大阪西成、三年の歳月

〈大阪黄金街道〉の終着地は西成区萩之茶屋としています。
もちろん、ここで終わりではなくて、〈花園〉〈梅南〉と、足を延ばせば面白いものと出会えそうな町が続きます。
今回は黄昏時に萩之茶屋に到着しましたので、日没までの残された時間のこともあり、足を延ばすことは考えずに萩之茶屋一画を気ままにあるいてみました。

特に目指す所もないので、あまり踏み込んだことのない路地などに、意識して入り込むのですが、気がつくと見慣れた景色のところに来てしまっています。
人間、無意識に行動していると、結局は同じところに舞い戻っているということがよくあります。

路地を歩いていて、分かれ道などで、「さて、どちらに行くか・・・」と、あっちの道、こっちの道を見比べます。
そのときに頼りになるのが、嗅覚とでも言いましょうか・・こちに進めば、何か写真になりそうなものがあるのではと感じた方向に進むことになります。
そのことが、いつも同じところに出てしまう原因なのでしょう。

だとすれば、「こっちに行っても何もなさそう」と思う方向に進んでみると、新しい発見があるのかも知れません。
でも、その勇気がなかなか出せなくて、何かありそうと感じた方向に進んでしまうのです。

〈三日路米穀店〉
これは、萩之茶屋にある、いまでは廃業している米穀店です。
以前、この店の前でこの店の奥さんを写真に撮ったことがあります。
今回も、気がつくとこの店のところに出てきていました。
三年前に撮った写真と、今回撮った写真を並べてみました。

080308.058 大阪市西成区萩之茶屋#
大阪市西成区萩之茶屋 | LEICA M8.2 + SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPHELICAL.

110309.189 大阪市西成区萩之茶屋 M9 Sn28a#
大阪市西成区萩之茶屋 | LEICA M9 + SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.


最初の写真が2008年3月に撮ったもの。
二枚目の写真が2011年3月に撮ったもの。
二枚の写真の間には三年の時の隔たりがありますが、それほど大きな違いはありません。
同じようなところで、変わらない写真を撮って・・・平和です。

でも、仔細に見比べていくと、小さな植木鉢が一つ増えています。
手入れをする人が居ないからか、こころなしか、植木鉢の植物の勢いも衰えているようです。
いや、そうではないかも知れません。
植木鉢の下を見てみると、濡れているようですから、水やりなどの手入れはされているようです。
三年間の歳月で、植物は老いたのでしょうか。

三年前の写真では、庇の上を走る配線が見えていますが、今回の写真ではそれが見えません。
おそらく、庇の影に入ってしまっているのでしょう。
ということは・・・撮影するアングルが下がった・・・

三年間で、私の身長が縮んで、視点が下がったということでしょうか。
年老いて、背中が丸くなった私が、撮影する姿がそこに見えるような気がします。
二枚の写真から読み解けることは、植物と私が三年間の老いを見せているということでしょうか。

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みかん猫67

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