大阪でみた悪い夢

大阪といえば、昔から商いの町と言われています。
商都、大阪です。
私の生まれ育った家は、家業なるものがなく、商売とは関係がありませんでしたが、一緒に遊んだ仲間の家はすべて商いをしておりました。
戦後、どさくさの時期に生まれた団塊の世代で、近所にも餓鬼がたくさんいました。
同じ、昭和22年生まれの仲間だけでも、豆腐屋、総菜屋(煮豆屋といっていましたが)、たこ焼きやおでんを商う店などなど、いま思い返すと食べ物を商う店が多かったようです。

同年代の仲間は居ませんでしたが、我が家の前の総菜屋の隣はうどん屋、我が家の隣は酒屋、豆腐屋の隣は駄菓子屋、その隣はお好み焼き屋、たこ焼きやおでんを商う店の隣は大衆食堂など生まれ育っ町は食いもの屋だらけです。
さすがは食い倒れの町、大阪だけのことはあります。

双子の兄弟が居た、総菜屋のコロッケは一個5円。
私の小遣いが一日5円。
駄菓子屋の「塩せんべい」が一枚1円。
「雀のたまご」が2個で1円。

5円玉を握って、思案の結果、コロッケを買うことが多かったように思います。
日々の暮らしの中で、口に入れているものの多くは、町内の店のものでした。
お金は町内で使う・・・これが、当時の下町のしきたりのようなものだったのでしょう。
相互扶助というやつでしょうか。

商売とくれば、日々、お金が動きます。
私の家の周りのように小商いをしている家には無かったと思いますが、お金がざくざく・・・儲かっているところには〈金庫〉があったのでしょう。

大阪の町を歩いていて、道端に金庫が転がっているのを見かけることがあります。
古くなったものもあるでしょうが、不況、不況と言われているこの時代、金庫があっても、中に入れるお金がなければ、金庫も邪魔者扱いだれるのでしょう。
挙げ句の果てが、道端に放り出される。

CB0308.066 大阪市西成区 M8sx35a#
大阪市西成区 | LEICA M8.2 + SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPHERICAL

110309.169 大阪市西成区太子 M9 Sn28a#
大阪市西成区 | LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.

男も、稼いでくるあいだは重宝されるでしょうが、稼ぎがなくなると、金庫のようにほっ放り出される運命かも。
相手をしてくれるのは野良犬くらい・・・いやいや、大阪で見た悪い夢です。

720816.008031 大阪市浪速区#
大阪市浪速区

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みかん猫67

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