2010年10月アーカイブ

稽古相手は植木鉢

福岡の日の出は既に6時30分を過ぎるようになりました。
お天道さんはずいぶんと朝寝坊になりましたが、私は相変わらず4時30分ころには目が覚めてしまいます。
「4時30分ころには目が覚める・・・」と、人に話をすると、大概の人たちは、「そんな時間から何をしているのか?」と聞いてきます。

何もしていません。
この無精な私が、早起きして、走ったり、ラジオ体操をしたり・・・なんてことはありません。
ただ、ぼんやりとしているだけです。
前夜読んでいた本の続きを読んだり、枕元のラジオを聴いたり、考え事をしたり・・・その日その日の気まぐれで朝の時間を過ごしています。

今朝の新聞一面に、お相撲さんが博多の町に入ったという記事と写真が載っていました。
九州場所が始まるようです。
博多の町に冬の前触れがやってきたといったところでしょうか。

その、新聞写真をみて、思わず笑ってしまいました。

お相撲さんといえば〈明け荷〉を担ぐ姿が頭に浮かぶのですが、今朝の新聞写真のお相撲さんたちは、全員〈ごろごろ〉を引いて一列縦隊に歩いていました。
〈ごろごろ〉とは、いまどきの若い女性たちが、ゴロゴロと引っ張ってあるいているあれです。

力自慢のお相撲さんも〈ごろごろ〉で、楽したいのですかね。
力自慢が泣くよ。
日常のすべてが稽古・・・自分の力を養う・・・と考えたとき、この〈ごろごろ〉は、如何なものでしょうか・・・

でも、この写真のおかげで、今朝は愉快な朝になりました。

日常のすべての行為が自分の力を養う・・・
これは、写真においても同様です。
身の周りを観察し、発見すること。
それが、写真をする人間の〈稽古〉だと思っています。


JC0107.020 福岡市中央区地行 er24_3.8#


CG0105.014 福岡県田川市 GRD5.9|2.4#

さて、今日の私の〈稽古〉の結果は。
植木鉢です。
でも、ただの植木鉢ではありませんよ。
「空の・・・」です。

「空」といっても、特に意味はありませんけれど。
その日、そのときどきの気まぐれで撮った、〈植木鉢〉の写真が二枚揃うと、私の中で〈空の植木鉢〉が何らかの意味をもっているように思えてきます。

それを黒白写真にしてみると、もっと意味深長に受け取ってもらえる・・・なんて、助平ごころは消えてしまいましたけどね。

JC0107.020 福岡市中央区地行 er24#

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みかん猫67

写真と食い気の63歳

先月亡くなった猫の母親が、私どもと一緒に暮らしております。
歳が歳だけに動きも鈍くなり、「元気です」とは言い辛いところもありますが、食事、排便など不自由なく生活しております。
特に食欲は「食い惚け」ではないかと思うくらい、食欲旺盛で、「腹減った。飯くれ。」とギャーギャー泣き叫びます。

最近では歯が抜けはじめて、口を開くと少々間抜けな感じになります。
人間も、猫も歳をとると一緒です。

餓鬼のような子猫が二匹やってきて、どたばたと部屋の中を走り回り、時には老猫を踏みつけるようにして走り抜けていきます。
そんな環境の変化が老猫にはこたえたのか、昨日から体調が悪そうです。

今日は、食欲もなく、ただひたすら眠っています。
このまま、娘の後を追うようにしてあの世に旅立つのでは・・・と心配になるくらいです。
動物は、体調の悪いときには、動かずに、ただひたすらじっとして、体調が回復するのを待つようです。
明日になれば、これまでのように元気に「腹減った。飯くれ。」と早朝から鳴き叫んでくれることを願うばかりです。

JC1030.013 福岡市東区 NEX5e16#
福岡市東区 / Sony NEX-5 + E 16mm F2.8

我が家は猫だけではなくて、私自身も老けてはきましたが、相変わらず食欲旺盛。
歳相応の食べ方をしないといけにとは思うのですが、相変わらず若い学生たちと競い合うようにガツガツと脂っこいものを貪っております。
おかげで、健康診断のたびに、お医者さんから貰う薬も増えているような・・・

食べたら動く。
カメラを杖がわりにして、てくてく歩く。
歩くと写真が撮れる。
写真が撮れると楽しい。


JC1029.016 福岡市中央区 EP1mzd14-42#
福岡市中央区 / OLYMPUS E-P1 + 14-42mm F3.5-5.6

JC1029.012 福岡市博多区 EP1mzd14-42#
福岡市中央区 / OLYMPUS E-P1 + 14-42mm F3.5-5.6

上の写真は昨日、学生たちと一緒に歩いたときに撮ったものです。
歳をとると背中が丸くなり、下ばかり見て歩くようになりますので、ちょっと上向きの視線で撮ってみました。

飛行機の写真には「ランチ 500円」の文字も見えます。
写真と食い気。

これが、63歳の私の日常です。


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みかん猫67

学生と散歩

大学は〈学園祭〉の期間に入り、今日から授業はお休みです。
以前は、学園祭期間中に研究室で写真展を開催していましたが、それも立ち消えになってしまい、いまはもっぱら学生たちが羽を伸ばす期間となっています。

敢えて学生たちを拘束しないのは、この期間を利用して、大いに写真をとってくれればと考えてのことです。
私自身も、旅にでも出て写真を撮りたいところなのですが、教員はなかなかそのあたりが儘になりません。

本日は学生のNY君とTT君と連れ立って博多から天神あたりを歩いてみました。
天気も良く、暑くも、寒くもなく、まさに散歩日和でした。
散歩しながらご気楽に写真を撮って喜んでいるのは私くらいだったかも知れません。
学生たちはそれほど散歩と撮影を楽しんでいる様子ではなかったので、彼らには迷惑な話だったのかも知れません。

カメラはいつものLEICA M9が鞄の中に入っていましたが、もう一台、大学に置いてあったOLYMPUS EP1を連れ出しました。
レンズは私としては珍しく、ズームレンズです。
OLYMPUS EP1の場合、基本はM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8なのですが、今日は14--42mm F3.5-5.6に付け替えてみました。

本日のメインはEP1でM9はサブカメラ。
散歩気分を堪能するために、オートフォーカスで気楽に撮れればといったところです。

バスを中州で降りて、いよいよ撮影。
初っ端から、おやおやです。
EP1はファインダーは有りませんので、撮影のときにはカメラは顔から離し、本体背面の液晶画面を見ながら撮るのですが、いきなり、カメラを目のところに持っきて、覗くところがなくてびっくり。
完全にM9と間違えていました。

こんなところを学生に見られると大恥です。
(見られていたかも知れませんが・・・)
やはり、カメラを二台持って出るときには、撮影スタイルが同じものにした方が無難です。

JC1029.004 福岡市博多区 EP1mzd14-42#

JC1029.009 福岡市博多区 EP1mzd14-42#

写真は二枚とも中洲の飲食街で撮ったものです。
一枚目の写真は、窓から垂れ落ちた油染みが気になって、一枚目はズームレンズを焦点距離の長い方にして、狙ったところをアップで撮りました。
しかし、これは全然面白くなかったので、今度は短焦点側にしてみたら、こちらの方が私の気持ちにはピッタリです。
屋上に人のかたちのようなものがあるのも面白いと思っています。

二枚目は自動販売機と壁の亀裂を補修した、白い漆喰との関係に興味を持って撮りました。
ここは駐車場で、自動販売機の下には車が停まっていましたので、このようなフレーミングになりましたが、これはこれで・・・「ま、いいか・・・」です。

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みかん猫67

随分と以前・・・1970年代に三船敏郎さんを起用した『男は黙ってサッポロビール』というコマーシャルがありました。
古来、男は無口で無駄口を叩かないものと言われてきました。
ことさら、「これは美味しいよ」と連呼しなくても、真の男にはこのビールの旨さは呑めば分かるといったところでしょうか。

私自身も祖母から「男の喋りはみっともない」と言われ続けてきました。
祖母は明治生まれでしたので、当然の躾だったのかも知れませんが、おかげで、私は無口で気難しい男になりました。
祖母の願い通り、立派な男に育ったと言えなくもありません。

しかし、現代社会においては少々肩身の狭い、やっかいな性分です。
私の職場は現代社会の申し子のような若者を相手にしていますので、特にその傾向は顕著です。

一昨日の〈亀カメラ〉にも書きましたが、今の若者のなかには、一から十まで、言って聞かせないと、こちらの思いが汲み取ってもらえない人が、少なからず居るのです。
こちらは喋らない。相手は話して貰わないと分からないと言う。
ここが越すに越せない大きな溝になります。

外国では積極的に意思表示することが大事だと聞きます。
しかし、この国では口に出さずとも分かり合える・・・そんな慣習が伝統的にありました。
生活が欧米化し、グローバル社会になった今日、この国でも、人々は多弁になりました。
ペラペラと空疎な会話が飛び交っています。
「無口」という男の美学は時代遅れになってしまったのでしょうか。

だからといって、人生の終着点が見え始めたここにきて、宗旨替えをするつもりもありません。
肩の凝るようなことには手を出さないで、このままと口数少なく、頑固一徹で行きます。


CP0621-035 大分 et21a#

Jc0803.042 宮崎県西都市 M8.2sn35a#

写真の方も、無口な男が、無口な被写体と心を通わせた結果として、自らが一番楽しむことに徹します。
皆さんにとっては、面白くもおかしくもないでしょうが、それが私の写真だと思っているのです。

季節は秋。
そろそろ北風が冷たくからだに当たります。
松尾芭蕉の句に、「もの言えば、唇寒し秋の風」 というのがあります。

黙々と・・・です。


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みかん猫67

寒さと猫

この秋一番の寒さだそうです。
今年の夏は大変な暑さだったので、秋はどうなるのだろうかと思ているうちに、冬の足音が聞こえてくるようになってしまいました。

我が家の猫たちも温もりが恋しくなったのか、膝の上に乗ってきたり、夜には布団の中に入ってくるようになりました。
正直言って、猫が布団に入ってくると寝返りも打てなくなり、寝苦い状態で朝を迎えます。
寝不足です。

我が家で19年、ともに暮らした猫が、今年、9月21日の真夜中に息を引き取りました。
このことは当日の〈亀カメラ〉に書き、それを読んでいただいた方々からお悔やみのメール等を頂きました。
ありがたいことです。

その後、入れ替わるように子猫が二匹我が家にやってきました。
野良でしたので、病気を持ち込んで、我が家の老猫たちに感染してはこまりますので、二週間ほど動物病院に預けていましたが、現在では無事、我が家の一員になっております。

我が家の猫はとうとう二匹になってしまい、いずれも老境にはいっておりますので、静かに暮らしておりました。
そこに餓鬼猫が入り込んできたので、我が家は混乱状態です。

子猫たちは食欲が凄くて、貪欲です。
油断をすると老猫の餌に頭を突っ込んでいたりします。
部屋中を二匹で走り回り、騒がしいのなんの。

新入りの子猫の写真が、この〈亀カメラ〉に登場するのは本日が最初です。
子猫が病院から戻ってきたときに、写真を撮って、皆さんに見てもらおうとしたのですが、あまりにも小さくて駄目でした。
私のLEICAは被写体に近づける限界が少々遠いので、小さな猫は画面のなかに小さくしか写りません。
その上、ピントは手動ですから、ちょこまか動く子猫にピントを合わせるのが困難。

子猫の動きに目を丸くして小さくなっている、我が家の老猫の心境です。

そんなこんなで、その日は写真を撮ることを断念。

ならば、オートフォーカスで・・・と、後日、大学に置きっぱなしになていた、Sony NEX-5を持ち帰って、撮ったのが今日の写真という次第です。

ストロボを使わずに撮るので、シャッタースピードが遅くてボケたりブレたりしていますが、笑って許してください。

JC1018.007 福岡市東区 NEXe16#

JC1018.003 福岡市東区 NEXe16#

JC1018.013 福岡市東区 NEXe16#

今朝、そんな子猫を抱き上げたとき、手に伝わる猫の体の温もが心地よく感じられました。
やはり、寒い冬はすぐそこに来ているようです。

夜、寒風に吹かれながら自宅への道を急ぎ足であるいていると、 野良猫が寂しそうな声で鳴いている姿を見ました。
「さむいよ〜」「連れて帰ってよ〜」と言っているようでしたが、「我が家も餓鬼猫が増えて大変なのよ」と話して分かれました。

冬になると、寒さに耐えている野良猫の姿を見るのが辛くなります。


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みかん猫67

2010/10/26

昨日の〈亀カメラ〉では「以心伝心」ということを話題にしました。
もともとは仏法の神髄を無言のうちに弟子に伝えることだそうですが、一般的には相手の考えていることが言葉で聞かなくても分かる・・・そういったことです。

若い学生たちと、年老いた私の間は「以心伝心」はなかなか難しくなりました。
ジェネレーションギャップというやつでしょうか。
私はよく学生に対して怒りをぶつけます。
立腹の原因について、くどくどと話すことはしません。

状況把握能力が掛けている若者にとっては、なぜ自分は先生を怒らせたのかが分からないようです。
先日、ある学生から「なぜ怒られているのか、話してくれないと分からない・・・」と言われました。

怒りの理由について、一から十まで、懇切丁寧に諭すように話す。
そんなことしていたら、こちらの怒りも鎮まってしまうというものです。
怒りはぶつけるものです。
怒りをぶつけられた方は、恐れおののき、教えが骨身に沁みるのです。

「言ってくれないと分からない・・・」と言われたときに、私の頭に浮かんだことを正直に話しますと・・・
「なんと鈍感なことか」
「これで、写真が撮れるのかいな?」です。

我が家には猫が同居していますが、猫と私とのあいだに、理解し合える「ことば」は存在しません。
でも、彼らは動物の勘で、私の行動の意味を理解します。
猫たちは日々の私の行動習慣からいろいろなことを学習し、その知識から割り出して対応してくるのでしょう。

観察すること。
気を配ること。
こころを配ること。
推測すること。
推し量ること。
こころに刻むこと。
まだまだいろいろあるでしょうが、日々、こういったことをきちんとやることで、感受性は磨かれるのです。

私が写真に撮るものたちは、言葉をもちません。
ただ、そこに無言で存在するだけです。
こちらが、その存在に気付いてやらないとおしまいです。
気付いてやれるこころが〈感受性〉です。

彼らは人間の言葉を持たないけれど、何らかのかたちでこちらにアピールしてくれているのです。
私が好きなものは多弁で且つ、大声でアピールしてくるものではありません。
口数が少なく、ぶつぶつと小声で、まるでお経のようなものを唱えている・・・そんな微かな波動を受け取る。
そういったものたちとこころを通わせた結果、レンズを向けます。

被写体が「話してくれないから気付かない・・・」なんて、情けない話しです。
猫と私とのコミュニケーション、それに、そこかしこに潜む私の被写体たちとのこころの交流こそ「以心伝心」ですね。

やはり、写真の極意も、仏法の奥義同様、「以心伝心」で伝えるべきものなのかも知れません。
「何故?」
「その訳を話してくれないと分からない・・・」
なんて、ここでその理由を聞きたがるようでは、まだまだですね。

JC0130.042 東京都新宿区 sn35#

CP0823.156 広島県大崎下島 sn28a

最後に、若い学生ばかりを責めては可哀想なので、一言お詫びの気持ちを述べておきます。
先生から、いくら、理不尽な怒られ方をしても、お互いのこころのなかに信頼関係が築かれていれば、あれこれと迷うことなく着いていけるというものです。
学生から信頼を得られない、私が、あれこれと偉そうなことを言う資格がないのかもしれません。

だから、私は言葉を口にしないのです・・・相変わらず屁理屈だけは一人前です。
これじゃ、学生といい勝負ですね。


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みかん猫67

2010/10/25

いまでは死語になってしまいましたが、1980年中頃くらいから、「新人類」と言われる世代が登場するようになりました。
若者との意思の疎通がうまくはかれなと感じた親父連中が、訳の分からない人類ということで「新人類」と、当時の若者を称して言ったことだと思います。

「新人類」と言われた人たちは、年代的には私より少し若い人たちになりますので、いまでは「新人類」が社会の中心に居ることになります。
はたして、彼らも現代の若者とのジェネレーションギャップに戸惑っているのでしょうか?

ほんの少し前になりますが、いい大人が、訳の分からないことを言い出したり、突飛な行いをして話題を集め、「宇宙人」などと言われて喜んでいました。
その「宇宙人」と私は同年の生まれですから、きっと私の言動も若い学生たちには理解し難いものがあるのかも知れません。

年寄りは「今の若いものは・・・」とよく言いますが、これなども、お互いに考え方や行動を理解し難いところから発生しているのでしょうが、常に18歳から20歳過ぎたくらいの若者と一緒に生活している私などは、口には出さないように努めていますが、腹の中では、毎日、「今の若いものは・・・」の連発です。

一番困るのは一から十までことばで説明してやらないと、こちらの考えが伝わらないことです。
授業においては、前に立って話すだけではだめで、ちゃんと刷り物(レジメなど)を準備してやらないといけません。
刷り物を準備するから学生たちは私の話をノートしない。
聞き流すだけだから、頭に残らない。
かといって配った刷り物を読んでくれるかというと、それもないようです。
せいぜい、テストをすれば、配布物が持ち込み可となったときのために、捨てずに持っているくらいが関の山です。
ひどいときには、学生が去った教室の床に寂しく私の配布した授業資料が捨て去られています。

授業だけではなくて、普段の生活の中でも同様です。
口を酸っぱくして説明を繰り返しても、分かってもらえたのかどうか・・・

私と学生たちとの間で、「以心伝心」などということは望むべくもありません。
だいたい「以心伝心」という言葉も通じないかも知れません。
間違いがあってはいけないので、「以心伝心」を三冊の辞書で調べてみました。

「以心伝心」とは禅宗で、言葉では表せない仏法の神髄を無言のうちに弟子に伝えること。また、考えていることが、言葉を使わなくても互いに分かること・・・とあります。
不立文字(ふりゅうもんじ)という言い方もあるようです。

古来、真に大切なことは人の心から心に伝えられてきたのですが、その、心と心が通わないのです。
なんと言っても相手は「新人類」や「宇宙人」なのですから。

こころで感じることは、写真を撮るうえでも大切なことだと思います。
理詰めではなくて、感じ取るこころを培ってあげたいと思うのですが、これこそ「以心伝心」で伝えるべき写真の奥義なのかも知れません。

困った、困った。

さて、今日の写真は・・・
以心伝心で私から免許皆伝を貰った人たちにはわかるかな???

JC1023.042 福岡市西区西ノ浦 EP1mzd17#

JC0804.050 宮崎県川南町 M8.2sn35a#

〈石〉と〈電信柱〉
石と電信柱
石ん電信柱・・・・・・以心伝心

おそまつ。
やはり、私も「宇宙人」と同じ、1947年生まれの「半宇宙人」
鬼太郎の〈ねずみ男〉なみの中途半端な奴ですかね。





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みかん猫67

2010/10/24

雨の朝です。
雨の帳が巷の雑音を吸い取ってくれているのか、雨の朝はもの静かです。
町も私も目覚めがいつもより遅くなります。
特に外出する予定のない日曜日の雨は大歓迎です。
でも、残念ながら今日は日曜でも仕事です。
その仕事も、あまり嬉しくない仕事ですから、今朝の空模様に似て私の気分もぱっとしません。

雨の日は新しい靴を・・・
ちょっと変ですかね。
雨の日は靴が濡れ、汚れてしまうので、それなりの靴を履くのが普通なのですが、こんなところでも私のへそ曲がりな性格発揮です。

私は子供の頃から真新しい靴が苦手でした。
戦後すぐの生まれですから、今日のように物が巷にあふれているという状況ではありませんでしたので、子供のくつなども正月や特別の事柄があるときくらいにしか新調してもらえませんでした。
そんな状況であれば、ことさら新しい靴は汚さないように大事に履くものなのでしょうが、私は、はやく汚れてしまえと、意図的に汚していました。
いま、振り返ってみると、真新しい靴は、白々しくて浮いて見えるのが嫌だったように思えます。

雨の日は、歩いて濡れるのが嫌ですから、家の近くのバス停からバスに乗りました。
雨の日曜日。
しかも、早朝ということもあって、バス停に到着したバスには誰も乗っていませんでした。

次のバス停でも、その次のバス停でも、誰も乗ってきませんでした。
車内は妙に静かで、雨に濡れた道路を踏みしめるタイヤの音だけが聞こえます。
信号停車の間には、ワイパーの動く音が眠気を誘います。

窓の外は薄い灰色の世界。
湿気を含んだ空気に触れたくて、バスの窓を細めに開けてみました。
その隙間から車内に流れ込んで来る空気に乗って、ときおり雨粒が顔に当たります。
自宅から職場に近いバス停まで15分くらいの時間でしょうか。

貸し切りバスでの、贅沢な時間を過ごしているうちに、目覚めのときに感じた重い気分も消えてしまっていました。

JC1010.103 鹿児島市武 M9sn35a#

JC0627.011 福岡市東区6 M9b35_2zm#

新しい靴を汚す話をしましたが、カメラも汚します。
私が学生時代にはNikon Fのブラックペインに憧れていました。
それも、ペイントが剥がれて、下の金属部分が露出したようなやつです。
ブラックペイントが剥がれて、格好よく見える・・・そんな究極のカメラはLeica M4ブラックペイントでしょうか。

現在、私が使っているLeica M8.2やM9も、ところどころ下から金色の地金が見え始めてきました。
その、汚れ(傷)の一つ一つが写真の記憶に繋がれば最高ですよ。


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みかん猫67

2010/10/23

卒業制作のための撮影旅行に出かけていた四年生のNY君が今朝、ひょっこりと研究室に顔を出しました。
月曜まで撮影のための旅行を続けていると思っていたので驚きました。

ちょうど撮影に出ようとしていたところだったので、NY君に、「一緒に行かないか」と言うと、これからまた関西方面に撮影に出るとのこと。
宮崎からの土産、「地鶏の炭火焼き」を私に届けるためにわざわざ訪ねてくれたらしく、またすぐに大阪・京都に出かけると笑顔で話していました。
充実した制作が出来ているようで、これまでに見たこともないほど、NY君の顔は輝いていました。
若いとはなんとすばらしいことかと、羨ましい限りです。

卒業制作もこの時期になると、学生諸君から泣き言が入るのが普通です。
残り時間が少なくなることで、弱腰になり、初期の計画から質的低下を招く軌道修正がなされるのが一般的なのですが、NY君の場合、日を追うごとに気合いが入ってきています。
NY君とは、関西から帰ってきたら旨いものを食いに連れて行く約束をして分かれました。

N君は大阪へ。そして私は福岡の西、糸島へ。
糸島といっても島ではありません。
卒業生のUJ君が展覧会を開催していて、それを拝見するためにUJ君の運転する車で出かけました。

写真展は福岡市に西の端の海沿いの会場で行われていました。
リバーサルフィルムで撮影したものを、小全紙サイズにダイレクトプリントした作品が会場に並んでいました。
最近ではデジタル出力されたプリントばかり見て来ているので、リバーサルフィルムからのプリントが醸し出す独特の調子に惹き付けられました。

銀塩の黒白、リバーサル、ネガカラー、それにデジタルの黒白やカラー、加えて、プリントや出力の違いなどで、写真の表現方法はいろいろなバリエーションを楽しめるようになりました。
それらは、それぞれに個性があり、それぞれが魅力的であることを、今回のUJ君の展覧会を拝見して再認識させられました。

本日は写真展を見て、撮影をして、写真三昧の一日でした。

さて、今日の写真ですが、本来なら本日撮影した写真を見て頂くのが一番なのですが、実はまだ現像が仕上がっていません。
それに、まだ鹿児島の写真も残っていますので鹿児島の写真にしました。

最初に話題にしたNY君、実は鹿児島の出身です。
薩摩隼人です。
少々頑固ですが、その頑固さが、卒業制作の頑張りに生かされているように思えます。
風土が、そこで育つ人間に影響を与えることは確かです。
桜島が火を噴くように、その噴煙を見ながら育った人間が、火を噴いたときに本領を発揮するのでしょう。

ということで、今日は〈桜島〉です。

JC1009.068 鹿児島市本港新町 M9sn35a#

JC1010.059 鹿児島市柳町 M9sn35a#

JC1010.096 鹿児島市武 M9sn35a#

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みかん猫67

2010/10/22

昨日の〈亀カメラ〉は、思わぬ方向に話が言ってしまいました。
〈亀カメラ〉は出たとこ勝負ですから、どんな話の展開になっても不思議はないのですが、書き出したあたりで、ある方向性みたいなものが芽生えてきて、それに従って書き上げるのです。
昨日は、それが見事に覆されてしまったと云う次第です。

その、書き始めに思っていた方向で、今日、改めて書いてみます。
はたして、思い通りに結末を迎えることができるかどうか、いささか心もとない気もしますが、もともと結論なんて見えていないのですから。

「足の向くまま気の向くまま」って気楽なもんだねと言われそうですが、正直、気楽なもんです。
でも、この気楽さは誰もが楽しめるものではないかも知れません。(ここは、昨日と同じ文章です。)

気楽を装っていても、実は、長年の経験がものを言っているのですよ。
天賦の才能を持った人も居ますが、私の場合は、ながくやってきたという、経験の長さだけで培った感性とでも言いましょうか・・・

なんとなく、こちらに行けば何かがありそう・・・といったものを嗅ぎ分ける嗅覚みたいなものが身に備わっているように思います。
「足の向くまま、気の向くまま」なんて気楽なことを言ってみせるのですが、誰にでも出来る芸当だとは思っていないのです。

天賦の才能を持った人か、経験を積んだ人だけがもつ能力。

その、能力を養うには、普段から「勘」を働かせることが重要なのです。
そうしているうちに、受信機みたいなものが身に備わってくるはずです。
後は、その受信機の感度を上げて行く。

だから、どんどん歩いて、どんどん写真を撮りなさいと、若い学生たちに言うのですが、写真よりも金儲けの方が面白いとみえて、なかなか言うことを聞いてくれません。
観察する目と、聞く耳を持たない人に、写真を撮れと言っても詮無いことです。

写真仲間と一緒に撮影をしながら歩くことがあるのですが、そんなときにいつも感じることは、写真の上手い人の歩く先には小躍りしたくなるような何かが待ってくれているということです。
つまり、そんな人は、凄く感度の良い受信機を持っているのです。
羨ましい限りです。

私の受信機はちょっと感度が鈍いようですから、その分を足で稼ぐしかないのです。

鹿児島でも、ずいぶんと歩きました。
それこそ、おんぼろ受信機を頼りに、あっちうろうろ、こっちちょろちょろ。
日が暮れて、夜道に迷い、「ここは何処?」といった所で見つけた電球の下の自転車。
そして、次の朝、通い慣れた名山町で出会った朝日のなかの自転車。

JC1009.119 鹿児島市真砂町 M9sn35a#

JC1010.014 鹿児島市山下町 M9sn35a#


「犬も歩けば棒にあたる」ではなくて、「犬も歩けば自転車にあたる」・・・交通事故みたいですね。

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みかん猫67

2010/10/21

私は足の向くまま気の向くままに歩いて、偶然の出会いを楽しみながら写真を撮っています。
歩くから、写真に撮りたくなるものに出会えると思っています。

「足の向くまま気の向くまま」って気楽なもんだねと言われそうですが、正直、気楽なもんです。
でも、この気楽さは誰もが楽しめるものではないかも知れません。

先ずは浮き世の欲や世間体といったしがらみと決別しなければなりません。
これは、誰にでも出来る芸当ではないですよ。
特に若い人には難しい。

だから、若い奴は駄目だと言うのではありません。
欲があるのが若さですから。
欲は若さの源。
出世欲、金銭欲、名誉欲・・・
いろんな欲が人を突き動かすのも事実ですから。

私くらいの歳になると、欲から適当な距離を置くことができるようになります。
普通はね。
そうなったときに、本当の趣味人になれるのです。

そうか、私の写真は〈趣味〉なんだ。
ところで、〈趣味〉って?
手元にある三冊の辞書を引き比べてみました。
1.専門としてではなく、楽しみとしてすること。
2.仕事ではなく、個人の楽しみとする事柄。
3.余技・・・などと辞書には書かれています。

職業上、写真は専門領域ですから「専門としてではなく・・・」と言われると、私にとって写真は「趣味」とは言い難いのかも知れません。
仕事ではなく、個人の楽しみとする事柄・・・写真は仕事ですね。
また、私と写真との関係は〈余技〉では済ませられないものがあります。
だとすると〈趣味〉なんて言ってはいけないのかも知れません。

でも、楽しみとして写真をやっていることは間違いありません。
そうか、「趣味と実益を兼ねる」というやつですかね。
好きなことをして生活が出来る・・・羨ましがられる立場ですね。
だから、私のゼミの卒業生のU君は、私の後釜を望んでいるのかな。

私はまだまだ浮き世に欲も未練もありますから、そう簡単にU君に席は譲りませんよ。
おやおや、「欲と決別」なんて言っておきながら話が違う。
それで良いんですよ。
それが浮き世の常ですから。

今日は、鹿児島で撮った、浮世離れした写真ということで下の二枚を選んでみました。
鹿児島から戻って、気になる写真を選んで調整をし、保存しておいたものの中から何が嬉しくてこんな写真を・・・と自分でも思う写真です。

JC1009.072 鹿児島市小川町 M9sn35a#

JC1009.067 鹿児島市小川町 M9sn35a#

どうです、世間体を気にしていたら見せられない写真だと思いませんか。
自分本位。
だから、楽しいのですよ。

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みかん猫67

2010/10/20

車でもなく、自転車でもなく、歩くテンポが被写体見つけるのに丁度良いのですが、それにしても、ただ漫然と歩いていたのでは見つけられるものも見逃してしまうでしょう。

歩く行為の中で、〈目配り〉が必要なのです。
わたしたちは見つけなければならないのです。
周りの世界に〈配慮〉を怠ってはいけないのです。

でも、〈血眼〉は嫌ですね。
あくまで、涼しい顔で歩き、さりげなく立ち止まり、舞落ちる羽毛のように軽やかにシャッターを押す・・・そうありたいものです。
それには、五感を解き放っておかなければいけません。
目は携帯電話の液晶画面に釘付けになり、耳はヘッドフォンステレオのイヤフィンで塞がれていたのでは駄目です。


JC1009.014 鹿児島市名山町 M9sn35a#

歩いていると、なんとも不思議な光景に出くわすことがあります。
上の写真は鹿児島の名山町で見たものです。
提灯が下がり、戸が開いていて、お店の入り口らしい雰囲気はあるのですが、入り口にあたるところに、でんとエアコンの室外機が居座っていました。

入り口のようであり、入り口でなし・・・といったところです。
この店に入るときは、室外機を跨がないといけないのでしょうか。
だとしたら、私のように小股が切れ上がっていない???
小股云々は女性に使うことばですよね。

変な修飾はやめにして素直に言うと、室外機をまたげないような、そんな足の短い男はこの店では「入店お断り」ということです。
それにしても、この状況、不思議ですよね。


JC1010.056 鹿児島市柳町 M9sn35a#

もう一つ、なんだか分からないものを鹿児島で見つけました。
JRの施設です。
金属のドアがいくつも並んでいて・・・おそらく倉庫だと思うのですが・・・ドアの上にはそれぞれ数字が振ってありました。

そのなかの〈2〉のところだけがコンクリートで塗り固められていたのです。
開かずのドアどころか、塗り込められたドアです。
いったいこれは何故?
ドアがあたっと思える箇所の下の方に空気抜きがありますので、この向こうには空間があると思いますが・・・
これまた、不思議でしょ。

自分の写真の系列のなかに入る入らないは別にして、心が動いたときには「とりあえず」といったかけ声とともにシャッターを押しておくのです。


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みかん猫67

2010/10/19

私はいい加減な写真の楽しみ方をしていますので、何処に出かけて何を撮る・・・なんてことはあまり考えません。
普段の生活の中で気になったものを、意味も分からないまま撮っています。
足が止まった理由なんて現場で考えません。
目の前のものをどう撮るかということしか考えていません。
いや、もっと正しい言い方をすると、どう撮るかも頭では考えていません。
ただ感覚の命ずるまま・・・と言った方が正確です。

写真は運動と一緒で、極めて身体的行為だと思っています。
体に叩き込まれた反射神経だけで動いているようなところがあります。
運動選手が練習を繰り返しおこなうことで、動きのリズムを身につけるとともに、咄嗟のあらゆる状況においても、最善の動きが出来るようになるのでしょう。

先ほど、写真も運動と同じで極めて身体的行為だと言いました。だとすると、写真も練習を繰り返すことが大事だと言えます。
写真の場合、場数を踏むこと・・・繰り返し撮影し、経験を積むことであらゆる状況下で的確な判断ができるようになるのでしょう。

しかし、最近ではカメラなどの写真環境がどんどん進化していますので、技術的な失敗といったものが少なくなってきました。
だとすると、写真を撮る人間が最後になすべきことは、見つけることと、観察すること。そして、的確な表現力を添えて写真にしていくことです。

私は歩いて写真を撮ります。
車に乗っていたのでは、細かな物は見えません。
自転車に乗っていても、見落としてしまうものがたくさんあります。
私の写真の場合、些細なものやことを気にして撮ったものがほとんどですから、車やバイクや自転車など便利な乗り物の乗っていたのでは見つけることができないものばかりです。
つまり、「取るに足らない」ものばかり・・・写真だから「取る」ではなくて、「撮るに足らない」でしょうか。
撮るに足らないもの見つけられる。
それが歩く速さなのかも知れません。

そこで、今日も鹿児島で撮った猫の写真です。
今日の切り口は「こんなところに猫」です。
いずれの猫も、歩いていたから見つけられた猫たちです。

JC1009.079 鹿児島市易居町 M9sn35a#

JC1009.034 鹿児島市名山町 M9sn35a#

JC1009.083 鹿児島市易居町 M9sn35a#

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みかん猫67

2010/10/18

鹿児島の話しがずいぶんと続いていて、皆さんの中には「こいつ、最近写真を撮っていないから鹿児島の話でお茶を濁しているな・・・」とお考えの人も居られることでしょう。
いえいえ、毎日、ちゃんとカメラは鞄の中に入っていますので、写真に撮りたくなったものと出会えば、ちゃんと写真は撮っていますのでご心配なく。

ただ、鹿児島から戻って以来、妙に授業に情熱を注ぐようになり・・・ホントかいな?・・・忙しくしております。
故に、歩き回る時間がなくて、〈出会い〉の機会は減っていることは事実です。

被写体との出会いのためにも写真を撮る人間は歩かなければなりません。
格好良い言い方をすると、我が身とこころを被写体の前に運ぶことから写真は始まる・・・のです。

そのときは頭よりも目と足を活用すること。
頭は撮った写真を見るときとか、それらの写真に息吹を吹き込むときに使えば良いのです。
なんてことを大学の授業で、いつも学生たちに話すのですが・・・なかなか。

最近の学生たちの尻には根が生えているのかと思うくらい腰が重い。
ゲームやインターネットでパソコン画面に釘付け。それが習慣になっているようで、歩かない。
すぐに「課題に追われて忙しくて写真を撮りに行く時間がない」などと宣います。

歩け・歩け
見よ、鹿児島では猫も歩いているぞ。
カメラは持っていないけれど。

と言うことで、今日の写真は鹿児島で見つけた「歩く猫」にしました。
大して頭を使って写真を選んだとは思えませんが、そこはそれ・・・「旅先で時間がなくて」

JC1010.092 鹿児島市西田町 M9sn35a#

JC1010.094 鹿児島市武 M9sn35a#

JC1009.033 鹿児島市名山町 M9sn35a#

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みかん猫67

2010/10/17

旅に出るときには本を持参します。
普段と違う環境にある旅では、珍しいものがいっぱいです.

そのうえ、写真を撮ろうなんて下心があると、のんびり本を呼んでいる場合じゃないのですが、旅に本を持って行くのは習慣になっているようです。

昼間はうろうろしているのですが、夜に弱い私は、暗くなると宿に戻ります。
当然、宿ではすることもなく本に助けられています。
でも、最近では本の他にパソコンも持って出ることが多くまりましたので、夜はもっぱら昼間に撮ったデジタル写真データの整理などで、パソコンに向かうことが多くなりました。

そんなこんなで、本の出番が少なくなってはいるのですが、今回の鹿児島にも本とパソコンの両方を持ってきました。
旅に持って出る本は他の荷物のことも考えて小さな文庫本にしています。
以前、旅先にもって出た文を再び読みたくなって開いてみると、スタンプが押されていることがあります。

旅の記念になるように、いろんな観光地やJRの主要駅などにスタンプが準備されています。
それを見ると、スタンプを押したくなるのです。
旅に連れ出した本は、そんなスタンプ帳の代わりになることがあるのです。
これは、その本を後日、再び開いたときに旅の記憶が転がり出てくることを期待してのことです。

栞代わりに、気に入ったお店の箸袋だったり、旅先で入った美術館などの入場券などを頁の間に挟むこともあります。
「田中一村」さんの展覧会を見に行った鹿児島市美術館にもスタンプが準備されていました。
今回の鹿児島には、読みかけていた単行本を持ってきましたので、本は宿に置いたまま出てきましたので、本にスタンプを押すことは出来ませんでした。

何にスタンプを押そうか迷っていると受付の女性がすっと白い紙を数枚手渡してくれました。
60過ぎの爺が、子供のようにスタンプを押して喜んでいるのを可笑しく思っただろうなと、少々恥ずかしくもありましたが、お礼を言って、頂いた白い紙に三種類準備されていたスタンプを全種類押してきました。
ははは・・・馬鹿ですね。

鹿児島市立美術館

私に白い紙を手渡してくれた、鹿児島市美術館の受付の女性・・・もちろん可愛い人でしたよ。(正直、馬鹿げたことをしている自分が恥ずかしくて、相手の顔をよく見ていません)
でも、きっと可愛いはずです。

そこで、今日の写真は街角で受付嬢のように座り込んでいた猫の写真二枚を選んでみました。

猫はどんときでも可愛いものです。

JC1009.011 鹿児島市名山町 M9sn35a#

JC1009.075 鹿児島市小川町 M9sn35a#


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みかん猫67

2010/10/16

市内電車の走る町。
味わい深い大衆食堂に出会える町。
鹿児島市はそんな町でしたが、もう一つ、私が好きな町の条件としては、猫の居る町というのがあります。
猫も居るだけでは駄目で、のびのびと暮らし、人懐っこい猫・・・そんな猫の居る町は、どうしても旅の印象は良くなります。

人の姿を見たらすぐに逃げ出すような猫が居たり、猫除けのためでしょう、ペットボトルに水を入れてものがこれでもかと並べられているような町は、そこに暮らす人たちの荒んだ心根を見るようでなんとなく嫌な印象が残ります。
まあ、これは猫好きな人間の勝手な言い草ですけれど。
猫の迷惑を被っている人たちも居るわけですから・・・

私が好きな町には猫の住み着きやすい空間がありますので、猫好きと猫嫌いの悲喜こもごものせめぎ合いを見ることができます。
猫嫌いの人は水の入ったペットボトルを並べるでしょうし、猫好きの人は野良猫のための食事を町角置いたりしています。

鹿児島は「猫」に関してはそこそこの収穫があったような気がして、猫の写った齣を選んでRAWデータから写真にしてみました。
選ばれた猫がらみの写真は15枚ほどありました。二日ほどの撮影でこれだけの猫写真が撮れたのですから、鹿児島はたいした町です。

名山町は猫の姿をよく見かける町です。
もちろん私の好きな町です。
名山町は猫好きと猫嫌いが相見える決戦の場とでも言いましょうか。
猫は神出鬼没、縦横無尽に動き回ります。
ちょっと油断をすると人間様をあざ笑うかのように、あちらこちらでうんこやおしっこをしてくれます。
そこで、人間様は浅知恵でペットボトルを並べます。
以前、日だまりに置かれたペットボトルの横で、大胆にも猫が昼寝をしている光景を目にしたときに、人間の知恵の浅さを知りました。

JC1010.026 鹿児島市名山町 M9sn35a#

JC1010.023 鹿児島市名山町 NEX5e16#

JC1010.041 鹿児島市上本町 M9sn35a#

そこで、今度は猫が歩けないように先の尖ったものをブロック塀の上に置いてみる。
センスも美観あったものではありません。
塀の上で猫がのんびりうたた寝をする・・・そんなサザエさんの漫画にでてくるような長閑な町はどこにいってしまったのでしょうか?


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みかん猫67

2010/10/15

前日の〈亀カメラ〉で、食堂に入って座る席をきめるのにも、漫然と座るのではなくて、写真が撮れそうなところを探して座るべし・・・といったことを書きました。

食堂にはごはんを食べるために入るのですから、普通の人たちは写真を撮ることなんて考えもしないのですが、私は三度の食事より写真を撮るのが好きだから(冗談)、どんな所でも、どのような時でも写真を撮ることを考えて行動しています。

店に入ったときに、先ずは店の雰囲気を一番掴みやすい場所を探し、次には写真になりそうな客が居れば、それに対して一番良いと思われる場所を探します。
これらのことは瞬時に行う必要があります。

〈みどりや食堂〉の場合、理想の位置はすでに先客が座っていましたので、その次の場所に座りました。
案の定、一番奥のテーブルに座る老人を撮るには少々距離がありましたし、私と老人の間の客が邪魔でした。

邪魔な位置にいる客が店をはやく出ることを願うのですが、その男性は女性同伴でしたので、下手をすると私より長っ尻の可能性があります。
それでも諦めてはだめです。
最後の一手があります。

それは、自分が支払いに立ったときです。
ある意味、大手を振って店内を歩けるときですから、このチャンスをうまく活用するのです。

下の写真は、私が支払いのために立ち上がって二三歩、やや右前方に歩いたところです。
画面右隅の白服に赤いエプロンの店の人は、レジに向かってこちらに来ようとしています。
老人に対して一番良いと思われるところでカメラを構えてシャッターを一押し。
時間をかけて撮影は出来ませんので、露出は事前に合わせてあります。
ピントは目測です。

JC1010.067 鹿児島市中央町 M9sn35a#

JC1010.079 鹿児島市中央町 M9sn35a#

支払いをしながら店の人に、店奥に飾られていた招き猫の写真を撮って良いか訪ねました。
了解を得て、今度はゆっくりと撮影。
撮影を済ませ、店を出るために入り口の方を振り返って、そこに居た男性の客を撮影。
つまり、正面の敵を切り、返す刀で背後の敵も切り倒すというやつです。
この男性は先ほどの邪魔になっていた人ではなくて、その後に店に入ってきた人で、私が座っていたのはこの男性の後ろの席です。

JC1010.081 鹿児島市中央町 M9sn35a#

良い写真が撮れるかどうか・・・そんなことは分かりませんが、とにかく撮る心構え、身構えだけはいかなる時にも忘れないことです。
気にいった写真が撮れれば儲けもの。
撮れなくても、「まっ、いいか・・・」ですよ。

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みかん猫67

2010/10/14

鹿児島での最後の食事を摂るべく、良さそうな食堂はないかと〈鹿児島中央駅〉の周りをうろうろ歩いて見つけたのが、アーケードから一本はずれたところにあった〈みどりや食堂〉でした。

店の前の窓ガラスに貼られた「45周年感謝セール」の貼り紙に誘われて〈みどりや食堂〉に決めました。
45年間、食堂を営み続けてこれたのは、それなりの理由があるはずで、決して落胆させられることはないだろうと考えた次第です。
それに合わせて「感謝セール」の文字も魅力です。

店内に入ると、広い店内に先客は7名。
時間は1時過ぎ。
昼飯時にしては、少々客が少な目なのが心配でしたが、日曜日は案外、このような大衆食堂は客が少ないのかも知れません。

こういったときには、写真を撮るためにはどの席が良いかで、座る場所を決めます。
食堂の中をうろうろ動き回って写真を撮るのは気が引けますので、座ったところから邪魔にならないように写真を撮らせてもらいます。
ですから、この位置決めは重要です。

この日は、左右の座敷が見渡せるテーブル席に決めました。
右側の座敷には客が居ませんでしたが、左側の座敷には運動部系の高校生が三人座っていました。
私が席を決めて座ると、その高校生のところにワーッと驚くほど山盛りの注文品が運ばれてきました。

店の女性に「凄い量ですね・・・」と話しかけてみると「あれは大盛りです」とのこと。一安心です。
こちらは食べ盛りの高校生ではありませんので、味より量の店は嫌です。

私が座った席からの眺めは下の写真ようなものでした。
昼飯時ということが分かるように、画面上に時計も写し込んでおきました。
本当は、奥の老人が気になったので、白いシャツの男性の場所が良いと思ったのですが、それは叶えられませんでした。

JC1010.065 鹿児島市中央町 M9sn35a#

JC1010.070 鹿児島市中央町 NEX5e16#

右横の座敷の衝立てには〈薩摩白波〉などのポスターや貼り紙が貼られていて、鹿児島の食堂の雰囲気を伝えてくれていました。

店の中を座ったまま撮影しているうちに、私が注文したものが運ばれてきました。
〈黒豚とんかつ定食〉870円也。
普通のかつ定食が650円ですから、ちょっと値が張りますが、ここは鹿児島ですから、とんかつも黒豚でしょと奮発。 
「45周年感謝セール」で定食は50円引きでした。

JC1010.074 鹿児島市中央町 NEX5e16#

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みかん猫67

2010/10/13

旅先で、とかく財布の紐も緩みがちで、普段はできない散在をしてしまします。
ちょっと高級そうな、その地方の有名なお店に入り、名物に舌鼓を打つのも悪くはありません。
でも、普段食べ慣れないものを口に入れた結果、お腹の調子が悪くなっては、せっかくの旅もだいなしになってしまいます。

なんて言い訳は止めにして、素直に、経済優先で・・・と言えば良いのです。
旅先でも普段通り「大衆食堂」を探します。
自分の感覚を頼りに、店構えだけで決めた食堂で、狙い通り美味しい食事にありつけたときには大満足で、その食堂だけではなく、町そのものが良い町に思えてしまします。
財布も風邪をひかなくて済むというものです。

鹿児島初日の夕食は仕事関係の人との会食でしたので、鹿児島名物をしっかりと食べさせてもらいました。
二日目の昼も仕事関係のお弁当。

二日目の夜から自前で食事です。
鹿児島とくればラーメンです。
ガイドブックなどには有名店載っていますが、それらのラーメンは、これまでに頂いていますので、今回は自分の目で選んでみました。

店の前を二度三度と歩いて、店内のお客の人数を確認。
多くもないし少なくもない。
行列をしてまで食べる習慣はありませんので、混雑していない店がなによりです。かといってお客の居ない店に入る勇気もありません。
ほどほどが一番。
餃子もありそう。
と、いうことで店に入り、〈醤油ラーメン〉と〈餃子〉を注文。


JC1010.082 鹿児島市中央町 NEX5e16

さて、今日の写真は鹿児島での最後の食事になる、三日目の昼食のために選んだ〈みどりや食堂〉です。
場所は鹿児島中央駅に近い〈中央町〉。
大衆食堂は、まずは店の前に掲げられた品書きを拝見。

〈さつま揚げ定食 600円〉〈キビナゴ定食 670円〉など、薩摩らしいメニューが旅人の気持ちを引きつけます。
他にも私の大好きな〈コロッケ〉が定食になって500円。
赤文字で「45周年感謝セール」と書かれた白い紙もガラス窓に貼ってあります。
この「45周年感謝セール」の貼り紙が決め手となって店の中へ。
テーブルの着いたところで出された急須がこれまた、大衆食堂そのもの。
まさか45年間使い込まれたものではないでしょうが、貫禄は十分です。

JC1010.072 鹿児島市中央町 NEX5e16#

JC1010.071 鹿児島市中央町 NEX5e16#

私の座ったテーブルの左右には座敷がありました。
店の雰囲気は合格です。
テープルの上に置いてある品書きも極めて簡素ですが、品数はまさに大衆食堂です。
何でもありますよ。
さて、何を頼みましょうか・・・・

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みかん猫67

2010/10/12

仕事を抱えての出張でしたが、久しぶりに鹿児島市内に言ってきました。
仕事を済ませた後、帰りを遅らせて自由気ままに市内を歩いてきました。
鹿児島は市内には路面電車が走っています。

旅先などでは、人の生活がながく続いてきたような、そんなちょっと古ぼけた(失礼)を探して歩きます。
鹿児島だと〈名山町〉〈易居町〉〈小川町〉〈上本町〉と繋がった一角が好きで、今回も歩いてきました。

そんな町に路面電車が走っていると、もう最高です。
私のふるさと〈大阪〉にも〈阪堺電気鉄道〉という路面電車が残っています。
最近、路面電車の魅力を再確認する動きがあるようですが、一時期は交通渋滞の元凶のように言われ、路面電車はどんどん廃止されていきました。

私が好んで出かける熊本、長崎、広島などでは市民や観光客にとって重要な足として、現役ばりばりで市内を走り回っています。
何処で何を撮るなんてことを決めない撮影スタイルの私などには、のんびりと走る電車は被写体探しにも最適です。

一日乗り放題のパスを買って、ちょうど来た電車に乗ってみます。
そのうち、窓の外に良さそうなものを発見したら次の停車場で飛び降りて撮影。
また、次ぎに来た電車の乗って、しばし休憩をしたり、景色を眺めたり・・・こんなに重宝する路面電車をどうして無くしてしまうのでしょうかね。

確かに移動の時間を考えたときに、あまり素早いとは言えませんが、人の神経には、路面電車の速さくらいでも十分だと思うのです。

鹿児島もやはり路面電車が走っています。
現在の鹿児島交通網の中心はJR鹿児島中央駅ですが、これとは別に〈JR鹿児島駅〉があります。
先ほど紹介した〈名山町〉〈易居町〉〈小川町〉と歩いていくと〈JR鹿児島駅〉にたどり着けます。

JC1009.065 鹿児島市浜町 M9sn35a#

JC1010.091 鹿児島市中央町 NEX5e16#

九州新幹線の開通などで何かと話題になる〈鹿児島中央駅〉に比べると、周辺の環境も含めかなり衰退している感はありますが、これがまた旅人にとっては魅力なのです。
そんな、〈JR鹿児島駅〉の前に鹿児島市電の〈鹿児島駅前電停〉(始発)があります。

今回の滞在中もこの駅から二度、路面電車に乗りました。
歩き疲れた帰りに利用したのです。
さて、今夜の夕飯はどこで食おうか・・・などと考えながら、日が暮れていく町を窓から眺めるのもなかなか乙なものです。

鹿児島市小川町

JC1009.116 鹿児島市浜町 M9sn35a#

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みかん猫67

2010/10/11

昨夜、鹿児島から戻ってきました。
本日は〈体育の日〉で国民の祭日のはずなのですが、われわれはこの国の〈国民〉ではないのか、祝日もなくお仕事です。
授業がありますので、我々教員だけではなくて学生たちも休みではありません。
大学の授業は半年間で14〜15回行わなければなりませんので、月曜日に祝祭日がきても休んでいたのでは授業日数が足りなくなるので、授業をしなければならない次第です。
迷惑な話です。

その上、なんだか私には訳の分からない理由で、祝祭日が授業日になっていたりして、複雑なことが苦手な私などは、頭の中がこんがらがってしまいそうです。
私は月曜日に授業を担当していますので、今日は大学に出ました。
これがなければ、世間様のように連休を利用してもう一泊するところです。
そうすれば、鹿児島での待ち歩きをもっと楽しむことが出来たのですが、そうもいかず、渋々戻ってきました。

今朝、大学に向かう道で、たくさんの桜の葉は地面に散っているのを目にしました。
鹿児島ではあんなに暑かったけれど、桜の落ち葉を見ると、秋は少しずつ深まっているように思えました。
そういえば、秋は深い・・・と言い、春は浅いとは言いますが、春が深くなったとは言いません。
また、夏や冬には浅い、深いなどと季節の前後を言うのではなくて、夏の盛りとか、真夏、真冬など、それぞれの季節の真っ只中を言うことが多いのはなぜでしょうか。

深い、浅いは男女の中・・・ではなくて、写真の世界では被写界深度が深いとか浅いとか言います。
奥行きに対して、ピントが合って見える範囲を「被写界深度」と言い、その範囲が前後に広いときに被写界深度が深いと言い、ピントが合って見える範囲がきわめて短いときは被写界深度が浅いと言います。

でも、よく考えてみると距離を表す場合、深い、浅いは表面から底まで、つまり、垂直方向の距離を言うのであって、水平方向の奥行きに対して深い、浅いを用いるのは不適切ではないのか・・・などと、気になったので辞書で〈深い・浅い〉について調べてみると、さすがは偉い人が書く辞書ですね。
ちゃんと、水平方向の奥行きについても「入り口から奥までの距離を表す」と書かれていました。
入り口付近にだけピントが合って、奥はぼていると被写界深度が浅いと言い、入り口から奥まできちんとピントがきている場合を被写界深度が深いということです。
なるほど納得。

被写界深度はレンズの焦点距離と、絞り、それに撮影距離などで変わります。
被写界深度を浅くする・・・つまり、極めて狭い範囲にだけピントを合わせたいときには、焦点距離の長いレンズを使い、絞りを出来るだけ大きく開け、出来る限り被写体に近づいて撮ります。

しかし、私の場合は広角レンズを好み、絞りも二つ三つ絞って、被写体から3メートルから5メートルくらいの距離に立って撮ることが多いので、被写体深度の浅い写真は殆んどありません。

そこで、今日の鹿児島写真も広角レンズで撮った奥行きのある、被写界深度の深い写真となりました。

JC1009.012 鹿児島市名山町 M9sn35a#

JC1009.076 鹿児島市易居町 M9sn35a#

二枚の写真は、10月9日に撮ったものです。
この日は小雨に降る中で撮影を始めましたが、遠来の客を労るかのように、夕方から突然、太陽が顔を見せてくれました。
私は自称〈晴れ男〉ですから、〈晴れ男〉の真骨頂発揮といったところでしょうか。

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みかん猫67

2010/10/10

昨日は半日でしたが、久しぶりによく歩いたので、少々疲れました。
おけげで夜はぐっすりと眠ることが出来ました。
歳をとると夜中に目覚めることも多く、「よく寝た〜・・・」と、満足な朝を迎えることが少なくなるのですが、今朝は良い気分で朝をむかえました。

鹿児島に着いた日と、その次の夕方くらいまでは雨模様の鹿児島市内でしたが、今日は朝から良いお天気。
気温も上がって暑いくらいです。
仕事で来ていますので、慣れないスーツ姿の私には、雨と暑さはこたえました。

写真を撮るには気分をリラックスさせておくことが重要だと思います。
着慣れない服装でしゃちこばっていたのでは、気分もがちがちになって、目も気分も塞がってしまい写真どころではないでしょう。
その上、雨では服も濡れ、靴の中も湿っぽくなる、手には傘というお荷物が増える・・・気分も滅入るというものです。

でも、雨の日には雨の日にしか撮れない写真が撮れますし、晴れわたった日にはそんな日の様子が写真に写ってくれます。
重い荷物と、スーツの上着とネクタイを鹿児島中央駅のロッカーに放り込んで、身軽になって鹿児島歩きを楽まなければと、お得意の貧乏根性を発揮。
せっかく、鹿児島に来たのですから、楽しまなければ・・・

おっと、その前に〈田中一村展〉に行かなければ・・・ということで、鹿児島中央駅から鹿児島市立美術館までタクシーで直行。
タクシーの中ではお決まりの調査。

私が好んで歩くような町があるとすれば何処か?
この質問をタクシーの運転手さんに向けるのですが、こちらが観光客だと知ると、ほとんどの運転手の方は観光地を紹介します。
そうじゃなくて・・と言うのも面倒なので、そのまま話を聞きながら、なんとかこちだの希望する内容の答えを引き出そうとするのですが、なかなか。

ところが、今日の運転手さんは私の話をよく聞いてくれて的確なアドバイスをくれました。
普段だと、そのまま、そのタクシーで現地を案内してもらうのですが、今日はなんと言っても鹿児島県立美術館です。

開館20分くらい前に美術館に着きましたが、夏のような日差しの中、もう入り口の周りには多くの人が集まっていました。
ほどなく、女子中学生が三人、入り口ドアの前に立ったので、その後に私も並んだところ、日陰に避難していた人たちがどんどん列をつくりました。

念願の田中一村さんの絵を見て美術館の外に出ると、南国、鹿児島を実感できる日差しが迎えてくれました。(南国、鹿児島の白クマは、今回、口にしませんでしたが。)

JC1010.009 鹿児島市山下町 M9sn35a#
鹿児島市立美術館の前の陸橋。帽子が欲しくなるような強い日差しです。この陸橋に右手側に、西郷隆盛さんが日焼けした顔で、遠くの空を眺めていました。

JC1010.050 鹿児島市上本町 M9sn35a#
「夏の盛りに撮りました」と言っても良いような情景です。

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みかん猫67

2010/10/09

昨日から鹿児島滞在です。
昨日は午後四時頃まで大学(福岡)で授業をして、それから博多を発って七時からの寄り合いに滑り込むことができました。
九州新幹線さまさまです。
いまは新八代までは在来線の特急にで、新八代で新幹線に乗り換えて西鹿児島までですが、これが全線開通になると、ますます便利になることでしょう。

昨日は授業の疲れもあってか・・・疲れるような授業しとんのか???・・・博多駅で特急つばめの乗ったと同時に眠ってしまい、目が覚めると新八代のホームに列車が滑り込む寸前でした。
乗り物に乗って、よく居眠りをするのですが、不思議と、降車駅に近づくと目が覚めるものです。
眠りが浅くて、無意識に車内放送を聞いているのでしょうかね。

鹿児島は雨模様でした。
この前に鹿児島に来たのは・・・確か、そのときも雨だったような・・・
この前に鹿児島に来たの高文連の九州大会の時でした。
2006年の6月だったでしょうか。
梅雨の頃ですから雨が降っていてもおかしくはありません。

鹿児島に以前来たときにはフィルムカメラでした。
2007年の1月にフィルムカメラからデジタルカメラに切り替えましたので、今回、鹿児島はデジタルカメラ初登場ということになります。

そこで、鹿児島は今日も雨だったです。
昨夜に引き続き、今朝も雨です。
仕事は二時過ぎくらいにおわるでしょうから、それから撮影に出る予定にしていましたので、空模様が気になります。

予定通り二時過ぎに仕事も終わり、無罪放免。
でも、外は弱い雨が降っています。
こういう日は、映画か美術館です。
実は、今回、鹿児島では楽しみにしている展覧会があったのです。
雨ですから、お目当ての「田中一村 新たなる全貌」展を見に行くことにしました。

鹿児島市立美術館に着いたのは三時過ぎ。
会場をちょっと覗いてみたところ、観客が多くて押せ押せ状態です。
鹿児島では〈田中一村〉さんは、大変人気があるようです。

本来なら、鹿児島から熊本に移動して、明日は熊本で仕事の予定だったのですが、「あんたは、熊本に行かんでエエ」と、ありがたいご配慮を頂いたものですがから、私は鹿児島で二泊。
ですから、展覧会は明日の朝一番に再び出直すことにして、小雨降るなかを撮影に出ました。

以前、鹿児島に来たときに「名山町」という一画が気に入ったのですが、幸い、鹿児島市立美術館から名山町は目と鼻の先。
名山町は福岡県の久留米、六ツ門と似た町ですが、六ツ門の方は再開発で様変わりしてしまっているので、名山町も再開発で町の姿が変わってしまっているのではと心配でしたが、まだ、四年前の姿で残っていました。

幸い、雨もあがり日が射してきましたので、易居町から、鹿児島駅、柳町へと足を延ばして、楽しい半日を過ごしました。

JC1009.015 鹿児島市名山町 M9sn35a#

JC1009.031 鹿児島市名山町 M9sn35a#

名山町には焼酎〈名山堀〉のポスターがあちらこちらに貼ってありました。
公民館のガラス戸にも・・・きっと町内の寄り合いでは〈名山堀〉が出るのでしょうね。

スタンドバーの入り口で、「寄ってかないの?」と猫が・・・
そんな訳ないか。

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みかん猫67

2010/10/08

写真の実習中、学生との会話の中で一人の女子学生が〈ピンホールカメラ〉を使ってみたいと言いだしました。
4×5のカメラをピンホールカメラに仕立てたものが大学にありますが、女子学生には4×5のカメラは少々荷が重すぎます。

他の大学で写真の授業をするときに、最初にピンホールカメラを各自に作らせて、それを使って写真の授業をしたことがあります。
本来ならこの学生も、自分で工夫してピンホールカメラを作ればと良いと考えたのですが、どうやら、そこまでの熱意も無い様子で話は途中で立ち消えになってしましました。

最近のカメラはどれもこれもよく写るものだから、若い人たちにとっては、まともに写らないカメラで撮った写真の方が新鮮に思えるようです。
特に女子学生などには〈トイカメラ〉なども人気があるようです。

私も過去に一度、ピンホール風写真を撮ってみたくなったことがあります。
私の場合はデジタルカメラでピンホール写真を撮る・・・ピンホールカメラを自分で作ろうとしなかった女子学生より、もっとずぼらなことを考えていました。
最近のカメラは、撮影モードを切り替えることでいろいろと違った撮影結果を得ることができます。

ピンホールモードで楽しめそうなカメラで、私に合いそうなカメラとしてPanasonic LX3を選んで買いました。
LX3を手に入れてすぐにハワイに持っていって遊び半分でいろいろと撮りました。
最初は何でもかんでもピンホール風にして喜んでいたのですが、すぐに飽きてしまいました。
しかし、せっかくハワイまでピンホール効果を期待してLX3を連れてきたのですから、なんとかならないか、考えた末、バスの中から外の景色を撮るときに限りピンホールモードで撮るようにしました。

ハワイのバスの窓はお世辞にも奇麗とは言えませんので、そのあたりを強調するためにもピンホールが良いのではと考えた結果です。

でも、結果としてはピンホール写真は私の写真の中に納まりきれず、浮いた存在になってしまってお蔵入りとなっていました。
そんなピンホール風写真が、今年、卒業生との展覧会でようやく日の目ました。
ご気楽なハワイの旅がピンホール効果で出たような・・・出ていないような・・・

CB0906.074 Honolulu Lx3#

CB0906.020 Waianae Oahu Hawaii Lx3# 
  
それ以後、ピンホールで撮ることは無くなり、ひたすら正攻法で写真を撮っています。


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みかん猫67

2010/10/07

最近の若い男性はおとない人が多いようで、大学の教室内も昔に比べると静かというか・・・空気が動かない感じがします。
それに比べると、昔の学生たちはやんちゃで、手を焼くことも多かったのですが、活気があったように思えます。

おとなしい男性のことを、今風(ちょっとカビ臭くなっているかも・・・)には〈草食系男子〉というそうですが、確かに葉っぱばかり食べていたので、元気が出ないのかも知れません。
でも、草食動物の多くは〈群れ〉ているもののようですが、近頃の若者は一人を好むようで、このあたりは〈草食系〉らいくはないですね。
群れずに、一人、自室に籠り、パソコン画面で涙目になり、ひたすらキーボードを叩いている姿が、私の想像する草食系若者像です。

〈草食系男子〉と対比するかたちで〈肉食系女子〉と呼ばれる種族が居るようです。
たしかに、居酒屋などでも若い女性の姿を目にします。
一日の憂さを数杯の安い焼酎お湯割りと、焼き鳥やもつ鍋で晴らす。
昔は、居酒屋なんて親父の専売特許でした。

右手にたばこ、左手にに焼酎の入ったコップをつまみ、ときには、焼き鳥の串に齧りつき、肉片をがつがつと頬張る・・・そんな女性たちが巷に増えたのと呼応するように、大学でも、女子学生が頑張っていた時代がありました。
しかし、最近では、女子学生もフェロモン発散機のようになりつつあるようで、ブランドのバックを持って、香水の匂いをまき散らしながら、内股で、ヒールの踵を斜めに地面に打ち込みながらたらたらと歩いている姿を見かけます。
ブランドのバックも、彼女たちが持つと、どうしてあんなに安っぽく見えるのでしょうかね。
ただ、そのような女子学生は、私の教室には居ないみたいなので、助かっています。

ここから先は猫の話です。
我が家の19歳の猫が亡くなった話は何度も書きましたが、その猫の思い出話です。
その猫は雌猫でした。
バターが大好きで、朝食のときなど、食パンにバターを塗ったものをあげると、喜んで食べていました。
ケーキの生クリームなども大好きでした。

亡くなる、ほんの少し前まで、普段と変わりなく好物の食べ物をねだっていたのですが、突然、体力が落ちて、あっと云う間にあの世に旅立ってしまったのです。
亡くなる少し前にちょっとした事件がありました。

夏のある日。
我が家の夕食で、夏バテ帽子ということもあって、奮発してステーキ肉を焼いて食べようとしたことがあります。
何ぶん家庭のコンロで三人分のステーキを一気に焼くことができなくて、二枚焼いて、皿に乗せてテーブルの上に置きました。
そして、三枚目を焼いて、テーブルの上を見ると、なんと、皿が空になっていました。
マジックです。

犯人は19歳の雌猫。
彼女は〈肉食系女子〉だったようです。
テーブルの下で、眼を爛々と輝かせて、ステーキ肉にかぶりついていました。

JC0804.085 宮崎県日向市 M9et28a#

JC0805.091 宮崎県都城市 M8.2sn35a#


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みかん猫67

2010/10/06

19年、一緒に暮らしてきた猫が亡くなったことはこの〈亀カメラ〉でもすでに何度か書きました。
夜中でしたが、添い寝をするかたちで面倒を見ていましたので、亡くなる瞬間もきっちりと看取ってやれました。

小さな猫ですが、生きものがなくなるというのは寂しいものです。
でも、家の中で、餌にも気を使い大事に育てた結果として、19年の命を得たと、飼い主としては十分に満足しています。

しかし、本人は19年の生涯をどう思っていだったのだろうか・・・と、亡くなった後に考えてしまいました。
室内飼いでしたので、自由に外をうろつくことも出来ませんでした。
避妊手術で子供も生まないままです。
餌は、からだに良いと飼い主が選んだものをある意味、無理矢理に食べさせられ、好きなものを腹一杯食べることができない。

そうして19年。猫として幸せだったのか・・・
これはすべて飼い主である人間の自己満足ではないのか?
そんな、ことを考えました。

「太く短い」、そんな人生も悪くないと思うのですが・・・、そして、それが動物的な生き方なのではないかとも思うのですが・・・臆病な私には無理な生き方ですが。

昨日は、ゼミの三年生が暗室に入って黒白プリントをしていました。
調子を良くするためにあれこれと指導をすることで、少しずつ上達していきます。
そんな学生たちを見ていて嬉しくなったのですが、これも、教える私が自己満足しているだけではないのだろうか。
学生たちにとっては、良い迷惑なのではなかろうか。

好きなものを、好きなように撮る。
これほど楽しいことはありません。
しかしその根源には、「写真が好きである」ことが大事です。
「三度の食事よりも写真が好き」とまでは望みませんが、「写真を撮っていると楽しい」と思えることが大事です。

「写真は二の次」といった学生たちに、「写真が楽しい」と思って貰うためには・・・
「好きなものを、好きなように撮りなさい」
と言ってみても、どうも、楽しくならない様子です。
興味の輪が広がっていかない様子。

やはり、大事なのはそれぞれのこころのなかに〈好奇心〉があるか、ないかです。
何かに対してこころが動く、興味を覚える、観察する・・・そうったことの原動力は〈好奇心〉。

無関心、無感動が染み付いた若者のこころに〈好奇心〉を芽生えさせるのは難しく、私の頭の中は堂々巡りを繰り返すばかりです。


CP0824.109 山口県周防大島町 sn28a
Yamaguchi JAPAN / LEICA M8 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.

山口県の周防大島の名物だと看板には謳ってありました。
硝子に描かれた文字も少し剥がれて、店先もちょっと寂しい雰囲気が漂っていました。
〈みかん羊羹〉が気になりましたが、買わずに写真だけ撮らせてもらって失礼しました。


CB0613.051 長崎市DP1#
NAGASAKI JAPAN / SHIGMA DP1

好きなものを、好きなように。
長崎名物の〈桃カステラ〉。
甘党の私ですからこういったものにすぐに反応してしまします。
写真になる、ならないは二の次。
好きなものを、写真で撮る。
楽しいですよ。
ちょっと意味が違うような気もしますが。


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みかん猫67

2010/10/05

後期の授業に入り、そろそろ〈ゼミナール〉の学生たちにも本気になって貰わなければいけません。
なんとなく、ぬるま湯に浸かったような目をしているゼミ生の尻を叩き、目に光を宿すようにしてやらなければと、私も、本気モードに入りました。

前期は、「写真を撮りなさい」を連発してきましたが、効果は一向に上がりませんでした。私の作戦ミスです。

そこで、後期は課題を出して二〜三週間目にはプリントした写真を提出してもらうことにしました。
本当なら一週間おきに写真の発表会といきたいところですが、いきなりは学生たちも大変でしょうから、二週間、間をとって三週目に提出としました。

先週の月曜日が写真の提出日で、今週の月曜日に皆でそれぞれが提出した写真について意見交換・・・といきたいところですが、残念ながら、学生が提出した写真はとても見られたものではなかったのです。

ピントは合っていない、印画紙はかぶっている、プリントの調子は滅茶苦茶。
また、写真を組むことすら出来ていません。

今週の月曜日の授業では90分、もっと写真をとるようにお説教。
その後、複数の写真で見せるためには・・・という、授業を始めたのですが、だらりとした姿勢で授業を聴いている学生、はたまた、居眠りをする学生。

「やめた!」
授業止めた。
学生たちを暗室に放り込んだら、みんな嬉しそうに作業を始めました。
こんちくしょう・・・
俺の授業がまずかったのか。

そして、今日。
珍しく、ゼミの三年生全員が朝から暗室で引伸しをしていました。
学生が暗室で頑張っている姿を見るのは嬉しいものです。
ご褒美に、全員を連れて昼飯に。

満腹での帰り道、今時の若者たちは行動が緩慢で、歩くのもだらだら歩きですから、どうしても私は一人、先に歩くことになります。
ところが珍しくSさんが横に並んで歩いていました。
私に気を使って、何か話さなければと思ったのか、「よいお天気ですね・・・」と気候の話から切り出してきました。

そんな彼女に、「やはり、デジタル写真の方が好きですか?」と聞いてみました。
三年生のゼミナールの授業では、学生たちにとって、面倒なのは承知で銀塩写真をやっています。
面倒なことを避けない気持ちを養ってもらおうということです。

私の問いに対してSさんの答えは、「デジタル写真は撮ってすぐに液晶画面で撮ったものが見られるのが好き」というものでした。
そこで、私からの一言。
デジタル写真は撮って、せいぜいパソコン画面で見るくらいだけれど、ちゃんとプリントアウトまでしようね。
そのときに、自分なりの色味、調子といったものを作り上げようね。
と、いうものです。

本日の暗室作業では学生たちがプリントを調子を確かめて欲しいと、私のところと暗室を往復していました。
ようやく、三年のゼミ生が動き始めました。
この調子が続いてくれることを切に望んでいるのですが、相成りますことか?


JC04.17.074 福岡県田川市後藤寺 M9 2428a#

CB0305.106 大阪市東成区玉津 M8.2sx35a#


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みかん猫67

2010/10/04

年齢と大学の教員という立場からだと思うのですが、写真の審査の依頼を受けることがあります。
私の写真なんて、どうみてもコンテスト向きではありませんし、そんな偏った写真を撮る人間が審査などして良いものか迷うこともありますが、これまでのコンテストの審査傾向とはちょっと違ったコンテストも、これはこれで面白いのではないかと、厚かましく引き受けています。

こんな私でも若い頃にはコンテストに応募していた時期があります。
日本写真家協会(JPS)専門でしたが、毎年応募をして、審査結果の発表をわくわくしながら待っていたものです。

いまの私の写真は箸にも棒にも掛からないような・・・毒にも薬にもならないような・・・そんな気の抜けた写真ですから、コンテストのように力こぶの入った写真が居並ぶ中では見劣りするというか、影が薄いのは間違いの無いところです。
そんな写真がコンテストで審査員の目にとまることはありません。
つまり、出しても無駄なのです。

コンテストにはコンテスト向きの写真というものがある。
傾向と対策を練れば、それなりの結果が出る。
写真の旨味みたいなものを適当に散りばめてやれば、審査員は食いついてくる。

そんな邪心みたいなものに気づいたとき、自然とコンテストから遠ざかるようになりました。
その後、私の写真はますます我がままになり、「何が良いのか分からない」といわれるような、脱力感たっぷりの写真になりました。

審査は数人の審査員の合同で行うものが多いのですが、先日も、そんな審査に参加してきました。
それぞれが、持ち札を推薦する写真の上に置いて行くという審査で、私は一枚の写真で、他の審査員に謎かけをしてみました。

やはり、力こぶ写真の好きな審査員が、私が一票を投じたその写真を見て、「何が良いのか分からない」と首を傾げていました。
「良いんですよ、あなた方が分からなくても、私はその写真が好きですから。」と腹の中で言いながら、知らん顔をして最後まで票を入れ続けました。

写真って、いろいろあって良いんじゃないでしょうか。
それが、審査というフィルターを通ると、同じような写真ばかりになってしまいこと・・・そのことが、私には「何んでなのか分からない」

JC0904.031 広島県呉市音戸町 M9sn28a#

CG0105.001 福岡県田川市 GRD5.9|2.4#

今日の写真は、私は審査員でも選ばないと思う写真・・・言わば筋金入りの我がまま写真です。
「何が良いのか分からない」と言われそうなので、自己弁護をさせてもらうと、「良いのではなくて好きなのです。」


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みかん猫67

2010/10/03

♪幸せって何だっけ 何だっけ・・・♪ という歌詞の歌がありました。
最近では、お醤油かなにかのコマーシャルで使われているのを耳にすることがあります。
あと少しで、お勤め人生もゴールを迎えます。

私の仕事は教師です。
若い人の成長を確かめることができるこの仕事に携わることができて幸せなのですが、最近ではちょっと辛く感じることもあります。

小津安二郎監督の映画、『東京物語』のなかで「こどもは、親が思うように育たんもんじゃ」と老夫婦が話すシーンがありますが、まさに、今の私はその心境です。
ここで私が言っている「こども」とは学生たちのことです。

私は大学で〈写真〉を教えています。
写真作品を作ることを教えているのですが、最近の学生たちが写真に対して消極的なところが気になるのです。
やはり『東京物語』のなかで、老人三人が居酒屋で愚痴をこぼすシーンで、自分の息子について「まるで、敢闘精神ちゅうもんがない・・・」と小津監督は語らせています。

まさにそれなのです。
ガッツが無い・・・こういうのを〈草食系〉って言うのでしょうね。
『東京物語』は昭和28年の作品ですが、もう、このあたりから男性の覇気のなさが目立ち始めてきたのでしょうか。

太平洋戦争に負け、日本の男は自信をなくし、その子供たち(私などはこの世代です)はベビーブームのなか、押し合い圧し合いして育つうちに、羊の群れのようになってしまったのかも知れません。
そのまた、子供たちが〈草食系〉・・・
当然ですよね、羊の子供たちなんだから。

妙なところで納得してしまいましたが、とにかく、もっともっと写真を撮って欲しいのですが、駄目なんですよね。

最近、私の周りでも早期退職をする先生が出てきました。
皆さん、教師としての職場に生き甲斐を見いだせなくなってきているのかも知れません。
私は・・・
やはり、辞めたくなるときもありますが、まだまだ学生たちに檄を飛ばす元気があるようなので、もう少し頑張ってみたいと思っています。

♪幸せって何だっけ 何だっけ・・・♪
写真については、仲間と一緒に写真を楽しむこと。
大学に努めている間は、一人でも多くの写真仲間を見つけること。
私に幸せを実感させてくれる若者は、案外と身近に居るかも知れませんので、頑張って写真の素晴らしさ、面白さ、不思議さを伝えなければ・・・


JC0804.008 宮崎県新富町 M8.2sn35a#

JC0806.066 熊本県南阿蘇村長陽 M8.2et28a#

この夏は、二度、写真仲間とゆっくり撮影することができました。
今日の写真は8月の初めに宮崎〜熊本を撮影して回ったときのものです。
電線の燕も、草原の牛も、幸せそうじゃありませんか。
それを写真に撮る私も、もちろん幸せなひと時を満喫しました。


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みかん猫67

2010/10/02

すでに、この〈亀カメラ〉でも書きましたが、9月21日に19年一緒に暮らしてきた猫が亡くなりました。
それまで、我が家には三匹の猫が同居していましたが、その内の一匹が居なくなっただけでも、ずいぶんと家の中が寂しく感じられました。
ちっぽけな猫一匹でも、家族の一員として、その存在感が大きかったことをしみじみと感じさせられました。

そんな空気を空の上の偉い人が察したのか、昨日、新たに子猫がやてきました。
しかも二匹も。
亡くなったのは雌猫でしたが、こんどの二匹は雄猫だそうです。
だそうです・・・とは、私は、まだその二匹の子猫とは対面していないのです。

家人が山道を歩いているときに、斜面を転げ落ちるように一匹の子猫が、足下に転がってきて、大きな声で助けを求めたそうです。
動揺した家人は、携帯電話で私に相談の電話をしようとしながら、足下を見ると猫は二匹に増えていたそうです。

仕方なく、二匹の子猫を動物病院に連れて行って診てもらったところ、子猫が生後一ヶ月くらいと言うことでした。
いろいろと健康診断もしてもらうために、二匹の子猫はそのまま動物病院にお泊まりです。
という次第で、私はまだ子猫を見ていませんが、これも何かの縁ですから病院のお墨付きがでれば、我が家で飼うことになるでしょう。

ただ、一つ気がかりなのは、我が家では雄猫は雌猫よりも寿命が短いことです。
これまで、我が家で亡くなった、茶太郎、銀次郎、くろ・・・みんな雄猫です。
猫を生活を初めて20年になりますが、先日、亡くなった〈ぐれ〉が、我が家で亡くなった最初の雌猫なのです。

〈ぐれ〉の兄猫の〈くろ〉は16歳でこの世をさりましたので、我が家では雄猫の寿命が短いとは言っても、猫としては結構、長生きの方です。
しかし、雌猫が20年、19年と長生きなもので、それに比べると雄猫は16年生きても短命と感じてしまうのです。

近いうちに、一緒に暮らすことになりそうな二匹の雄猫にも、元気に長生きしてもらいたいものです。

寿命と言えば、最近のデジタルカメラの寿命はずいぶんと短いですね。
野良猫の場合、病気や、喧嘩の所為で2〜3年の寿命らしいのですが、デジタルカメラの寿命は野良猫並みと言うことです。
それに比べると機械式のフィルムカメラは元気で長生きです。
体の中に電気が流れ出してから、カメラは虚弱体質になってしまったようです。

JC0131.80 東京都新宿区大久保 sn35#

CP0823.087 広島県上蒲刈島 M8.2sn28a#

上の二枚の写真の猫はよく似ているのですが、同じ猫ではありません。
上の猫は江戸弁で鳴きますし、下の猫は広島弁で鳴いていました。
下の写真の塀の上にも、ぐしゃぐしゃの猫が居ますので、見落とさずに見てやってください。

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みかん猫67

2010/10/01

今日、10月1日から煙草が値上げになったそうです。
私は全く煙草を吸いませんから、値上げされても何の影響もないのですが、愛煙家の人たちは大慌てのようです。

値上げに対して、愛煙家たちが〈まとめ買い〉をして、ささやかな抵抗をしている様子が、数日前からマスコミで報じられています。
それを煙草嫌いの私などは「馬鹿なことをやってるな」「これを機会に、体に悪いと言われている煙草をやめてしまえば良いのに」などと、冷ややかな目で見てしまいます。
たばこが一箱いくらするのかさえ、全く分かりませんし、それがいくらになると言われても、懐にどう影響するか想像さえ出来ません。

だいたい、体に悪いと言われている「煙草」を、なぜ、国が胴元になって販売し続けているのか私には理解できません。
表面的には〈日本たばこ産業〉なんて、民間企業を装っていますが、その寺銭を国が巻き上げているのですから。
〈日本たばこ産業〉も、最近では〈JT〉なんて横文字を使って、我々を煙に巻こうとしています。

国はたばこ税による収入が欲しいだけ・・・でも、煙草を吸うと、肺がんになる危険性が増えると言われていますから、煙草を売って税収が増えても、反対に医療費の支出が増えるのではないのでしょうか。

今回の値上げで、当分の間は煙草の売り上げは25%ほど落ちると〈日本たばこ産業〉では予想しているようですが、25%と言わず、もっともっと禁煙者が増えればこんなに嬉しいことはないのですが・・・。

駆け込み需要
先ほどは「馬鹿なことをやってるな」と貶しましたが、同じようなことを私もした経験があります。

例えば、欲しかったカメラやレンズが製造中止にると知ったときには、品物が市場から無くなる前に有り金叩いて買ったことが幾度もあります。
私の使っているライカのカメラやレンズは、製造中止が発表される、中古市場も高騰をはじめるのですから困ったものです。
製造中止になると、旧型になるのですから、中古市場価格も下がるのが普通なのですが、ライカ好きはライカウイルスに冒されている人が多くて、無くなると聞くと手に入れておきたくなるようで、駆け込み需要が多くなります。

印画紙が値上げになるときには〈まとめ買い〉もしました。
市場価格は需要と供給のバランスで決まるのでしょうから、どんどん需要が減る黒白銀塩関係のフィルム、印画紙、薬品などの価格はじりじり上がっていくことでしょう。
高くても無くなるよりはましですから、しかたなく買っているうちに値上げされた価格に慣らされて、高くても抵抗無く買うようになるのです。

愛煙家にとっての煙草の価格もそんなものなのでしょう。
でも、〈受動喫煙〉を減らすためにも、今回の値上げに「音をあげて」禁煙する人が増えることを願っています。

JC0131.003 東京都新宿区西新宿7 sn35#

CB0904.031 Waipahu Oahu Lx3#


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みかん猫67

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