2017年12月アーカイブ

目が合ったので


JE C7 24 025 山口県下関市 SONY RX1R × Sonnar 35mm F2#
山口県下関市 / SONY RX1R × Sonnar 35mm F2

師走もいよいよ押し迫った31日。
正月の支度で足りないものを買いに出た。

その帰り道。
辺りは暮れ始めていて、灯りの点いた店のなかがよく見えた。
下町の小さなケーキ屋の前を通りかかったときに、ケーキと目が合ってしまった。

ショーケースの中には数個のケーキが、売れ残りのような様子で並んでいて、
その中にイチゴのショートケーキが二個。

誘われるように店の中に入ると、
「買って帰って」とケーキが言うので、二つとも連れて帰った。

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みかん猫67

けんけんぱ


JS C9 11 009 福岡市博多区 Sony α7RII × SUMMICRON-L 35mm F2 ASPH.#
福岡市博多区 Sony α7RII × SUMMICRON-L 35mm F2 ASPH.

見事にマンホールの蓋が並ぶ路地を発見。
〝けんけんぱ〟が出来そうだ。

〝けんけんぱ〟は地面に円や升目を描き、片足で跳ぶ所謂「けんけん」をして、「ぱ」のとことで両足で着地する子供の遊び。
〝けんぱ〟とも言うようだが、大阪の私が育ったあたりでは〝けんけんぱ〟と言っていた。

石蹴りと組み合わせて遊んだような記憶もあるのだが、どうだったか??。

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みかん猫67

いんじゃん


JF J1 19 015 福岡市東区 Sony α9 × APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.#
福岡市東区 Sony α9 × APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.

街路樹の枝が伐り払われた。
残された枝先に日が当たってる。

枝々が〝じゃんけん〟をしているように見える。
しかし、全員、〝ちょき〟のだから勝負がつかない。

今はどうだか分からないけれど、
私が子供の頃の大阪では〝じゃんけん〟ではなくて〝いんじゃん〟と言っていた。

「枝先がじゃんけん」という他愛もない発想から、
懐かしい言葉が記憶の底から浮かび上がってきた。

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みかん猫67

忘年会帰り


JF J2 28 008 福岡市中央区天神 LEICA SL × SUMMICRON-TL 23mm F2 ASPH.#
福岡市中央区天神 LEICA SL × SUMMICRON-TL 23mm F2 ASPH.

本年最後の忘年会。
会場は繁華街からちょっと離れた大濠公園の側で、我が家からは一度バスを乗り換えなければならない。
バスの中継地点に着いた時には、まだ、約束の時間まで少し間があったので2~30分の距離を歩いて行くことにした。

まだ、酔っ払っている訳ではなかったけれど、ぷらぷらと歩いて、気がつくと時間ギリギリ。
それから頑張ってなんとか5分前に会場入り。
私が参加者で最後の到着。
なんとも締まらないけれど、まあ、お疲れ様ということで、無事に今年一年を締めくくった。

帰りは、少し酒が入っていたので、まさにぷらぷらしながら、市の中心部のバス停まで戻ったら、
乗るバスの到着まで30分ほどの待ち時間。

時間潰しに写真を撮るには、夜で周りは暗い。
でも、酔っ払いのおおらかさで問答無用で撮った。

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みかん猫67

幸せ自慢


JF J2 27 002 福岡県糟屋郡新宮町 LSL×ASNM50F2A#
福岡県糟屋郡新宮町 LEICA SL × APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.

バスに乗って外出。
バスの時間までまだ少し時間があったけれども家を出る。

最寄りのバス停ではなく、一つ前のバス停を目指した。
バス停に着いたが、まだバスの時間までには間がある。
天気も良いし、それでは、もう一つ前のバス停まで・・と歩いた。

途中で目的のバスとすれ違って、乗れなかったということもなく、無事に二つ手前のバス停に到着。

バス停の前の家では、
良い天気を利用して、大々的に寝具を干し。

それを見ていて、「我が家は幸せいっぱいですよ」と自慢しているように思えた。

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みかん猫67

穏やかな光景


JF J2 02 047 福岡県久留米市 LEICA M-P × APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.#
福岡県久留米市 LEICA M-P × APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.

久留米にやってきました。
目的は二つ。
〝カツ丼〟を食べることと、展覧会を観ること。

時分どきでもあったので、まずはカツ丼から。
相席ではあったけれど、いつもの場所に着席できました。
外年前の、ちょっとした思い出の席です。

腹も一杯になったところで、美術館へバスで移動。
展覧会を観終わって、美術館を出たところで、
なんとも穏やかな空気に包まれた世界に出会いました。

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みかん猫67

銀杏の葉の黄色


JF J2 02 053 福岡県久留米市 LMP×ASNM50F2A#
福岡県久留米市 LEICA M-P × APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.

好きな色は?
と、聞かれたら「黄色」と「緑」でしょうか。

色彩は色相、明度、彩度などの違いによって印象が随分と変わるので、
黄色や緑と一言で言ってしまうのは乱暴な話なのですが、まあ概ね「黄色」と「緑」です。

黄色の中でも、紅葉した銀杏の葉の黄色が良いです。
福岡県の久留米市で風に舞う銀杏の葉を見たことがありますが、そのときの美しさは忘れられません。

そのときの写真?
写真を撮ることさえも忘れて見惚れていてありません。

写真は2017年12月、久留米市美術館で出会った銀杏です。

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みかん猫67

クリスマス

JF J2 07 004 福岡市中央区 Fuji X100F × Fujinon 23mm F2 ASPH.#
福岡市中央区天神 LEICA SL × ELMARIT TL 18mm F2.8 ASPH.

クリスマスで巷わ賑わっています。
そんな世情に対して「クリスチャンでもないのに・・・」などと言うつもりはありません。
が、クリスマスは私にとって遠くで輝く星のようなもの。

戦後すぐに生まれた団塊の世代。
アメリカが輝いて見えていた時代に育ち、西欧の文化に憧れていたのですが、
クリスマスは未だに縁遠い存在です。

晩酌の酒の肴と夕食の惣菜を買って、デパートの地下から地上に出て見ると、
薄暗くなりははじめたビルの谷間にクリスマス星が輝いていました。


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みかん猫67

クリスマス・・なんだ


JF J2 23 014 福岡市中央区天神 LEICA SL × ELMARIT TL 18mm F2.8 ASPH.#
福岡市中央区天神 LEICA SL × ELMARIT TL 18mm F2.8 ASPH.

日が暮れ始めました。
山間には一足先に日暮れがやってくるように、
都会のビルの谷間においても同じです。

ビルの間から見える空にはまだ明るさが残っているのに、
下界は夕闇に包まれ始めています。

家でねこが待っているので帰りを急がなければなりません。
なのに、市庁舎の前の広場で足止め。
「そうか、クリスマスなんだ・・」と、ふらっと立ち寄ってみました。

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みかん猫67

一時間の時間潰し


JF J2 22 010 福岡市東区 LEICA M10 × APO SUMMICRON-M 50 F2 ASPH.#
福岡市東区 LEICA M10 × APO SUMMICRON-M 50 F2 ASPH.

歯科医院の予約時間を一時間間違えてしまいました。
15時半の予約なのに、14時半に病院着。

病院の前で診察券の裏の予約時間を見て間違いに気づいた次第。
そんな迂闊なところが私にはあります。
なんで家を出る前に予約時間の確認をしなかったのかと大いに反省。

待合室でぼんやり時間を潰すよりもと、
病院の周りを散歩することに。

さして面白いものとてなく、
変哲もないものを撮って歩いた一時間。

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ねこと暮らす


JF J2 21 003 ねこ LEICA M10 × APO SUMMICRON-M 50 F2 ASPH.#
茶太郎&銀次郎 / LEICA M10 × APO SUMMICRON-M 50 F2 ASPH.

ねこが陽だまりで、
なにやら耳打ちをしている様子。

ちょっと耳が遠くなった人間の年寄りが、
ひそひそ話しをしているようにも見えます。

ひそひそ話といえばお婆さんを想像してしまうのだけど、
この二匹は男性(去勢済みだけど)で、
尚且つ7歳くらいだから、老人ではなく働き盛りなんだけど、
寒い日は陽だまりから動きたくないらしい。


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みかん猫67

終のカメラ

【 自転車に 揺られて花も 蠅も酔う 】

JG J1 19 019 福岡市中央区 / LEICA M-P × APO-SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.
福岡市中央区 / LEICA M-P × APO-SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.

いつもカメラを持ち歩いていますから、負担にならないような小さくて軽いカメラが理想です。
当然のことですが、その傾向は歳をとるに従って強くなります。

しかし、無精者のくせに、小うるさい性格。
そこそこ機能にも拘る。

あれでもない、これでもないと・・
これまで、すいぶんと多額の授業料も払ってきた。

いま使っているカメラが終の住処ならぬ、
終のカメラとなるように願っているのですが・・。


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色彩

【 花咲いて 枯れた板塀に色添える 】

JS C5 24 009 北九州市若松区 XE2×XF14 2.8R#
福岡県北九州市若松区 / FUJI XE2 × Fujinon XF14mm F2.8R

数日前、木彫を専門とする知人の展覧会に出かけきました。
ちょうど会場に本人も居て、久しぶりに言葉を交わした。

彼の作品に〝色〟が入るようになっていたので、
話題は〝色〟のことに。

私が黒白写真からカラー写真に変わった理由の一つが、
彼が変化を試みた思いと同じだったのは愉快でした。


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迷い犬

【 迷い犬 犬も心細かろ冬の夕暮れ 】

JG J2 18 007 福岡市東区 / LEICA T × SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.
福岡市東区 / LEICA T × SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.

晩飯の調達を兼ねて夕方の散歩。
いや、夕方の散歩を兼ねて晩飯の調達かな。

散歩も兼ねているので、ちょっと遠くの有機食材の迷お店へ足を伸ばしてみました。
途中、迷路のような道に迷い込んでしまった。

日は暮れかかる。
今日は写真は撮れないな・・と、てくてく歩いていたら、迷い犬の張り紙を発見。

ちょっと乱雑な貼り方に、
飼い主の悲しみや動揺を見た気がしました。

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土曜日だった

【 土日曜 住宅街のバスの少なさ 】

JA J0 26 009 福岡県八女市 / LEICA M Typ240 × ELMARIT-M 24mm F2.8 ASPH.
福岡県八女市 / LEICA M Typ240 × ELMARIT-M 24mm F2.8 ASPH.

毎日が日曜日のような生活をしていると、
曜日の感覚というものがなくなってしまいます。

皆さんがお休みで、街に繰り出す土曜、日曜は、
できるだけ人ごみには出かけないように心がけているのですが・・

曜日を全く意識せず外出。
バスの時間を確認して、バス停に立ってみたけれどバスは来ず。

「そうか、今日は土曜日だった」と、改めてバスの時間を確認したら、
だいぶ待つことに。

ぼさっとバス停に立っていても仕方がないので、一つ前のバス停まで、二つ前のバス停までと、
良い運動になりました。


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11時の時計

【 一日に二度 正確な時間を示す時計 】

JG J2 16 001 福岡市中央区 / LEICA T × SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.
福岡市中央区 / LEICA T × SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.

珍しく、用事というものを二つ抱えて街へ。
一つ目の用事を済ませてから、腹ごしらえに立ち寄った馴染みの店。
昼の時分どきを過ぎていたので、他に客の姿はなかった。

今日もおそらく写真を撮る機会はないかも知れないので、
注文したものが出来上がるまでの間を利用して二回シャッターを切った。

見慣れた壁。
いつも11時を指している時計。
これといって目新しく気を惹くものはないのだけれど、
今日もシャッターの音が聴けた。

みかん猫67

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冬の雨

【 木枯らしに 滲む涙か 冬の雨 】

JG J2 15 004 福岡市東区 / Sony α6500 × Sigma A 30mm F2.8 DN
福岡市東区 / Sony α6500 × Sigma A 30mm F2.8 DN

雨の日の外出は苦手ですが、所用でちょっと外出。
帰り道、傘をさして緩い坂道を登っていました。

雨が続いて、散歩に出る気にもならず、当然、写真も思うように撮れていません。
一日一枚の写真を撮るのも、簡単なようでこれがなかなか難しいと痛感。

せっかく外に出ているのだから・・
何か、レンズを向けるものはないものかと、
探すでもなく、探さないでもなく、

と、言うことで、こんなものを見つけました。

雨に濡れた木の葉から灰汁でも流れ出たのでしょうか・・
よく分からないけど、数枚撮ってみました。


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路地の火鉢

【 昔 火鉢 いまは 植木鉢 】

JZ C8 28 087 大阪市西成区 / SIGMA DP2 Merrill × 30mm F2.8
大阪市西成区 / SIGMA DP2 Merrill × 30mm F2.8

棟割長屋の並ぶ下町。
子供の頃を過ごした、こうした街並みを歩いていると、
いろいろと懐かしい記憶に繋がるものと出会えます。

それぞれの門口に植木鉢が並んでいます。
よく見ると、そのなかに植木鉢の顔をした火鉢が・・
上の写真のなかにも型の違う三つの火鉢が見えます。

昔、火鉢だったものが、いまは、植木鉢。
お役御免で邪魔者扱いされることもなく、
次の働き場所を与えられた幸せな火鉢たち。


みかん猫67

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冬の雨

【 冬の夜 焼酎お湯割り 外は雨 】

JZ J1 11 020 福岡市中央区 / LEICA M MONOCHROME × SUMMARIT-M 35mm F2.5
福岡市中央区 / LEICA M MONOCHROME × SUMMARIT-M 35mm F2.5

師走も半ば。
そろそろ本格的な冬になります。
しかし、今夜はまだ雪にらず雨。

いつもならちゃちゃっと簡単に夕飯の支度をして、独り酒といったところが、
今夜は帰郷した娘の手料理。

旨い肴で、いつもより、ちょっと多めに酒を楽しみ、
心身ともに温まる冬の夜。

みかん猫67

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小津監督を偲んで

【 黒白の映画の中の昭和懐かし 】


JJ C5 18 005 福岡市東区 / Pentax K5 × smc DA 40mm F2.8 L
福岡市東区 / PENTAX K5 + DA 40mm F2.8

小津安二郎監督のご命日。
監督を偲んで〝東京物語〟デジタルリメーク版というのを見ました。

デジタル化・・好き好きでしょうが、私には色褪せ、傷の残る以前のものの方が懐かしく、途中でフィルム時代のものに替えて観ました。

監督はじめ出演者の多くの方がすでに故人。
ご存命なのは香川京子さんくらいではないでしょうか。
昭和は遠い昔になりつつあるようです。

我が家の兄弟猫も揃って『東京物語』が好きらしく、かぶりつきで見ています。
尾道で暮らす老夫婦が東京の息子や娘のところに出かける支度をしている冒頭部分からもう立ち上がって熱中しています。
猫にも支持される〝東京物語〟です。

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黒白写真

【 黒白の写真の裏に1994年 】


PA C8 13 Honomu Hawaii Big Island / Nikon 35 Ti × 35mm F2.8
Honomu Hawaii Big Island / Nikon 35 Ti × 35mm F2.8

朝、洗面をするときに指先にあたる水が冷たく感じられる季節になりました。
歯を磨き、顔を洗っていると、この水の冷たさが、懐かしい記憶を呼び覚ましてくれます。

私は長いことフィルムを使って写真を撮っていました。
フィルムは黒白フィルムでしたから、撮影後は自分でフィルム現像、プリントと暗室作業が続きます。

現像処理の最後の水洗は水道水で水洗をしていましたが、水道水は冬場は水温が下がります。
水温が低いと水洗が十分に行えず、何かと不都合が生じます。

水温が日増しに低くなる季節に、撮影済みのフィルムがたまってくると、水道水が冷たくならないうちにフィルム現像だけでも済ませておかなければと、駆け込み現像をしたものです。

と、いうことで今日はフィルム時代の写真をスキャニングしてみました。
撮影は1994年。
場所はハワイ島のHonomu。
カメラはNikon 35Ti×35mm F2.8
フィルムは T-MAX 100

忘れてしまっていることばかりです。

みかん猫67

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記憶の匂い

【 懐かしい匂い漂う 路地の奥 】


CB C3 06 040 大阪市福島区 / LEICA M8 × ELMARIT-M 21mm F2.8
大阪市福島区 / LEICA M8 × ELMARIT-M 21mm F2.8

匂によって呼び覚まされる記憶がある。
普段はすっかり忘れ去っているようなことが、匂いに誘われて、ふっと意識の表に浮き上がってくるのです。

この季節、私が好きな匂いの一つには枯葉を焼く匂いがあります。

近所の商店で貰ってきた俵や落ち葉を広場で燃やし、
その灰になかにサツマイモを入れて、焼き芋を作りました。
随分と遠い記憶です。

灰の中なら取り出した熱々の焼き芋を二つに割ったときに立ちのぼる湯気と匂い。
燃えた藁灰の匂いと焼き芋の匂いが私の記憶の中の〝冬の香り〟です。

最近では俵や藁なんてものも簡単には手に入らないでしょうし、
子供が焚き火をする広場もありません。

たき火の後の灰を、家の火鉢に入れましたが、その火鉢もすっかり姿を消してしまい,
たまに見かけるとしたら、下町の軒下で植木鉢と化した姿くらいです。

記憶は、鼻の奥で微かですが、独特の匂いを発します。

みかん猫67

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冬の匂い

【 咲き遅れた 花一輪の 色ほのか 】


JG J1 20 019 大分県日田市 / Sony RX1RII × Sonnar 35mm F2
大分県日田市 / Sony RX1RII × Sonnar 35mm F2


新聞をとりに家の外に出てみると、弱い雨が降っていました。
雨の日の独特の匂いが鼻の奥をくすぐります。
空気は冬独特のピンと張りつめたものではなかったのですが、私は、咄嗟に「冬だな。。。」と心の中でつぶやいていました。

何故、雪ではなくて雨の匂いで〝冬〟を感じたのか。

思うに、枯れた落ち葉が雨に濡れて発する、独特の匂いからではないでしょうか。
鼻の奥に引っ掛かった、濡れた枯葉の匂いが、私に冬の到来を感じさせてくれたのでしょう。


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面白心

【 白い便器 雲ひとつない青空の下 】

Japanese style toilet left after the building was dismantled / LEICA M × SUPER ELMAR-M 18mm F3.8 ASPH.
佐賀県杵島郡白石町 / LEICA M × SUPER ELMAR-M 18mm F3.8 ASPH.

車が行き交う道路のすぐ脇に便器がひとつ。
開放感いっぱいだけど、ここで用を足す勇気はありません。

建物が取り壊されて、便器だけが残されているようです。
何故、便器だけが・・不思議。

利用する人が立ったり座ったりしてきた箇所は白いペンキが剥がれて、
コンクリートの地肌が露出・・面白い。

不思議とか面白いと感たときも写真を撮るとき。

「面白い」 「おもしろいな〜」と言いながら写真を撮っていたのは、
私がお世話になった写真家の植田正治先生。

さて、植田先生はこの状況を撮られるでしょうか?
面白心をくすぐられる壺は、人それぞれ、その時々ですから、わかりませんね。

みかん猫67

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思いがけない

【 絵一枚 殺風景に花添えて 】

JG C4 18 007 福岡市博多区 / Sony α7RII × MC W.ROKKOR-HG 35mm F2.8
福岡市博多区 / Sony α7RII × MC W.ROKKOR-HG 35mm F2.8

思いがけないときに思いがけないプレゼント・・
これが女性の心をつかむ良い方法と、映画の中で小説家が高校生に教えていました。

思いがけないところに、思いがけないもの・・
これは、私が写真を撮る動機の一つになっています。

車庫と思われる空間の壁に額縁におさめられた絵画が。
車庫に絵をかけていけないということはないのだけれど、あまり見かけない。

嘗ては応接間かなんかだったのだろうか。
思いがけないところで絵画鑑賞。

みかん猫67

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【 悲しげに 食べて欲しかったと みかんたちの声 】

JG J2 06 010 福岡県糟屋郡新宮町 / Sony α6500 × E 16mm F2.8
福岡県糟屋郡新宮町 / Sony α6500 × E 16mm F2.8

散歩のときにちょっと躓いた石ころのようなものをカメラの中に拾い集めているだけですから。
作品なんておこがましい。
私が写すのはただの〝写真〟。

昔は仕事の関係もあって〝作品〟なんてことを意識して写真を撮っていました。
いまは、素直に写真を撮ることができるようになったという次第です。

何がきっかけになって、写真との向き合い方が変ったにかと云うと・・・
何でしょうかね。
歳でしょうか。

畑の隅に打ち捨てられた果物たち。
たしか、前に冬にも同じところで、同じようなものを撮っている。
こんなものを飽きもせず写しているのですから、〝作品〟なんておこがましいのは言わずもがなです。

みかん猫67

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片隅の景色

【 城址の片隅に猫のベンチあり 】

JG J2 05 018 福岡市中央区 / SONY α650 × SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPH.
福岡市中央区|福岡城址 / SONY α650 × SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPH.

寒風が吹き始めると、
その寒さの中にうずくまる猫を見るのは、
なんとも切ない。

連れて帰ってやりたくなるが、そうもいかない。
「何がそうもいかないのか」と、猫の目が訴えている。
ただ、「ごめんよ」と言うしかない。

みかん猫67

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吹きだまり

【 色づく葉 風に飛ばされ雨に散る 】

JG J1 19 012 福岡市東区 / LEICA M-P × APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.
福岡市東区 / LEICA M-P × APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.

落ち葉が北風に吹かれるこの時期、
我が家の玄関に続く階段の下には落ち葉が集まってきます。
毎朝、掃除をしながら、狸が「お札に変えてくれたらな〜」などと、欲深なことを考えています。
風流とか情緒とかとは無縁の秋です。

みかん猫67

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ため息雲

【 太陽の後追いかけて雲走る 】

JA J1 29 022 福岡県粕屋郡新宮町 /  LEICA M9P × Summicron-M 35mm F2
福岡県粕屋郡新宮町 / LEICA M9-P × Summicron-M 35mm F2

人間を長くやっていると、いろんなことを経験するものです。
人生、そう思いどおりにいくものではないということも山ほど経験してきた。
そんなときに、ふと空を見上げて
〝ふ〜っ〟とため息一つ。

何事もなく、無事に一日が終わってふと空を見上げると、
黄昏る空。
〝ほっ〟と吐息を一つ。

家路を急いでいるような雲がそこにありました。

みかん猫67

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番猫

【 アパートに 門はなくても 門番気取り 】

福岡市東区 / JG J2 02 022 / LEICA M-P × ELMARIT-M 24mm F2.8 ASPH.
福岡市東区 / LEICA M-P × ELMARIT-M 24mm F2.8 ASPH.

アパートの入り口に、どんと座っていた貫禄のある猫。
「怪しい奴は一歩たりとも立ち入らせぬ」と、
番犬ではなくて、番猫のつもりなのか。

番犬だとこちらもいささか腰が引けるが、
猫だから大丈夫と、ご機嫌を伺いながら近づいていくと、
ポンと飛び降りて、こちらに近づいてゴロゴロと懐いてきた。

駄目だ。とても見張りにはなりそうもない。
と同時に、写真にもならない。


みかん猫67

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欠けた丼

【 この店では 丼の欠けも味なもの 】

JZ J2 01 012 福岡県久留米市 / LEICA M9P×C Sonnar 50mm F1.5 ZM
福岡県久留米市 / LEICA M9-P × C Sonnar 50mm F1.5 ZM

欠けた器で出されたら気分を害する人も居ます。
しかし、ここは筋金入りの大衆食堂。
ヒビが入った、欠けた・・そんな丼でカツ丼や親子丼が出てくることも少なくない。

この店では器の欠けやひび割れも味のうち。
目くじら立てるのは、まさに御門違い。

以前に、やはりこの店で撮った、縁の欠けた丼に入った親子丼の写真をF.B.に載せました。
私などは、縁の欠けた、見覚えのある丼に出会うと、なぜか嬉しくなる。

もちろん、この店にも真新く、欠けやひび割れのない立派?な丼もある。
しかし、そんな丼だとなぜか味気ない。
妙なものです。

みかん猫67

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