老いぼれてくると、やはり老いぼれたものに気持ちが動く・・ということでもないのです。
以前から古びたものをよく撮っていましたから。
生きながらえてきたもの、もう少しで朽ち果て消えていくもの、そういったものたちが醸し出すものが好きなのでしょうね。
若い頃に展覧会を開いた『小学校』は、古い木造の校舎を被写体にしたものですから、やはり歳とは関係ない・・そう思いたいのですが、人生のピーク(そんなものがあったとは思えないのだけど)を過ぎたあたりからこの傾向は一層強くなったことは否めません。
福岡市西区 / Nikon D810 + AF-S Nikkor 58mm F1.4G
北部九州に「唐津街道」という旧街道が断片的に残っています。
豊前・筑前から肥前の唐津までの江戸時代の街道のようです。
我が家の近くにも〝唐津街道〟と刻まれた道しるべのある古道があり、私の散歩道にもなっています。
この写真の看板は福岡市西区姪の浜に残る〝唐津街道〟沿いにある時計店のものです。
僅かな距離のなかに時計屋さんが数件あり、ちょっと大袈裟ですが〝時計街道〟と呼んでいます。