大阪西成の黄昏どき

前回の〈亀カメラ〉では、話しが少々横道に逸れてしまいましたが、今日は再び〈大阪黄金街道〉に話しを戻します。
私が勝手に決めた「大阪撮るなら、まずはこの道筋を歩きなさい」というのが〈大阪黄金街道〉です。

もちろん、歴史ある都市として、多面体である大阪の、ある一面しか伺うことができない道筋であることは十分承知しています。
しかし、この道筋を、一日かけて、自分の足でゆっくり歩いて、見て、触れて、話して、食べてみると、〈大阪もん〉で、心と腹が満たされるのではないでしょうか。

天王寺から始まり浪速区、西成区と進んで、この日の終着地である、西成区萩之茶屋に着いたのは午後の四時頃になっていました。
四時を過ぎた頃に、現場で働いていた人たちの送迎バスが戻ってきたらしく、急に、町が騒がしくなりました。

岡林信康さんが歌う「三谷ブルース」は、「今日の仕事は辛かった、あとは焼酎をあおるだけ」という歌詞ではじまります。
大阪の萩之茶屋には、東京の三谷と同じような町、「釜ヶ崎」という町がありました。
ドヤ街・寄せ場があり、日雇い労働の従事する人たちが暮らす町です。
いまでは「あいりん地区」と呼ばれていますが、名前は変わっても現実の姿は昔と同じです。

一日の仕事を終えて、萩之茶屋に戻った労働者たちは、三谷ブルースにあるように、焼酎をあおって、疲れを癒し、憂さをはらしをするのでしょうが、この日、私が見た人たちはちょっと様子が違っていました。
安い定食屋を物色し、買い求めた弁当を下げて安宿に戻り一人で食べると思われる人。
道ばたに座り込んで、おむすびを無心で頬張る人。

110309.183 大阪市西成区萩之茶屋 M9 Sn28a#

110309.186 大阪市西成区萩之茶屋 M9 Sn28a#

110309.185 大阪市西成区萩之茶屋#
大阪市西成区萩之茶屋 | LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.


世の中、不況なのでしょうか?
2011年、春まだ浅い、大阪西成の黄昏時です。

にほんブログ村 写真ブログ 散歩写真へ
にほんブログ村

みかん猫67

最近のブログ記事

錯覚を覚えてしまう冬の夕暮れ
福岡市博多区 / FUJI X-E3 …
結露した 窓から暖かい光が見える
福岡市中央区 / FUJI X-E3 …
烏瓜の朱い実一つ日が沈む
福岡県糟屋郡新宮町 / FUJI X-…