大阪での一日で、一ヶ月

2011年3月9日。
時々、懐かしい写真も使いましたが、概ね、この日一日で撮った写真で、この〈亀カメラ〉を一ヶ月間引っ張りました。
大阪という町は凄いですね。
写真に撮るものがわんさかです。

以前、私の敬愛する写真家、植田正治先生が、「丸尾センセ、ヨーロッパは良いデスゾ。右を見ても、左を見ても写真になりますわ」と話してくれたことがあります。
その、右を見てはパチリ、左を見てはパチりと興奮しながら撮られた写真は、珠玉の写真集『音の無い記憶』で見ることができます。

昭和52年(1977)に書かれた、植田正治先生の文章に
「私め、いささか年を経ていまして、つきあう仲間にはプロがたくさんいます。したがってなんとなく、プロのようにおもわれ勝ちですが、、本人、いつまでも、昔のとおりで、金になるような写真撮っておりません。ときに頼まれる仕事があっても、私のキャリアを買って、自由に撮らせしもらっておりますので、いつまでたっても、アマチュア気分は抜けません。その点、厳しさが身につきませんので、プロなら完全失格といったところでしょう。
撮りたいものしか撮らない。撮れない。写真することがとても楽しい。おおげさにいえばこれぞ生き甲斐。ハヤリのことばでは、写真こそ生きてる証し。
プロみたいな仕事、できなくてもいい。これぞ、アマチュア精神にあらずして、なんぞや、と思うのですが、いかがなものでありましょう。」
というのがあります。

ちょうど、今の私の歳くらいのときに書かれたものです。
器の違いは重々承知しておりますが、かくありたいものと考える次第です。
植田先生のように、『撮りたいものしか撮らない』と言える身ではありませんが、「撮りたいものを撮る」アマチュアの精神で写真を楽しんでおります。
大学の授業でも、アマチュア精神について話をするのですが、プロの写真家になることを欲している学生たちにとっては、駄目教師の戯言としか聞こえないようです。

2011年3月9日に大阪で撮った写真で、まだ〈亀カメラ〉で披露していないものが、実は、なだあるのです。

110309.027 大阪市天王寺区 M9 Sn28a#
大阪市天王寺区 | LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.

110309.030 大阪市天王寺区 M9 Sn28a#
大阪市天王寺区 | LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.

私が勝手に〈大阪黄金街道〉などと言ってきた、天王寺から西成の萩之茶屋までの道のり。その〈大阪黄金街道〉に足を踏み入れる前に、足慣らし、指慣らしとして、天王寺で撮ったものです。
〈大阪黄金街道〉に足を踏み入れてしまうと、泥臭い写真が多くなるのですが、「街道」の手前で撮った二枚の写真にはごく普通の大阪が写っています。

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みかん猫67

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