チョロスナ大阪

私の撮る写真の大半は、あてもなく歩いていて目の前に現れた、興味をひくのをスナップしたものです。
狙いも、目的も、効果を望むこともそれほどなく、ただただ「面白い」と感じたものを、さらっと掬いとる・・・掬い撮るのです。

以前、〈チョロスナ〉ということばがありました。(いまでもあるのかも知れませんが・・・)
社会性のある題材に対して、ぐっと踏み込んで、鷲掴みにしてくる・・・そんな写真を良しとする人々が、私のような写真を評するときに用いたことばが〈チョロスナ〉です。

お褒めの言葉ではありません。
チョロっとかすめ取ったようないい加減なスナップ写真という意味です。
精神的にも、肉体的にも、はたまた、対社会に対しても踏み込みのない、生温い写真として、〈チョロスナ〉は駄目な写真の代名詞といったところです。

現在では、写真の世界も広がり、いろいろなスタイルの写真が受け入れられる時代になりましたので、以前の〈チョロスナ〉も、徹底的に排除されるものでもなくなっているようです。
ということで、2011年3月9日。
福岡から大阪に出て、着いたその日に撮った写真の中から二枚の〈チョロスナ〉を見て頂きます。

110309.175 大阪市西成区太子 M9 Sn28a#
大阪市西成区太子 | LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.

110309.198 大阪市浪速区恵美須東 M9 Sn28a#
大阪市西成区太子 | LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.

最初の写真は、地下鉄の出口で、話していた二人です。
撮影途中でトイレに行きたくなって、立ち小便をする訳にもいかず、地下鉄のトイレを借りることにしました。
一番安い金額の切符を買って中に入り、無事、用を足しスッキリとして、再び、自動改札を通り抜けようとしたら・・・ピンポ〜ン。
ブロックされてしましました。

出てきた駅員さんが、私の切符を見て、首を傾げましたので、「トイレを借りようと思って・・・」と話したら、「それなら一声かけて下されば・・・」と、購入した切符の代金を返金してくれました。
大阪の地下鉄御堂筋線と堺筋線の〈動物園前駅〉の駅員さん。
ええ人やった。
体も、気分もスッキリとして階段を上っていたところで出会った二人ということです。
午後四時の光と一緒にカメラに収めました。
もちろん、チョロっとね。

二枚目の写真は、お気に入りの古本屋、パーク書店で良い本を手に入れ、しかも二冊で600円のところを50円おまけしてもらって、足取りも軽く天王寺駅に向かっているところで目にしたものです。
〈通天閣〉の下で、旅行者らしい二人の女性が、男性にコンパクトデジタルカメラを渡し、記念写真を撮ってくれるように頼んで、撮ってもらっているところです。

本日の〈チョロスナ〉は、地下鉄で200円、古書店で50円、合わせて250円得したワクワクスナップです。

720816.009003 大阪市天王寺区#

上の写真は40年前に撮った、地下鉄〈天王寺駅〉の出口です。
40年後の今日でも相変わらずのことをやっています。
私の〈チョロスナ〉も40年の歴史があるということですね。

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みかん猫67

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