想いは伝わらないもの・・・でも、No Problem

夏ではありませんが、青い空に白い雲・・・光は透明で実に気持ちの良い空模様です。
そんな日に、大阪の町を歩いていて、青に黄色の〈空〉の手書き看板を見つけました。
駐車場の入り口です。
つまり、空きスペースがあります。
車停められますという意味の青地に黄色のペンキで〈空〉の文字です。
その色合いが奇麗でなので写真に撮っておきました。

110309.059 大阪市天王寺区 M9 Sn28a#
大阪市天王寺区 | LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.


後日、写真の選別をを行っているときに「モータープールって、あんまり聞かんようになったナ」と思いました。
それがちょっと気になって〈モータープール〉について調べてみたら、驚きの結果が・・・

写真のように「P」の字が添えられていますから〈駐車場〉だということは分かってもらえるとおもうのですが、この〈モータープール〉という言葉は大阪語らしいのです。
それは知りませんでした。
人気テレビ番組の「秘密の県民SHOW」ではありませんが、〈モータープール〉と口走ると、「あんた、大阪出身だね」と言われそうです。

もちろん私は大阪出身ですから〈モータープール〉という言葉になんの違和感も持っていませんので、この写真もそこのところに興味を覚えて撮ったのではありません。
先ほども述べましたように青地に黄色のペンキで〈空〉と書いてある看板に、爽やかな光が降り注いでいるのが気持ちよくて足を止めシャッターを押したのです。

でも、この写真を見た大阪以外の土地の人は「モータープールってなんや?」「大阪では駐車場のことをモータープールって言うのか」などと、そちらの方に興味が行ってしまうのでしょう。
作り手も読み手(写真を見る人)も、それぞれの成長の過程で培ったものを中心に置いて、写真を撮ったり、見たりするのですから、人生経験の異なる作り手と読み手の間で、作り手の想いが、読み手に、間違いなく伝わるとは限らないのです。

毒にも薬にもならない私の写真などは、どのように読み下して頂いても一向に差し支えませんが、対社会へのメッセージを含んだ写真の場合は、誤解を生むようでは後々、問題が生じないとも限りませんので、作り手も、読み手も要注意です。

何気なく撮った〈モータープール〉の写真から、小難しい話しになりましたので、ここらで話しを本来の軽いところに戻します。

ある年の春、学生たちとバスハイク出かけたときに、学生の一人がバスに酔いました。
その学生に、私が持っていた〈整腸剤〉を、酔い止めのくすりと言って飲ませたところ、少しして、その学生が「先生、薬が効きました・・・」と言ってきました。

書き手の想いが伝わらないでしょうから、解説を加えます。
つまり、私の写真もそんな写真でありたいということです。
書き手が提供した〈整腸剤〉が、読み手の側で〈車酔い止め〉と効能が変わってもなんの問題もありません・・・ということです。
私の写真は、そういう写真でありたい。
つまり、「ええ加減」ということです。       ※「ええ加減」は、私のモットーです。


CB0807.077 群馬県甘楽郡下仁田町 M8 sx35a#
群馬県甘楽郡下仁田町 | LEICA M8 + SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPHERICAL

ええ加減・・・と言えば、この駐車場の看板。
最後の「場」の字が小さいのは何故?
ええ加減な仕事なのか、計算し尽くされた仕事なのか・・・
作り手の想いは・・・

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みかん猫67

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