女子学生は〈鬼門〉

都会は、当然のことですが人が多いのです。
その一人一人が動き回っているわけですから、カメラを構えていても、予期せぬところからファインダーの中に飛び込んできます。

外国人の友人が話してくれたことです。
カリフォルニアで信号を無視して道を横断したところを警察官に咎められたそうです。
そのときに、「ニューヨークからやって来たばかりで・・・」と言い訳をすると、「そうか。以後気をつけなさい」と言って、すぐに方面してくれたそうです。

ニューヨークの人間がせっかちで、信号が赤であろうが自己判断で渡ってしまうことはアメリカ全土で有名なことなのでしょう。
我が日本でも、大阪人のせっかちは衆人の認めるところです。
いわゆる、「大阪人はいらち」というやつです。
赤信号で渡っている大阪人を咎めようものなら、「車来てへんのに、なんで渡ったらあかんねん・・・」「かめへん、かめへん、みんな渡っとるやんか」と軽く往なされるのが落ちです。

ここに載せている写真は、大阪に着いた当日に撮ったものです。
福岡もそこそこに人は多いのですが、やはり、どことなくのんびりしているところがあるのでしょう。
いらちの大阪では、なかなか手こずります。

110309.005 大阪市中央区西心斎橋 M9 Sn28a#
大阪市中央区西心斎橋 / LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH. 

人通りの多い心斎橋。
ガードマンの後ろ姿を撮るためにカメラを構えていたら、このように人が顔を突っ込んできます。
そんなものを気にしていたらシャッターが押せませんので、臆することなくシャッターを押し込みます。
結果はあとで判断すればよいことです。
突然、現れた人が、意外に良い役割を担ってくれることもありますから。

110309.088 大阪市天王寺区 M9 Sn28a#
大阪市天王寺区 / LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH. 

もう一枚は、心斎橋以上に手強い町、天王寺のステーションビルの中です。
ちょっと物憂気な女子学生が、柱に寄りかかって立っているのを発見。
瞬間的に、「撮りたい・・・」を思ったのですが、女子学生は私のような人間には〈鬼門〉です。
下手をすれば、変質者呼ばわりされかねません。
撮るなら、瞬時に撮影を終えなければなりません。

この日のカメラは自分でピントを合わさなければならない、いわゆるマニュアルフォーカスカメラです。
もたもたピントを合わせていたのでは、撮影を咎められたり、女の子の表情が変わってしまったりします。
こういったときは目測です。
このくらいと決めた距離に予め合わせておいて、その距離まで歩いて間を詰め、ここと思ったところでカメラを構え、さっとシャッターを押し・・・写真なんて撮ってませんよ・・・といった表情で移動。

ここだ・・・と思った距離でカメラを構えた瞬間に、女性が飛び込んできました。
黄色いジャケットの男性の位置に気を奪われすぎていました。
飛び込んで来た女性が、女子学生と重ならないところで思い切ってシャッターを押した一枚です。

あとで分かったことですが、この女性、女子学生のお母さんだったようです。
よく、「あんた、なに写真撮ってるの・・・」と、咎められなかったものと冷や汗がでました。
くわばら、くわばら。

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みかん猫67

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