2021年4月アーカイブ


202104 APR27 006 福岡市東区 leM10P×caL50F1.8 pc.jpg
福岡市東区和白 / LEICA M10-P × Canon L 50mm F1.8 (ISO 200|f2 1/1500s ND4)


この黄色く小さな花を見ていて
ちょっとメルヘン気分に

昼は草の上で休み
夕暮れにほたるのような灯りを灯し
夜には空に昇り星になり輝く

柄にもなく
そんなことを考えてしまった

その花の名前は・・
〝マリーゴールド〟だと思うのだけれど
念のために調べてみた

しかし
マリーゴールドとして
写真の花と同じものが見つからない

園芸種としての華美な花ばかりで
写真の花のような素朴なものは見つからない

諦めかけたときに
ようやくそれらしき花の写真を発見

半信半疑だけれど
その花の名前は・・
〝マリーゴールド〟としておく

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ZJ C4 27 1525 006

写真が撮れた日



夕暮れに
黄色い灯りをほんのり灯す
一面の花


202104 APR25 002 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×caL50F1.8 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町三代 / LEICA M10-P × Canon L 50mm F1.8 (ISO 200|f4 1/4000s ND4)



西日が銀色の壁に反射して眩しい

まだ
外灯を灯すには早いと思うのだけれど
ふと見ると
灯っている

まさに〝昼行灯〟

終日
灯っているのか
消し忘れられたのか
西日に抵抗するように光っている

あと少しすると
木の影が成長して
外灯の存在もはっきりするのだろうけれど
今はまだ
西日に負けている

サンタクロースの
〝赤鼻のトナカイ〟は
「暗い夜道は ぴかぴかの
お前の鼻が 役に立つのさ・・・」と言ってもらって
喜んだそうなので

「暗い夜には お前の明かりが 役に立つのさ」と
励ましてやりました

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ZJ C4 25 1657 002

写真が撮れた日



間抜けでも
触ると熱いぞ
昼行灯


202104 APR20 006 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSXM35F1.4A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPH. (ISO 200|f1.4 1/2000s)



唇が落ちていた
色からして
この口で真っ赤な嘘をついたようだ

明治生まれの祖母に
厳しく育てられた

口ごたえをしようものなら
「どの口で言うんや・・」と
頬をつねる

「男の喋りはみっともない」とも
よく言われた

こうして
むっつりな私ができあがった

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ZJ C4 20 1058 006

写真が撮れた日



口ごたえをしようものなら
明治生まれの祖母は
容赦無く孫の頬をつねった


202104 APR20 001 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSXM35F1.4A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPH. (ISO 200|f4 1/4000s)



草原に
白く
大きなキャンバスが立っていた

抽象画なのか
具象画なのか

うん
なかなか良い画面構成

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ZJ C4 20 0616 001

写真が撮れた日



植物は
自由気ままなようだけど
ちゃんと他と折り合いをつけている


202104 APR19 003 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH (ISO 200|f2 1/500s ND4)



太陽は
この建物の向こう側に傾いてる

眺めている壁は日陰に
その裏側からの光が
透けて見える状況

こんなことを面白がったり
喜んだり

そもそも
こんなものを写真に撮って何になるのか?
なんの意味もない・・

言われるのが落である

誰かが口ずさむ〝スーダラ節〟が聞こえてくる
『一目見た娘に たちまちホレて
よせばいいのに すぐ手をだして』
分かっちゃいるけど
やめられない・・
ときたもんだ

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ZJ C4 19 1657 003

写真が撮れた日



いまこのとき
そう
このひととき


202104 APR19 001 福岡市東区 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区高美台(大蔵池) / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH (ISO 200|f2 1/1500s ND4)



〝大蔵池〟
「おおぞういけ」と言います
おおぞういけとキーボードを打っても
一発で出てこないので
いつも「おおくらいけ」で入力

大蔵池の水面を
風が渡っている

風は目には見えないけれど
水面が波だったり
植物が揺れたりことで
風を感じることはできる

写真を撮っているときは
精一杯
我儘になっている

ファインダーを覗きながら
「風よ吹け」とか
「風 止まれ」とか
勝手なことを呟いてみても

風は〝どこ吹く風〟


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ZJ C4 19 1648 001

写真が撮れた日



池の向こうの小学校から
聞こえるオルゴールに合わせ
風が舞う


202104 APR18 012 福岡市東区松香台 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区松香台 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4 (ISO 200|f6.3 1/180s)



目的地は
我が家から真っ直ぐ歩いて小一時間くらいのところ

目的地といっても
用があるわけではない
ただの散歩

寄り道もする
回り道もする

途中
懐かしい場所を見てみたくなって
早速
脇道へ

記憶の中の道のはずなのだが
全く記憶が蘇ってこない
浦島太郎の気分だ

そんな道で見つけた果実の無人販売

〝甘夏〟と〝パールカン〟との違いも分からない
なんとなくカタカナで書かれた〝パールカン〟の方が
口当たりは優しそう

甘夏でママレードを作るのを習ったことがある
今ではすっかり忘れてしまっている

今は
皮を剥いて
「酸っぱ!」と顔をしかめていただくだけ

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ZJ C4 18 1714 012

写真が撮れた日



ずいぶんと前に
甘夏のママレードの作り方を習った
覚えているのは教えてくれた人のことだけ


202104 APR18 004 福岡県糟屋郡新宮町原上 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4 (ISO 200|f6.3 1/180s)



連想とは面白いものだ
今日撮った写真から

いがぐり頭を連想した
それも一銭禿げがところどころにある頭
〝いがぐり頭〟って何?
そんな時代だけれど

その
いがぐり頭から
〝植田正治〟先生の写真へと連想が広がった

探すこと小一時間
ようやく見つけたぼろぼろの写真集〝童暦〟

実はこの写真集は勤めていた大学の蔵書(正確には「だった」)で
私が大変お世話になった〝越川正作〟先生の研究図書だった

越川先生が退職されるときに
この本を私が引き継いで
私が退職のときに〝除却〟となったものです

除却になったものは
今後の研究に御役立てください・・といった意味なのか
個人で所有が許されます

〝研究〟なんてものとは縁遠いけれど
いまでも大切にしています
大切にし過ぎて
探し出すのが大変だけれど

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ZJ C4 18 1618 004

※昭和46年4月
中央公論者から発刊された
〝映像の現代③ 童暦〟

写真が撮れた日



いがぐり頭に
一銭禿げ
そんな小僧も居なくなった


202104 APR18 001 福岡県糟屋郡新宮町原上 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4 (ISO 200|f4 1/4000s)



「御代官様 どうかお許しを・・」と
両手をついて平謝りの図ではない

若者たちは汗を流している

これから腕たて伏せをしようとしているところ

一人だけ
寝転がって空を見ている奴がいる
呑気を決め込んでいる訳ではない

彼一人だけが
腹筋を鍛える別メニューらしい

それにしても
良い雲が浮かんでいる

雲を見ているうちに寝てしまいそう

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ZJ C4 18 1613 001

写真が撮れた日



青い白い雲
芝生の緑
青春の季節



202104 APR17 010 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.(ISO 200|f2 1/4000s)



鳥が暮なずむ空を見上げている
その鳥を
人間が見上げて
写真に撮った

その大きさ
嘴のかたちから
鵯だろう

我が家の庭にやってくる
目白などの小鳥を蹴散らして
花の蜜や
柑橘の実を
我が物街に貪り食っている姿を見て

やくざな鳥だと
常々思ったいる

しかし
こうして一羽
離れて空を見上げている姿を見ると
なんだか
寂しげに見える

「私は勘違いされている」と嘆いているいるようだ

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ZJ C4 17 1751 005

写真が撮れた日



暮なずむ
空を見上げる
ヒヨの嘴



202104 APR17 008 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.(ISO 200|f2.8 1/750s ND4)



一仕事終えた畑が
ほっとした表情を見せている

「ご苦労さん」と
西方よりの黄金色の光が
田畑の
労を優しく労っている

巡る季節の
合間 合間にみせる
なんでもない姿に
散歩の足が止まる

何がどうなのかは分からないまま
私は
写真を撮り
散歩の土産にする

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ZJ C4 17 1748 003

写真が撮れた日



西日射し
畑の
笑い声が聞こえる


202104 APR17 007 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.(ISO 200|f3.4 1/500s ND4)



今年は季節が早めに早めに進んでいると聞く
確かに
庭の花や
散歩中に見る草木の成長をみても例年と違っている

これまで
季節を謳歌していた草花にも
衰えが見えるようになり
やがては土に還ることだろう

秋の終わりにも同じような現象がおきるが
秋の次は眠りの冬

春の次は勢いずく夏
枯れていく植物を覆い隠す勢いで
新しい緑が成長してくるので
秋のような物悲しさはない

まもなく
私の大好きな夏がやってくるのも嬉しい

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ZJ C4 17 1742 002

写真が撮れた日



盛りを過ぎ
また会えるのは
一年後


202104 APR17 002 自宅 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.(ISO 200|f2.4 1/60s)



この春
難波薔薇の白い花が
一番綺麗に見えた朝

早朝の薄暗いひかり
雨で湿気を含んだ重い空気
そんななかに
花の白がほんのり滲んで見える

雨に打たれて
落ちた花びらに
雨の蜜を溜めている

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ZJ C4 17 0646 002

写真が撮れた日



白い花が
綺麗に見えた
雨の早朝


202104 APR13 015 福岡市東区箱崎 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区箱崎 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH. (ISO 200|f2.4 1/750s)



我が家の前は小学校の通学路になっており
登下校の時間には子供と
その保護者が行き帰りする

私の朝食時間と
小学生の登校時間が同じくらいなので
その様子を毎朝
口を動かしながら眺めている

小学生ばかりではなく
学生や勤め人たちなど
同じ人が
毎日ほぼ同じ時刻に窓の外を通って行く

その他
老人たちも意外と時間に正確だ

朝の連続ドラマが終わってから家を出るとしたら
いつも決まった時間になるのだろう

外を歩く人たちは私のことなど知る由もないが
私は
皆さんと顔馴染み

そんな人たちの姿が見えないと
「あっ 今日は日曜か・・」などと気付いたりする

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ZJ C4 13 1626 015

写真が撮れた日



小学校は目と鼻の先だったので
登下校時の楽しい思い出
なにもなし

202104 APR13 016 福岡市東区原田 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区原田 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.(ISO 200|f4 1/4000s)



日の光に当たるのが好き
寒い冬場に限らず夏でも
バスや電車に乗ると
日の当たる方に座ってしまう

我が家の猫も日に当たるのが好き
日がな一日
陽だまりで居眠り三昧
食っちゃ寝・食っちゃ寝

おかげで
いささか肥満気味
これは飼い主も同様


飼い主は肥満予防で散歩に励んで
西日の町に出て行く

西日の町は良い
何気ないものも
なにか有り気に見せてくれる

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ZJ C4 13 1623 014

写真が撮れた日



風に吹かれ
同じリズムで揺れている
花と影


202104 APR13 011 福岡市東区原田 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区原田 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.(ISO 200|f2 1/125s)



ここがどういう空間なのか
分からないけれど
散乱する紙コップの様子から
人が集まっていたらしい

人数は三人から六人
その根拠は
紙コップが6個あるから最大六人

5個じゃないの?
よく見ると
右側の紙コップは2個重なっている

全員が2重にして使っていたとしたら
最小三人ということになる

そんなことはどうでも良いとして

色彩の乏しい空間
色といえば
落ち葉の茶色くらいのもの

それも
なんだかはっきりしない

そんな空間のなか
紙コップの白さが目を引いて立ち止まった

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ZJ C4 13 1617 011

写真が撮れた日



宴の後か
紙コップ
転がる


202104 APR13 009 福岡市東区筥松 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区筥松 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.(ISO 200 / f2.4 1/500s ND4)



散歩をしているときに
時折見かける植物

胸を張って言うことではにけれど
もちろん
名前は知らない

写真に撮ったのが縁で
名前を調べてみると
〝アブチロン〟とあった

なんだか
流行病のワクチンの名前みたいだ

和名は〝ウキツリボク〟となっており
そこに添えられていた漢字表記は
〝浮釣木〟

植物のカタカナ表記は馴染めないので
漢字の方が親しめる

〝浮釣木〟だと
ワクチンを連想することもなかろう

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ZJ C4 13 1606 009

写真が撮れた日



〝アブチロン〟
赤い風船ウキツリボクの属名は
ワクチンのごとき響き


202104 APR13 008 福岡市東区箱崎 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区箱崎 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.



パンを買いに

我が家から徒歩で二時間ほどの距離
歩くにはちょっと遠いので
バスに乗ってやってきた

少し手前のバス停で下車
30分ほどぶらぶら歩いて店の前に到着したら

入り口からはみ出して
若い奥様方の行列

そんな中にじじいが一人割り込むのも恐縮だから
「さてこれからどうしたものか」と思案

パンが駄目でも
写真くらいはと思ってみたが
目の前は真新しいスチールの塀があるだけ

ここは以前
九州大学のキャンパスがあったところ

建物は既に取り壊されているので
この塀も設置されてから
それなりの時間が経過していると思われるのだが
妙に真新しく美しい

美しいものは撮らなければということで一枚

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ZJ C4 13 1546 007

写真が撮れた日



建物が消え
空広く
清々し


202104 APR13 007 福岡市東区箱崎 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区箱崎 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.



駐車場に止められた車
厳重に車体カバーが掛けられているので
中にどんな車がはいっているのか

カバーの前の
数字の意味は

自動車の知識がない私には
まったく検討もつかない

フロントのエンブレム(正しい呼称かどうかは分からないけれど)部分も
きちんと設けられているので
このカバーはこの車専用のものと思われる

そのエンブレムのところに
洗濯挟みが

なんだか分かったような
分からないような

まさか
〝鼻つまみ者〟の乗る車という意味でもないと思うが

万が一
そうだとしたら
この車の持ち主のジョークに拍手

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ZJ C4 13 1546 007

写真が撮れた日



蝶のように
陽だまりにとまる
白い洗濯挟み


202104 APR11 025 福岡市東区和白 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4



そろそろ散歩を終えようとしているところで
出会った黒猫

体は小さい
目は金色

あぶないあぶない
この目で見られると
つい
手がでてしまう

そこに
ご婦人が現れ

このチビクロに
餌を与え始めた

この目の虜になった人が
他にも居たということだ

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ZJ C4 11 1747 022

写真が撮れた日



黒猫が夕闇に溶けはじめ
灯る
目にひかり


202104 APR11 022 福岡市東区和白 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4



廃屋に猫
時刻は黄昏時だから
黄昏ていると言いたいところだけれど
そうも見えない

どちらかというと
自分の居場所で寛いでいるといった
穏やかな印象

その姿を見ていて
〝達観〟ということばが浮かんだ

凡人は
廃屋での一人暮らしは
寂しかろう
切なかろう
たいへんだろう
などと考えてしまうが

「これはこれでええもんや」と
示してくれているようだった

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ZJ C4 11 1747 022

写真が撮れた日



達観を
してしまえば
全て清々し


202104 APR11 017 福岡市東区和白 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4


海が見たくなって
海を目指してやってきた
この建物の向こう側はもう海

海とくれば

だけど
へそ曲がりですから
海とくれば自転車

敗戦により
価値観やモラルが大きく変わろうとしている時代を扱った映画
〝青い山脈〟や〝二十四の瞳〟などで
自転車に乗って颯爽と地方の港町を走り抜ける女性が映し出された

伝統的な考え方の残る
地方の港町を自転車で颯爽と走り抜ける若い女性
そんな姿を見て
片田舎の人々はとやかく言う

港町で
自転車を見ると
そんな映画を思い出す


いうことで
海と自転車

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ZJ C4 11 1735 017

写真が撮れた日



西日指し
今日はもう出番はないのか
のんびりと自転車


202104 APR11 015 福岡市東区和白 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4


引き潮の春の海
潮干狩りの人たちが引き上げる時間

この干潟に来たときに
ちょっと立ち寄って
定点撮影のごとく
写真を撮ってしまうお気に入りの空間

今日は
良い感じに明るい

コーラのペットボトルが
ぽつんと置いてある

私のように
この場所の好きな人が

先ほどまで
座っていたのだろう

起き忘れられたのか
捨てられたのか

連れて帰ってもらえなかった
ペットボトルが寂しげ

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ZJ C4 11 1730 015

写真が撮れた日



ここから見える海がいい
春の光やわらかく
海風の通る道


202104 APR11 011 福岡県糟屋郡新宮町(福岡工業大学) leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4


春の空に打球の音が響いていた
ちょっと寄り道をして
野球場の方へ

高校野球の練習試合らしく
選手のユニホームの背中には背番号はなかった

あるべきところに
あるべきものがないと
ちょっと間抜けにも見えるが

日の光を受けた
白い背中が清々しかった

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ZJ C4 11 1108 011

写真が撮れた日



背番号のない
ユニホーム
春の光に眩し


202104 APR11  007 福岡県糟屋郡新宮町(福岡工業大学) leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4



メタボリックシンドロームの入り口に立っている
運動をしなければと思うのだけれど
この歳になると
飛んだり跳ねたりは
体に障る・・などと
勝手な理屈をほざいてみた

運動の真似ごととしては
歩くことくらい

しかし
健康維持のために歩いてますよ・・と
悲壮感漂わせて歩く姿を見せるのは嫌だから

散歩ですと
呑気を装って歩くのだから
とても運動にはならない

ぶらぶら歩きで
近くの大学のグラウンドまでやってきた
野球場では試合をやっており
出番待ちの選手だろうか
ラグビー場の片隅で柔軟体操をしていた

若さを見せつけられた

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ZJ C4 11 1039 005

写真が撮れた日



若者は跳ねる筋肉を持っている
私には
歩く筋肉がかろうじて残っている


202104 APR11  005 福岡市東区 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4



今年の健康診断
結果は例年とそれほど変化はなし

長く生きてきたので
体の彼方此方に支障はでてきているけれど
「悪くなっていないから」良しとするか・・といったところ

ただ
体重と腹囲が増えていると
主治医が赤ペンで数字を囲む

身体が膨らんだ結果
衣類が窮屈になっている
特にズボンは全滅に近い

普段着にするために
ゆったりとしたサイズのものを買っていた三本以外は
全て買い直し

結構な散財でも体は細くならない
細るのは〝財布〟だけ

不要不急の外出禁止
年寄りに不要不急じゃない外出は
病院通いくらいのものだから外歩きもままならず
運動不足に

家に閉じ籠っていれば
体動かさずに
口動かすことに

当然
肥満になるよな

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ZJ C4 11 1039 005

写真が撮れた日



太ってズボンが全滅
夏痩せを期待したいけれど
夏に太る体質



202104 APR11  003 福岡市東区(和白東小学校) leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4



県知事選挙の投票に出かけた
投票所は近くの小学校

無事に投票を済ませ
そのまままっすぐ帰る・・
なんてことはしません

せっかく来たんだから
何か撮って帰るぞと見つけたのが
カラフルな柄の〝箒〟

白い壁に反射光が揺れているのも良い

しかし
何よりも良いのは
箒の顔
豊かな髪の毛が逆立っている

羨ましい

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ZJ C4 11 1032 003

写真が撮れた日



髪の毛逆立て
箒が一列縦隊
前に倣え


202104 APR10 009 福岡市東区箱崎 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区箱崎 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4



店じまいをして久しい喫茶店の入り口
人の出入りが途絶えたドア

店の周りは随分と荒んでしまったが
ドアの取っ手は
まだ人の手の跡を残している

随分と多くの人が
この取っ手に触れてきた
そんな歴史の輝きのように見える

ドアの横に
ひまわり柄のレースのカーテンが下がっている

白一色のひまわりを見ていると
色を塗る前の
塗り絵のように見える

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ZJ C4 10 1547 009

写真が撮れた日



ドアが開くたびに
風が吹き
揺れたひまわり


202104 APR10 007 福岡市東区箱崎 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区箱崎 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4



私が幼い頃の建物の多くに
面格子といわれるものが窓に取り付けられていた
いわゆる〝窓格子〟というやつ

鉄製の格子で
ちょっとした意匠が凝らされていた
今では見かけるとこが少なくなったが
あってもアルミ製などで色気がない

木製のものも記憶にある
まだ
テレビが珍しい時代
我が家の近くにあった市会議委員だか区会議員だかの事務所に
テレビが置かれており
大相撲の中継などがあると
大人連中が事務所にあつまり相撲観戦をしていた

子供は選挙権がないからか
中には入れてもらえず
窓に棒状の木材を取り付けただけの窓格子に
まるで囚人のように掴まり窓の外から
テレビを眺めていた

その後
我が家にもテレビが入り
それまで聞いていたラジオドラマ〝赤胴鈴之助〟から
テレビドラマの〝月光仮面〟や〝少年ジェット〟へと興味が移っていった
1957年〜59年頃の話し

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ZJ C4 10 1547 007

写真が撮れた日



窓格子に錆が浮き
南天に
水遣る人もなし


202104 APR10 004 福岡市東区箱崎 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区箱崎 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4



歳をとると
昨夜の晩飯に何を食べたかが思い出せないけれど
昔のことを
ふっと思い出すことがある

決して
よく言われるように
「昔のことはよく覚えている」などということではない

昔のことも昨日のこと同様
忘却の彼方だけれど
何かしたきっかけで浮かび上がってくる

「純喫茶 プランタン」
東区箱崎の九州大学近くにあった喫茶店
大学は移転し
この辺りの様子も大きく変わった

昔は
大学の近くには喫茶店があった
私の大学の正門近くにも
「田園」という喫茶店があり
後に「スワン」と名前が変わった

「純喫茶」「プランタン」「田園」「スワン」
みんな
遠く懐かしい昭和の響き

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ZJ C4 10 1540 004

写真が撮れた日



純喫茶
コーヒー一杯で長居した
懐かしい日々


202104 APR10 003 福岡市東区箱崎 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区箱崎(多々良川) / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4



パンを買いに
バスに乗って出かけた

散歩も兼ねていたので
最寄駅よりだいぶ手前でバスを降りて歩く

得意のぶらぶら歩き
ふらっと迷い込んだら
JRと西鉄の線路が並行しているところに出た

「へ〜 こんなところに出るんだ」と感心していると
背後から
ごとごとごとと線路の上を走る車両の音が近づいてきた

いわゆる〝鉄ちゃん〟ではないが
電車やバスに乗って揺られるのは嫌いではない

電車が横を通り過ぎたところを撮りうとしたとき
鉄ちゃんとして尊敬している酒井くんのことばが頭をよぎった

「車両は前方から撮ること・・」
そんなような教えだったと思う
ということで
前から向かってくる「貝塚」行きを待って撮った

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ZJ C4 10 1458 003

写真が撮れた日



ごとごとと
長閑な音を響かせて
橋梁走る二両連結


202104 APR09 001 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4



「なんさらしてけっかんねん」
「どたま かちわったろか」
「いてまうぞ!」
お〜
なんと刺激的なおことば

大阪を離れてながくなるけれど
いまでも
こんなことばを使って喧嘩する奴
おるんかいな・・

どたまを
金属パイプでぶちかまされても
涼しい顔

ヘルメットのコマーシャルに使えそうや

「ケツの穴から手ェ突っ込んで 奥歯 がたがたいわしたろか」なんていうのも
ありましたな


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ZJ C4 09 1720 001

写真が撮れた日



鉄パイプが頭に落ちてきても
このヘルメットさえあればと
涼しい顔でにっこり


202104 APR08 006 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


〝チューリップ〟と聞けば
春の花をイメージするのが普通

次に
〝サボテンの花〟などのヒット曲をもつ
グループの〝チューリップ〟を思い浮かべる人も多いはず

でも
普通でない人は
パチンコ台で閉じたり開いたりするチューリップを思い浮かべ
「オーッ ひらけひらけ パッとひらけ チューリップ」と口ずさむ

そういえば
〝チューリップハット〟というのもあるな

上の写真を撮るとき
「チューリップみたいや」と思った私も
「ひらけひらけ チューリップ」に輪をかけて普通じゃないのかも

どこがチューリップ???

ピンと閃いた人は同類

そう
鶏の唐揚げの〝チューリップ〟
骨つき肉をチューリップのように加工した
あれです

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ZJ C4 08 1627 006
写真が撮れた日



ビヤホールで
食べた唐揚げ
旨し 懐かし


202104 APR08 004 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4



健康のために散歩をしているのか
写真を撮るために散歩しているのか
まあ
どちらでも構わないけれど
健康と写真は車の両輪のようなものだ

歳とともに
健康で有たいと願う気持ちは増す
〝無病息災〟が理想だろうけれど
すでに「無病」ではなく病を抱えてしまっているので
病と折り合いをつけるために今日も歩いた

歩けば
何か写真が撮れると思っているが
歩いても
写真が全く撮れない日もある
そんなときは気休めにシャッターを押すこともあるが
ろくな写真は撮れていない

今日の散歩は
どちらかというとその傾向が強かった

しかし
ここにきて「おっ・・」と心躍るものに出会った

私の「おっ・・」は
往々にして他人様には「何が?」「どこが?」なので
ろくな写真ではないことが多いのだが

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ZJ C4 08 1612 004
写真が撮れた日



逆光に
目を細めて見た
窓の白


202104 APR08 002 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


使われなくなった温室
中では植物は繁茂し
入口や屋根から
緑の触手外へと伸びていた

こういう状況を見て
熱帯のジャングルを出て
都会暮らしをはじめた
地球外生物〝Predator〟の巣窟を連想してしまった

温室だから
中は
さぞ暑くて
熱帯のジャングルのようだろう

異常繁殖して膨れ上がった植物が発するガスが
温室を破裂させ
中に巣食っていた地球外生物〝Predator〟は死滅して
平和な地球に戻る
などとSFまがいなことを考えたが

必ず生き残った奴がいて
「続く」んだよね

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ZJ C4 07 1751 011
写真が撮れた日



温室も
暑くなってきたと
這い出る緑


202104 APR08 001 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


見栄っ張りな駐車場
「1台空有り」らしいけれど
見れば一目瞭然
〝空〟ばかり

「1台空有り」の表示もなんか違和感
「1台空き有り」
または「1台空き有」でしょ

実際は背後の隅に
1台駐車されているので
正しくは「1台駐車有り」

そんなことを面白がって
青空の下
写真を撮ったり
歩いたり

愉快な散歩だった

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ZJ C4 07 1751 011
写真が撮れた日



青空駐車場
見上げれば
空ばかり


202104 APR07 014 福岡市東区 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4

車のダッシュボードに花が見えた
近づいてみると造花のようだ

車は業務用らしく
あまり手入れがされておらず
薄汚れている

そんな車の中に
造花とは言え花は不似合いである

造花は
収まりのつかない我が身を
どうしてよいか戸惑っているようにみえる

ぞんざいに置かれた造花
この花は
どうしてここに置かれているのか?
考えてみたが
想像もつかない

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ZJ C4 07 1751 011
写真が撮れた日



造花が語る
枯れない花の辛さを
ガラス越しに聞いた


202104 APR07 011 福岡市東区 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4

一日の最初に太陽の光が差し込む部屋と
一日の終わりに光が差し込む部屋とでは
どちらが好ましいか?

その部屋での暮らし方にもよるとは思うけれど
昼間は外で働いて
夕方以降に部屋に戻る人にとって・・

西日の当たる部屋は
夏場は暑くてたまらないけれど
冬場は暖かで良い

「窓に西日の当たる部屋は・・」なんて歌詞の歌がある
西日のイメージは決して明るいものではない

朝日の当たる部屋は
爽やかな朝が迎えられそうなのだけれど
「そうでもないよ・・」という歌がある

「朝日の当たる家」という名曲
アニマルズの歌で有名だけれど
個人的にはニーナシモンが最高

こちらも
「窓に西日の当たる部屋」同様
切ないものを引きずっている

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ZJ C4 07 1751 011
写真が撮れた日


日暮れ前に
太陽が訪ねてきて
電球色の灯を灯してくれる部屋


202104 APR07 007 福岡県糟屋郡新宮町三代 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町三代 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4

えっさえっさえっさほいさっさ
お猿のかごやだほいさっさ
という動揺(作詞:山上武夫 / 作曲:海沼実)がある

日暮れの山道 細い道
小田原提灯ぶらさげて
それやっとこどっこいほいさっさ

この二匹のうさぎとは初対面ではない
「近くにきたからちょっと顔を見ていこう」という
旧知の仲だ

今日
尋ねてみたら
「お猿のかごや」が頭に浮かんだ
〝うさぎのかごや〟という訳だ

小田原提灯はぶら下げていないけれど
ちょうど日暮れどき
山道とは言えないけれど
山裾の田舎道
やっとこどっこいほいさっさだ

それにしても
うさぎは跳ねるから
随分と乗り心地悪くて
疲れる籠だろうな

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ZJ C4 07 1726 007
写真が撮れた日


夕暮れ時
うさぎは
ちょっと淋しそうな目をしていた


202104 APR07 005 福岡県糟屋郡新宮町三代 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町三代 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4

軽自動車がやっと離合できるような細い道
知らない道ではない
この道沿いにはどんなものがあるのかも分かっている・・・つもり

でも
実際歩いてみると
その時々で印象は違う

季節や時刻
空模様などによって変わるものがある
それは〝光〟

最初にこころが動いたのは
壁の角にできた傷

新しい傷ではなさそうなので
これまでもここにあったはず

西日の当たる面と
当たらない日陰の面とのコントラスト

西日の色が加味されて
いつもより濃さが増している壁の色

太陽が壁の傷を照らす角度がもたらす
陰影

そんな
光にまつわる効果もあって〝傷〟に気付けた

写真を撮っていると
この家の奥さんらしい女性が車を運転して戻ってきた

「はは〜ん
このおばさんが擦ってつけた傷か・・」と
余計なことまで想像させてくれた2021年4月7日 / 17時24分 /
晴れ / の日の光

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ZJ C4 07 1721 005
写真が撮れた日


明暗の
稜線にできた打傷を
浮かび上がらせ日が沈んでゆく


202104 APR07 004 福岡市東区 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4

私の足音に驚いたのか
羽音をたてて鳩が飛び立った

散歩に出るときもカメラ持参
カメラは手に持ったり
裸で肩や首にぶら下げるのではなく
細々としたものと一緒にショルダーバックの中に入れている

このときは
どうした加減かカメラを手にしていた

羽音に反応して
やみくもにシャッターを押した

〝雉も鳴かずば撃たれまいに〟ではないが
鳩も飛び立たなければ撮られないのに
まあ
写真に撮られてところで命まで取られることもないのだが

この春
散歩の途中で雉を二度見た
遭遇場所はそれぞれ離れているので
同じ雉とは思えないが
派手な色彩だったので雄の雉だ

写真は撮っていない
離れ過ぎていたことと
カメラはバックの中だったことで
撮れなかった

「雉を見た」なんてことを言っていると
どんな田舎暮らしかと思われるかも知れないが
昔で言うところの〝村はずれ〟だろうかな

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ZJ C4 07 1659 004
写真が撮れた日


ぱたぱたぱた
飛び立つ鳥が残したものは
耳に羽音
壁に影


202104 APR07 002 自宅 leM10P×leSx50F1.4 pc.jpg
自宅 / LEICA M10-P × Summilux 50mm F1.4

〝赤い花〟という歌がある(作詞:松原史明・作曲:杉本眞人)
山裾の田舎道などを歩いているときに
気がつけば口ずさんでいることがある

歌詞の中に出てくる
『悩んだ後あとの 苦笑い』というフレーズが好きだ

作曲者の杉本眞人さん自身が歌っているのも好きだが
ちあきなおみさんや桂銀淑さんが歌う〝赤い花〟は
背中に背負った時間が多くなったオヤジのこころに沁みる

我が家の庭には〝なにわいばら〟をはじめ
白い花が多い
赤い花は〝藪椿〟くらいのもの

去年
なにわいばらを移植した

一日中
日の当たるところから
半日影の今の場所に

その所為なのか
今年のなにわいばらの白い花は
これまでより優しさく見える

棘の痛さは相変わらずだが

---------------------
ZJ C4 07 0855 002
写真が撮れた日

白い花
薄暗がりのなかで咲くと
綺麗に見えることを知っているのか



202104 APR06 006 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4

ご近所をぶらぶら
夕方に散歩

歩くついでに写真も撮るので
この頃は
日暮れが遅くなって助かっている

家に辿り着くまで
あと少しといったところで
空を見上げたとき

光が天に向かって上っていき
そして
夜の闇が地から湧き上がってくる
そんな美しい瞬間を目にした

景色の移ろいを
〝瞬間〟と云う極めて短い時間幅で
表すのは適当ではないのかもしれない

けれど
刻々と変化していくなかで
本当に美しいと思えるときは
やはり
〝瞬間〟といえるくらい短い

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ZJ C4 06 1803 006
写真が撮れた日


瞬きをしている間とは言わないけれど
素晴らしいと思える〝時〟は
そう長くは待ってくれない


202104 APR06 005 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


民家のフェンス
こんなに隙間だらけだと庭のものが道路にはみ出してしまう

それを防ぐために
フェンスに合わせて
目だらないように
網目状のものもが張ってある

しかし
ステイホームだとか
外出自粛・・とか言われると
出たくなるのは
人も
動物も
植物も同じようだ

葉っぱが2葉
道路側に出てきている
なかなかやるもんだ

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ZJ C4 06 1733 005
写真が撮れた日

家から出るなと言われれば
ついつい出てみたくなるのは
人も動物も植物も一緒


202104 APR06 003 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4

我が家は坂の上の方にあるので
どのルートを選んでも
行きは良い良い帰りは怖い

月に一度
掛かり付けの病院まで出かける
坂は往きは下り
還りは上りになる

病院嫌いだから
往きは気が進まないので下り坂なのは助かる

還りは上りになるけれど
ほっとしている分だけ足取りも軽く上っている

坂の途中の家
向かいの家の窓ガラスに反射した西日が
建物の壁面に映っていたのを
坂の傾斜が分かるようにフレーミングして
写真に撮ってみた

まあ
大した傾斜ではないのだが
だらだらと続く

まだ若かった頃
自転車でこの坂を
何ということもなく上り切れたけれど

さて
今はどうだろうか
結果はどうであれ

こういうときに最後に発する言葉は
「歳はとりたくないなぁ」か
「まだまだいける」かだ

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ZJ C4 06 1728 003
写真が撮れた日


202104 APR06 002 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4

坂を下れば病院がある
病院坂(私の勝手な命名)の頂き付近
西日のあたると壁際に西洋タンポポの花

葉が茂り旺盛な生命力を感じるけれど
なぜか
元気が感じられない

どうやら盛りを過ぎて仕舞い支度を始めている様子
どこもかしこもコンクリートで固められて
草も生き抜くのが大変だ

これから年に一度の検診結果を聞きに
掛かり付け医のところ向かう途中
「元気出しなよ」と声をかけ坂を下りる

病院で「ちょっと太りましたね」と言われての帰り道
ふたたび
たんぽぽの前
行きがけには明るかった
この場所はすでに影になっていた

---------------------
ZJ C4 06 1710 002
写真が撮れた日


202104 APR05 010 福岡県糟屋郡新宮町原上 leM10P×leNLUX50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


雨が降るたびに草木が伸びる
雑草も然り

放っておくと手に負えなくなるので
早め早めの草刈りが肝要

刈り払い機のエンジン音が
春の野に響いていた

男性の背中が
右に左に動く

ときどき
仮払い機の刃が石に当たり
カチンと甲高い音がする

エンジンの音が
霞の空に
立ち昇っていく
春の午後

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ZJ C4 05 1657 010
写真が撮れた日


202104 APR05 009 福岡県糟屋郡新宮町原上 leM10P×leNLUX50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.

鳥は翼があるので
空を飛べる

私には足がある
飛べないけれど〝すたこら〟歩ける

走れる・・とも言いたいが
走る方は歳とともにリズムが狂い
随分と不恰好になった

自慢の足だけれど
歩く方も衰えを感じ始めている
〝すたこら〟が〝よたよた〟になる日も近い

そんな私と
道を挟んだ向こう側を並ぶように歩いているカラスがいた

しっかりした足取りで
ひょこひょこ歩いている

立ち止まって
カメラを向けると
「写真を撮るのも手間取るようになったなぁ」と
カラスも一緒に立ち止まって待ってくれている


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ZJ C4 05 1656 009
写真が撮れた日


202104 APR05 007 福岡県糟屋郡新宮町原上 leM10P×leNLUX50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.

「雲ひとつない青空」
鉄塔と鉄塔との間を走る電線

普段
ここには鳥が止まっている
それも二羽のことが多い

それが今日は誰もいない

鳥の生態については
無知なので
本当のところは分からないが

「春だしなぁ」
「巣作りに忙しくしているのかな?」
などと
素人考えを巡らしながら

電線を眺めていた


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ZJ C4 05 1635 007
写真が撮れた日


202104 APR05 004 福岡県糟屋郡新宮町原上 leM10P×leNLUX50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.

春の散歩は楽しい
遠出はできないご時世なので
毎日
近場を散策することの繰り返し

それでも
春の野山は
日々
変化がみられ
面白い出会いも多い

春の野が白く泡立っているように見えた
〝なずな〟だ

なずなは群生しているところを
少し離れて眺めるのが良いと思う


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ZJ C4 05 1633 004
写真が撮れた日


202104 APR05 003 福岡県糟屋郡新宮町原上 leM10P×leNLUX50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.

バッタが
舗装道路の上に転がっていた

死んでいるのか
生きているのか
確かめるために靴先で突いてみると
まだ
息がある様子
まさに虫の息

このまま放っておいて
車に轢かれるのも忍びないので
土の上に移してやろうと足を摘んでみると
なんとなんと
すごい力で手から逃げようとした

とても瀕死の虫とは思えない力強さ

「大丈夫大丈夫」と言いながら
土の上に下ろしてやった

芽吹きの春
関わった命の
元気回復を願った


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ZJ C4 05 1632 003
写真が撮れた日


202104 APR05 002 福岡県糟屋郡新宮町原上 leM10P×leNLUX50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.

塀の向こうは
金属製品の解体・回収工場と思われ
ガシャン・ガシャンと金属がぶつかり合う音が響く

長閑な田舎道には不似合いな騒音だけれど
町中では迷惑な話だから致し方ないのか

作っては壊し
作っては壊し
人間はなんとも訳のわからないことを繰り返している

囲いの向こうで
怪獣ロボットの怪重機が
首を伸ばし
大きく口を開けて
人間の愚行を捻り潰している


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ZJ C4 05 1617 002
写真が撮れた日


202104 APR03 000 福岡市中央区 leM10P×NLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市中央区天神 / LEICA M10-P × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.

バスを待つのは退屈なもの
退屈しのぎに
多くの人は携帯電話を弄っている

私は
バス停に立って前のビルと空を眺める
窓ガラス映る空が
窓一枠一枠ごとに違った空なのを面白がって

その映った空が
ビルの向こうの空のように錯覚させて
これもまた面白い

この
ちょっとした面白味を見つけるのは
愉しい


「ちょっと」面白いものは
その気になれば
あちらこちらに潜んでいるものだ


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ZJ C4 03 1617 000
写真が撮れた日


202104 APR02 003 福岡市東区千早 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区千早 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4

ふと尋ねてみる気になった

学生時代・・だから半世紀以上も前のこと
仲間と三人でアパートの一室を借りていた時期があった

他の二人は
私とは学年は同じだけれど違う学科の学生

そのアパートがまだ残っているとは思えなかったが
出かけてみた

案の定
まるで浦島太郎状態
何もかもが大きく様変わり
半世紀の隔たりを感じた

それでも何か記憶の緒に出会えるかもと
歩き回ってみたが何も見つからず

記憶の中のアパートは
どんどん遠く小さくなっていく


---------------------
ZJ C4 02 1623 003
写真が撮れた日



202104 APR02 001 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4

信号待ち
停まったバスの窓からぼんやり外を眺めているときに
ふと
こころが動いて窓ガラス越しに写真を撮ってみた

建物と道路との隙間から生え出した植物
よく見かける植物だけど名前は知らないので
申し訳ないが〝雑草〟と言うしかない

こころが動いたのはこの雑草に対してではない
厳しい環境にあっても頑張って咲く雑草の生命力でもない

建物の外壁の横の線と
その下に横一列に並んだ植物
この様子に

警察の取り調べで
身長が分かるように横線を引いた壁の前に
容疑者を並べて
「そのとき見かけた人間はこのなかに居ますか?」と目撃者に尋ねる
そんなシーンが頭に蘇ったのだ

家に戻り
雑草のことを調べてみたら
どうやら
〝オニタビラコ〟と言うらしい・・
漢字で書くと〝鬼田平子〟
頑固そうだね


---------------------
ZJ C4 02 1531 001
写真が撮れた日

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