2015年10月アーカイブ
福岡市博多区蔵本 / Sony α7II × NIKKOR-O AUTO 35mm F2
今では自転車はそこいらじゅうに転がっているが
私が子供だった頃は(昭和30年前後)
自転車は大切なものだった
小学生の頃
叔父から自転車を贈られたときの喜びは
今でも忘れていない
その自転車に乗って
子供じみた(子供だったから当然なのだが)ことをしながら
走り回ったことは年老いたいまも記憶に残っている
あまりに馬鹿げているのでここでは言えないが
自転車に纏わる古い記憶を
いくつか思い出しながらこの写真を撮ってみた
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ZJ C9 08 1536 005
少年が
自転車で駆ける
夢の中
【 橋のうえに唄が流れて 河風吹く 】
福岡市中央区 / SONY α7II × Biotar 5.8cm F2T
古いレンズのことはとんと分かりません。
知識もなければ、老いたレンズの描写を云々する能力もありません。
Biotar 5.8cm F2T
Carl Zeise Jenaが第二次世界大戦後から1950年代くらいに作っていたレンズらしいので、私とほぼ同年代ということになります。
そのことにちょっと引っかかりました。
〝福博であい橋〟
那珂川に架かり、福岡地区と博多地区を結ぶ歩道橋で、橋のうえにベンチなども設けられ憩いの場になっていすが、私は中洲の安い呑み屋に向かうときにはこの橋を利用するくらいです。
その橋のうえでギターを弾いて自作の歌を唄っている若者が居ます。
声の質は私好み。
写真を撮っている後ろから風に乗って彼の歌声が流れてきていました。
【 こんなひかりが好き 影が好き 】
福岡市博多区 / Sony α7II × SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.
一緒に呑もうと、約束した時間まで少し間があったので、酒場の近くを時間つぶしに徘徊。
黄昏時のひかりが好きです。
この写真に写っているようなひかりが。
これより少し太陽の位置が下がってくると、ひかりは寂しい表情に変わってしまいますが、その直前の、精一杯最後の力を振り絞っているようなこのひかり。
大きなギターケースを持った女性が私の後ろを歩いていました。
少し歩調を緩めて彼女の後ろに回って・・
ちょうど太陽が正面にきていて、酔っ払う前に一枚(実際は二枚撮ってますが)写真が撮れました。
【 サンキューと ATMにおじぎ 異国の人 】
福岡市中央区 FUJI X-T1 × Fujinon XF 56mm F1.2 R APD
町内会の仕事で金融機関回り。
郵便局の現金自動預け払い機で、私の前で機械を操作していたのはインド系の外交人。
おそらく近くの大学に留学してきているのでしょう。
彼が操作している機械はなんと英語で操作手順などを喋っていました。
驚きです。
彼が、無事、預金を引き出し終わったときに、機械が「サンキュー」と喋りました。
そうすると、彼も機械に向かって「thank you」と声をかけ、軽くお辞儀までしたではありませんか。
驚きです。
いえいえ、彼の行動を笑っているのではありません。
しかも、次に待っていいた私に向かっても、彼はお辞儀をしながら「thank you」と言って横を通り過ぎていきました。
何か暖かなものを手渡されたような気分になりました。
【 眺めるは 右と左と 二羽の鳥 】
福岡県糟屋郡新宮町 / SONY α7II × NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5
親父使っていたレンズ。
親父の面倒をみてくれていた妹が形見として送ってきてくれたものです。
マウントアダプターを手に入れてデジタルカメラに付けて歩いてみました。
便利で楽しい時代になりました。
昨日のContax G Plannar 45mm F2に引き続き、今日はNIKKOR-Q Auto 135mm F3.5で撮った写真です。
昔は、28mm、50mm、135mmと揃えるのが交換レンズの定番でしたが、ズームレンズが一般的になった今日、135mmはなんとも形見の狭い交換レンズになってしまったようです。
【 路地裏は 湿った臭いと ねこの糞 】
福岡市博多区千代 / SONY α7RII × Contax G Lens Plannar 45mm F2
親父使っていたレンズ。
いわゆる〝形見〟ということになるのでしょうか。
Contax G Plannar 45mm F2と、NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5。
マウントアダプターを手に入れてデジタルカメラに付けて歩いてみました。
古い町の、細い路地。
マンション建設の影響で、路地がどんどん消えていってます。
路地を通っているときに、視線を感じて振り向くと、
屋根の上から一匹の猫に見られていました。
ねこの好きそうな場所もどんどん無くなって、
暮らしにくい世の中は、人間ばかりではなく、ねこたちもご同様です。
今日の写真は2007年の夏にハワイで撮ったもです。
この年は初めてデジタルカメラを持ってハワイに出かけました。
それまでは銀塩黒白フィルムで地味にハワイを撮っていたのが、
デジタルカメラを使うようになって撮る写真がカラーに。
デジタルカメラの効果なのか、写真を撮ることを楽しんだハワイ滞在でした。
おそらく、二枚目の鳥の写真などは、黒白フィルム時代にはレンズを向けなかったと思います。
鳥の頭の赤い色。
それだけでも「撮ろう・・・」を思わせてくれるのですから、デジタル写真でカラーはこころを軽くしてくれるようです。
もちろん、カラー表現も奥深いものがあるのでしょうが、私は写真を撮ることが楽しければそれが一番です。