない猫と出会うと、心優しい人たちが暮らす町と思えるのは、猫好きの所以でしょうか。

CP1109.057 山口県下関市 sx35a#

CP1109.094 山口県下関市 sx35a#

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

私はたばこを吸いません。
これまでの人生のなかで、まったくたばこを吸ったことが無いとは言いませんが、それは若者特有の興味本位で吸った程度で、「たばこを吸っていたことがある」などと、とても言えたものではありませんでした。

最近では、たばこは体に悪いと云うことで愛煙家も減っているようです。
「嫌煙権」なるものの主張が認められるようになり、肩身の狭い状態でたばこを吸っている人たちを見るたびに、そんなにしてまで吸わなくてもと思ってしまいます。

「たばこは体に悪い」と分かっているのなら、なぜ国はたばこの販売を中止しないのでしょうか?
意地悪く考えるなら、たばこからの税収がなくなると困るから・・・国は国民の健康を犠牲にして、見て見ぬふりをしているとしか思えないのですが、そんなことはないですかね。

それと、もう一つ小心者の私には理解出来ないことがあります。
たばこは体に悪いと言われているにもかかわらず、たばこを吸っている人たちの神経です。
たばこは死に至る病の要因になると言われているのに吸い続ける人たち。
勇気があると言のか、無神経と言うのか・・・

まあ、そんなことは置いといて。
今日も下関での写真のことを続けます。
下関で撮った二軒のタバコ屋です。
季節は五月。

ガラスのショーウインドーの中には胄や菖蒲、鯉のぼりなどが描かれた織物が飾られており、その下には季節にちなんだ小さな人形や置物などが飾られています。

JC0514.022 山口県下関市 K7da21_3.2all#

写真がへたくそで、小さな写真からはあまりはっきりと見えませんが、興味のある人は次の手順で写真を拡大してごらんください。
写真の上をクリックして頂いて、出て来た写真の上にある〔ALL SIZE〕を再びクリックして頂くと、一回り大きなサイズの写真になります。
それでも足りない場合は、開いた画面の上の〔Oliginal〕をクリックして頂くと最大画面になります。

ショーウインドーらしく、「キャビン」や「マイルドセブン」もちゃんと飾られています。
それらのものが飾られている下は、淡いピンクの紙が張られた箱のようなものが使われていて、手作り感がなんとも言えずに何枚か撮りました。

JC0514.019 山口県下関市 K7da21_3.2all#

最初はショーウインドーが気になり足を止めたので、ショーウインドーだけを撮りました。
そのうち、店内の様子も気になり、撮ったのが今日の最初の写真になります。
そのときに気にかけていたのは・・・どうでも良いことなのかも知れませんが、店内のショーケースの上の押しボタンです。
その押しボタンが少し開いた引き戸の隙間から見える位置。
それはこの位置しかないのです。
そんなことを気にしながら撮っています。

余談ですが、ショーウインドーの中に愛嬌のあるトラの置物も飾られています。それを見たときに、この店の主人は阪神タイガースのファンなのかと思いましたが、考えてみたら今年は寅年でした。
年と月をショーケースなかで演出する、この店の主人の行為に拍手です。

黒白写真のたばこ屋はすでに廃業をしています。
目張りに使われたガムテープの剥げぐあいが気になって撮りました。
私が撮っているものを見てみると、このガムテープものが結構ありますので、いずれの日にか見て頂くかも知れません。

CP1021.009 山口県下関 er24#

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

新地とくれば・・・

ずいぶん以前のことですが、この〔亀カメラ〕で、町の見極め方について書いたことがあります。
つまり、どのあたりに足を運べば、私の好む被写体に出会えるかを見極める方法とでも言いましょうか。
そのときには「地図」を見て、小さな道が入り組んで地図に描かれている場所を探して行ってみると云う内容だったと思います。

見知らぬ町を歩くときには、地図などに頼らず気ままに歩いてみることを勧めておられる方々も決して少なくありません。
もちろん私も足の向くまま気の向くままに歩くこともありますが、こと写真を撮る場所を探す・・・いわば作戦を練る段階において、地図は強力な味方になってくれます。

地図の上で大凡の目的地を決めて、現地に立てばあとは自分の勘働き(第六感)を頼りに歩くのです。

地図で探すのは細く入り組んだ道だけではありません。
もう一つの決めては「地名」です。
最近は「町名変更」なんて無粋なことが平気で行われていますので、この方法は必ずしも決め手にはならないこともありますが、下手なプロ野球打者の打率よりは確率が高いかも知れません。

下関には「新地」と云う町があります。
大阪出身の私は「新地」とくれば「曽根崎新地」のことを思い浮かべます。
「新地」の意味するもののなかに、「遊里」があります。
いにしえの「遊里」は、なかなか興味深い姿を今にとどめている場合が多いので、この「新地」と云う地名は要チェックです。

CP1109.050 山口県下関市 et24a#

CP1025.027 山口県下関 M8er24_3.8a#

さて、下関の新地と違って、大阪の「新地」は、今でも賑わっています。
私は18歳までしか大阪に居ませんでしたので、キタの新地とこ、曽根崎新地で遊んだ経験はまったくありません。
もっとも、この歳で大阪に居たとしても、キタの新地で遊ぶほどの甲斐性もちにはなっていないと思います。
私にはミナミの千日前や、十三、京橋あたりがお似合いだと思います。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

下関撮影のコースは、JR下関駅を出て、下関漁港を見た後に伊崎町・新地西町と古い町並みを辿って竹崎町三丁目の長門市場を抜けて再びJR下関駅に戻るといったものでした。
伊崎町一丁目から二丁目と奥に進んで彦島に渡る手もありましたが、今回はおとなしくスタンダードコースです。
伊崎町は海に面した道路と、その一本奥に生活道路があります。
行きは生活道路、帰りは海側の自動車も通る道を歩いて戻りました。

その海側の道で見つけたひび割れを補習したガラス引き戸を C Biogon 21mm F4.5 ZM で撮影。
ひび割れたガラスに貼られた白いテープをしっかり見てもらうために黒白写真として仕上げました。
21mm広角レンズですからディストーションをどうするか考えましたが、結局は歪みのことはあまり意識せずの立ち位置で撮りました。
広角レンズはレンズに近い所が大きく写り、奥に行くに従って小さく写ります。これで距離や奥行きを表現できるのですが、語りが歪んでしまいます。

ここに写ったドアも、お分かりと思いますがこんな歪な形のドアではありません。
それは、皆さんご承知のことのはず。
ならば、歪みがあっても構わない。
私が撮りたかったガラスに貼られた白いテープは画面手前、レンズに近いところにありますので、当然、大きく誇張されて画面に取り込まれ、目立つようになります。

JC0514.007 山口県下関市 M9cb21_4.5zm#

白いテープを強調できる黒白写真。
広角レンズのディストーションを利用した強調効果。
この二つの作戦で白いテープは実際の見た目よりも目立つようになった・・・と思うのですが、私と前後してあるいていた田邊さん、いかがでしょうか?

伊崎町を引き返し、新地西町に向かう道の入り口付近でちょっと肥満気味の犬と猫が仲良く日向ぼっこをしていましたので、話しかけながら撮影。
このときのカメラはDA21mmレンズ(換算32mm)を着けたPENTAX K-7。
露出補正と絞り値を確認している間に、猫が立ち去りかけました。
油断していました。
仲良く日向ぼっこをしている姿を撮らせてもらえるものと信じ切っていた自分のミスです。
慌ててシャッターを押したのが下の写真です。

JC0514.010 山口県下関市 K7Lda21#

犬と猫を一つの画面に何とか入れた写真は結局これ一枚だけで、後は犬だけで二枚ほど撮っておしまい。
犬はちょっと間抜けなくらい気の良さそうな顔をしていたので油断して、この手の猫が神経質なことを忘れていました。
油断大敵と云うです。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

下関の「大阪屋」

JR下関駅の改札口を、さて右に出るか左に出るか・・・
その前にトイレです。
これからてくてく歩きですから、トイレのあるあところでは・・・歳をとるとそんなことが気になるものなのですがそればかりではありません。
JR下関のトイレは空間が広くてちょっと変わった雰囲気のトイレですから、学生たちにも「見て来なさい」とすすめてみたのです。

関門トンネルが出来る前は、長い時間をかけて本州のドン詰まりまでやってきて、九州に渡るには、下関で一旦列車を降りてフェリーに乗り換えたようです。
今日の私ではないのですが、列車を降りて、やれやれといったところで「トイレでも行っておくか・・・」と云うことで、多くの人が一度にトイレに押し掛けるので、大きなトイレが出来たのでしょうか。
対岸の門司港にも、趣のあるトイレが残されています。

下の写真は、トイレを出たところの通路です。
「名店街」と書かれた書体もどことなしかレトロな気分です。

CP1109.010 下関駅 et24a#

さて、スッキリとしたところで、JR門司港駅を右に出るか、左に出るか・・・
どちらから出てもそれほど大差はなにのですが、改札口を背にして左に出れば海、右に出ればバスセンター。

今回撮影に参加している一年生の冨永さんは長崎の出身なので、ちょっと里帰りの気分を味わってもらうために左側から出て先ずは海を目指しました。
そこから先は気の向くままです。

とは言っても暢気な一人歩きではありませんので、私にとってはある程度、出会えるものが予測できるルートを選んで、学生たちが飽きないように気を配りました。
下関で海側のルートを選ぶと、「大阪屋」と云う屋号の食堂の前を通ります。
食いだおれの町大阪ですから、大阪屋は味で勝負と言ったところでしょうか。
大阪出身の私にはなんだか親しみを覚えるのですが、この「大阪屋」さんは、営業しているのやらいないのやら。

山口県下関市

CP1025.016 山口県下関市 st35#

JC0514.006 山口県下関市 K7Lda21#

軒下に掲げられた看板は崩れ落ち、「阪」の上半分しか残っていません。
ショーウインドーにはステーキやうな丼などの商品見本がきちんと並べられているのですが、のれんが下がっていたのを見たことがありません。
「食いだおれ」は「食い倒れ」になってしまったのでしょうか。
日本中の地方都市が元気をなくしてしまい、「大阪屋」のような姿を見せられると、この国はどうなるのかと心配になります。
でも、こういった町に出会うと嬉々として写真を撮ってしまいます。

うらぶれた町を、うらぶれたオヤジがさまよう。
なかなか乙じゃありませんかね。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

18113歩で106カット

本日は「学友会総会」が開催される関係で終日授業はありませんでした。
本来なら私たち教員も「学友会」の特別会員ですので、学友会総会に出席しなければなりません。
もちろん学生たちは会員として出席するのが当然のことです。

しかし、授業がないのなら・・・これ幸いと学生を誘って撮影に出かけてきました。
普段は私も学生たちも授業が忙しく、授業のない土曜・日曜はアルバイトをしている学生が居たりで、なかなか一緒に撮影に出かけることもままならない状況ですので、「学友会総会」を無視するかたちで申し訳ないと思いつつも、撮影に出かけた次第です。

私が学生時代には、もっとのんびりしていたように思います。
けっこう平日でもで平気で友人たちや先輩に誘われて撮影に出かけましたし・・・
いつから、こんなに窮屈になってしまったのでしょうか。
ルーズが良いとは言いませんが、学生に対して、わりと厳しく指導をする私が言うのも何ですが、四角四面じゃ息が詰まるのも事実。
息苦しい環境では、学生は育たないように思うのですが、自由にすると、これまた学生は楽な道ばかり選んでいく。
なんとも・・・

山口県下関市

本日は普段、私の授業を手伝ってくれている四年生の三人に感謝の気持ちを込めて、ご接待といったところです。
普段は辛口なことばかり言い通しですから、ちょっと罪滅ぼしです。
その三人と、フィルムカメラで黒白写真を撮っている、いまどきの若い写真学生としては奇特な(奇特は褒めことばです)存在の一年生二人、それに私を加えて総勢六名のツアーでした。

目的地についてはいろいろ思案した結果、お定まりの下関〜門司港としました。
幸い天気もよくて・・・
個人的には影が出来るか出来ないかの薄曇りの空模様が好きなのですが、本日は不幸にしてピカピカの太陽が笑っている空模様でした。
でも、気分は上々です。
暑くもなく、寒くもなく、歩き回るのには上々一日でした。

私の本日の杖(写真装備)は、LEICA M9にC Biogon 21mm F4.5 ZM。
そうです、昨日の亀カメラで「小さいから」という理由で、お気に入りのレンズとしてしたものです。
そして、もう一台。
このところ何かと活躍してくれているPENTAX K7にsmc PENTAX 21mm F3.2 AL Limitedを着けての二台体制。

大学の授業時間に合わせ、8時55分「九産大前駅」発のJRに乗車。
遅刻者もなく、10時17分に無事下関着。
四角四面の教師としては、ご機嫌の滑り出しです。

JC0514.001 山口県下関市 K7Lda21#

JC0514.004 山口県下関市 K7Lda21#

本日の最初のシャッターは、関門トンネルを山口側に抜けてすぐのところで、川のようなものを越えます。
それは「彦島」と言う島と「本州の端」の間にある「水道」のようなもので、電車の中から一枚撮って、いよいよ本日の撮影が始まった次第です。

本日は18113歩歩いて、106カットの写真を手に入れました。
写真は歩いて撮る。歩けば写真が撮れる。
一年生二人も頑張って歩いてくれましたし、撮影を楽しんでいる様子を見ているとこちらの気分の軽くなります。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

お気に入りのレンズ

毎度のことですが、昨日も話が脱線して、予定もしていなかった話で終わってしまいました。
昨日はレンズの話をするつもりで書き始めたのです。
レンズの話と言っても、あのレンズの解放時のボケは奇麗だとか、シャープで良いレンズだとかと云った内容ではありません。

私にはレンズの味なんてものは分かりませんから、そんな話は到底できません。
なんて言うと、「いやいや、謙遜でしょ・・・」などと言われますが、謙遜でもなんでもなくて本音です。

フィルムを使って黒白写真をやっていたときには、自分で暗室に入って印画紙に引伸しまでしていましたが、その当時だと私の言う良いレンズとは、引伸しをしたときに諧調が整え易い・・・つまり、プリントしやすいレンズのことでした。
例えば、Minolta CLEのM-Rokkor 40mmやELMARIT 28mm。

また、良いレンズかどうかは分かりませんが、独特の諧調、個性的な調子を再現してくれるレンズも魅力的でした。
例えばSuper Anguron 21mm F3.4やSummaron 28mm F5.6。

思いつくまま挙げてみた懐かしいレンズたちです。

だいたい、いまどきのレンズはどれもよく写りますよ。
多少のことはパソコンを利用して調整が可能ですから、レンズなんて何だって良い・・・なんて言ってしまったらおしまいですから、そこまでのことは言いません。

最近のお気に入りレンズは・・・と言いますと、ルックスの良いレンズなんて極めてミーハーなことしか言えません。
見かけが良くてお気に入りなのは、SUMMICRON-M 35mm F2。
ライカマニアでは7枚玉と呼ばれている一世代前のレンズで、シルバー鏡胴のやつです。

だいたい今のライカのレンズは全てぶさいくです。
どれひとつ見ても男前のレンズは居ません。
そこで、最近、お気に入りなのはZEISSのレンズです。
日本のレンズメーカー、「コシナ」が製造しているので「コシナ製でしょ・・・」などと、あまり良くは言われないのですが性能もなかなかです。

JC0323.026 熊本市子飼 B28ZM#

JC0305.006 福岡市東区 B35zm#

現在、C Biogon 21mm F4.5 ZM、Biogon 25mm F2.8 ZM、Biogon 28mm F2.8 ZM、Biogon 35mm F2 ZMと気がつけば四本も集まってきていました。
一番のお気に入りはC Biogon 21mm F4.5 ZMです。

そんなに性能が良いの?
と聞かれても困ります。
最初に申し上げたように、私はレンズの味とか、数値性能にはとんと鈍感なのですから。
じゃあ、何がお気に入りかって・・・

小さいからですよ。
大袈裟が嫌い。大仰が嫌ですから。
レンズ性能云々なんて分かったようなことを言うのも粋じゃないし。
結局は、お気に入りの写真が撮れたレンズは、すべてお気に入りのレンズになるのですよ。

明日は、学生たちと撮影に出かけます。
さて、どのレンズを連れていきますかね。
悩ましいことです。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

福岡アジア美術館で開催されていた展覧会も、なんとか無事に終わりました。
大学の創立50周年記念の展覧会で、芸術学部の卒業生を研究室単位にまとめて展示したものです。
私の研究室は私を入れて全員で9名の作品を展示しました。
いまではデジタル写真も手がけていますが、丸尾研究室としては、黒白銀塩写真専門の研究室としての長い歴史がありますので、今回の展示は全作品、黒白銀塩写真にしました。

作品のサイズは全紙〜六切りまでで、大半は大四切りです。
美術館という大きな空間に掛けるには少々小さいかも知れなかったのですが、趣味を押し通してみました。
私の写真が一番小さくて六切りです。

大仰が嫌いです。
これ見よがしに、大げさなことも嫌です。
そんなひねくれた性格から、プリントサイズも年々小さなものになっています。

このことはカメラにも言えます。
ブレッソンと云う写真家を誕生させたのは小さなカメラ、「Leica」との出会いがあったからだと彼自身も語っていました。
小さいけれど、しっかりと撮影者の意思を受け取って、思い通りの写真を撮ることができるカメラはそう多くはありません。

そんなカメラの筆頭が、私にとっては「Leica」です。

大きなボディに馬鹿でかいレンズを着けて、一秒間に6コマだか10コマだか撮れると自慢しながら、被写体をねじ伏せるように写真を撮っている輩を「無粋な奴」と横目で見ながら、よぼよぼと歩いて写真を撮っている今日この頃です。

私も若い頃には一人前にNikon F〜F3くらいまで一眼レフも使っていましたが、ある程度自分の写真の性質みたいなものを見極めた時点から、「Leica」のようなレンジファインダー形式のカメラ一辺倒になりました。

それが、どう云う風の吹き回しか、この春以降、一眼レフも使うようになりました。
それでも、一番コンパクトなデジタル一眼レフを探して、結局「PENTAX K-7」に薄型のパンケーキレンズを装着して地味に楽しんでおります。

「PENTAX K-7」は実に良く出来たカメラだと思います。
カメラの基本性能に手抜きがなく、コストバフォーマンスの良さも抜群です。
シャッター音も小さく、実に小気味良い使用感です。

なぜ、いまデジタル一眼か?
その訳は時期がくればお話するとして、オートフォーカスに重宝しながら、またはイライラしながら・・・「やっぱりLeicaが一番」と再確認している次第です。

今日の写真はLeica使いの名人、ブレッソンや木村伊兵衛さんに倣って、スナップ写真を黒白で出してみました。
カメラはデジタルですが、Leicaです。

大阪市生野区鶴橋

未使用 大阪市生野区鶴橋

誰ですか「ライカ使いに写真の上手い奴は居ない・・・」なんて、ひねくれたことを言っているのは。
私は良いけど、ブレッソンや木村伊兵衛さんに失礼だよ。フフフ。


福岡市博多区|アジア美術館

追記:アジア美術館に展示した写真も、Leica(フィルム用)で撮ったものでした。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

私の自宅は勤務先の大学から歩いて小一時間程度、バスやJRを利用すると歩く時間も含めて20分程度で着くところにあります。
地名からして、高台だと分かるのですが、自宅に戻る道はどの道を選んでも上り坂になります。
「行きはよいよい、帰りはこわい」です。

連休中のある日、ぶらっと散歩と買い物を兼ねて外にでたのですが、その帰りの上り坂が少々こたえました。
気温が暑かった所為もありますが、やはり足腰が弱ってきているのかもしれません。
普段、写真を撮るために、人並み以上に歩いていますので、鍛えられているとは思うのですが、やはり歳には勝てないものですね。

そんな足腰の弱ってきたジジイでも、最近の若者のだらだら歩きにはいらいらさせられます。
なんであんなにだらだら歩けるのですかね。
それも、後ろから来ている人間のことなどお構いなしに。

授業が終わった後、質問にくる学生が居るかもしれないので、教室を出るのを一番最後にしているのですが、そうすると廊下には学生が溢れ、その連中がだらだら歩くものですから、10分後に次の授業が始まるときなど急ぐに急げなくて困ってしまいます。

概して、今の人たちは自分の周囲に気がまわっていないようです。
写真は目配り、気配りができるかどうか。そこが勝負の分かれ目ですから、そのことから考えても、身勝手な写真が増えるのも道理ですね。
おっと、私の写真も随分と手前勝手な写真でした。

筑豊の町、田川後藤寺をカメラ片手に歩いているときに、私の前を一人の男性が歩いていました。
背中から受ける印象は、なんと気の重そうな・・・そんな足取りでした。
手にはペットボトルに木の枝を挿したものを持っています。
最愛の人を亡くして、そのお墓参りにでも行くのでしょうか?

咄嗟に、私は自慢の足をフル回転。
間合いを計りながら、光を見ながら全部で6カット撮影していました。
ここに掲載しまいたのは3枚目と4枚目で撮った写真です。
その後の2カットは男性が立ち止まってからのものですから、歩いている男性をこちらも歩きながら撮ったのは4枚で、その終わりの2枚を載せたことになります。
1枚目から3枚目まで男性は日陰のなかを歩いていましたが、ようやく4枚目で男性の背中に光が射しました。
そこで、一応撮影は終了。

JC04.17.052 福岡県田川市後藤寺 m9 2428a#

JC04.17.053 福岡県田川市後藤寺 M9et24a#

日陰を歩く男性の後ろ姿は悲壮感さえ見てとれますが、背中に陽の光が当たっただけで、少しは足取りも軽く・・・そう見えませんか?

あまり深刻ぶった写真は撮りたくないので、男性が光の中に入る瞬間まで追いかけた次第です。
これから先は、光の中を歩くことになりますから、影の部分が無くなります。
画面下の道路に落ちた影は必要なアクセントなのです。

冒頭の「自宅に戻る道はどの道も上り坂」は、家に帰るのが気が重くて、足取りも重くなる・・・とか、「帰りはこわい」なんてことを言っているのではありませんよ。
念のため。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

一昨日の亀カメラ【「少年の港」ではなく「青年の港」と洒落込んでみました。】を書き始めるときはあのような内容を予定していた訳ではなかったのです。
本当は私が長年愛用してきたカメラバックのことを書くつもりでした。

私はショルダーバックを斜めがけにしてカメラバックにしています。
そのスタイルから、藤原新也さんの「少年の港」に出て来る子供の後ろ姿が思い浮かび、そのことから書き始めたところが、あのような展開になってしましました。

今日は、カメラバックについての話を仕切り直しで書いてみます。
そのショルダーバック使い始めたのはいつごろだったか定かではありませんが、随分と長い期間使い続けてきたショルダーバックと、とうとうおさらばしました。
ダイバーの着るウエットスーツのような素材が使われており、きれいな青色のショルダーバックです。
そんなバックも何年も、ほぼ毎日使い続けてきたのですから、奇麗だった青色も薄れてしまいずいぶんとやつれてきていました。

それでも、体に馴染んで、使い心地が良かったものですから使い続けてきたのですが、とうとうバックの一部が擦れて穴があかんばかりになってきましたので、「こりゃ、あかん」と云うことになった次第です。

本来はファッションバックですからカメラ用ではありませんが、バック自体が衝撃を和らげてくれる素材なので、カメラを入れて持ち歩くのに適していました。
ご丁寧に、そのバックのなかにカメラ用品メーカーから出ているインナーを入れて使っていました。
大きさも手頃な上、軟らかな素材で出来ていましたから、身体への当たりも穏やかで大変気に入っていました。

私の祖母や父親は世に言うところの「袋物」が大好きで、家のなかにバック類がごろごろしていました。
その血を受け継いだようで私も鞄好きです。
ことあるごとに鞄を買ってきましたので、他にもカメラを入れて持ち歩くのに適した鞄が無いわけではないのです。
気まぐれに鞄を変えてみても、すぐに再び青いショルダーバックに戻ってきます。

「万能」と云うことをあまり好まない性格ですが、青いショルダーバックはまさに万能の鞄でした。
唯一、ドレスアップしたときだけは、それなりの鞄の変えましたが、殆どの場合はちょっと派手目な青い鞄で押し通してきました。

その青いショルダーバックの後を引き継いでくれるカメラバックですが、まだ、決めかねています。
とりあえずは京都の一澤帆布から分かれた人たちが立ち上げた「信三郎帆布」のバックを使っていますが、まだ体に馴染まずギクシャクしています。

さて、何時になったら、次のバックが見つかりますことやら・・・

福岡市東区

東京都新宿区


下の写真は2006年1月に撮ったものですが、このときに使っていたバックが、今日の話題になったショルダーバックです。

熊本県


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

母猫の日

「父の日」はあまりぱっとしませんが、「母の日」はなにかと話題になります。
母の日は春から初夏に向かうカラッとした良い季節なのに対して、父の日は梅雨時のじめじめした時期ですから、ぱっとしないのも当然と言えば当然です。

母の日はカーネーションやプレゼントなど商業的にも利用価値があるのでしょう。
一方の父の日はと云うとデパートの売り上げ向上の一助になっているのかいないのかさえはっきりしないくらい目立ちません。

アメリカでは「母の日」も「父の日」も国民の祝日ですが、母の日は1914年に祝日になっていますが、父の日が祝日になったは1972年と半世紀以上も「母の日」に遅れています。
とかく父親とは影の薄い存在ですね。

母の日には「カーネーション」、父の日には「バラ」の花を贈るのだそうです。
私が小学校に通っているときに、母の日に母親に渡すように「お母さんありがとう」と書いた小さな紙が添えられたカーネーションの造花が土曜日の下校時に配られました。
それは赤いカーネーションと白いカーネーションでした。
お母さんが居ない人には白いカーネーションが配られてのです。

このことがいつまで続いたのかは記憶にありません。
記憶にないと云うことは、ひょっとしたら、この年一年限りだったのかも知れませんが、いま思うと、お母さんの居ない子供にはちょっと酷な話だったのかもしれません。

なぜこのようなことを覚えているのかと云うと、私はその「白いカーネーション」を渡されて組だったからです。
いまでも、母の日になるとその「白いカーネーション」のことを思い出しますので、やはり子ども心に何らかのショックのようなものを覚えのでしょう。

しかし、それから50年以上過ぎたいまでは、ちょっとボケがはじまった頭の中では、そんな出来事もおぼろげな記憶となり、「そんなことあったんかいな・・・」と他人事のような記憶にすり替わろうとしています。
歳とともに昔の嫌な記憶はどんどん忘れていけるので、ボケも案外悪いものではないかもしれません。

「人間いつまでも頭がはっきりしていると死ぬのが怖くてやってられないよ」と知り合いの医者が言っていましたが、人生の終わりを迎えるそのときいに、適度にボケていたほうが極楽往生できるのかもしれません。

母の日の話に合った写真・・・
白いカーネーション組の私ですから、母の記憶と云うものがありません。
母の日に母親のことを考えようとしても、顔さえ浮かんでこない状態です。
はてさて今日の写真は何にしましょうかと考えているときに浮かんだのが大分県の別府で出会ったお母さん猫の写真です。
近くに子猫の姿が見えませんでしたので、授乳を済ませて風通しのよいところで一休みといったところでしょうか。

大分県別府市

別府の猫の写真を探しているときに、こんな写真も見つけました。
別府には高文連写真部の主催による講演会の講師を仰せつかって来ましたので、講演会場に向かう前に昼飯を済ませておこうと入った食堂で撮ったものです。
私の席から見えるところに母親と子供が並んで座りました。

こどもの手には白いカーネーションならぬ白い風船。
母親がその風船を、テーブルの上に置いてあった「ごますり器」に結びつけました。
なんとフォトジェニックな状況を作り出してくれる母親でしょう。
ここに写真の好きな爺さんが座っているのを知っていたかのようです。

私のイメージは、誰も居ないところに白い風船だけが浮かんでいる・・・といったものでしたから、欲を言えば、メニューとおしぼりを引っ込めて欲しいところですが、それこそ欲と云うものです。
思い通りにいかないところを、いかに写真にしていくか・・・これが写真の面白さでもあります。

母子二人の姿が画面に入らないように、そして、メニューが出来るだけ画面のなかに出て来ないようにと、座って居る場所を左に移しながらフレーミングして撮りました。

CP0620.016 大分県別府 M8.2sn28a#


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

私の好きな写真集のなかにに、藤原新也さんの「少年の港」があります。
スイッチ書籍出版部から1992年11月に出版されたモノクロの写真集です。
藤原さんの生まれ故郷は北九州市の門司。
私の暮らす福岡市からはほどよい距離で、これまでにも何度も門司には撮影に出かけています。

門司は九州の玄関。
つまり出入り口のようなところで、その先は海・・・関門海峡を渡れば本州のドン詰まり下関です。
門司と下関は橋とトンネルとで陸続きになっていますが、渡船(関門汽船)も運行しています。
運賃390円で門司港〜唐戸間、約5分の船旅を楽しむこともできます。
このところの私の足取りは博多から下関までJRで行き、下関撮影の後に、渡船で門司港に渡り門司を撮影して博多に戻るといったものです。

藤原新也さんの「少年の港」の表紙は、この渡船のなかで撮られたものでしょうか、デッキに立ち海を見つめる少年の後ろ姿が写っています。
少年の頭には幼稚園の制帽でしょうかベレー帽、肩から斜めがけに幼稚園の鞄がかけられています。
その鞄には「ウォーリー」のキーホルダー。
なんとも印象的で味わい深い写真です。

そこで、私も「少年の港」ではなく「青年の港」と洒落込んでみました。
関門渡船の後ろデッキで、背番号1のシャツにバックを斜めがけにしたお兄さん。
藤原さんの少年は完全に後ろ姿ですが、私のお兄さんは、ちょっとだけ顔が見えかかったところでシャッターを押しています。
この点はちょっと拘って撮りました。
もちろん、「少年の港」の写真に倣って黒白写真に仕上げました。

未使用 CP1109.098 関門渡船 et24a#

関門渡船の後ろデッキで撮りましたが、藤原さんの写真と見比べてみると船の様子が少し違います。
私の写真は昨年の11月に撮ったものですが、藤原さんの撮ったときの船とは代替わりしているのでしょうか?
それとも、これは若松と戸畑を結ぶ若戸渡船?
北九州には関門渡船のほかに「若戸渡船」も現役で運行しています。
そう云えば画面に写る橋も若戸大橋のようにも見えます。
どうでも良いことかも知れませんが、気になりますので機会があれば確かめてみたいものです。

気になったことを確かめがてら出かけてみる。
そうすれば、写真を撮る機会が生まれる。
写真は行動ですからね。
動く動機が「関門渡船か若戸渡船か」を確かめること・・・なかなか良いじゃありませんか。

「少年の港」には「平民食堂」「ナポレオン食堂」そして「安全入船食堂」など味わい深い食堂が登場します。
「平民食堂」はお店はそのまま残っていますが、営業はしていません。
廃業ではなくてお休みの張り紙がされていますが、もう随分長く休んでいます。
「安全入船食堂」はコンテナを利用して倉庫街の入り口のところで今でも営業しています。

CP1109.146 北九州市門司区 et24a#


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

高校生の写真の審査をやってきました。
九州地区の高校写真部の活動として「九州大会」と云うのが年に一回実施されます。
その大会に参加する福岡県の代表作品10点を決める審査です。

すでに四月に一次審査が行われており、その日のことは4月14日の亀カメラ「写真の審査をしてきました」に書きました。
そのときには、高校生の写真は銀塩黒白写真が減り、デジタルでカラーの写真が圧倒的に多くなったことなどについて書いています。

今回の二次審査は、一次審査を通過した30作品から一つの高校から一名、10校10作品に絞り込む審査です。
今年の九州大会開催地は沖縄で、是非沖縄に行きたいということで、力こぶの入っている高校生も多いことでしょう。
審査するこちらもプレッシャーがかかります。

いつの審査でもそうですが、作品の並べられた審査会場に足を踏み入れたときに目に飛び込んで来る作品と云うものがあります。
「私を選んで・・・」と言っているわけではないのですが、こちらの気持ちが吸い寄せられてしまうのです。
この印象はなかなか強いもので、結局、審査結果に反映されます。

今回も会場に入って一同に並んだ30点の作品を目の前にしたとき、二点、そういう作品がありました。
一枚は一次審査の時から気に入っていた作品で、もう一枚は一次審査のときにはそれほど印象に残っていない写真でした。
一次審査は六つ切りサイズの写真で行い、二次審査は全紙パネル張りで行います。サイズが大きくなってより明確に自己主張してくる写真もあります。

今回、それとは反対に、一次審査の写真と二次審査の写真とでほんの少しですが画面が変わっていて、そのことがマイナスに働いた写真がありました。
その写真は笑顔の少年を撮った写真で、一次審査の段階では記憶に残る写真でした。
黒白銀塩プリントですから、おそらく高校の暗室で自ら全紙にプリントしたものと思われるのですが、画面右側が少し(3センチほどでしょうか)トリミングされていました。
その結果、画面から奥行きが消え、少々窮屈な画面になっていたので、私の手はとうとうその作品に伸びませんでした。

このトリミングは全紙にプリントする段階で、意識的に行われたと私は見ています。
右端を切り落とすことで、より被写体が力強く目に飛び込んでくるようになっています。おそらく作者、または指導をされて顧問の先生は、そのことを大事に考えられてのだと思います。

ところが、私の見方は違っていました。
ダビンチの「モナリザ」は何故、人を引きつけるのでしょうか。
ただ、彼女の微笑だけではないはずです。
奥行きのある背景もこの絵の魅力になっているはずです。
私はこの写真にモナリザを見ていたのです。

僅か3センチ程度のトリミングですが、画面から奥行きが消え、普通の笑顔の少年のポートレートになってしまったのです。
プリントの調子も悪くなかったので、残念ですが、こころを鬼にして見送りとしました。

昨年の九州大会は大分県の別府で開催されました。
そのときに、講演会の講師の依頼を受けていたこともあって、大分に出かけました。
その折りに撮った写真から選んでみました。

CP0620-033 大分 sn28a#

CP0621-031 大分 et21a#

オレンジ色のTシャツを着た女子高生は、九州大会のスタッフです。
講演会場からホテルに戻る電車のホームでちょっと失礼をして撮らせてもらいました。
女子高生にレンズを向けるなんてちょっとドキドキものですが、色彩の無い電車のホームでひときわ目立つオレンジ色に魅せられて撮りました。
決して女子高生を撮ったわけでは・・・

高校生の看板は別府の商店街にあります。
別府は好きな町ですからよく出かけますが、そのときにはよくレンズを向ける被写体です。
この前路は違う光がそこにはあり、この前と違った写真になります。
決して、同じ被写体だからと言って、同じ写真にはなりません。
だから、お百度のごとく同じ被写体を撮り続けても良いのではないでしょうか。
そうすれば、あるとき、その被写体は魅力的な素顔を見せてくれるかもしれません。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

正岡子規の随筆集『飯待つ間』については昨日の〔亀カメラ〕でお話をしました。
その表題『飯待つ間』は、この本のなかにおさめられている随筆『飯待つ間』からきています。
『飯待つ間』には、子供が猫をいじめるシーンが出てきますので、猫とともに暮らしているわたしとしてはいささいかこころ塞ぐものがあり、読後感は必ずしも愉快なものではありませんでした。

同じく随筆集『飯待つ間』のなかに、『雲の日記』と云うのがあります。
こちらは『飯待つ間』と違って、読み終わったあとに、ふっとこころのなかで小さな笑いがおきました。

12月15日から31日までの空模様や雲について短く日記風に綴られたものです。
その書き出し部分に『明治卅一年十二月十五日 朝晴れて障子をひらく。赤ぼけたる小菊二もと三もと枯芒の下に霜を帯びて立てり。空青くして上野の森の上に白き薄き雲少しばかり流れたるいと心地良し。われこの雲を日和雲と名づく。午後雨雲やうやくひろがりて日は雲の裏を照らす。散り残りたる余所の黄葉淋しげに垣ごしにながめらる。猫のそのそと庭を過ぐ』
この書き出しの日が一番長文で、次の16日は『快晴、雲なし。』と素っ気ない書き方で終わっています。

私がこのところを読んで引っ掛かったのは『われこの雲を日和雲と名づく』の「日和雲」と云う表現です。
昨日は「月待つ間」というタイトルを、正岡子規の『飯待つ間』より頂戴したことを書きましたが、今日はまさにこの「日和雲」から「日より雲」なるタイトルも良いかも知れないと思った次第です。(「日和」を平仮名混じりで「日より」にしただけなのですが)

このようにして、思いついたり人様の話や書き物からアイデアを頂戴したものを手帳に書きとめておき、それらをいろいろと変化させているうちに、自分の気持ちにぴたりと寄り添うタイトルとして孵化してくるものがあれば、そのタイトルを柱にして写真をまとめたりします。
いざというときになかなか良いタイトルは生まれてこないものですから、普段からこのようなことをやっています。

タイトル上手の植田正治さんから聞いた話ですが、植田正治さんも枕元の紙と筆記用具を置いておき、良いタイトルを思いついたときにはメモしておくと言っておられました。
タイトル名人ですらそうですから、凡庸な私などは思いついては書き、思いついては書き・・・無駄と思える行為を繰り返しているうちに一つくらいは「良いかも」と思えるタイトルと巡り会えるかもしれません。

余談ですが永井荷風の作品に『日和下駄』と云うものがあります。
また、同じく永井荷風の作品として有名な『断腸亭日乗』の書き方と、正岡子規の『雲の日記』とは似ているようにも思えます。
時代的には正岡子規の方が先ですので、永井荷風な正岡子規の影響を受けているのではないだろうかと、文学とは無縁の私は勝手に想像しております。

さて、今日の写真ですが、実は昨日の「月待つ間」のところで使えるかもと昨日準備していたものです。
つまり、昨日の〔亀カメラ〕に採用した写真の別パターンの二枚です。
黄昏時の雲をを撮ったもので、まさしく「月待つ間」に撮ったものです。
それが、偶然、今日の「日より雲」と合いましたので、一日遅れの登場となった次第です。
いえいえ、決して手抜きではありませんよ。


CJ20709#

CB0513.010 福岡市東区M8uch35


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

人ごみが好きではないので、連休の間は自宅に引きこもり、せいぜい近場をうろうろするくらいの日々を送っています。
こののんびりとした時間を利用して正岡子規の『飯待つ間』を読みました。

この本、『飯待つ間』と云う題名に惹かれて買いました。
正岡子規の随筆29編を集めたもので、そのなかの一つに『飯待つ間』があり、それが表題に使われています。
随筆集ですから、就寝前にちょっと読むのに最適かと買ったのは良いのですが、明治期の文章のなかには、良い歳をした私にとっても読み難いものもあり、就寝前にちょっと読み齧ると云うわけにもいかず、この連休まで棚上げにしていたのです。

この『飯待つ間』と云う題名に何故惹かれたのかと言いますと、実はずいぶんとい以前のことになりますが「月の出を待つ間に」と題した写真を作ったことがあり、そのことをふと思い出したからです。
それと、よく見かける正岡子規のポートレート写真のなかに、ちょっと私と似ているなと思えるものがあったりして、子規好きであったのもあります。

正岡子規の『飯待つ間』は「メシマツマ」と読みますが、私の場合は「ツキヲマツアイダ二」と読みます。
「マ」と「アイダ」そして間に「ヲ」、末尾に「二」を付けたあたりが、文才のある人間と、駄文しか綴れない人間の違いかと合点している次第です。

正岡子規の『飯待つ間』に倣うなら、私の写真の題名は「月待つ間」となります。
ずいぶんと贅肉が削ぎ落とされて引き締まった題名になったと思います。
いつの日か「月待つ間」で写真を作りたいとこころ密かに誓ったゴールデンウイークです。

「月待つ間」と云うタイトルで写真をまとめるときに、切り口と言いますか、見方といいますか・・・それには幾通りかが考えられます。
「月の出を待つ間に」のときは、昼間の明るさが消えることで生じてくる日常空間の変化みたいなものを楽しむ目線で見つめた写真でした。
その他にも、日暮れちかくの「逢う魔が時」(大禍時)と言われる時間帯のほのぐらさと云ったものも含めて考えてみると、このテーマ、案外と面白い写真になるかもしれません。

とりあえずは、いつも通り、あまり小難しいことを考えずに黄昏時の写真を集めてみることから始めます。

CG0129(18)R5924台東区浅草.朱ジャケット#

CF1101.061 東京都江戸川区葛西臨海公園 et28a#

今日の二枚の写真に登場してくれている人物は二人とも私の研究室の卒業生で、石川くんと佐藤くんです。
二人とも東京で職業写真家として活躍していますが、その他に自分の写真作品を作ることにも頑張っています。

私が上京した折りには、忙しいスケジュールをやりくりして一緒の撮影に付き合ってくれたりします。
この二枚の写真はそういった撮影の合間にこっそりと撮ったものです。
写真撮影は一人も良し、気の合った人たちと一緒も良し。
どのような状況であれ楽しいことです。

ゴールデンウイークも終わり、世の中が少し落ち着いたら、誰か相方を見つけてどこかに撮影に行きたいものです。
一日写真を撮り歩いて、日没前になったら「月待つ間」の写真を撮って、その後は美味しいものを食べて、少し呑んで・・・
良いですね、写真は。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

基本的に本を捨てることはできません。
かといって古書店に売り払うこともしません。
では、どのようにして本を片付けているのかと言いますと、殆どは人に貰ってもらったり、しかるべき所に置いておいて、自然消滅とでも言いましょうか、いつのまにか無くなっていると云うことが殆どです。

本に関する価値観がちょっと変わっているようで、皆さんが案外、ぞんざいに扱われる「雑誌」も、単行本と同じくらい大切に扱いますので、結果、本箱はいつも本で溢れています。

雑誌好きですが、「日本カメラ」や「アサヒカメラ」、それにカメラ関係の雑誌など、いわゆる写真雑誌は殆ど我が家にはありません。
カメラ機材などの雑誌は、カメラ好きの暇つぶしのために自宅に置いていましたが、これらも最近、自宅から出て行ってもらって大学に置くようになりました。
ですから、写真関係の雑誌は我が家にはほとんどありません。

「日本カメラ」や「アサヒカメラ」は膨大なスペースを取ることは分かっていますので、最初から自宅に置かずに、大学に置いています。
大学で私が授業をしている部屋を「資料室」と呼びますが、この部屋と、普段、学生の居る「ゼミ室」には膨大な量のカメラ雑誌が並んでいます。

以前の写真学生はカメラ雑誌をよく読んでいましたが、最近の学生たちは本を読みませんので、私の持ち込んだ本が活用されている姿をあまり見ませんが、これも時代です。
私も大学に勤めていられる残り時間が少なくなった現在、そろそろ大学に置いている本の始末も始めなければなりません。

この〔亀カメラ〕でも取りあげましたが、授業以外の時間に、写真を教えて欲しいと云っている来ている熱心な学生たちなどに、「本当に必要な本があったら、持って帰って良いよ」と言ったりしています。
必要とする人たちの元にある方が本も幸せと云うものではないでしょうか。


CB0601.150 長崎市 HCH35

CB0421.043 福岡市東区箱崎M8et28a#

連休に入ってよいお天気が続いています。
気温も上がり、ようやく水辺が恋しくなる季節になりました。
若い人が水辺で遊ぶ姿には活力が溢れ、明るい未来が見えていますが、水辺に座り込む中年男の背中からはちょっと切ないものが漂っています。

私はすでに老境に入っていますが、『元気ハツラツ・・・』で行きたいのもです。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

人間ながく生きていると体の中にいろんな老廃物がたまってきます。
たとえば、コレステロール値が上がったりして、お医者さんに注意をうけたりします。
このようなことは体のなかだけのことではなくて、体を取り巻く世界でもおきてきます。
本好きですから気になる本は買います。買うと手元にある本の量は増えます。

健康な人間のコレステロール値はいくらいくらと目安となる数値が決められていますが、我が家の小さな書斎でも、本が溢れないように「基準」のようなものを決めています。
その「基準」は、ごく単純明快、「本箱に収まるだけ・・・」です。
理想的には「本箱にきれいに収まるだけ・・・」としたいのですが、それはなかなか厳し過ぎる。
そこで、とりあえずは「本箱に収まるだけ」としているのですが、これもなかなか難しいことです。

私のコレステロールは限界値ぎりぎりのところでおさまっているのですが、油断をすると安全値を超えてしまう可能性があります。
そのために、脂っこい食べ物をひかえなければならないのは分かっていても、ついつい天ぷらやトンカツ・・・いやいや私の場合はもっと安上がりな食べ物、コロッケでしょうか・・・に手が出てしまいます。

それと同じように、本好きに「本箱がいっぱいだから本を買ってはいけません」なんて言っても無駄。
ついつい、興味をひかれた本に手が出てしまいます。

このゴールデンウイークは時間を見つけて、少し本箱の中を点検・整理をしなければいけません。
まあ、外出しても人が多いばかりだし、のんびりと本箱掃除も良いかも知れません。
でも、その整理もそろそろ限界なのです。
現在、手元に残している本はそれぞれ必要と思われる本や、好きな本ばかりになってきました。

必要と思われる本のなかから「写真」に関する本は、大部分勤め先の大学の方に移しました。
残っているのは、必要で尚かつ好きな本、または、純粋に好きな本ばかりになりつつあります。
でもまあ、のこされた時間の中で再び読むこともなかろうと思われるものであれば「必要で尚かつ好きな本」であっても、抜き取らないと書庫の健康は保てないので、こころを鬼にして頑張らなければなりません。

コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロールとがあるようです。
コレステロール値は基準値内であっても善玉が少なくて、悪玉が多いと良くないことは私にも分かります。
さて、どの本が善玉で、どれが悪玉なのか判断が難しいのですが、体質改善をはかるゴールデンウイークです。

決してハワイでバカンスなんて洒落た真似はしません。

カピオラ二公園 オアフ ハワイ

未使用 1997.01.30.061.01

カイルア オアフ ハワイ

一番上の写真は私が初めてハワイに行った1974年に撮ったものです。
24mm広角レンズのディストーションと誇張を利用して、ご婦人のデカさを強調してみました。
でも、本物も大きかったですよ。

下の二枚は私の好きなビーチ、カイルアで出会った豚の丸焼きをしているところです。
最初はちょっとおっかなびっくりと云うこともあって、距離のあるところから一枚。
相手の反応が良かったので、もう少し近づいてもう一枚。
両方とも、私は気にしているのは豚の形です。
くるくる回しながら焼いていますので、背中が上、足が下になったところで二枚ともシャッターを押しています。

出来上がった二枚の写真、間合い的には間をつめた二枚目の写真の方が良いのですが、豚の背後の人たちのバランスなどは一枚目の写真の方が良いと思います。
さて、どちらの写真にするか?
それは、その日の気分次第と云うことにしておきます。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

本箱から本が溢れ出しています。
本が本箱から溢れ出したら、要らないと思える本は人に譲ったり、学生のたまり場の本箱に移したりしているのですが、それども本は増えて本箱から溢れ出てしまいます。

本好きは父親譲りです。それと合わせて、知識を売る職業と云うことで必要に迫られて手元に置いている本もありますので、本箱からいつも本が溢れています。
整理するときに本箱から抜き取られる本は、最近、専門書と呼ばれるものが多くなりました。
私の専門は「写真」ですから、写真にまつわる本と云うことになります。
写真の本だと、学生に読ませると云うことで大学に持って行って活用できると云うこともあります。

写真の本はどんどん自宅から持ち出されるのですが、いつまでも本箱のなかに収まり続ける本もあります。
私は案外、「雑誌」と云われるものが捨てられないのです。
雑誌は毎月、または四ヶ月に一冊出版されるために、確実に増殖していきます。
そんなときに犠牲になるのが、さきほど述べた専門書と単行本と云われる本たちです。

なぜ雑誌が好きなのか・・・真剣に考えてみたことはありませんが、おそらく情報の質が関係しているのではないかと思います。
雑誌に載るような情報ですから古くなると雑誌そのものの意味もなくなってしまうのに、何故雑誌を残すのか・・・と言われる方もいらっしゃるとは思うのですが、私は変わり者ですから、古くなった情報を楽しみたいのでしょう。
現代は情報社会ですから、新しい情報はいろいろなメディアに反乱しています。反対に古くなった情報は簡単に消し去られてしまう世の中です。
そんななかで、古い印刷情報はある意味貴重で、それを見て楽しむのです。

最近、また面白い雑誌を見つけました。
文芸春秋から出ている「嗜み」という雑誌です。
私が今回手にしたのは第6号ですから、それほど歴史のある雑誌ではありません。
気に入ったので、バックナンバーを注文して、最初から読んでみようとしたら、残念なことに創刊号は完売のようです。
とにかく、2号から5号までを注文。
これで、また写真の本が自宅から追い出されることになりそうです。

日だまりに寝転がって床に拡げて読んでいたら、蟻が、一匹本の周りをうろうろしていました。
そのうち、本の上も這い上がってきてうろうろするようになりました。
邪魔になったら、蟻の近くに指を置くと蟻はあわてて本の上から逃げ去ります。

そんなことを繰り返しながら、のんびりとした午後を過ごしました。

JC04.17.001 福岡東区 GXR+33m#

JC04.17.056 福岡県田川市後藤寺 GXR 33m#
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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

連休明けから、私の勤める大学の創立50周年記念行事の展覧会が始まります。
大学創立50周年の行事として、芸術学部では卒業生や学生、それに教員も加わっての展覧会をアジア美術館で実施することになっているのです。
展覧会をすると云うことは早くから決まっていても、なかなか基本方針が見えて来なかったので、私はこの展覧会にあまり気乗りがしなくなっていました。
参加についても生返事を繰り返してきたのが災いして、最終的には出品しなければならない状況になってしまいました。

授業だけでも大変忙しいときに、卒業生の写真も集めなければならない、自分の写真も準備しなければならないのはいささか荷が重過ぎました。
運送会社の見積もりが4月30日の朝と言うこともあり、作品の最終締め切りは4月28日。

結局、最近、展覧会を開いた卒業生にお願いをして作品を提供してもらい、それ以外については、こちらの手元に作品が残っている人たちから選び出し、なんとか必要な点数の写真が準備できたのが4月28日の夜。

そして最後には自分の作品です。
展示スペースは一人2メートル程度。
図録用の写真として、手元にあった写真で適当と思えるものを選んで提出していたのですが、事前に提出していたタイトルとちぐはぐになっていて、残りの写真選びが難航。
29日の休日も返上であれこれ考えてみましたが、なんと言っても乗り気じゃないのですから、腰が重くてなかなか目処がたちません。

結局、30日は早朝から大学に出て四枚の写真を仕上げました。
時間があったらあっただけ思い悩む性格ですから、ギリギリの状態まで追い込まれないと踏ん切りがつかなかったのです。

それでも、なんとか最終締め切りには間に合わせ、帳尻だけは合わせることができました。
いつもどおり、滑り込みセーフを云うやつです。
血圧がすぐに上がる体質ですから、何事においてももっと余裕をもって取りかかれば良いのは十分かっているのですが、どうもこの性分だけは直らないようです。

今度展示する写真は8×10の印画紙に、余白を十分とってプリントしたものですから、極めて小さな写真です。
他の人たちの写真を見ていませんが、おそらく展示されている作品のなかでも、一番小さな写真ではないかと想像しています。

大袈裟や大仰が苦手な性分ですから、使うカメラも小さければ、作る写真のサイズも小さくて大きくすることはありません。
若い頃には全紙サイズくらいのものも作りましたが、歳とともに写真のサイズも小さくなり、11×14の印画紙に余白をとったものが最近の基本サイズとなっていました。

それが、今回はもっと小さくなって8×10です。
見てくれではなくて、中身で勝負なんて粋がってみてもしかたないのですが・・・
写真はサイズが大きいほど内容が分かり易くなるのは事実ですが、「無粋」にはなりたくないと思っているうちに、どんどんサイズが小さくなってしましました。
「小粋」でありたいと願う気持ちも性分からきているのでしょうね。

今日の写真は韓国の蔚山市で撮ったものにしました。
城跡で花札をしていた老人たちの多くは中折れの帽子をかぶっていました。
これが韓国の老人たちの「粋」なのでしょうか。
日本ではファッションでこのような帽子をかぶっている若者を見かけますが、韓国では老人の多くが外出時にはこの帽子をかぶっていました。
もう一枚はおつむ絡みで床屋です。
花札に興じる老人たちと別れて、蔚山の町を散歩しているときに、夕方の光のが床屋のサインを照らしてきれいに輝いているのを見つけました。
看板に書かれたハングル文字は待ったく意味不明ですが、床屋のサインは共通です。

CP0902.123 韓国蔚山 M8sx35a#

CP0902.134 韓国蔚山 M8et21a#


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