2018年8月アーカイブ
銀次郎 / LEICA CL × SUMMICRON-TL 23mm F2 ASPH.
窓を開けて朝の掃除をしていると、
雨の匂いがしてきました。
暑く、乾ききったところに雨が降ると、その降り始めに、
ちょっと埃っぽい匂いが立ち上ります。
夏の夕立の匂いです。
大学生のとき、
一人、夏の京都で写真を撮っていると、よく夕立に遭いました。
そんなときには、お寺の三門の下などで雨雲が通り過ぎるまでのんびり雨宿り。
雨の匂いを嗅ぐと何故か京都での雨宿りのことが蘇ってきます。
飼いねこ銀次郎の、朝の定位置。
雨の匂いが気になるのか、鼻を動かしています。
この埃っぽい雨の匂いが、
彼の記憶のなかの何かを呼び覚ましているのかも知れません。
福岡県糟屋郡新宮町 / Sony RX1R × Sonnar 35mm F2
暑い季節は怪談シーズン。
怖いものを見て、背中に涼しいものを感じようということでしょう。
怖いもの見たさ。
散歩の途中で、こんな背筋も凍るような怖いものを見てしまいました。
見ては行けない。
でも見てしまった。
それだけではなく、写真まで撮ってしまいました。
このおじさんの横を通ったとき、おじさんはパンツの中に手を入れて、お尻の割れ目のあたりをぽりぽりやっていました。
強面のおじさんの横を、一旦、通り過ぎたのですが、やはり、この怖さを皆さんに伝えなければと、引き返して声をかけました。
撮影は二枚。
これは二枚目の写真です。
一枚目はちょっと腰が引けていたので、もう一歩近づいて二枚目を撮りました。
いえいえ、このおじさんが二枚目ということではありませんよ。
沖縄県勝連町 / LEICA M6 TTL × SUMMARON-M 35mm F2 ASPH.
懐かしい写真です。
撮ったのを覚えています。
沖縄の勝連町・・??
撮影したのは2002年ですから地名が変わっているのではないかと調べていると、
やはり〝勝連町〟は市町村合併で2005年〝消滅〟と書かれていました。
〝消滅〟ですか・・寂しいですね。
いまは、〝うるま市〟だそうです。
私の嫌いなひらがな地名ですね。
漢字はないのか調べてみたら〝宇流麻〟というのが見つかりました。
〝宇流麻の島〟は琉球の古名だそうです。
インターネットの中国語のページでは〝ひらがな〟がないからか〝うるま市〟は〝〝宇流麻市〟と書かれていました。
その、勝連町で昼食を食べようと入った食堂で撮った一枚。
タイルに描かれた鯉と菖蒲。
その上の水槽には金魚。
泳ぎ回る金魚がこちらの思いどおりの位置に来てくれるのと、
注文した料理が来るのとどちらが早かったかまでは覚えていません。
Wahiawa Oahu Hawaii / LEICA M8 × SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPHERICAL
生みたての新鮮玉子を買いに養鶏所へ。
2ダーズくら玉子が並んだトレイを三段、四段積み重ねて紐で結んだものをぶら下げて帰る人たちを見ていると、この国の人たちの肥満の原因の一つを見たような気がしました。
鶏にしては敷地が結構広く、まるで牛や豚などの畜産牧場のようです。
工場のような日本の養鶏所とはだいぶ様子が違っていて、
なんとなく写真が撮れそうな匂いもするので、ちょっと見学。
猫発見。
あちらにも、こちらにも。
これは私の勝手な推測だけれど、ねこはねずみ対策に放し飼いにしているのではないでしょうか。
つまり〝番猫〟です。
でも、あまり働く気はなさそうな猫ばかり。
楽園の猫ですから。
Wahiawa Oahu Hawaii / LEICA M9 × SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.
あれっ?
確かここであれを撮ったはずなんだけど・・
その写真が見当たらない。
ハワイのワヒアワの養鶏所で撮ったはずの写真が見当たらないのです。
デジタルカメラで撮った写真はちょっとした不注意で簡単に消えてしまうこともあるので、
別々のところに複数保存していますので、他のところを探してみてもやはり無い。
消えてしまったものは仕方がない。
と思いながらぼんやり目の前の写真を眺めていて、
おや??
目の前ある写真と、前にブログに使った写真が同じものだと思い込んでいたけれで、
なんか違う・・
調べてみたら、この養鶏所には二度行っていました。
三年間の月日を隔てて。
二度の経験が一つの記憶になってしまって・・
歳はとりたくないものです。
Wahiawa Oahu Hawaii / LEICA M8 × SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPHERICAL
友人のお母さんが食事を作ってご馳走してくれるのに
玉子が足りないらしく
玉子を買いに出かけた
スーパーマーケットではなく
生産者の直売所
掘立てこやのような建物の
ドアが開いていて
赤文字で〝FRESH EGGS〟の看板
看板はドアの内側に貼り付けられているので
ドアが閉まると看板は見えず
閉店ということになる
ドアの左横にパパイヤの木
その奥に真っ赤なハイビスカスの花が一輪
長閑だけれど
お客は多く一人で20個 40個と買っていく
この建物の奥はいわゆる養鶏所になってるが
敷地は結構広く
動かなくなったトラックが置いてあったり
番犬ならぬ番猫が至る所にいて
なかなか面白い
福岡市東区 / Sony A7RM3 × Sonnar FE 55mm F1.8 ZA
このところ暑い日が続いていたので不要不急の外出は自粛してきたのですが、
老人には珍しく用事を抱えて今日は外出。
月に一度の病院通いです。
主治医: 「お変わりないですか?」
私: 「はい、おかげさまで」
主治医: 「食欲は?」
私: 「変わりありません」
二言三言、お決まりの会話をして、いつもの薬を貰って、終わり。
久しぶりの外歩きなので、大きく回り道をして町の小さなパン屋へ。
その途中でマニアックなバイクを発見。
「クソ暑いのにカバーなんか被せやがって・・」と、
バイク自身が無理矢理車体カバーを引きちぎったのか。
かんかん照りの日が続いて、バイクも真っ黒に日焼け。
ナンバープレートとシートが取り払われているところをみると、
お役御免で、もう走らせる予定はないのだろうか。
秋風の中をドッドッ・・と走る姿を想像してみました。
山口県周防大島町/ LEICA M8 × SUMMICRON-M 28mm F2 ASPH.
博多駅から乗り込んだ電車の中でのこと。
私の周りに小汚い若者たち5〜6人が乗り込んでいました。
その彼らが、喋る喋る。
しかもその内容は実に空虚。
その話のなかに、やたら「神」を連発する男子が居ました。
「○○は凄い。あいつは神や」といった調子です。
神は○○だけではなく、△△も□□もと次から次へと出てきます。
それを聞いていて、
「神さまの大安売りやな」
「神さまも随分と軽くなって、紙みたいやな」
などと、腹の中で呟いているうちに、私が降りる駅に到着。
生き物は亡くなると神や仏に近い存在になるのでしょうか?
お盆に戻ってきたら聞いてみましょうかね。
もも / LEICA CL × ELMARIT-TL 18mm F2.8 ASPH.
今朝も飼いねこの〝もも〟に叩き起こされました。
空腹を我慢出来ない日には、早朝の3時前から「腹減った〜〜」と叫び始めます。
ねこも生き物ですから腹が減るのは分かるのですがこちらの都合も考えて貰いたいものです。
仕方なしに起き出して軽く食事を与え、また布団に転がって本を読んでいると、今度は寝転んでいる私の腹の上で〝もも〟も一休みです。
5時に起き出して本格的な朝食準備です。
勿論ねこの朝食です。
その頃になると他の二匹のねこたちも「ごはん・ごはん」と叫び始めます。
〝もも〟は、ごはんが終わるとベランダに出てブラッシングです。
冷房嫌いの〝もも〟は、私が書斎に居ても冷房の効いた書斎には入ってきません。
ドアの前で「ギャ〜オ」と鳴いて、
その声で私が振り向くと、「ブラッシングは?」と目で命令してきます。
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA MP × SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPH.
感じるものですね。
気配を。
夕方、酒の肴を求めて外出したときに、ふと秋の気配を感じました。
傾きかけた夏の太陽が、夏草を照らす・・
その、普段通りの眺めの中に、これまでと違ったものを、
見つけるのではなく、感じたのです。
それは、風の匂いであったり、光の色であったり、雑草の姿形であったりを通して、
気持ちの揺れ方が変化したからなのでしょうか。
我が家の老ねこも、寄る年波には勝てず、いささか夏バテ気味。
食欲もないので、大好きな鯛の刺身なら食べてくれるかと外出。
そして、それにご相伴させて頂くかたちで、今宵の酒の肴となる次第です。
Waikiki Beach Oahu Hawaii / LEICA M8.2 × SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPHERICAL
夏と言えば・・・
まあ、何でも良いのですが、今日のところはアロハシャツと言うことで・・・
ハワイで普段着はTシャツやタンクトップ、なたは裸ですが、アロハシャツを着ている人もよく見掛けます。
アロハシャツは正装にもなりますから、パーティやお呼ばれなどちょっと気を使うところにも着ていきます。
あるとき、ハワイの友人と一緒に、お月見パーティに着ていくアロハシャツを買いに行きました。
そのとき友人(西洋人)は、日本の花札の絵柄をデザインした派手派手なアロハシャツを見つけて喜んで買っていました。
現地の人たちは、パーティのときなどには会場で目立つように、大阪のおばちゃん連中も尻込みするような、超弩派手なアロハシャツを探して着ます。
それも、毎回、新しいデザインのものを着て現れるのです。
私の場合、面相が面相ですから、派手なアロハシャツなんて着ていようものなら、その筋の人と間違われるのは分かりきっています。
以前、日本国内でサングラスをかけて、ちょっと派手かなと思えるアロハシャツを着てバスに乗っていたとき、やはり私の横の空席には誰も腰を下ろしませんでした。
Ala Wai Canal Honolulu Oahu HAWAII / Nikon F801 × AF Nikkor 35mm F2s / Kodak T-Max100 Microdol-X 原液 20℃ 13'30"
暑い夏には水の上に舟を浮かべて、粋筋の人と涼を楽しむのも良いのでしょうが、
船もヨットも、カヌーも小さなボートも、そして金も・・何一つ持たない私ですから、
〝舟遊び〟なんて、粋な遊びとは無縁です。
水の上の乗り物といえば、
大濠公園の足漕ぎスワンじゃ風情もないし、爺さんが一人足をくるくるやっている姿を想像しただけで興ざめです。
ハワイではサーフィン同様、カヌー楽しんでいる人たちをよく見かけます。
遠い昔、先祖がカヌーで海を渡ってハワイに来たらしいので、そんな血が騒ぐのかも知れません。
写真はAla Wai 運河。
この運河は先の方で行き止まりになっていて、真正面にDiamond Head。
日曜日の午前中。
一汗流した後の冷えたビールとBBQは美味いはずです。
福岡県糟屋郡新宮町 / Sony A7M3 × SUMMARON-M 28mm F5.6
「命に関わる暑さ」
「熱中症に気をつけてください」
そして、追い打ちをかけるように「特に高齢者の方は・・・」
「不要不急の外出は控えてください」
連日、TVから聴こえてくる声です。
こちらは〝不要不急〟だらけですから、外出はまかりならんということで、
連日、家の中です。
「躊躇せずに冷房を・・」などと言われても、電気代は誰が払ってくれるの?
運動不足が気になるので、ちょっと散歩。
水を持って、いつもの散歩コースをぐるっと一回り。
夏の光が肌に突き刺さります。
草いきれが肺の隅々まで充満されます。
カロリー補給で持ってきたチョコレートが・・
溶けてる。
Kailua Beach Oahu HAWAII / LEICA M8.2 × ELMARIT-M 24mm F2.8 ASPH.
柄にもなくフランス文学の本を読んでみたくなり図書館を利用しました。
最近の図書管理はパソコンで行われていますが、昔は本の後ろに小さな封筒が貼付けてあり、その中に図書の貸し出しカードが入っていました。
そのカードを見ると、誰が、何時借り出したが分かりました。
今回借り出した本にも貸し出しカードが貼付けてありました。
それを見ると、昭和53年4月13日に最初の人に貸し出されていました。
直近で、この本が図書館から借り出されたのは平成12年とカードに記録されていますから、長い間、図書館の書庫でこの本は眠っていたことになります。
その間に、図書館内で閲覧した人が居たかどうか確かなことは分かりませんが、おそらく居なかったと推測します。
この本は二巻に分かれており上下に段組み、それぞれが500ページの本ですから図書館内で読み終えるにはちょっと手強い本です。
それとも、平成12年以降はパソコンでの管理に切り替わったのかも知れません。
私の名前も図書カードには記入されませんでした。
借り出した本を持ち帰って開いてみると、なかに小さく白い砂の粒が挟まっていました。
フランス文学だけに、私の前にこの本を読んだ人は、おしゃれに海岸でワインを呑んだり、絵筆をとったり、そして本を読んだりと、自由な時間をたのしんだのでしょうか・・・
私はそのように格好良い読み方は出来ないので、部屋で小さな文字がぎっしりと詰め込まれた本を汗を流しながら読んでおります。