2010年7月アーカイブ

何度も言うようですが、日の出がどんどん遅くなっています。
福岡は東京などに比べると日の出はずいぶんと遅く、その反面、日没が東京に比べ一時間ほど遅くなります。
東京で写真を撮るときなど、福岡の感覚でのんびりやっていると、日暮れの早さに驚かされます。
これだけ日没が早いと、やはり居酒屋が流行るはずです。

JC0131.119 東京都新宿区想い出横町 sn35#


話を福岡に戻しますが、今朝などは、曇り空の影響もあってか、午前6時過ぎになって、ようやく活字が読めるくらいの明るさになりました。
大学は授業も終わりましたので、朝早くから大学に出て、授業の準備にあくせくする必要はありません。
9時までの着ければ良いように、のんびりと出かけることが出来るのですが、日の光が出てから本を読み始めたのでは、ほとんど頁を稼ぐことはできません。
それでも、この季節、朝から電気を着けると、なんだか暑苦しいので、本を読むのをじっと我慢して明るくなるのを待ちます。

もう少し涼しくなり、本当に日の出が遅くなってしまうと、枕元の電気を点けても暑苦しいとは思わないのですが、夏場はどうもいけません。
薄暗いなかで、じっと明るくなるのを待っているときに、ほんの少し空気が動いたのを肌で感じたときには、「良い風」を感じることが出来ます。
息をこらし、潜んでいるような状態のときには、案外と五感が敏感になっているようです。

家族に嫌煙権を主張されているためなのか、家の壁紙は煙草のやにで黄色くなるのが嫌なのか、庭に出て寝起きの一服を満喫している人の煙草の匂いがかすかに臭ってくるのも分かります。

明け方になると、遠く近くで「からす」が鳴きます。
どうした理由か分かりませんし、本当に「からす」がそうしているのかも分かりませんが、このところ毎朝一羽の「からす」が私の寝ている部屋に向かって「かあ=」と大きな声で一声鳴いていきます。

その鳴き声は、明らかに開け放った私の部屋に向かって鳴かれたと思えるほど、まっすぐに部屋の中に飛び込んできます。
それも、一声。
あちらこちらで鳴いているからすの声は空気中を霧散してしまうのですが、そのからすの鳴き声は、明らかに私に向けて発せられていると思えるほど、しっかりと私に向かって飛んで来るように感じられます。
それは、まるで、「もうすぐ明るくなるよ」「本が読めるぞ」と告げにきてくれているようです。

JC0424.026 長崎ハウステンボス gxr33m#


大学は試験も終わりましたし、土曜日と云うこともあり、学生の姿もなく、実に静かでした。
卒業生たちとの展覧会迫ってきましたので、本腰を入れて写真の準備に取りかからなければなりません。
あさから、ひたすら自分の写真を見ます。
私は普段から題材を決めて写真を撮ることはあまりありません。
とにかく、気持ちが動いたものにカメラを向けてシャッターを押すだけです。
そうして出来た山を切り崩す作業のなかから、何か糸口が見つかれば、それで写真をまとめるのです。
糸口が見えるまで、手探りで掘り続けます。
この方法は、フィルムで撮影していたときも同様です。
東京などで、大きな個展を開くときには、自分の密着焼をすべてひっくり返して、写真を選び出します。

今日は、途中でゼミの学生がやってきましたので、作業は中断。
やって来た学生はゼミの試験を受けなかった学生で、「試験、受けてないので追試してください」とのこと。
試験受けなかった理由は、「試験があると知らなくて・・・」と本人が言ったので、「再試験は出来ません」とお断りをしました。
しかるべき理由があるのなら、再試験を考えないでもないのですが、「試験があると知らなくて・・・」では、理由になりません。
やれやれです。

気分が滅入ったので、写真選びは投げ出して、床屋に行きました。
切るほどの髪の毛ではありませんが、やはり、床屋の椅子でひと眠りして、嫌のことを忘れたかったのです。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

衝撃の三連発

衝撃です。
今日は試験の最終日でした。
私の担当科目の試験も昨日が最終日でしたが、粗方の試験は昨日までに終わっているようで、今日の学内は学生の姿も少なく、わりとのんびりとしていました。

11時半からの会議と、夕方に卒業生の吉津くんが訪ねて来てくれる・・・この二つだけが本日予定されている事柄でした。
午前中は暇だったので、久しぶりに遠回りして、山側の道を歩いて大学までやってみました。

歩けば写真が撮れる。
あちらこちらで立ち止まり、久しぶりにたくさん写真が撮れました。
研究室に到着し、撮影結果をパソコンで確認するために、SDカードをカメラから取り出そうとして・・・愕然。
SDカードがカメラに入っていません。

カメラの電源を入れると、モニター部分に「SDカードが入っていません」と注意書きが現れるのですが、電源はカメラを持ち歩いている間、入れっぱなしですし、液晶モニターなんて、そんなに何度も見ることもありませんので、まったく迂闊でした。
最初に電源を入れた時くらい、各種設定の確認も兼ねて、液晶画面を見る必要がありました。

なぜ、SDカードがカメラに入っていなかったのか?
昨日の「亀カメラ」を読んで頂いた方には分かってもらえると思うのですが、SDカードは研究室の机の上の「i Mac」の中。
それも、SDカードスロットに差し込まれたままではなくて、DVDスロットの中に、すっぽりと収まってしまっているのでした。
嫌なことは忘れてしまいたい・・・と云う訳でもないのですが、すっかり忘れていました。

さて、SDカードが入り込んだままのDVDスロットを修理しなければなりません。
先ずは、アップルストアに聞いてみて、またまた衝撃。
それにしても、パソコンの修理って値が張りますね。
はっきり言って、新しいパソコンが買えるくらいの値段を、電話口の可愛い(?)お姉さんは、いとも当然のような口調で告げました。

使い古したパソコンなら、それなら買い替えようとなるところですが、なんと言っても、まだ新品の匂いを発散しているパソコンですから・・・
さてさて、どうしたものか?
困り果てて、普段から、パソコンを買っている業者の花園氏に応援要請。

安価で修理をしてくれる業者をあれこれ当たってくれましたが、なかなか難しい様子。
頼みの花園氏も、一旦引き上げて行きました。
それから二時間ほどして、再び、花園氏が登場。
どこかで、秘策を仕込んで来た様子。

おもむろに、パソコンからコード類を外し、DVDスロットが下に向くようにして、ピンセットでDVDスロットをこちょこちょっとすると、なんと、飲み込まれていたSDカードが「がちゃぽん」のように飛び出してきました。
なんとも簡単。
衝撃です。

JC0323.088 熊本市河原町 B28ZM#

おいこら。アップルストア。
がちゃぽん修理で、十数万はないやろ。
まさに、花園大明神です。
神様、仏様、花園様。
そう云えば、『花園神社』が東京の新宿にありますね。
やはり「花園」さんは、ご利益あるようです。
すぐ近くに、私の好物の「花園饅頭」を扱うお店もあります。


JC0720.006 福岡市東区 M9sn35#

夕方、現れた吉津くんが誕生日プレゼントを持ってきてくれました。
運動靴が大好きなおじさんですから、当然、プレゼントにくれたのも運動靴。
よっしゃ、これを履いて、8月3日からの宮崎旅行を楽しんでこよう。

新しい靴を履いて旅先で靴擦れが出来ると困るので、明日は、この靴を慣らすために、今朝の道をもう一度歩いて、写真を撮らなければ。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

高校野球の地区予選も各地でいよいよ大詰めの様子です。
連日、各地の出場校がニュースなどで読み上げられます。
甲子園での本大会が始まると、夏本番です。
私の出身地の大阪は、少年野球が盛んなところで、高校野球地区予選も激戦地の一つです。

気にかけて見ていると云うほどではありませんが、新聞のスポーツ欄で、大阪地区予選の結果などが目に止まると、何となく母校の名前を探してしまいます。
私の母校は激戦を勝ち抜いて甲子園に出場するような学校ではありませんが、一回戦勝った、二回戦勝った・・・あ〜、やはり強豪校に負けたか・・・と、甲子園予選の結果から故郷を憶う気持ちが、ふっと、心の底深くから顔を覗かせます。

私はそれほど高校野球のファンではありませんので、テレビで中継される高校野球に釘付けになるようなことはありません。
根がへそ曲がりですから、高校野球を斜に見てしまうのです。
純粋さ、清々しさ、ひたむき、無心・・・そういって奉りあげられるのを見たり聞いたりすると、「この世界、それほど尊いものか?」と、呟いてしまうのです。

日本の国技と言われる「相撲」。
力士はよく「心・技・体」と云う言葉を口にしますが、実はそれほど崇高なものでないことが、昨今の報道を見れば分かることです。
大関も横綱も欲にからんだ、普通の人間・・・ちょっと言い過ぎですかな。
所詮、人間の関わる世界、どろどろしたものが渦巻くものなのです。
それを・・・
ま、ええか。

新しいパソコンの話は、この「亀カメラ」でも書きましたが、本日、そのパソコンに事故が発生。
現在使っているMacBook Proには、本体にSDカードスロットが付いています。
SDカードリーダーを準備しなくても良いので移動の場では便利です。
新しく導入したiMacにも、このSDカードスロットが光学式ドライブスロト(DVDなどの取り込み口)のすぐ下に設けられています。

撮影したデータを整理しようと、そのSDカードを手探りでスロットに放り込んだところが、なんの手応えもないまま、すっと中に入ってしまいました。
おやっと、覗き込んでみると、なんとSDカードスロットと思っていたところは、DVDの取り込み口の方でした。
なんと、なんと、早速、修理に出さなければならなくなりました。
慣れないものを扱うときには、十分注意をしないと、こんなことになってしまいます。
身から出た錆
ま、ええか。

本日で私の担当する科目の試験が終了しました。
夕方、私が利用するバス停近くのコンビ二の駐車場に十数名の学生が集まっているのを見ました。
駐車場のブロック塀の上に立ち、男子学生が、集まった十数名の学生に何か話しているのを見てみると、ブロック塀の上に立っている学生は、本日、私の試験を受けた学生でした。
おそらく、本日で試験が終わって、これから打ち上げにでも行こうと云う集まりなのでしょう。
しっかり勉強して、しっかり遊ぶ・・・だと良いのだけれど・・・
ま、ええか。

東京都品川区東大井

JC0131.033 東京都新宿区北新宿公園 sn35#


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

「雨もまた良し」

冷たい風が吹いた翌日、つまり、今日は冷たい雨が降りました。
昨夜、ぱらぱらと庭の葉を雨が打つ音で目覚め、雨が室内に入り込まないようにガラス戸を閉めました。
久しぶりの雨です。
雨は苦手ですが、こう夏日が続いていると、雨もほっと一息つけて、まんざらでもありません。
最上の雨の日とは、何も予定が無くて、終日、家の中から雨に濡れた庭を眺めたり、雨音を楽しんだりできる日だと考えています。
そして、気が向けば外に出て、雨の日の写真でも撮る・・・もし、お気に入りの写真が撮れれば、「雨もまた良し」となるのです。

手に物を持つのはあまり好きではありません。
私のように歩くしか能のない人間にとって、雨の日に傘は必需品です。
傘は手で持つしかありませんので、やはり傘はお荷物で好きにはなれません。
雨が降っているときには、傘に頼るしかないのですが、雨が止むとんだときに、傘ほど邪魔になるものはありません。

雨上がりは、アスファルトが雨に濡れて黒くなります。
黒白写真の場合、黒色の背景は白いものを目立たせてくれます。
カラー写真の場合、黒色の背景は、ほかのあらゆる色を浮き上がらせてくれますので、お気に入りの写真が撮れるかどうかは別にして、乾いた道路とは違った写真が撮れます。

黒く濡れた路上にあるものを見つけて撮影しようとしたとき、両手は傘で塞がりますので、斜めがけにしている鞄の紐に傘の柄を引っ掛けて撮影します。
距離を縮めるために膝を折り、前屈みになると、傘が地面に接触し、鞄の紐から外れ、ばたんと地面に倒れます。
そんなことは、何度も経験しているのですが、今日もやってしまいました。
ほんとうに、雨上がりの傘は、邪魔者そのものです。

JC0705.010 福岡市東区 M9sn35#

電柱の裾に黒と黄色の縞模様のものが巻き付けてあります。
黄色と黒は視認性がよく、注意を喚起する色の組み合わせでもあるそうです。
「俺は危険だから、近づくな・・・」と蜂たちはこの黄色と黒で警告を発していると、以前何かで読んだ気がします。

電柱の裾に巻かれた黄色と黒の縞模様は、車がぶつからないように目立たせる意味で巻かれているのでしょう。
その電柱の横に、黄色の破片が散らばっていました。
「車が接触したのだ・・・」と思って、横を通り過ぎようとしたら、なんと、黄色の破片は、山吹の花びらでした。


JC0728.005 福岡市東区 M9sn35#

夕方、バスを降りて自宅に向かっているときに見つけました。
横を通り過ぎるときに、緑色の葉の上の雨粒がきらりと光ったので、もういちど引き返して撮りました。
最初、緑の葉の上の雨粒を撮ることしか考えていなかったので、近くに落ちている、枯れて茶色くなった葉を取り除こうとしたのですが、考えを変えて一緒に取り込みました。

最初の一齣は普段通り三分の一露出不足にして自動露出で撮りましたが、これでは道路は灰色になり、黒く締まりません。
そこで、露出を二段露出不足にして撮ったのが上の写真です。
デジタル写真ですから、RAWで撮って、撮影後に云々と考える人も居るようですが、やはり撮影の段階で理想の調子に仕上げておく方が良いと信じています。

撮り直すときに、被写界深度を深くするために、手ぶれをしないようにシャッター速度を確認しながら、絞りをできるだけ絞り込みました。
近距離撮影で、雨空で暗い環境下で絞りを開けるなど、被写界深度が浅くなり、前後にぼけが発生します。
特に、手前のぼけが嫌いですから、絞り込むことで、手前のぼけを解消しようと考えた次第です。

下に、最初の一枚を手を加えないで載せておきます。

JC0728.001 福岡市東区 M9sn35#

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

今朝は、開け放った枕元の硝子戸から吹き込む風の冷たさで眼が覚めました。
少々気障な言い草になりますが、ハワイで暮らしていたときに、このような目覚め方をよくしました。
涼しい風と鳥の声。それがハワイの目覚まし。

ここは日本。季節は夏の盛り。
しかし日の出が徐々に遅くなり、私が目覚める頃は、まだ空は薄暗い状態です。
その薄暗い空が少しずつ明るくなってくるのを、ぼけ〜っと待ちます。
涼しい季節だと、枕元の電灯を点け、本でも読み始めるところなのですが、夏場は日の出も早いし、何と行っても電気を着けると暑苦しく感じられるので、本が読めるくらい空が明るくなるのを待ちます。
とにかくぼ〜っと明るくなるのを待ちます。
この時間帯がまた、何とも言えず「夏の朝」なのです。

今朝は風が冷たく感じられたので、薄い夏布団を羽織りました。
ほんの少し明るくなりだすと、鳥ではなくて蝉が小さく弱い声で鳴き始めます。
冷たい風と弱い蝉の声、それに、遅くなった日の出・・・どことなく夏が過ぎ去るのを感じてしまいました。

今朝は、家の回りと玄関先の掃き掃除をしても風が心地よく、汗ばむことはありませんでした。
こころなしか庭の雑草の勢いも衰えてきたように感じられます。
我が家は道路から1mほど高いところに家屋が立っています。
道路から数段の階段を上ったところに門扉があります。
風向きの関係で、階段の上り口のところが吹きだまりになるようで、枯れ葉や紙くずが集まってきます。
それを、かき集めるのですが、ちり取りのなかに、黄色い葉っぱが目立ちます。
それを見ていて、「夏の抜け殻を拾い集める」そんな「詩ごころ」が目覚めたようです。
まだまだ日中は暑い日が続くのでしょうが、早朝には、ほんの少し秋の気配が感じられるようになってきました。

CF0806.015 OAHU Waikiki et21#

CF0806.042 Oahu Pearl City M8et28a

今日の写真は2007年の夏にハワイで撮ったもです。
この年は初めてデジタルカメラを持ってハワイに出かけました。
それまでは銀塩黒白フィルムで地味にハワイを撮っていたのが、デジタルカメラでカラーに変わり、写真を撮ることを楽しんだハワイ滞在だったようです。
おそらく、二枚目の鳥の写真などは、黒白フィルム時代にはレンズを向けなかったと思います。
鳥の頭の赤い色。
それだけでも「撮ろう・・・」を思わせてくれるのですから、デジタル写真でカラーはこころを軽くしてくれるようです。
もちろん、カラー表現も奥深いものがあるのでしょうが、私は写真を撮ることが楽しければそれが一番です。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

先日、大暑が過ぎ、本日は「土用の丑の日」と、夏真っ盛りです。
それにしても暑いです。
昼間、救急車の音を聞くことが多くなったような気がします。
暑気あたりで、倒れる人も多いとニュースで言っていましたが、私は、どうやら夏に強いようで、今のところ元気にやっております。

私の健康の指標は「食欲」の有る無しです。
夏は一所懸命食べます。勿論、美味しく頂きます。
食べて寝てと言いたいところですが、睡眠の方は不足がちですので、食べることだけでも頑張らないといけません。
おかげで、今のところ食欲の衰えもなく、三食、美味しく頂けています。

JC0720.003 福岡市東区 M9sn35#

未使用 CB0913.001 福岡市東区 LX3|餃子王


学生諸君は前期試験でこの暑さの中頑張っています。
昨日、大学では「オープンキャンパス」の行事が行われました。
「オープンキャンパス」は大学の施設を開放して見学をしてもらったり、模擬講義やなどを行い、受験生確保に繋げようとするものです。
その時に、それぞれの研究室で何らかの行事をします。
研究室単位の作品展示会をするところもあれば、研究室を開け、教員がそこで各種相談に応じるところもあります。
私のところは、在校生の部屋を解放し、そこで大学生が高校生の相談に応じるものと、学生の作品をスライドショーをして見てもらいました。

高校生からの相談に応じるために、大学生に手助けをお願いしたのですが、その合間にも、一年生の学生はノートを持ち込み試験勉強をしていました。
久しぶりに、学生らしい学生の姿を見た気がします。
一年生は大学に入って初めての試験ですから、それなりに緊張しているのでしょうが、これが二年、三年となるにしたがって、徐々に気の弛みが生じてきて、試験の前でもことさら勉強をしなくなってきます。
試験が出来なくても何とかなるさ・・・
世の中には、何ともならないことがいっぱいあるのですけどね。

本日、私の担当する科目の試験が2科目ありました。
三年生の「ゼミナール」と、四年生の「卒業制作・研究」の二科目ですが、ゼミ生対象の科目ですから、受験生は多くありません。

ゼミナールの試験問題は「写真を楽しむ秘訣を10述べ、そのなかの一つについて詳しく書きなさい」と云うものですた。
とにかく、三年生にとっては写真を撮ることが大事だと考えています。
それほど、三年生は写真を撮らないのです。
たくさん撮るためには、写真を楽しむこころをもつことが大事なので、それに、自ら気づいてもらおうと思っての出題でした。

四年生の「卒業制作・研究」の問題は「大学の卒業研究として写真作品を作ることの意味について述べ、それをどのように実践しているか書きなさい」です。
ここでは「卒業研究」の重みを自覚してもらい、各自の取り組みがこれまでのもので良いのかどうか考えてもらおうと云う狙いがあります。
最近の風潮として、軽く流そうとする傾向があります。
真剣味に欠ける。
そのあたりのことが眼に余るものですから、「卒業」の重みを自覚して、気分を引き締めてもらいたいのです。

それぞれの答案はまだ詳しく読んでいません。
ただ、ざっと眼を通した印象では・・・
やはり、文面からは普段のぬるま湯生活しか伝わってきませんでした。

緊張感の無いぬるま湯生活と云えば、試験を受けに来なかった学生が居ました。
夜、学生から謝罪のメールを届きました。
どうやら、試験があると知らなかったようです。
さてさて、こういった学生はどうしたものか、また悩みが増えました。
「試験が出来なくても何とかなるさ・・・」と云う風潮を無くしたい。
そのためには断固とした対応をする必要があります。
学生からのメールは読みましたが、返事はしておりません。
おそらく、明日あたりに、件の学生が一見、神妙な態度で現れることでしょう。
さてさて・・・如何したものか。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

誕生日。
特に、これと言った感慨もありません。
7月25日は7月26日の前日であり、7月24日の次の日と云うだけのことです。
ただ、私にとって7月25日はこの世に生まれ出た日で、特別の日と考えるのが普通なのでしょうが、へそ曲がりですから、そんなこともどうでも良いと言いたくなります。
明けては暮れ、暮れては明ける・・・私にとって、すべては、その日、その日で、掛け替えの無い特別の一日なのです。

でも、「特別」も毎日続けば特別でもなんでもなくなります。
つまり、普通の一日です。
平々凡々。
この歳になるとそれが一番。
変化は望みません。
昨日と同じ今日が過ごせれば、それが一番。
でも、望むと望まざるとに関わらず、変化は自然に織り込まれてきますので、それを受け入れる・・・そんな一日、そしてまた一日・・・それがあと何日残されているのやら。

今年の「works展」に出した私の写真の題名は「Air」としました。
並べた九枚の写真を見ても「Air」の意味が分からないと思います。
「空気とは何ぞや」
まるで禅問答のような問いかけをしてみてください。
そこに引き出された答えが、そう、「Air」の意味です。

「空(から)は、逆さにしてもこぼれ落ちるものがないほど、ぎっしりと詰まった濃密な空間」
空(から)の箱の中を覗いてみても、何も見えないけれど、そこには空気が詰まっています。
空気そのものが充満した箱の中に頭を突っ込んでも窒息しない。
窒息するとしたら、己が出す汚らしいものの毒気が箱の中に充満するから。

息苦しくならない写真を、自分自身で眺めていたい。
私の写真はそんな写真でありたい。

柄にもない御託をならべたくなるのも63年も生きてきたから・・・なんてことを言うと、「偉そうなことを言うちょっても、やっぱ、誕生日を意識しとるんじゃん・・・」などと、小煩い舟本くんあたりかから「誕生日おめでとう」々のメールの他に、お叱りのメールが飛んできそうです。
舟本くん、誕生日おめでとうメールは届いていますから、その後の小言メールは遠慮しておきます。
舟本くんの他にも7月25日を気に掛けていただいた皆さん、どうもありがとうございました。
やっぱり、一年に一度の誕生日・・・皆さんから連絡を頂けただけでも、誕生日は特別で良い日なのかものかもしれません。
また一つ歳をとったので、角が一つとれて、丸くなったようです。

今日撮ったのは、今日と云う日が、特別の日でありながら、昨日の続きの一日、明日へ続く一日・・・平々凡々な一日である証しのような写真です。


JC0725.001 福岡市東区 M9sn35#

JC0725.007 福岡市東区 M9sn35#

64年目、最初の朝飯の時に、横にいた白猫、「もも」が、空を飛ぶ鳥かなにかを見つめる真剣な眼差しが奇麗だったので撮りました。
ももも人間の歳に直すと結構、年寄りですが、動物の邪心の無い眼は相変わらず奇麗です。

茶色の猫は、仕事を終えて、夕方、自宅に戻るときに見かけた猫です。
誕生日でも、日曜日でも関係なく、仕事・仕事です。
この猫、私が近づいているのも知らずに、何かをぼんやりと眺めているような後ろ姿が、一日が終わろうとするひと時を慈しんでいるように見えました。
猫の耳には「かなかな」と切なく鳴く蝉の声が聞こえているのでしょうか。

「老いて、なお猫に教えられ」の一日でした。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

暗室と路地は聖地

とうとう私の暗室にもパソコンが入りました。
引伸機を駆逐して、パソコンが入ったと言うのではありません。
私の暗室は中が二部屋に分かれており、暗室の入り口の扉を開けると、まずは乾燥などの作業をする明室になっており、その奥の扉を開けると暗室になります。
暗室の中にはちゃんと三台の引伸機が並んでおり、パソコンは手前の明室に、プリンターと並べて設置しました。

暗室には必要なものを取りに時々入りますが、暗室作業をするために入るのは春以来のことです。
その春も、私の写真を作るために入ったのではなくて、大学院やゼミの授業などで学生にフィルム現像の指導をするために使ったものです。

パソコンを設置するために久しぶりに暗室に入ってみると、ちょっとカビの匂いがしました。
梅雨の期間は暗室に入って、こまめに除湿器を動かしていなかったので、その間に、カビが発生したのでしょう。
慌てて大掃除です。
拭き掃除をしたときに付いた雑巾の汚れを見て、長い間、暗室を使ってこなかったことを、ちょっと反省。

今回、パソコンが暗室に入って軽く試運転をしてみると、妙に気分が落ち着くのです。
作業に集中できるのです。
これまで研究室に置いたパソコンやスキャナー、プリンターなどを使って作業をしてきました。
研究室は人の出入りがそれほどある訳ではないのですが、電話も掛かれば、来訪者もあります。
集中したいときには扉を閉じるのですが、それでも扉をノックする音に、作業は中断し、集中力が途切れます。
「集中力」なんて大げさなものを発揮しなければならないような写真ではないのに、ちょっと格好つけ過ぎました。

「暗室」は暗い部屋で、そのなかでごそごそやている人間は浮き世とは隔離された状態と人々が思ってくれるのか、暗室に入っていると案外、だれも訪ねてきません。
これはなかなか良い環境です。
暗室は、写真作りの聖地です。

私が子供だったころ、路地が遊びの聖地だったように、大人になった今の私にとっての聖地は暗室だと、今回、パソコンを暗室に据えてみて気づきました。
銀塩黒白写真をやっていたころには毎日聖地詣でをしていましたが、デジタルに変わると同時に聖地の存在を忘れてしまっていました。
と言うか、暗室が聖地だと云う意識すらなかったと思います。

「路地」と「暗室」
そこに、共通しているのは「遊びごころ」を発散させる・・・そのことに没頭できるところでしょうか。
暗室は引伸機が置かれていようが、パソコンが置かれていようが、楽しみとしての写真に没頭できる聖地です。

JC0130.060 東京都新宿区 sn35#

JC0130.033 東京都新宿区 sn35#


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

暑い日が続きます。
もともと、あまり頑張ることが得意ではない私が、暑いことを理由にもっと頑張らないようになっています。
今朝も、大学に来る途中、バス停の近くを歩いているときに丁度バスが来たので、バスに乗ってらくちんでやってきました。
そのぶん、朝の写真は撮れませんでしたので、「全て良し」とはなかなか行かないものです。

先日、新しいパソコンを手に入れました。
iMacの27インチディスプレーです。
これまで、使っていたのも27インチディスプレーでしたが、今度のiMacは16対9のワイドスクリーンで、一層、大きく感じます。

新しいパソコンにソフトやプリンターのドライバーなどを入れて自分流に仕立てていくのはなかなか面倒なことであす。
パソコンの好きな人たちにとって、このあたりのことも楽しいことなのかも知れませんが、パソコンは暗室の代わり・・・便利な暗室程度の認識しかない私には、なかなか面倒くさい作業です。

これまで使っていたパソコンは、暗室に併設された乾燥室と呼ばれるところにプリンターと並べて置きました。
どとらかと云うと、暗室は湿度の問題もあってあまりパソコンを置きたくなかったんですが、とうとう、私の暗室にもパソコンが入ったことになります。

十数年前に海外での研修を終えて大学に戻ったときに、私が実習で使っていた暗室の引伸機が取っ払われ、パソコンが並んでいたときには失望しましたが、それから十数年の歳月が流れ、自ら自分の暗室にパソコンを持ち込むことになりました。
でも、長く使い込んできたフォコマートIc、フォコマートV-35、それにニコンのRA-350の三台の引伸機を暗室から追い出すまでには至っていません。

この先、再び引伸機を使うことがあるのか?
と、考えると、フィルムカメラ同様、その可能性は極めて低いと感じています。
これまで撮りためてきた黒白ネガフィルムも、引伸機にかけるのではなく、スキャナーにかけてプリントを作ることに慣れた現在、再び、引伸機で自分の写真をプリントする姿を想像することは難しくなりました。
それくらい、黒白写真を作るソフトやプリンターの質が向上してきたと言えます。

そんな爺の動きと違って、新鮮な興味をもって銀塩写真に取り組んでくれようとする若い学生たちがいます。
そういった若者たちに、私がこれまでに培った銀塩写真の知識を一つでも大く伝えることは、これからの私と銀塩写真の関わり方であり、それはとても大事なことして残された教師生活を過ごしたいと思っています。

今朝、大学に着いて、研究室のドアを明けると、新しいパソコンの匂いがしました。
車でも新車の匂いというのがありますが、新しいパソコンも、独特の匂いを発します。
今日も引伸機ではなくてパソコン相手に、一昨日のコンパ会場で撮った写真と戯れてみました。

JC0721.002 福岡市東区 M9sn35#

JC0721.001 福岡市東区 M9sn35#

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

授業も終わり、夏休みを待つばかりになりました。
とは言っても、学生たちは楽しい夏休みの前に「前期試験」の関門を通らなければならないので、憂鬱なことでしょう。
そうでもないかな・・・

私が学生だった頃の「試験」に対する考え方、取り組む姿勢と、今の学生たちのそれとは大きくかけ離れているような気がします。
昔の学生たちは試験に対してある種の恐れのようなものをもっていて、大袈裟に言えば、試験に失敗すると終わり・・・といったところがありました。
ところが、今の学生たちは、試験が出来なくてもけろっとしています。
それでまた、世の中が渡って行けるのですから不思議です。
世の中、みんなが優しくなったのか、いい加減になったのかは分かりませんが、「なんとかなるさ」で、実際になんとかなるのですから、どうなっているのですかね。
自分の尻拭いを人がしてくれることに慣れ切っている若者たちは、まさに天下太平です。
夏休み前に試験があろうが、無かろうが、お構いなしかも知れません。
考えれば、お尻は便器が奇麗に洗ってくれる時代ですね。
ふむふむ。

私も、四科目試験をやります。
試験と言っても、ほとんどは課題作品の提出日を、試験の時間枠のなかに入れ込んでしまっているだけで、難しい問題に頭を抱えさせるようなものではありません。
おっと、どうやら私も学生のご機嫌伺い、尻拭いをやっているのかも知れません。

いやいや、実はそうではありません。
試験は厳格なものですから、その時間枠内に提出物が提出されない場合は不合格と、はっきり線を引くことができるのです。
何日の何時が提出の締め切り・・・と試験以外の平常の日時に決めておいても、あれやこれやと理由を言いながら遅れて提出にくる学生が居るのです。
そんなときに、押し問答しても後味の悪さしか残りませんので、提出物は答案として試験時間内に受け取ることにしたのです。
試験時間に出て来なかったり、提出できなかたっときには、厳しい現実が待っているのです。
一応、試験ですので作品の解説文などを書かせて一緒に提出してもらっています。

私も鬼ではありませんので、学生を不合格にしてやろうと悪意で採点すようなことはしませんが、明らかに不誠実な学生にはそれなりに対応しなければなりません。
頑張っても、頑張らなくても単位は貰える・・・そんな授業にだけはしたくありません。
鬼でもなければ、仏でもない・・・

今日は休講などで授業時間数が足りない科目の補講日でした。
私はできるだけ休講しないようにしてきたので、補講の必要はありません。
今朝は、あまり汗をかかないようにのんびりと歩いて来ました。
鬼でもなければ、仏でもない・・・ただのおっさんが朝の散歩で見つけた二枚を見てもらいます。

写真家のアンリ・カルティエ・ブレッソンは『写真家は鷹の目と、ビロードの手を持っていなければいけない』と言っていましたが、その言葉を拝借して「写真家は鬼の眼と仏のこころで写真を撮る」・・・なんて、格好良いじゃありませんか。
しかし、先ほど「鬼でもなければ、仏でもない・・・」なんて言ってしまいましたので、鬼の眼も、仏のこころも持ち合わせていないと言ってしまったようなものですね。
写真家なんて柄でもないから、ま、ええか・・・


JC0722.020 福岡市東区 M9sn35#

ゴルフ練習場のネットに貼られた数字を撮影していたら、人工芝のところを小さな鳥がちょこちょこ歩いているのに気づきました。
その、鳥が丁度良いところにきたときに、止めの一枚。
小さな鳥ですから、写真を見て気づいてくれる人は少ないかも知れませんが、私は、そんなものに気をつけながらファインダーを覗いています。


JC0722.014 福岡市東区 M9sn35#

「蛾」の写真は、背景に影響されてあまり目立たなかった蛾を、私の影を利用して、画面の中で目立つように工夫しました。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

いよいよ授業も最終日を迎えました。
本日はデザイン学科の「写真実習」で、90分×2の授業を2クラスでした。
対象がデザインを専攻している学生たちなので、授業の内容については、それほど小難しいことを教える必要もなく、「写真ってこうして作るんだよ」といった程度にとどめています。
しかし、決して手を抜いている訳ではありません。
それなりに、あれこれ考えながら授業をすすめてきたつもりです。
授業が終わったときに、「写真って案外面白いかも・・・」と一人でも多くの学生たちが思ってくれればこの授業は大成功だと思っています。

午前中のクラスも、午後のクラスも、多くの学生たちが私の授業に対して「半年、ありがとうごじました」と挨拶して帰って行きましたので、印象として、授業は概ね成功したようです。
ちょっと自惚れかも知れませんが・・・
帰り際に、自分で作ったポストカードに感謝の言葉を添えて手渡してくれた学生もいました。
でも、私のホームグラウンドでもある写真映像学科の授業では、なかなかこういったことはないのですが、デザイン学科の授業の場合、こちらも精神的にゆったりと授業ができたことが、好結果につながったのかもしれません。

もらったポストカードの絵柄は、電話ボックスの中で気持ち良さそうに居眠りする猫の写真でした。
どうやら私の猫好きはデザイン学科の学生たちにも浸透してきたようです。
昨日今日の暑さでしたら、電話ボックスで居眠りなどしていたら、熱中症になってしまうかも知れませんが、その写真からは穏やかな初夏の日差しが見てとれました。
添えられた言葉は『前期おつかれさまでした。後期もよろしくお願いします。』
そうなのです。後期もデザインの写真実習を担当します。
後期は、私の講義科目「写真学概論」の単位を取得できた学生だけが履修できる実習で、ちょっとハードルが高いようですが、楽しみな授業です。

研究室の展覧会、「works '10」も無事に終わりましたし、授業も終わったことですから、早速、呑み会を開きました。
一仕事終わった後の一杯はなんともご機嫌です。

2010.07.21 W打ち上げ3#

参加者は8名+1名
記念写真の前列右側で、ご機嫌の笑顔をみせて写っているのは西くん。
実は、西くんは本日、お仕事で宴会のお開き直前に佐賀から戻ってきました。
就職内定先の研修とかで、試用期間と称して、昨日は北九州、今日は佐賀と、こき使われているようです。
そんな訳で西くんは、アルコールは一滴も口にしていません。
店のお姉さんが気を利かせて出してくれたお冷や一杯で、この笑顔。
なかなか良いですね。

本日の写真は全て、西くんのお仕事カメラで撮られたものです。
上の写真は二年生の中村くん、下の二枚の写真は西くんが撮ってくれたものです。
それにしても、川浪さんは相変わらず、目線が泳いでいますね。

2010.07.21 W打上げ1#


そして、私が帰った後で、学生たちだけで自由な記念写真。
鬼がいなくなった開放感がよく出ています。
それにしても、現像ムラの村長さんこと、濱田くん・・・私が帰ってちょっと喜び過ぎじゃないの。

2010.07.21 W打上げ4#

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

先週の土曜日でしたか・・「works展」の会場で、運悪く私に捕まって面白くもない写真の話を、一杯のコーヒーを餌に延々と聞かされた田邊さんは一年生の学生です。
彼女の同級生に長崎からやってきた冨永さんと云う学生が居ますが、この冨永さんは高校生の時から顔見知りでした。
その冨永さんが友人として私の前に引っ張ってきたのが田邊さんなのです。

この二人の可愛い一年生は、揃って黒白写真が大好きだと言っています。
私は大学の授業の中で黒白写真を積極的に活用しています。
ながく銀塩黒白写真を専門としてきた私の授業でも、時代の流れや、学生の嗜好などを考え、デジタルを利用した写真を教えることが多くなっていたのですが、ことしから一念発起、黒白写真に逆もどりしました。

その理由は、この「亀カメラ」でも言ってきたことですが、「手間隙かける」ことの大事さをと楽しさを、簡単便利を追い求めたがる若者たちに伝えることと、面倒なことを成し遂げたあとの満足感を味わってもらうのが狙いです。
大袈裟な言い方をすれば、簡単便利ばかりを追い求めて、小手先でこねまわすことを覚えて、一端のアーティスト気取りが充満する世の中をみていて、危機感を抱いたと云うこともあります。
こねまわし手のその源には「こころ」がなければなりません。
その「こころ」がひとりひとりの血の記憶に繋がっていなければならないのです。
「血の記憶」とは「生まれながらに持っているもの」でひとりひとり固有のものであるはずです。
そうすれが、本当の個性に裏打ちされたものを作り上げることができるはず・・・だと、耄碌爺やは考えるのです。

あまり小難しいことを考えなくても、私自身も数年前に卒業生たちに「還暦」祝ってもらいましたので、「原点回帰」も自然の摂理なのかも知れませんし・・・
暗室で手間と手間十分にかける行為は一見面倒くさいことですが、やってみると「どろんこ遊び」みたいに熱中できるものですよ。

前期の授業も最終盤になりましたが、先日、ある学生が「最初はカラーが好きでしたが、黒白写真をやてみると面白いし、ちょっとした手加減で写真が生まれ変わるその奥の深さが好きになりました」と言ってくれました。
このような学生は決して多くはないと思いますが、この学生一人きりではないと思いますので、喜んでいる次第です。

冒頭に紹介した、冨永、田邊の二人の学生は、最初から「黒白写真が好きです」と言っている絶滅危惧種のような若者たちです。
こんな、若者を目の前にすると、私の天の邪鬼な性格が目を覚まします。
「STARBUCKS COFFEE」で田邊さんに「銀塩黒白のどこが面白いの?」「デジタルでカラーも楽しいよ」「今更、銀塩黒白はないでしょう」などと、気持ちを揺さぶってみました。

銀塩黒白写真だけではなく、デジタル、そしてカラーの世界も楽しんでもらい、それらを知ったうえで「やっぱり黒白フィルムと印画紙の写真が最高」となれば、筋金入りの黒白写真好きになれます。
でも、私は筋金入りの銀塩黒白写真好きを増やそうと思っている訳ではありません。そこのところは個人の自由ですから。
私自身も、いまのところは自分の原点でもある銀塩黒白写真にもどる予定はありません。
こと写真に関しては「還暦」にはならないような気がしています。

「原点回帰」ではありませんが『軌道回帰』と言う写真集をご存知でしょうか?
植田正治先生の、挑戦精神が詰まった写真集です。
そして、「生まれつき持っているもの」は大辻清司先生の著書『写真ノート』のなかの一節です。
ほかにも「思い出を引き出させるもの」「他者との違い」など学生諸君に是非、読んでもらいたいことがことが充満している本です。

大辻清司先生の『写真ノート』は、本人の希望もあり、現在、冨永さんが貸して読んで貰っています。
さて、ここから彼女がどういった刺激を受けるか、楽しみです。

わたしたち教師の努めは、学生たちに刺激を与えることです。
私の写真は人のこころを痺れさせるような刺激を含んでいませんから、学生たちに自分の写真で刺激を与えることができません。
そこで、植田正治先生や大辻清司先生たちのような私の原点とも言える先輩たちから受けた刺激の受け売りでなんとか凌いでいます。

福岡市中央区渡辺通

CB0701.012 福岡市東区 M8et28a#

黒白写真ではなくて、「黒と白の猫の写真」です。
それを、黒白写真にしてみました。
デジタルって簡単便利で楽しいじゃありませんか・・・

福岡市中央区渡辺通

CB0701.012 福岡市東区 M8et28a#


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

はやいもので「works展」もいよいよ最終日になってしまいました。
弱小研究室ですから、人手不足のなか、これだけの展覧会を運営してくれた学生たちも大変だったとおもいます。
こういったときには、「少数精鋭」と言うべきなのでしょうが、正直なところとしては「少数どんぐり」です。
でも、その「どんぐり」たちが力を合わせてくれたおかげで、無事、最終日を迎えることができました。
いろいろ不満はありますが、欲を言っては、頑張ってくれた学生たちに申し訳ないので、今日のところは感謝の気持ちだけを述べておきます。
ご苦労様でした。

福岡の場合、「works展」のように作品数の多い展覧会を開催する会場は福岡県立美術館、福岡市美術館、それにアジア美術館が代表的なところです。
写真の場合、東京あたりだとメーカー系のギャラリーもあるのですが、残念ながら福岡にはそれほど大きな規模のものはありません。

そんな会場の中で、私は「福岡県立美術館」が好きで、これまで何度もお世話になっております。
たしかに、「福岡市美術館」の方が美術館としての体裁も整っており、集客も多く望めるのですが、私は「福岡県立美術館」の方を第一に考えてしまします。

何が魅力で「福岡県立美術館」なのか・・・
最大の魅力は、学芸員や事務員、受付の方など、ここで働く皆さんがこころ優しい方々だと云うことです。
学生は未熟で、何かと気分を害することがあったり、ご迷惑をおかけすることも多いと思うのですが、そんな学生たちに対しても実に親切丁寧に対応していただけるので、実に気分が良いのです。
どこかの美術館のように「使わせてやっている・・・」と云った対応は学生たちにも好印象のようです。

展覧会を開けば、一人でも多くの人たちに見てもらいたいと考えるのが人情でしょうが、少ない来館者にも、それなりに良いところはあります。
ゆったりと、そしてのんびりと、私たちの写真に向き合って頂けることと、何よりも、出品者自身が自分の写真とじっくりと向き合えうことが出来る・・・それは実に有意義なことだと思います。

展覧会は一つの作品の完成を祝する「お祭り」と考えることもできますが、私はちょっと違った考えを持っています。
それは「行為」としての写真を大事に考えていると云うことです。
撮影すること、写真に仕上げること、そして並べること・・・また、撮影すること、写真に仕上げること、そして並べること・・・この行為は終わりの無い連鎖でありたい。

行為としての写真ですから、展覧会は締めくくりではなく、結果はそれほど重要ではないのです。
来場者が多かった、少なかったなどで一喜一憂するのは馬鹿げています。
写真を並べている今が問題なのです。
その「今」を大事にすることが「行為」そのものですから。

空っぽの頭で、小難しいことを考えるものだから、なんだか分かったような、分からないようなことを言ってしまいました。

「福岡県立美術館」には懐かしい思い出もあります。
私の努める大学では、卒業を前にの「卒業制作展」を開催しています。
その会場として「福岡県立美術館」には、たいへんお世話になりました。
それが、現在ではいろいろな事情がありまして他に移ってしまいましたが、いまでも「福岡県立美術館」の建物の中に入ると、学生たちとのいろいろな思い出は蘇ってくるのです。

若く元気だった頃の私と再会できる空間、それが「福岡県立美術館」なのです。
今年の「works展」は大変でしたが、その大変だったことも、いつの日か、もっと年老いて「福岡県立美術館」に来たときには懐かしい思い出になっていることでしょう。

頑張ってくれた、川浪さん、熊谷さん、西くん、濱田くん、若菜さん、宗さん、鶴田さん、寺田くん、和田谷くん、呉屋さん、中村くん、それに卒業生の渥美くん、山﨑くん、丸尾さん・・・みなさんお疲れさまでした。

JC0713.003 福岡市中央区 9sn35#

JC0719.057 福岡市東区 M9sn35#

「works '10」の搬入は梅雨末期の雨の中で下が、最終日の今日は梅雨も明け、狸も「かき氷」が欲しくなる夏本番です。
この一週間の間にも、時は止まること流れていました。
「行為」としての我が「丸研」の写真も学生たちの手で引き継がれながら止まることなく続くことを願っています。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

「亀カメラ」は話が長過ぎるので、短くしようと常々思っているのですが、これがなかなか難しいのです。
上手な文章なら、吸い込まれるように読み進めるので、文章が少々長くてもも苦にならないのでしょうが、なんと言っても支離滅裂、誤字脱字で埋められた私の文章ですから、まるで石を口の中に入れるようなもので、とめも飲み込めたものではありません。
また、あまりに長い文章を見ると、思わず引いてしまって読む気にならなくなるので、そうならないためにも、文章を簡略にするよう心がけなければいけません。
そういったことから、一時期、短い文章にしたこともあるのですが、いつしか、再び字数も増え、とくに最近は再び話がながくなってしまっています。

話が長いのはなにも「亀カメラ」だけではありません。
授業でも同様にくどく喋っているようで、学生から受ける「授業評価」に、『話が長い・・・』と書かれたこともあります。
同じ話を何度も繰り返したり、話が回りくどくて長くなるのもみんな歳をとった所為でしょうかね。
おじいちゃんと、おばあちゃんの立ち話が長いので、孫娘と犬は退屈気味・・・なんて意味をこじつけた写真です。
歳をとると、「こじつけ」も上手くなるようです。

JC0717.017 福岡市東区 M9sn35#

今回の「works展」には黒白写真を出しました。
19点作って、10点を会場に持ち込みましたが、並べたのは9点でした。
全てデジタルカメラで撮ったものですから、カラーでも黒白でも、どちらでも対応可能で、9点のうちの8点までは、すでにカラーで「亀カメラ」に載せている写真です。

写真を黒白に仕上げたときには、それなりに満足していたのですが、会場に並べ、二度三度と眺めているうちに、カラーに仕上げた方が良かったのではないかと考えるようになりました。
カラーが良いのか黒白が良いのかは時計の振り子のように常に揺れ動いていて、その症状が現れたようです。

デジタルカメラでカラーでも自分の手で仕上げることが出来るようになり、身の回りを眺める視線も変化したことは確かです。
銀塩黒白写真だけをやっていたときには、目の前の色彩溢れる世界も黒白に置き換えたときのことをイメージして写真に撮る、撮らないを決めていましたが、デジタルはその制約から解き放ってくれたと同時に、黒白写真にならないものまで撮るようにまりました。

このことは、写真を広く楽しむことを可能にしてくれたので喜ぶべきことなのですが、後であれこれとこころのなかで葛藤しなければならなくなったのは厄介なことです。


JC0717.006 福岡市博多区 M9sn35#

昨日の夕方、運悪くworks展会場に現れた一年生の田邊さんと「STARBUCKS COFFEE」で、お茶を飲みながら延々と写真談義。
きっと、田邊さんは腹の中で「話がながいな・・・」とあきれていたことでしょう。
可愛い娘は得なのか損なのか・・・
コーヒー一杯で、爺の話を延々と聞かされたのですから、その度のところは損な役回りだったのかも知れません。
でも、得なことも沢山あるはずです。
良いこともあれば悪いこともある。それが浮き世と言うもの。
黒白写真とカラー写真も、同様で、その時々でいろいろです。
今日は黒白、明日はカラー。
それが成功することもあれば、不満に感じるときもあります。
さて、今回の私の黒白写真・・・久しぶりの黒白写真を楽しめましたし、いろいろ考えることもでみましたので、得るところは大きかったと思います。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

夏と鰻と元気回復

梅雨前線も一暴れして気が済んだのか、南九州を除いて全国的に梅雨明けをしたと、テレビの天気予報で報じていました。
「天気予報」はどこのテレビ局でもニュース番組や朝のワイドショーなどに組み込まれていますが、気象解説を含んだ天気予報となると、やはりNHKの天気予報がいちばん信憑性があるように感じてしまうのは私だけでしょうか・・・

私は、NHKに対して堅実な放送局と云う印象を抱いており、安心して見ることができる番組を作ってくれると信じているのです。
だから、不払い問題が世間の話題になった「放送受信料」も、文句を云わずにきちんと払ってきました。
しかし、どうも最近のNHKとくると、民放の二番煎じのような番組も増えてきて、ちょっと首を傾げたくなるのも事実です。
でも、「天気予報」だけは、どうしてもNHKを頼りにしてしまいます。


JC0717.001 福岡市東区 M9sn35#

さて、梅雨も明けました。
いよいよ、私の大好きな夏本番です。
我が家を出て、最初の角を曲がったところで目にした景色です。
光と影、そして青い空が夏の到来を告げ、色褪せたあじさいの花が梅雨の終わりを告げていました。
久しぶりの明るい景色に、嬉しくなって一枚撮りました。
この夏、最初の一枚です。

今日は「works展」に出品してくれている日高くんが京都やって来てくれました。
高速道路料金が1000円なのもあって、車でやって来たそうです。
京都の宮津を朝の5時半に出て12時少し前に研究室に現れました。
遠路はるばるお疲れさまでした。

福岡市東区7|大学研究室

福岡市中央区|福岡県立美術館

日高くんの疲れを癒すために、昼飯は奮発して「吉塚うなぎ」で特上蒲焼き定食を食べました。
幸運にも鰻をご相伴にあづかったのは、本日の受付当番の「現像ムラの村長さん」こと、濱田くん。
濱田くんは、今回のworks展の立て役者ですから、遠路やって来てくれた日高くん同様、お疲れでしょうから、鰻を食べて元気回復してもらいましょう。

夏の光に照らされると「鰻」が食べたくなります。
梅雨明け宣言は、鰻が一層美味しくしてくれます。
NHKのお天気解説の梅雨明け宣言聞いて喜ぶ人間が私ならば、梅雨明け宣言を一番聞きたくないのは鰻たちではないでしょうか・・・

「鰻」さん。頂きます。(合掌)


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

昨日、授業を終えてからworks展会場に行ってきました。
今年のworks展は一階と三階とに会場が分かれています。
一階はガラス張りの空間で、本来は立体物の展示スペースとして使われるものですが、そこに展示パネルを立てて平面作品を飾るようにしています。
搬入の日は雨模様の光の中での作業でした。
室内の明かりが外の明るさに勝っているなかでの作業で、一応はうまく収まったと思っていたのですが、本日、あらためて展示を見ると随分と印象が違っていました。

室内より外が明るい影響でしょう。
黒っぽい作品の入った額のガラスに外の景色が映り込んだり、妙に暗い一画ができていたりで、出品者に迷惑をかける結果になったことを、痛烈に反省しています。

三階の方では、作品の縦横を間違えて展示していることに、来場した作者が気づき、「すぐに、訂正してください」と指摘を受けたそうなのですが、いろいろ聞いてみると、引き継ぎ事項として連絡を回っているようなのですが、まだ、架け替えをしていないとのこと・・・当然、私は激怒しました。
それにしても、毎日、よく怒りますね。私も、自分で自分が嫌になると言うのが本音ですが、怒らないとやっていられないのです。

「すぐに、訂正してください」と言われて、なぜ、やらないのか?
聞いていると、「その日の展示終了後に架け替えをしようとおもっていたのですが、展示終了と同時に部屋の鍵を閉められてしまい作業ができませんでした。それで、次の日の朝一番の当番の者に申し渡しをしました」と言います。
次の日の当番は、「展示会場の鍵を開けてくれたのが開場時間の一分か二分くらい前で、とても作業ができませんでした」とのこと。

それを聞いた私は、「お前たちに、やってあげようと云う気持ちがあるのか・・・」と怒鳴りつけたのです。
それで、私が大急ぎで会場に出かけ、先ずは額の架け替えをしました。
とりあえずは、応急処置で押しピンを展示釘代わりにして架け替えておき、観覧者が途切れたところで、付近の額を一旦、降ろし、展示用の釘をハンマーで打ち付けて、架け替え完了です。
なんで、こんなに簡単なことが、学生に出来なかったのか、私には分かりません。

現代の若者は「指示待ち症候群」と、よく、言われますが、まさにそれですかね。
きちんと、指示を与えると、それなりにこなしてくれるのですが、判断を伴う作業となると、どうして良いのか分からなくなってしまい、立ち往生です。
頭を働かせることが出来なくなっています。
失敗を恐れ、責任をとりたくない。
これは、何も若者に限ったことではありませんが、そんなひ弱な人間が増えています。
いったいこの国の将来は、どうなってしまうのでしょうか。
社会の風潮を見ていると、判断能力の無い、馬鹿者ばかりがひしめき合う島国になってしまうような気がします。


JC0715.056 福岡市中央区 M9sn35#

会場では卒業生の鳥谷さんと、榊くん、それに中川くんに会いました。
彼等は10年以上前の卒業生ですが、みなさんまともな人格をもった、ごく一般的な大人です。
大学卒業を社会で揉まれ、成長したこともあるでしょうが、学生時代から、きちんとした判断と行動をしていたと思います。
とすると、指示を受けないと動かない・・・動けないのかな・・・若者は、ここ10年くらいの間に急増してきたとみて良いのではないでしょうか。

CP1109.119 北九州市門司区 et24a#

JC0515.007 福岡市中央区 M9b35_2zm#

いらんことをして、飼い主に怒られるより、じっと待っている・・・それで面白いのかね???  
と、猫は、スーパーの店の前でじっと飼い主が戻るのを持っている犬を見て、腹の中で思っているのでしょうか。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

植田正治先生

北九州や筑後地方に被害をもたらした豪雨も、峠を越したようです。
梅雨末期の集中豪雨も過ぎ、梅雨明け宣言ももうすぐでしょう。
まだ、本格的な夏はやってきていないと云うのに、すでに日の出の時刻は遅くなり始めています。
「暑い暑い」と言いながらも、夏が大好きな私としては、日の出の時間が遅くなり、日没が早くなると、夏が遠のいていくようで寂しい気分になります。
庭のゴウヤの葉も茂り始め、緑のカーテンらしくなってきました。
あとは、本格的な夏の日差しを待つばかりです。

今日から一週間の間は、それぞれの授業の最終講義日になります。
四月に始まり、14週の授業ですが、いつもこの時期になる、「もうちょっと何とかできなかったものか」と、反省するばかりです。
私も歳をとりました。
学生の質も変わりました。
大学のシステムも変わりました。
いろいろな変化に対応していくうちに、呑んでも酔わない、薄い水割りのような授業ばかりしているような気持ちです。
私も酔い、学生も酔う・・・そんな酔い・・・じゃなかった・・・良い授業をなんとかもう一度したいものです。

歳をとって耄碌したと言えば、昨日、間違えて最終講義の挨拶をしてしまいました。
授業の最初に「いよいよ最後の授業になりました・・・」と話したのです。
学生も、ぽかんと聞いていましたので、ひとしきり喋り終えて、実習に入ったのですが、授業の終わり頃になり、ある学生が「先生、授業は来週まであるのではありませんか?」と聞いて来て、初めて一週間早く授業を終わろうとしていたのに気づきました。
なんとも、間抜けな話です。
学生ばかりではなく、教師の側も夏休みを待ちわびていると云うことですね。

今日の一時間目は大学院の授業でしたが、二時間目は「写真表現法」と云う学部の一年生相手の講義科目でした。
毎週毎週、90分間も私のお経のような話を聞かされ続けた学生たちも大変だったと思います。
今日は最終授業を意識して、私が多大な影響を受けた「植田正治」先生を取りあげました。
仕事柄、名作と言われる写真を多く知っています。
写真家についての知識もそれなりにあります。

大好きな写真があり、その作者にお会いするときには心躍るものです。
しかし、実際に作者に会ってみたら、写真と作者のイメージが合わなくて失望することもあります。
いくら、素晴らしい写真であっても、その写真を作った写真家の人柄が卑しいと興醒めしてしまいます。
そんななかで、作品と人柄の両面において、信頼できる写真家の一人が「植田正治」先生です。

FS0919.027.25#

植田正治&大辻清司053#

私が今日あるのも、植田正治先生に出会えたからです。
植田先生との思い出は楽しいことばかりです。
そんな思い出の記念写真などもスライドで上映しながら授業をしました。
当然、若い時の私が植田先生と一緒に写っている写真もありました。
授業は終わった後、一人の女子学生が話しかけてきて、「先生は今の方が良い」と言うのです。
さらに、「目が違います。今の丸尾先生の方が、目の深みというか、強さというか、そんなものがより強く感じられる・・・」と、なんだか聞いている私の方が気恥ずかしくなるようなことを言ってくれました。

それが本当だとしたら、嬉しいですね。
私も上手く老けているようです。


黒白写真は昭和50年9月19日の植田先生の授業風景を私が撮ったものです。
植田先生のオリジナルプリントを目の当たりに拝見しながらお話を聞けるのですから、最高の授業でした。
下の色褪せたカラー写真は、先生としての私を導いてくださった大辻清司先生と、植田正治先生のお二人が一緒に写っている珍しい写真です。
私も緊張気味の表情で写っています。
周りに居るのは当時の大学院生たちです。
二枚とも、懐かしい写真です。

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みかん猫67

助け舟

いよいよ「works展」の初日を迎えました。
今日は一時間目から、最終の五時間目まで授業ですから、初日の会場を見に出かけることはできません。
まあ、昨日、一日見続けてきましたので、良しとしましよう。

それにしてもなんと云う日に展覧会の幕開け。
福岡は昨夜から豪雨です。
集中豪雨のために交通機関があちらこちらで寸断され麻痺しているようで、「一時間目の授業に間に合いそうにもありません」と、朝からたくさんのメールが届いていました。
教室に行ってみると、本来なら20数名の学生が居るはずなのに、教室の中は疎らに5〜6名の学生が座っているだけ。

少ないと言えども学生が居る限り授業をしない訳にはいきませんので、予定通り授業を始めました。
そうこうしているうちに、遅延証明を持った学生たちがぱらぱらと現れ、なんとか授業の体裁は整いました。
それにしても凄い雨でした。
雨に濡れるのが苦手な私ですから、マスコミで交通機関が乱れていることが報じられた今日のような日には、これ幸いと部屋に籠ってのんびりを決め込むところですが、二時間遅れも覚悟で授業に出て来てくれる学生たちの熱心さには敬服します。
もちろん、今日はどれだけ遅れてきても、すべて「出席」です。

昨日の搬入のことで、一つ話し忘れたことがありました。
何かと話題になっている「現像ムラの村長さん」絡みの話です。
一通り、展示が終わり、片付けをはじめたときに、村長さんの写真が飾られていないことに気づきました。

そこで、本人に確かめてみると、「間に合いませんでした」とのこと。
この諦めの良さに驚きですが、呆れたことも事実です。
昨日の「亀カメラ」でも少しふれましたが、私は村長さんのマット切りが残っているので、それを切るまで会場には行けないと待機していたのです。
ところが、学生たちは皆、出かけてしまい、最後に私一人が残ってしまいました。
確か、マットをもう一枚切らなければいけないはずだったのに・・・と思いながらも、私の勘違いで予定の枚数は切ってしまっていたのかと自分を納得させて、遅れて搬入に駆けつけました。

ところが、ところが、本人が自分の写真を展示することを諦めてしまって、さっさと搬入に出かけてしまっていたと云うことのようでした。
本人が諦めたのならそれはそれで良いか・・・と思いもしましたが、この展覧会のために人一倍頑張ってくれたのですから、それもあまりに可哀想ではないかと、「明日の朝一に額を掛けられるように釘だけ打っておくように」と仏心の助け舟を出してしまいました。

残りのマット切りは明朝、私の授業が始まる前にすると云うことで、昨日の搬入は無事終了。
そうか、昨日の「亀カメラ」に載せた搬入後の記念写真で、村長さんが妙に嬉しそうにしていたのは、搬入を無事終えた達成感ではなくて、自分の写真も無事飾れるようになった安堵感だったのでしょうか。

福岡市東区7

私は、学生を叱り飛ばします。
でも、そろそろ限界かなと思えるところで助け舟を出してきました。
いま思うと、これが良くなかったのかも知れません。
学生の言動から甘さが抜けないのは、助け舟が出ることを承知しているから・・・。
いつも誰かが尻拭いをしてくれる・・・そんなことに慣れてしまった若者を育てたのは、私たち大人の責任のようです。
「自分の尻くらい、自分で拭け」と若者相手に啖呵をきってみたいところなのですが、このような若者が蔓延する世の中にした責任をとって、私たち大人は助け舟を出し続けるしかないようです。

まあ、いずれにしても、私の場合は学生は仲間で可愛いですから、怒鳴り散らしてばかりで、関係が悪化するのは避けたいと言うのが本音のところです。
これからも適当なところで助け舟を出して、向こう岸(社会)まで送ってやります。

ハワイ オアフ島 ワイアナエ PF0718/538.008


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

works展の搬入

いよいよ「works '10」の搬入日がやってきました。
昨日手元に届いた作品も数点あり、学生たちを叱咤激励しながら、自分の仕事でもある、作品サイズに合わせ厚紙に窓を開ける「マット切り」と呼んでいる作業をする、大忙しの一日でした。

さすがに還暦を過ぎた老体を酷使し過ぎたのか疲れました。
マット切りは前屈みの作業ですから、腰が重くなり、やがては「どっこいよ」と云わなければならない状態になってきます。
腰と同時に、右腕一本で押切りを続けますので右腕の関節がぴりぴりしてきます。
その上、動きの悪い学生たちにいらいらしながら、指示を出していかなければならないこともあり、胃袋もちくちくしてきます。

月曜日はゼミナールと卒業制作の授業日ですが、それらも早々に切り上げて、「展示作業の学習」などと詭弁を弄して授業を受けている学生たちにも協力もお願いして、なんとか卒業生の作品の額装は終えることが出来ました。

昨夜は、夕食を食べてそのままばたんと床の上に倒れたまま、風呂にも入らず朝まで寝てしまいました。
おかげで、ぐっすりと眠ることができました。
歳をとると、要領良く済ますことばかり覚え、全力を出し切るということが少なくなってきますが、疲れ果てると云うのもなかなか良いものです。

「小原庄助さん」のように朝寝、朝酒とはいきませんが、本日は朝湯を楽しみました。
洗面所で顔だけを洗うのと違って、全身を洗うことで体全体が目覚め、朝湯もなかなか良いものです。
疲れ果てたあとの眠りと朝湯と云う、普段、縁遠い二つの良いものを恵んでくれた、昨日の疲れに感謝です。

しかし、そんな余裕を楽しんでおれる時間は今日の私にはありません。
卒業生の作品の準備は終わりましたが、在校生の作品のマット切りが終わっていません。
超早出で大学まで来て、残った作業に奮励努力。

ただ、四年生の現像ムラの村長さんの作品だけがなかなか揃いません。
一枚、また一枚と『番長皿屋敷』のように持ってくるのですが、二枚目を切ったところで音沙汰無し。
そうしているうちに、学生達はみんな居なくなりました。
私も忙しくしていたので、無意識のうちに村長さんのカットを全て終えたのかと思うことにして、会場へ遅れて向かいました。

搬入、展示はなかなか大変でした。
何と言っても人手不足です。
学生達の段取りの悪さは天下一品ですから、展示は遅々として捗りません。
それでも、手伝いに駆けつけてくれた卒業生の仕事を見よう見まねでしているうちに、調子が上がってきて、一階と三階との二会場の飾り付けを無事終了することができました。

みなさんお疲れさまでした。

福岡市中央区|福岡県立美術館 works '10 搬入日

西くん(画面中央、後列)の疲れ果てた顔が、この日の労働の大変さを物語ってくれています。
それにしても、現像ムラの村長さん(私の隣)の笑顔は、物事を成し遂げた満足感なのでしょうか。
その隣の川波さんは、相変わらず横を向いて写っています。マイペース川波の本領発揮です。
西くんの前の熊谷さんは乱雑になった会場の後片付けを黙々としてくれていました。
その隣は、三年生の和田谷くん。朝から、最後まで本当によく頑張ってくれました。頼りになる存在でした。
そして、一番右端、卒業生の渥美くん。
トラックの運転から展示まで、本当にありがとうございました。渥美くんの存在無しに今日の展示はなし得なかったと思います。
そして、この写真を撮ったのは、やはり私のゼミの卒業生で、私の娘です。日、月、火と三日間にわたりご苦労さまでした。

この他に、授業の都合で、途中で大学に戻った、三年生の寺田くん、二年生の中村くん。
皆さん、どうもありがとうございました。
良い展覧会になりました。
展示期間中はどうやら大雨が続きそうですが、もう少し頑張ってください。

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works展に出す私の写真を昨日一日、日曜で誰も居ない静かな空間で集中的作業した結果、なんとか仕上げることが出来ました。
いろいろ悩んだあげく、今回は全て黒白写真にしました。
サイズはA4サイズと比較的小振りに仕上げました。

卒業生から届く写真の多くがデジタル出力されたものです。
写真が暗室でのプリントからデジタル出力になって、カラー写真が多くなりました。
私の研究室は植田正治先生からお墨付きを頂くほどの、奇麗な調子の黒白写真を得意としていました。
そのあたりを考えて、丸研の伝統でもある奇麗な黒白写真と云うものを、もう一度再確認してもらおうと考えた次第です。

それと、もう一つの理由は、私の中で眠っていた黒白写真への想いに火をつけた写真があったと云うことです。
その火種となったのが熊本在住の卒業生、吉津くんの作品です。

吉津くんは、これまで黒白銀塩写真で出品してくれていましたので、今回が初めてのデジタル黒白出力です。
それが、見事な黒白写真だったのです。

良いものを見ると、自分もやってみたくなる。
それで、今回は私も黒白写真でやってみることにしたのです。
当初、works展にこの写真を使おうと考えていたものがあり、それを黒白に仕上げてみると、あまり意味の無い写真になってしまいました。
撮る段階で「色彩」にこころ奪われて撮ったものは、黒白にすると色が消えると同時に、面白味も消えてしまうようです。

最近使っているプリンターはEPSON PX-5002です。
このプリンターで黒白出力するのは初めてです。
出力用紙は常々、気になるものをテスト用に買い込んでいましたので、それらをプリンターの設定を変えながらいろいろテストした結果、本日のところは富士フィルムの出力用紙『画彩 写真仕上げ Proモノクロ』にしました。

用紙サイズはA4。
画面サイズはぞろ目好きの私のことですから、長辺が222mm。
使用する額は「四つ」

小振りな写真に仕上げました。
これも私なりの思いがあってのことです。
それは、works展に送られてくる卒業生の写真もそうですが、一般的にデジタル出力になってプリントサイズが大型化していることへの反発からです。

暗室で印画紙と薬品を使って印画紙処理をしていたときに、高品質の大型プリントを作るには、それ相応の高い技術と精神力が必要でした。
つまり難儀な作業だったのです。
不用意に大きなプリントに仕上げて、写真の魅力を無くしてしまうこともありました。

それが、デジタル出力になり、比較的簡単に大型プリントを作ることが出来るようになり、みなさん浮かれているようです。
かく言う私も、デジタルを始めたころにはA3ノビの用紙でプリントすることに現を抜かしていた時期があります。

それが、ある日大きなプリントが「手に余る」と感じ始めたのです。
「掌」(たなごころ)と云う言葉があります。
私の両の手のひらで扱える大きさみたいなものに拘ってみたときに、印画紙サイズなら六つ切り、プリント用紙ならA4程度が、今の私の気持ちにピッタリだと感じたのです。

小さなサイズで良い。
丁寧に想いを込めたプリント作りに励もうと努めた結果を、今年のworks展で見てもらえればと考えています。

そこで今日の写真・・・
当然、黒白写真だと思われるでしょうが、カラー写真です。
へそ曲がりの性格ですから、許してやってください。

色が気になって撮った写真なので、黒白写真になり難い写真を二枚載せてみました。

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お手軽写真の宿命

7月13日、火曜日が搬入で、水曜日から福岡県立美術館で開催される研究室の写真展「works展」の準備も着々と・・・と言いたいところですが、これがまた難渋しております。
「works展」は、卒業後も写真を楽しんでいる人たちの写真を主に展示することを目的にした展覧会です。
今年も23名の卒業生が作品を提供してくれました。
展覧会のための準備など、実際の労働作業は在校生が行います。
その、ご褒美として、今年は5名の在校生も、先輩たちと一緒に作品を並べることを許されます。

今回作品を出す5名の学生は全員が四年生です。
三年生も準備を手伝ってくれてはいるのですが、残念ながらまだ、作品が準備できるだけまでには至っておりません。

話を「works展」の準備のことに戻します。
私の研究室は学生の数も少なく、衰退の一途をたどると云うのが正直なところです。
留年生も入れて、四年生が7名と三年生が6名です。

「works展」のようなときには逃げ腰の留年生と、授業が忙しい三年生は頼りになりませんので、実質のところは現役の四年生の肩に重くのしかかってきます。
連日、私に叱咤されながら準備に汗を流しているのですから、こころも体も疲労困憊なのでしょうが、どうも、作業が遅く、詰めが甘いのです。
注意しても、「すみません」を繰り返すだけで、一向に行動は改まりません。
「暖簾に腕押し」、「糠に釘」です。
そのことが、また私をイライラさせます。

人に対して苦言ばかり言い続けるのは、決して楽しいことではありません。
「口を酸っぱくして・・・」と言いますが、実際のところは胃も口の中も苦いものでいっぱいになります。

本日は日曜日。
いよいよ自分の写真の準備に取りかからなければいけません。
日曜日ですから、校舎の中は比較的静かです。
一日、静かな校舎の中で一人黙々ロ作業に集中するために、ゼミの学生たちにも休んでもらっています。

今年は、卒業生たちの作品が届くのも遅れていることもあり、全ての準備がまだ終わっていないのは私も承知しているのですが、搬入前日にフル稼働すれば、いくら仕事が遅いと言ってもなんとかなるでしょう。

さて、works展に出す私の写真ですが、今朝の段階までには何も決まっていませんでした。
これまでに撮った写真のなかから、気になる写真を選んでおき、無差別に放り込んでいる箱をひっくり返し、とにかく写真を見て、そのなかから立ち上がってくるものを見つけることから始めました。

何度か自分の写真の山を穿り返しているうちに、一つの流れを掴むことはできました。
後は、候補作品を絞り込み、プリントすれば出来上がり。
銀塩写真の時代は10枚の写真を完成させるまでに何日かかかりましたが、プリンターを利用しての出力になり、プリントを作るのが容易くなり大変助かります。

その反面、出来上がった写真を大切に扱おうと云う気持ちも薄らいできているのも事実です。
このあたりが、お手軽写真の宿命でしょうか。

慌ただしくて気持ちが波立つときには、雨粒をふくんだ緑の草が揺れるのをぼんやりと眺めて、優しさを取り戻すのも良いかもしれません。

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CF0710.001 福岡市東区 M9sn35#

昨日、卒業生の渥美くんがworks展の打合せのために、奥さんと二人の子供さんを連れて訪ねて来てくれました。
卒業生と過ごす時間も、私の気持ちを穏やかにしてくれる特効薬です。


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歯ブラシ

朝起きて一番にすることが歯磨きです。
歯磨く刺激で、体の中から睡魔を追い出して、口の中も、胃袋も気分爽快。
「今日も朝飯が旨いぞ・・・」となる次第です。

歯ブラシは洗面台の横に置かれた歯ブラシ立てに入れていますが、家族の歯ブラシ立てと並んでいます。
色違いですが、似たような歯ブラシが並んでいます。
私は我が家で唯一の男ですから、歯ブラシの色も青とか男性的な色や、好きな緑色などです。

寝ぼけ眼で歯ブラシ立てを見ると、青い歯ブラシと緑の歯ブラシの二本が私の歯ブラシ立てに立っていました。
「おや、どちらが私の歯ブラシ・・・」と考えながら、手は自然に好きな緑色の歯ブラシを選んでいました。
緑は好きな色で、青はそれほど好きな色ではありませんので、当然と言えば当然の結果なのかもしれません。

歯も磨いて、「さあ、気分爽快。今日も朝飯が旨いぞ」
と思いきや・・・
「お父さん、緑の歯ブラシ使った?」と娘の一言。
「ああ、使ったよ」
「それは、掃除用のブラシ・・・」

気分は一気にどん底・・・と言いたいところですが、歳をとってからは、何事があっても「ま、ええか・・・」と諦めがはやくなりましたので、朝飯はいつも通り美味しく胃袋に流れ込んでいきました。

歯ブラシと言えば、私の大学卒業制作は、石けんや歯ブラシを販売している『ライオン』の商品を撮ったものでした。
商品の持つ造形美や魅力を、写真で表現しようとしたもので、毎日、スタジオで悪戦苦闘していたことを懐かしく思い出します。

そこで。
今日の写真ですが、最近は「歯ブラシ」を写真に撮った記憶がありませんので、歯ブラシのように見える・・・そんな苦肉の策でお茶を濁しておきます。
これはトウモロコシの苗ののようですが、次の日にはこの畑に端の方に一列に植えられていました。

福岡市東区6

CP0901.075 韓国蔚山 et21a#

もう一枚は掃除にひっかけて、韓国の雑貨屋さんの店先に下がっていた「ほうき」です。
いまの日本では電気掃除機が主流で、家の中にほうきがある家が珍しくなりましたが、日本でも、以前、このような「ほうき」を使っていたような気がします。

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草抜き

若い頃にはせっせと庭の草抜きをしたいました。
いくら小さな庭と言えども、雑草がはびこってしまってからでは、草抜きに手を焼いてしまいますので、できるだけ小さいうちに抜き取ってしまうように頑張りました。
スコップを使って、土を掘り起こし、出来るだけ根こそぎ抜き取ります。

スコップ?
それは大掛かりですね・・・と思われる人もいるでしょうね。
一般的に東日本では、スコップは土木の現場などで使う大型のものを云うようですが、西日本では、大型のものをシャベル、小型のものをスコップと言います。
私は西の人間ですから、園芸用などの小型のものをスコップと言うのです。

建設現場などでは、また違っているようで、シャベルは土を掘るために足を掛ける部分のあるもので、すくうための道具で足をかける部分のないものをスコップと呼ぶそうです。
園芸用の小さなものの正式名称は「移植ごて」だそうです。

毎朝、新聞を取りに外に出たときに30分ほどですが庭に座り込んで目につく抜いて行きました。
この作業は結構、無心になれます。
「楽しいか?」と聞かれて、楽しいと答えられるようなものではありませんが、作業の後で、奇麗になった庭を見たときには、ちょっとした達成感を味わうことができます。

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朝の涼しいうちの30分だけですから、夏に向かうに従って、雑草の生育する速度に草抜きが追い着かず、日に日に雑草が目立つようになっていきます。
そうなったときには、作戦変更です。
今度は、一定の区画を決めてその部分だけを奇麗に抜き取るようにします。
その区画とは、自分が歩いたりする部分で、それ以外の所は雑草の自由にさせてやります。
つまり、雑草と折り合いをつけて、棲み分けをすることになります。

しかし、最近ではほとんど庭の草抜きをすることもなくなりました。
庭に立つこともなくなり、庭でどんな草花が育っているのかも分からなくなっています。
庭の草を「雑草」とひとまとめにして呼んでいますが、それは私が無知なだけであって、名も無い草なんてありません。
よほど貴重な新種でないかぎり、どんな草花にもちゃんとした名前があるはずですから、落ち着いたら植物の名前でも覚えましょうか・・・

しかし、名前を知ってしまうと、雑草も可愛くなって、非情な草抜きができなくなるかも知れません。

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緑の勢いに負ける

CP0824.172 山口県周防大島町 8.2sn28a

我が家の小さな庭もこの季節には草花の勢いに負けて、ますます狭くなっています。
日当り良好の庭ですから夏草に覆われると足の踏み場もなくなってしまいます。
どうせ、庭に出てもヤブ蚊に刺されるのだけですから、夏の庭は雑草に貸しておきます。
雑草も、せっかく生えて来たのですから、引き抜くのも忍びないですから。

なんて、風流人のようなことを言っていますが、実際のところは、このところの忙しさから、生け垣の手入れや雑草を抜く暇がなく、庭は荒れ放題となっているだけです。。
どうせ冬になれば自然に草花は枯れ、またもとの殺風景な庭にもりますから、それまで放っていくのも良いかと無精を決め込んでいます。

今日は緑の生命力を感じた写真です。
どういうことか全く分かりませんが、ガラス張りの部屋の中が植物で占領されているのを発見して撮りました。
ちょっと不気味と云えば不気味です。
この家の中で、人間が緑に養分を吸い取られてミイラになっている・・・なんて・・・

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みかん猫67

疲れる夢

昨夜、変な夢を見ました。
繰り返し似たような夢を見ることもありますし、朝、目覚めた後で、そのような夢を見た要因みたいなものに見当がつく夢もありますが、昨日のような夢は、まるで初めて見る夢でしたし、どうしてそのような夢を見たのか思い当たるふしもありません。

大潮で汐の引いたところを、全力で何度も何度も繰り返し走っているのです。
確かに「大潮で汐が引いた」と云う状況は夢の中でもはっきりしていたのですが、夢の中のシーンとしては乾いた湖底のように見えました。
陸上競技場のようにすり鉢状の場所で、短距離走の選手が練習をするように、全速力で、何度も何度も走る、そのフォームが自分でも惚れ惚れするくらい見事な走りでした。
少し古い選手の名前で申し訳ないのですが、ベン・ジョンソンのような力強い走りではなく、カール・ルイスのような軽やかな走りでした。
全身から汗が吹き出て苦しそうに練習している・・・そんな様子でもありません。
軽やかに、そして黙々と走ることを繰り返している。
そんな映像(夢)でした。

CB0517.059 福岡県久留米市 8sx35a


夢で、その時々の心理状態が判断できるものとよく耳にします。
専門家でもない私にはそのようなことが出来る訳はないのですが、自分なりに何か理屈をつけてみようとしたのですが無理でした。
ただ、黙々と繰り返しやらなければならないことはあります。
それは「works展」の準備です。

私に任せられた仕事は写真サイズに合わせて、厚紙に窓を開ける、「マット切り」と云う作業です。
学生たちの卒業制作作品のマット切りや、展覧会のときのマット切り。
この作業をずいぶんと長くやってきています。
作業にも慣れ、それなりに手際良く出来るようになっているでしょう。
軽やかに、そして黙々と・・・
卒業生からの作品も集まりはじめ、いよいよ私の出番です。
今日も、山﨑くんと佐伯くんが直接写真を持って来てくれました。
一人、研究室の窓際に置かれた作業机に向かい、白いマットに窓を開ける作業をやらなければならない時期になりました。

窓から海が見えて、潮風に吹かれながらの作業なら良いのですが、黄砂で汚れた窓の外は向かいの校舎が見えるだけです。

JC0424.017 長崎ハウステンボス M9sn35a#


それにしても今日の話題は夢のなかの話でしたから、写真を探すのが大変でした。
夢や想像は写真に写らない。
写るのは存在するものだけ。
写真を探しながら、そんなことを考えていました。
ようやく見つけた写真は久留米で撮ったものです。

そうそう、夢は「黒白」でした。
私の写真が色付きになって3年になろうとしますが、まだ夢は黒白のままです。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

火曜日は担当する授業がありませんので、本来なら自分の仕事ができたり、ちょっと息抜きができる日なのですが、研究室の展覧会、『works展』の搬入まであと一週間となりましたので、そんな余裕もなく慌ただしい一日でした。

卒業生から送られてくる作品の集まりが悪く、今日現在で6作品しか届いていません。
ひょっとして、「郵パック」と「ペリカン便」が一緒になったことで、社会問題になっている遅配が原因なのでしょうか?
「親方日の丸」体質の二つが一緒になって、このていたらくです。マスコミに顔を出す関係者にも,
こころから反省している様子はありません。
そんな姿や遅配のニュースを、他人事のように見ていたのですが、どうやら他人事と言っていられなくなっているのかも知れません。

これまでの、経験から、卒業生から送られてくる作品は「郵便パック」が多いと思うのですが、やはり配達が遅れているのでしょうか。
そういえば、今日、届いた作品は全てクロネコの宅急便でした。

そんなことを心配して、北九州在住の卒業生、河野くんが、わざわざ大学まで作品を自ら届けてくれました。
暑い中、汗をぷるぷるかきながら、近況報告と作品提出に来てくれたのは嬉しい限りです。
汗が止まらないのは暑いだけではなくて、大学に来たことで気分が学生時代に戻って、うるさい先生の前で緊張しているからかも知れません。

今日のタイトル、『カメラを買いました』を見た人の多くが、とうとう「SONY NEX-5」を手に入れたのかと思われたことでしょう。
昨日の「亀カメラ」でも「SONY NEX-5」に言及していましたので、当然の推理だと思います。
確かに「SONY NEX-5」を買ったのですが、買ったのは私ではありません。
卒業生で学芸員として活躍している吉永さんが、「カメラを買いました・・・」とメールをくれたのです。
そのカメラがSONYだったのです。
何はともあれ、カメラを買うということは、写真を撮ると云うことですから、このような便り嬉しいものです。

SONYのカメラ部門の基礎は、「ミノルタ」です。
ソニーに吸収されてミノルタと云う会社は存在しませんが、私の手元にはミノルタのフィルムカメラがまだ残っています。
私が大学に入学するときに、親が持たせてくれたカメラがミノルタでした。
若いときにはレンズの描写なんてものはよく分かりませんでしたが、後年、ミノルタのレンズの写りが良いと思うようになり、今での数本のミノルタMDレンズを持っています。

先日、ある学生にミノルタのカメラを貸して写真を撮らせたのですが、久しぶりにミノルタのレンズの穏やかな調子を見て、やはり、ミノルタのレンズは良いなと思った次第です。
このMCやMDのミノルタレンズをなんとかデジタルカメラで活かしたいと思っています。

いまのところは、マイクロフォーサーズボディにマウントアダプターで取り着けることが出来るのですが、焦点距離が二倍になるのが、広角好きの私には障害になっていて、出番はありません。
せめて、APS-Cサイズくらいの撮像素子をと考えて「SONY NEX-5」を候補に挙げてはいるのですが、MDレンズ用のマウントアダプターを見つけることが出来ません。
ソニーさん、どうかご先祖様でもあるミノルタMDマウント用マウントアダプターを作ってくれませんかね。

京都市下京区GRD CG0802.017

JC0323.094 熊本市新町 R33_2.5M#

今日は古いレンズの話で幕を閉じましたので、昔の看板を撮った写真を選んでみました。
上の写真は京都で。下の写真は熊本の新町で撮ったものです。
懐かしいものを懐かしいレンズで撮ることができるのはいつの日になるのでしょうか・・・
その日まで、レンズは大事にしておかなければと思っていますので、ソニーさん、よろしくお願いしますよ。

ほんま、頼んまっせ。
ミノルタは大阪の会社でしたので、関西弁でお願いしておきます。
「稔る田」なんてネーミングも関西の泥臭さ丸出しですもんね。
でも、MINOLTAにはもっとちゃんとした意味もありますので、念のため。


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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

ライターを買いました。
そうです、たばこに火をつけるときに使う、そのライターです。
たばこを吸わない私が、なぜラーターを買ったのか?

私は煙草を吸いませんので、ライターは使い慣れていません。
ライターを手にしたときに、どう持って良いのか戸惑い、いつも手の中でくるくる回してしまいます。
着火のときに押すところと、火の出口の位置関係を決めかねているのでしょう。
押すところが右側で、左から火が出るのが普通のような気もしますが、私のようなライターを使い慣れていないと、そこのところがはっきりしなくて、私の場合は逆になってしまうのです。
なんでも、慣れですね。

新しく手に入れたカメラも簡単に使いこなせるものと、なかなか慣れないものとがあります。
昔のフィルムカメラの場合は、メーカーが変わっても、機能や操作性にはそれほど差異がありませんでしたので、取扱説明書なんて読まなくても問題なく使えたものでした。

昔のカメラで操作性に戸惑った機種があったのを思い出しました。
OLYMPUS M-1(後にOM-1)のシャッター音に惚れ込んで買ったときに、シャッターダーヤルがレンズマウント部分にあったのには戸惑いました。
しかし、使っているうちに、シャッターダーヤルがレンズマウント部分にあるのは極めて合理的と思えるようになりました。

OLYMPUS M-1はファインダー内部の露出計の指示に合わせて、シャッタースピードと絞りを自分の指で動かし、露出を調整する、いわゆるTTL方式と呼ばれるもので、シャッタースピードでも、絞りでも、その時々に応じて素早く行えることに気づいたときには「なるほど」と、オリンパスの開発者のアイデアに敬意を評したい気持ちでした。

その後、カメラの機能が複雑になる・・・世の中はこのことを「便利になる」と言いますが・・・につれ、取り扱いが難しくなり、フィルムカメラからデジタルカメラになり、ますますちんぷんかんぷんです。
「ファンクションボタン」なるものの出現以来、分厚くなっていくばかりの「取扱説明書」は必需品になりました。

いま、少し気になっているカメラがあります。
SONYの「NEX-5」です。
私の理想のカメラはコンパクトなボディにフルサイズの撮像素子。
液晶モニターだけでなくファインダーがあること。
ミラーレスで、マウントアダプターを使って、いろいろなレンズが楽しめることですから、「NEX-5」が理想のカメラと云うわけではないのですが、理想に近づいたカメラであることは確かです。

でも、どんな記事を読んでも、深い階層に多くのメニューが組み込まれ、かなり扱いにくいと書かれているのが気になり、手を出せない状態です。
そんなときに、こんなことを考えました。
東京の地下鉄・・・これも、かなり複雑ですが、皆さん、自分の利用する路線については毎日乗っているうちに戸惑うこともなくなる。
「NEX-5」も東京の地下鉄のように大変複雑でも、それぞれが必要とする機能は限られているでしょうから、それらを繰り返し使っているうちに、きっと慣れる・・・
そんなことを考えて、自分の勇気づけているのですが、なかなか手が出せない「NEX-5」は、きっとただ者ではない優れたカメラではないでしょうか。

そうそう、ライターの話を忘れるところでした。
昨夜、蚊に悩まされて、蚊取り線香を点けようとして使ったライターの火が弱々しかったので新しく買ったのです。
ライターのように安いものだと、とにかく買って使ってみるのですが、「NEX-5」は「使い捨て」とはいきませんので熟慮が必要です。

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

南九州の方は連日、集中豪雨で被害も出ているようです。
梅雨だから当然と云えば当然ですが、よく降ります。
幸い、北部九州は豪雨と云うほどでもありませんので雨嫌いの私もなんとか過ごせています。

今日も朝から雨です。
特に用もない日曜ですから、一日、雨音を聞きながらのんびり居眠りでもしていれば良いのですが、そこはそれ生まれながらの貧乏性ですから・・・

迷いに迷った結果、床屋に行くことに決めました。
私は福岡の東の端に住んでいますが、目指す床屋は福岡の中心、「天神」よりもう少し西に行った大濠公園近くにあります。
刈るほどの髪の毛も無いくせに、何でまた東の端から西の方まで通うのか?
「そんな大層な頭かよ」と私の思われるでしょうが。
刈る髪の毛が少なくても、髪の毛は伸びるし、散髪代はふさふさ頭と同じで3500円、それに交通費で1500円をかけて出かけるだけの床屋か・・・と聞かれると、答えに困るような鄙びた床屋です。

雨の中、東の端から中心街の「天神」まで出かけ、そこから乗り継いで「荒戸」まで行くのですが、今日はどうしたことか都市高速道路を出た「蔵本」あたりから交通渋滞が始まり、「博多五町」あたりからバスが動きません。

濡れた路面で滑った車が事故でも起こして渋滞かと思いましたが、そうでもなかったようです。
雨に煙る町をバスの窓越しに眺めていてどうやら渋滞の理由が分かりました。

博多の町は七月に入ると賑やかになります。
博多の町に夏の到来を告げると言われる「博多祇園山笠」が始まるのです。
山笠の山車(こちらでは"山"と呼びます)が、町なかに出てくるときなどは、交通規制で博多の町は大渋滞になります。

山笠の衣装に身を包んだ男たちの姿を見たときに、「あ〜、山笠が始まったのだ」と交通渋滞から季節の移ろいに気づきました。
もうすぐ梅雨も明け、夏がきます。

そんなことをぼんやりと考えているときに、「お急ぎの方は、降りて歩かれた方が速いと思います」と車内アナウンスが聞こえてきました。
雨の中を歩きたくはなかったのですが、動かないバスの中に居るのもどうかと思い、バスを下車。

日頃の行いが悪いのか、バスを降りて歩き始めたとたんに雨脚が強くなり、靴の中は水浸し、ズボンの裾も濡れて、足にまとわり着いてきます。
ようやくのことで、乗り換えのバス停に到着。
ほっと一息ついたとたんに、床屋に行く気力も一緒に口から抜けてしまったようで、床屋行きは中止。

でも、せっかく東の端から、交通渋滞に耐え、はるばるやって来たのですから本屋でも覗いて行くかとおもったのですが、行きつけの本屋、「丸善」が6月で閉店になったことを思い出し、「ジュンク堂」に行ってみました。

しかし、慣れない本屋は、どこにどんな本があるのか分からず、イライラしてきたので30分ほどで退散。
やはり、床屋と本屋は行きつけの店が一番です。

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上の写真は、動かないバスの中から、雨の中、那珂川でのんびりと魚釣りをする人が見えたので、暇つぶしに撮ってみました。
それにしても、釣り竿を何本も使って釣りをするのはどうですかね。
魚と一本の竿で勝負するのが釣りの醍醐味ではないでしょうか。
今日の私はSUMMICRON-M 35mm F2(7枚玉)の一本釣りです。
ズームレンズなんて使いません。なかなか潔いでしょ。
バスの座席に座ったままの横着な撮影のおかげで、ちょっと間の悪い写真になりましたが、これも仕方のないことです。


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私の研究室のある17号館と、授業の行われる15号館の三階と四階とは渡り廊下で繋がっています。
研究室は四階にありますので、四階の渡り廊下を渡ると三階の渡り廊下を見下ろすかたちになります。
一時間目の授業に行こうと、渡り廊下を歩いていると三階の椅子に座って本を読んでいる学生が目に入りました。
黒、赤、白の色の取り合わせが気になったので、急いでカメラを取りに研究室に戻りました。
漫画の本でも読んでいるのかと見ると、活字の並んだ本を読んでいる様子。
いいぞ、いいぞ。大学らしい眺めです。


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みかん猫67

works展

今月の14日から19日まで、福岡県立美術館で研究室の展覧会『works展』が開催されます。
この展覧会は、研究室の行事ですが、作品展示の主役は卒業生たちです。
写真を教える学部学科ですから、大学卒業後は何らかのかたちで写真に関わるところで活躍するのが理想なのかも知れませんが、全ての学生がプロの写真家となる訳ではありません。

私の研究室では、どのような環境であれ、卒業後も写真を撮り続けてくれることを願いつつ卒業生を送り出しています。
卒業生が写真の世界で華々しく活躍してくれることは勿論嬉しいことですが、卒業後は諸事情により、写真と離れた環境の中で暮らしている卒業生も多くいます。
自分の楽しみとして写真を撮り続けてくれる卒業生たちへの応援の場が『works展』なのです。

年に一回のペースで美術館を借りて、展覧会を開催する。
卒業生たちはそれぞれの地での生活がありますから、展覧会に関わる労働は、現役の学生たちが、「先輩たちのために・・・」と頑張ってくれます。

出品作品も、そろそろ届き始めました。
いよいよ、本格的にマッティング、額装などの作業開始です。

今日は、出品作についての相談で公門さんが大学までやってきました。
卒業後、写真活動から離れていましたが、デジタルカメラを持つようになり、小さくなっていた写真の炎が再燃したようです。
今回、works展初出展で、少し、緊張気味のようです。
仕事と子育てで、忙しいなかでの「写真」ですから、大変だと思いますが、自身で気に入った写真を並べることができるように応援します。

worksチームは草野球チームのようなものです。
スーパースターは必要ありません。
どんぐりの背比べ。
でも、野球をするのが大好きな人たちが集まったのが草野球チームのように、写真をするのが大好きであれば、それで出展資格は十分です。
せっかく撮った写真ですから、晴れ舞台に立たせてやりましょう。

私の写真は、まだまだ手着かずの状態ですが、これは毎度のことです。
他の人たちの準備が整ったところで取りかかりますから、今回も直前の日曜日あたりに冷や汗をながしながらやることになりそうです。

帰りがけに公門さんが「カメラバック見つかりました?」と聞いてくれました。
私がお気に入りの青いバックも古くなって・・・という話を、この『亀カメラ』でも書きましたが、そのことを気にしてくれてのことです。
やはり、卒業生の榊くんからは、具体的にお店の紹介をいただいたりして、皆さん、私のカメラバックのことを気に掛けてくれているうようです。
ありがたいことです。
でも、誰一人として、「こんなのを見つけましたから、使ってみてください」と、送ってきてくれる人は居ませんね。
皆さん、私が細かなところにうるさいのを十分分かっているから、「触らぬ神に祟りなし」と云うか、「君子危うきに近寄らず」を決め込んでいるのでしょう。

カメラバックに関する近況報告をさせて貰いますと、あれこれととにかく、長く使ってきた青いバックは封印して、その後、あれこれと試していますが、いまだいしっくりときていません。
一昨日から、ARTISAN&ARTISTのWCAM-3500を使い始めました。
随分以前に手に入れていたのですが、ようやく出番が回ってきました。

防水性のあるバックで、昨日も雨の中持ち歩いきましたが、バックは濡れても中身は大丈夫でした。
雨の日の撮影には良さそうです。

JC0627.012 福岡市中央区大濠公園 M9b35_2zm#
福岡市中央区大濠公園 | LEICA M9 + Biogon 35mm F2 ZM

JC0627.014 福岡市中央区 M9b35_2zm#
福岡市中央区 | LEICA M9 + Biogon 35mm F2 ZM


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みかん猫67

大阪人

私は人の名前を覚えるのがどうも苦手です。
仕事柄、多くの学生たちを見ていますので、その学生たちの名前がとんと覚えられません。
こんなことを書きながら、「覚えようと努力をしているのか?」と自問自答してみるのですが、答えはどうやらその努力をしていないようです。
まあ、もともと「努力」なんてことが似合わない関西人の精神構造を根の部分に持っている私ですから、当然と云えば当然なのですが。

何事も裏があれば表もある。
おや、この『裏があれば表もある』も関西人ぽいのかな?
普通は「表があれば裏もある」と、明の部分、主の部分からはじまるのでしょうが、「裏」から言い始めるなんて・・・

『裏もあれば表もある』
何事も一元的に見ることはできませんので、「関西人」と一言で言い切ってしまうことはできないのでしょうが、関西人は『ええ加減』の精神を大事にします。
だから「努力」なんて、あほらし・・・」で一蹴してしまいます。
でも、反面、実利を求めてなりふり構わず動き回る・・・これも、関西人らしいところです。

私は、どちらかと云うと「努力なんて、あほらし・・・」組ですが、それはあくまで態度とか口先だけのことで、人に見えないところで、自分なりに「努力」に励んでいるのですがそ表に出さない。
これも関西人特有の気恥ずかしがりやな性分からきているような気がしています。

学生の名前も一度にたくさんの数を覚えることは、惚けが入り始めた私の脳みそでは無理なので、一人、一人と機会があるごとに覚えるようにしています。(決して、努力なんてものではありませんが)
気になる学生が出てくる毎に、一人、一人の私の頭の中の学生名簿に書き込まれていきます。

今日は二年生の「写真実習」と云う授業がありました。
二年生の名簿のなかに一人気になる名前があります。
その名前は、私が担当している一年生の科目の中にもあります。
週に二回その名前に接するのですが、それがどの学生なのかが分かりません。

そこで、今日の授業中に、それとなく探りを入れてみました。
何故、「それとなく」なのかと云うと、学生にしてみれば名前を覚えてもらっていないことは多少寂しいものでしょうから、気をつかってのことです。

それとなく調査した結果、名前と個人とが結びついたところで、件の学生に○○○○くん(氏と名で呼びます)と話しかけてみました。
内容は、「一年生の写真表現法を受けているけどなんで?  去年、単位落としたの?」から始まりました。

聞いてみると、この学生は、去年は私の授業と同じ時間に開講されていたコンピュータ関係の授業を選んだらしいのです。
この話を聞いて、「大事な丸尾先生の授業を二の次にして、失礼なやっちゃ」なんてことは思いませんよ。
腹の中で思ったら、直ぐに口から出てしまうのが関西人ですから。
思わない、思わない。

こうして、また一人、学生の名前を覚えました。


大阪市西成区萩之茶屋

大阪市西成区萩之茶屋

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JC0209.052 広島市南区出島 b35zm#

七月になりました。
大学の授業もいよいよ大詰めです。
私の授業はいい加減ですから、あちらこちらふらふらと寄り道をしたり、行き止まりで引き返さなければならない細道に入り込んだりは日常茶飯事です。
ですから、授業はどうしても予定通りに捗りません。

『いい加減』と書きましたが、自分自身では決してそうは思っていないません。
いつも、真剣に対応しているつもりです。・・・この「つもり」が曲者なのですが・・・
授業も相手があるものですから、相手の顔色(反応)を見て、授業の内容を適宜変えながら進めているうちに、迷い子のようになっているだけです。

授業を受けてくれる学生たちは毎年変わります。
相手が変わっているのに、判で押したように毎年同じ内容と云うわけにも行きませんし、その時々の話題も織り込むなどのこともやっています。
そんな、こんなしているうちに、いよいよ筋を通さなければいけない時期になりました。

七月になると、授業も残すところ三回程度になります。
今日は一時間目が大学院の一年生の授業でした。
外国からの留学生の方が多いというクラスで、言葉に気を使いながら90分間喋りまくりました。
朝一番の授業は喉がまだ居眠りをしているのか、喉の通りが良くなくて咳払いが多くなります。
外国からの留学生の場合、授業を録音する学生も居ますが、そんな学生が私の授業の録音を後で聞いたときには、咳払いばかりが印象に残る・・・なんてことのないように頑張って喋りまくりました。

思い出せば、私の父親も、朝、よく咳払いをしていたように思います。
親父と息子、似なくても良いところが似ていることに気づくと複雑な心境になります。
なんて調子で、授業の内容も脇道に逸れていって、残り時間が少なくなって慌てる次第です。

今日の二時間目は「写真表現法」でした。
この授業は学部の一年生対象で、授業を受けている全ての学生が「写真」を目指している訳ではありません。
いま流行のアニメーションやゲームの設計などを目指している学生も半数近く居るはずです。
「写真表現法」自体は、随分以前から担当している授業なのですが、こういった混成チームを相手にするようになったのは今年からです。
ですから、写真を目指す学生たちのことも頭に置きながら授業内容を毎回検討しています。
いわば手探り状態です。

前回は、アニメーション作家を取り上げ、「ものを良く見る」、「教養を身につける」、そういったことがもの作りに、いかに大切かを伝えたつもりなのですが、さて、授業は成功したのでしょうか。
授業が終わって、帰り際に学生が「今日の授業はおもしろかった」と言ってくれましたので、まあ、成功したのでしょうなね。
でも、私の真のねらいが伝わったかどうかはいささいあ疑問ではありますか。
そう言えば、一時間目の大学院の授業でも、授業が終わったときに、「今日の授業は面白かった」と韓国からの留学生が言ってくれていました。

「写真表現法」では、「見る」と云うことと「カラーと黒白の表現力の差異」について、ある劇場映画の一部を利用して話をしました。
なんだか、一年生には小難しいことばかりやっているようですが、全て、いまの学生諸君に欠けていることについて頑張って伝えているつもりです。
若い人たちには退屈な授業のようで、居眠りをしている学生の揺れる頭を目の隅に追いやって、教室の中心付近に陣取って、頑張って聞いてくれれいる学生諸君に、今日は声を嗄しながらやりました。

さて、今日の私の写真は黒白にしました。
黒白写真の魅力の一つは「透明感」だと思っています。
ピアノの鍵盤一つ一つが繰り出す音、その明快で透明な音のような魅力が黒白写真にはあると思っています。
カラー写真は「和音」かも知れません。
どちらも、魅力的です。

黒白写真の透明感がもっとも有効に利用出来るのは「光」(影)だと思っていますので、今日はそんな写真を選んでみました。

CP0324.007福岡市東区 M8.2et28a

CP1128.010福岡県糟屋郡新宮町 M8.2gr28/3.5


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