老いとともに目の状態も変わってきます。
細かなものが見辛くなる、いわゆる老眼というものになります。
その他、光の滲みのようなものも現れてきます。
老眼になり、乱視がはいり、近視にもなり・・我が目はどんどん性能不良になっていきます。
経年変化というやつですかね。
それに反してデジタル時代の写真レンズはコーティング技術の進化もあり、いわゆるヌケの良い映像を作り出してくれるようになりました。
ボケや滲みの入った老いた目で見た景色が、写真に撮るとスッキリ、くっきり、妙によそよそしい表情をになって慌てさせられます。
福岡市東区 / Nikon Df + AF Micro Nikkor 55mm F2.8
オートフォーカスレンズになった最初のマイクロニッコール55ミリレンズです。
飾り気のない外装は嫌いではありませんが、世間的にはあまり人気が出なかったレンズではないでしょうか。
少しボーッとした写りですが、レンズの名誉のために言い添えておきます。
これはレンズの性能が悪いからではなく、塵を含んだ空気と汚れたバスの窓ガラス越しの撮影だからです。
夏の眩しい光の下での景色は老人の目には、まあこんなふうに見えるということです。