大阪の古本屋〈パーク書店〉

常盤新平さんが好きです。
いま、私の枕もとには『熱い焙じ茶』があります。
1993年に筑摩書房より出たものですが、何度も読み返しています。
ちょっと参考にしたい文章上のフレーズがあり、それを確認するために本箱から抜き出してきたのです。
しかし、いざ、探すとなるとなかなか求めている箇所が見つからなきて、これを機会にと、最初から読んでいるといった次第です。

常盤さんの好きな〈山の上ホテル〉で、毎朝、熱いほうじ茶が提供されるていたようで、そのことから、この『熱い焙じ茶』というタイトルが常盤さんのエッセイ集に着けられたのでしょう。
私は、残念ながら〈山の上ホテル〉に宿泊した経験がありませんので、熱いほうじ茶が、宿泊客全員に提供されるものなのかどうかは知りませんが、これは常盤さんだけに提供されるサービスなのかも知れません。

常盤さんは「喫茶店」や「古本屋」もお好きだったようです。
私自身、撮影の途中などに喫茶店はあまり利用しませんが、気に入った「古本屋」には立ち寄ります。

080308.023 大阪市浪速区恵美須西
大阪市中央区 | LEICA M8.2 + SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPHERICAL

大阪の恵美須西にある「パーク書店」は私のお気に入りの古本屋です。
〈大阪黄金街道〉に近いこともあり、大阪に出かけた折には立ち寄ります。
今回も、萩之茶屋での撮影が終わった後には、足は〈パーク書店〉のある堺筋に向かっていました。
本は重いので、撮影途中で買ってしまうと重荷になってしまいますので、よほどでない限り、古本を求めるのは撮影終了後のお楽しみです。

「パーク書店」は写真に写っているだけの、奥行きのない店構えですので、膨大な量の在庫本のなかから、掘り出し物を探すといった苦労はありません。
それでいて、何かしらの収穫がある不思議な古書店なの、ついつい出かけたくなるのです。

110310.002 大阪市中央区 M8.2 st35 2.5#
大阪市中央区 | LEICA M8.2 + SUMMARIT-M 35mm F2.5

今回の収穫は宮城谷昌光さんの『他者が他者であること』(文芸春秋 2009.2.15刊)と、佐多稲子さんの『時に佇つ』(川出書房新社 1976.4.30)。
宮城谷昌光さんの『他者が他者であること』は300円。
佐多稲子さんの『時に佇つ』も、やはり 300円でしたが、二冊買ったので 250円にしてくれました。

嬉しくなるような本が見つかり、しかも格安。
そのうえ、値引きまでしてくれる。
「どうせ、負けてくれるんやったら、二冊でワンコインにしてえな・・・」なんて、大阪人らしく値切ることはしませんでしたよ。
腹の中ではちょっと思いましたが・・・

110309.193 大阪市浪速区恵美須西 M8.2 St35 2.5#
大阪市天王寺区 | LEICA M8.2 + SUMMARIT-M 35mm F2.5

良い買いものをして、店を出ると〈通天閣〉が、金色に輝いていました。
さすが〈大阪黄金街道〉。
写真も撮れたし、良い本も手に入ったし・・・金ぴかの一日の終わりを、通天閣が祝福してくれているようでした。

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みかん猫67

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