2021年5月アーカイブ


202105 MAY31 004 福岡県糟屋郡新宮町美咲 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町美咲 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


まるで入浴剤を流したかのような
川の色

こんな様子の川でも
魚の姿を見ることがあります

「あ〜 いい湯だな 極楽極楽」と
魚が言っているはずはなく

「息苦しくてやってられないよ」と
愚痴をごぼしていそう

そういえば
汗ばむ季節
マスクをしての散歩は
息苦しくて辛い

生き物
ことごとく息苦しいご時世です

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ZJ C5 31 1711 004

写真が撮れた日



水の色
気分は温泉
川魚


202105 MAY30 004 福岡県糟屋銀新宮町 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


我が家の近くにも
高齢者が増えました

しばらく顔を見ないなと思ったら
「亡くなりました」ということも

とは言っても
もちろん元気なお年寄りも沢山います

朝夕の涼しい時間帯に
散歩している高齢者を見ていると

男性は単独で
一方
女性は連れ立ってというのが多い

男性の場合は
老いに抵抗するといった
悲壮感が漂っていているけれど

女性は他愛もない話しをしながら
歩くことを愉しんでいます

どうやら
女性の方が生き上手のようです

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ZJ C5 30 1701 004

写真が撮れた日



切り通し
二人の声が
風に散る


202105 MAY30 002 福岡県糟屋銀新宮町 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


一雨ごとに
雑草が伸びます

伸びては抜き
抜いては伸び
雑草との鼬ごっこ

手入れをする人もいない空き地に
「入らないでください」との黄色いテープ

反対側の空き地には
「蝮注意」の立て札

黄色いテープより
こちらの方が効果絶大だと思う

「入らないでください」
と言われなくても
誰が入りますかね

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ZJ C5 30 1701 002

写真が撮れた日



足竦む
蝮注意の
立て看板


202105 MAY29 003 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


急峻な階段を見上げると
青空を背景にした門扉が
通せんぼをしていた

この階段の下をよく通っているけれど
見上げたのは今日が初めて・・
のような気がする

門扉のデザインが実に印象的

〝天国の門〟だろうか

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ZJ C5 29 1537 003

写真が撮れた日



見上げれば
天国への門が
そこにあった


202105 MAY27 003 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


夕暮れ前

先ほどまで降っていた雨が
空気を洗ってくれている

光が心地良い

鳥籠のなかで
インコたちが忙しく動いている

カメラを向けると
おかめいんこがこちらを向いて
上機嫌でなにやら喋ってくる

「写真撮るんやったらモデル代払ろてや・・」と
関西弁のおばちゃんの言葉を想像して

思わず笑ってしまった

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ZJ C5 27 1558 003

写真が撮れた日



鳥籠の
オカメインコと
立ち話し


202105 MAY27 002 福岡市東区 leM10P×leSx35F1.4 pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × Summilux 35mm F1.4


坂道を降ってきたので
足取りが軽い

すたこら調子に乗って歩いているときに
??と胸騒ぎ

目の隅で何かを感知したようなのですが
後退り・・と言うにはちょっと距離がある

引き返すのは面倒と
普段の無精者だったら
口癖の「まっ ええか」と呟くところだけれど
この時は
珍しく引き返してみた

??の信号を発信していたのは
ガラス越しの花

ガラスと花との距離が開いていると
花がボケてしまうのだけれど
ガラスに接するように置かれた花は
私の頭の中同様
程よいボケ具合

「日々草の仲間かな?」と思ったけれど
惚けた頭ではよく分からない

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ZJ C5 27 1558 002

写真が撮れた日



坂道を
降りし先の
日日草


202105 MAY24 015 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSMAM28F5.6 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × SUMMARON-M 28mm F5.6

柳田國男著〝妖怪談義〟を買いました。

訳のわからないものばかりが気になって
写真に撮ってみると
〝妖怪〟のように見えてくる

ならば
妖怪とは何ぞやと
手にした本が〝妖怪談義〟というわけ

〝妖怪談義〟に河童が登場します
そんなものを読んでいるので
河童に誘われたのか

山道の途中で小さな淵を見つけました
小さな水草が水面を覆いっています

河童は姿形を自在に変えることができるらしく
小さな水溜まりのようなところにも
何千何万と生息している

このような所を通ると
河童が「角力を取ろう」と現れる

河童が人に勝てば大喜び
負ければ次から次へと河童が挑んできて
人間は疲労困憊
悪くすれば気が狂ったり
命を落とすと言い伝えられている

しかし
河童も
爺いと相撲をとっても面白くないと思ったのか
「角力を取ろうよ」と姿を見せるなかったので
無事に家に帰り着けました

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ZJ C5 24 1625 015

写真が撮れた日



緑の手
ぬっと突き出る
河童淵


202105 MAY24 012 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSMAM28F5.6 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × SUMMARON-M 28mm F5.6


雨上がり
林の中の道はまだ泥濘んでいて
スニーカーの底に泥が張り付く

夜の帳が降り始めた谷間で
白い花が輝いていた

どうして
こんなところにカラーの花が

嘗て
人家の庭だったとも思えない

花が咲く頃に
誰かが逢いにきてくれるのか・・


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ZJ C5 24 1619 012

写真が撮れた日



カラーの花
雨後の夕暮れ
白冴え冴え


202105 MAY24 007 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSMAM28F5.6 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × SUMMARON-M 28mm F5.6


散歩をしていると
特に〝逢魔が時〟といわれる
夕暮れ時

妖怪に出会うことがあります

とは言っても
あくまで散歩中のお遊び

今日はこんな妖怪と出会いました
名前は分からないので
〝もぐもぐ〟と名付けておく

命名の根拠は
雑草をもぐもうと食べていたから

「美味いか?」と聞いてみたが
「なにか妖怪」とは言ってくれなかった


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ZJ C5 24 1615 007

写真が撮れた日



草むらに
潜む瞳の
奥は夕闇


202105 MAY24 002 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×leSMAM28F5.6 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × SUMMARON-M 28mm F5.6


いいね
空が

雨が苦手だけれど
雨あがりはいいね

散歩から帰り
一風呂浴びて
さっぱりしたところで
独酌

今日は蕎麦猪口のような洒落たものではなく
かみさんが生前使っていた湯飲み茶碗に
冷や酒を注いで呑む
いわゆる茶碗酒

寂しげな絵柄の湯呑み茶碗を
手の中でくるくる回しているときに
「そうか」と合点した

私が使うようになって10年
湯飲み茶碗に
この位置から・・という
視点があることにはじめて気づいた

なんと間抜けなことか


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ZJ C5 24 1532 002

写真が撮れた日



雨上がり
手の中で転がす
独酌の茶碗


紫陽花の
色未だ白く
梅雨の前


202105 MAY21 001 福岡市東区高美台 leM10P×leSMAM28F5.6 pc.jpg
福岡市東区高美台 / LEICA M10-P + SUMMARON-M 28mm F5.6


梅雨を前に
紫陽花の花が形を現してきた

蝉が地下から這い出して来て
木の幹の適当なところで羽化

殻を破って出て来た時には白い色をしているが
それと同じように

紫陽花また生まれたばかりのときは白い
その白さに趣をはじめて感じた
迂闊なことだ

七十半ばのいい年をして
見ているようで
何も見ていなかったことに気付かされた

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ZZ C5 21 1230 001


202105 MAY19 010 福岡県糟屋郡新宮町原上 fuXE4×fuXF50F2RWR pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / FUJI X-E4 × FUJUNON XF 50mm F2 R WR


山に向かう散歩道ですから
往きは上り坂
復りは下り坂

童歌の「行きはよいよい帰りはこわい」
の逆で
往きはこわくて
復りはよいよい

復りはよいよいじゃなくて
よれよれだよと言われるかも知れないけれど
下りの道ですから
自然に前に進めます

気楽に
のんびりと歩いていると
往きには見えなかったものにも
気づくことがあります

右手は田んぼと蜜柑畑
左手は雑木林

この道は
ちょっとしたものが転がっていて
なかなか面白い


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ZJ C5 19 1241 010

写真が撮れた日



初夏の落ち葉
そのなかにも
色いろいろ


202105 MAY19 007 福岡県糟屋郡新宮町原上 fuXE4×fuXF50F2RWR pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / FUJI X-E4 × FUJUNON XF 50mm F2 R WR


真昼間ですから
脳天から真っ直ぐに日差しが落ちてくる
当然
暑い

暑いのは承知なんだけど
散歩気分になってしまったのです

なぜ
真昼間なのか

〝影〟です
真上からの光だと
影は真下の落ちます

影が尾を引かない
そんな時間帯を狙って
真昼間に

狙っていたのか
こんな影の写真です


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ZJ C5 19 1232 007

写真が撮れた日



日差し避け
壁際に寄れど
影届かず


202105 MAY19 005 福岡県糟屋郡新宮町原上 fuXE4×fuXF50F2RWR pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / FUJI X-E4 × FUJUNON XF 50mm F2 R WR


正午をほんの少し過ぎたころ
木漏れ日が
たくさん足元に落ちています

「ここに花が咲いていますよ」
「踏まないように注意して」
と知らせるかのように
光が揺れる

時期を待って
やっと咲いた花に労いの気持ちを込めて

「綺麗に咲いてるねぇ」と話しかけてみる

木漏れ日が揺れると
花が嬉しそうに笑ったように見えました


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ZJ C5 19 1228 005

写真が撮れた日



さらさらと
木漏れ日揺れて
花揺らす


202105 MAY19 003 福岡県糟屋郡新宮町原上 fuXE4×fuXF50F2RWR pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / FUJI X-E4 × FUJUNON XF 50mm F2 R WR


熱中症を気にしながらも
昼日中に散歩

マスクをしての散歩は
息苦しいし
暑さでマスクの中は汗まみれ

何かと息苦しい時代を象徴するかのような
息苦しい散歩だけれど

窓の下にできた影がハミングすれば
窓の隙間から這い出した蔓草が
それに合わせてスイングします

透明な光と
湿り気の少ない風が
気晴らしを手助けしくれました


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ZJ C5 19 1220 003

写真が撮れた日



炎天下
熱した光を振り払うかのように
蔓草が揺れる


202105 MAY19 001 茶太郎 fuXE4×fuXF50F2RWR pc.jpg
茶太郎 / FUJI X-E4 × FUJUNON XF 50mm F2 R WR


北側の窓を開けると
涼しい風が入ってきます

蒸し暑いこの時期には
我が家で一番居心地の良い場所です

居心地の良い場所が何処かは
猫を見れば分かります

でも
なかなか場所は譲ってくれません

腹が減ったり
喉が渇いたり
トイレに行きたくなったりして
ねこが動いた隙に
横取りしても

用を済ませて戻ってきたねこは
高体温 重体重の体で跳び乗ってきて
「退きなさい」と圧力をかけてきます


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ZJ C5 19 1220 003

写真が撮れた日



猫がいる
その場所こそが
この家の別天地


202105 MAY17 002 福岡市東区 leM10P×leSNM28F2A pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10P × SUMMICRON-M 28mm F2ASPH.


目の隅に何かが引っ掛かりました

立ち止まって
その〝何か?〟を確認

風に乗って飛んだきた雨粒が
ぽつんと
我が禿頭に落ちたような
微かな刺激の原因は

駐車場の地面に書かれた数字でした

数字の〝1〟は左側が頭
しかし
数字の〝2〟は右側が頭に見えたのです

1と2とでは天地が逆のように見えたのが〝?〟だったかと
合点して再び歩き始めたけれど
引き返して
写真に撮ってみた

もちろん
「こんなものを写真に撮って何になるのか・・」と
小馬鹿にする自分が腹の中に居たのですが

「まあ まあ まあ・・」と仲裁に入る自分も居て

「とりあえず撮っておくか」ということになりました



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ZJ C5 17 1604 001

写真が撮れた日



好きな数字 
昔は1で
少し前までは2だったから
次は3かな


202105 MAY17 001 福岡市東区 leM10P×leSNM28F2A pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10P × SUMMICRON-M 28mm F2ASPH.


「どう かわいい花でしょ」と
おばあちゃんが笑顔で手を振り
話しかけてきた

名前は知らないけれど
朱色の小さな花

「この花 何ていう名前?」と聞くと

おばあちゃんは
耳が遠いらしく
「えっ なんだって?」と
耳に手を当てる

しばらくの間
噛み合わない会話を
年寄り二人が交わし

「それじゃあ・・」と別れの挨拶

おばあちゃんは
「バイバイ」と笑顔で手を振って
見送ってくれた


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ZJ C5 17 1604 001

写真が撮れた日



老い二人
花を間に
立ち話し


202105 MAY15 003 福岡市東区和白東 fuXE4×fuXF27F2.8RWR pc.jpg
福岡市東区和白東 / FUJI X-E4 × FUJINON XF 27mm F2.8 R WR.

いつ見ても何か妙
そして面白いと思う

ことに雨に濡れた日には
写真に撮りたくなることが多い

しかし
これが写真にならない

つまり
写真に撮っても
面白味が写真に乗り移ってくれない

何度も何度も
撮影と落胆を繰り返している

何が面白いのか?
撮っているのは
コンクリートブロックでできた石垣

曾て
白くペイントされていたのが
色が落ちたり
汚れたりで
筆跡のようなものが見える

なんだか
田舎舞台の書割のようだ


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ZJ C5 15 1549 003

写真が撮れた日



時が積もり
時が削り
面白くなる


202105 MAY15 001 福岡市東区 fuXE4×fuXF27F2.8RWRpc.jpg
福岡市東区和白東 / FUJI X-E4 × FUJINON XF 27mm F2.8 R WR.


梅雨
雨が気づかせてくれた景色の話し

通りに面した民家の塀
その前を行き帰りするだけで
特に気になることは何もない塀

その塀が
梅の雨に濡れ
いつもと違った姿を見せていた

先ず
塀に雨水が染み
いつもより黒っぽい色になっている

次に
それまで存在すら気づいていなかった
苔が
生き返ったかのような
緑に

黒と緑のコントラスト

めぐみの雨だな

雨の日も良いもんだ


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ZJ C5 15 1547 001

写真が撮れた日



雨水を
吸いて緑の
吐息吐く苔


202105 MAY13 002 自宅 fuXE4×fuXF27F2.8IIRWR pc.jpg
福岡市東区 / FUJI X-E4 × FUJINON XF 27mm F2.8 R WR.


我が家の階段は
風の通り道になっているようで
階段の下には
いろんなものが吹き溜まっている


家の前を掃除しようと出てみると
階段が
妙な感じに濡れていた

夜の間に
弱い雨が降ったようだが
どういう加減でこういう模様になったのか
皆目分からない

そして
今朝は鮮やかな色の花びらが二枚

こうしたものを
私は
我が家を訪ねてくれたものたちの
〝置き土産〟だと思っている


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ZJ C5 13 0820 002

写真が撮れた日



風の関
赤い花びら
通行手形


202105 MAY12 015 福岡市東区和白東 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × NICTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


♪ 丘の上 ひなげしの花で〜 と
アグネス・チャンさんの
ちょっと甲高い声が蘇る

夏目漱石の〝虞美人草〟も
ちらっと頭を過るが
ここは
なんといっても
♪ 丘の上 ひなげしの花で〜 だ

ここは丘の上ではないし
花びらで
心を占う相手もいないが

殆んどは咲き終わって芥子坊主になっているが
オレンジ色の花が数輪残っていた
遅れてきた芥子の花だ

江戸時代のこどもの髪型に
〝芥子坊主〟というのがあったそうだ

頭のてっぺんだけに毛を残し
あとは丸刈りというやつ

現代の若者のなかにも芥子坊主スタイルを見掛けるが
頭頂禿げの我が身には出来ない髪型だ


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ZJ C5 12 1800 015

写真が撮れた日



ポピー ひなげし 虞美人草
花の頃には綺麗でも
盛り過ぎれば芥子坊主


202105 MAY12 012 福岡市東区 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × NICTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


夜のうちに
雨が降った
風も吹いた

風に吹き飛ばされたのか
雨に叩き落とされたのか

雨風に
流されて
ここまでやってきた

よく見ると
隙間から落ちてしましそうな
小さな小さな花もある

この先は闇

それでも
花は華


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ZJ C5 12 1739 012

写真が撮れた日



ピンクの花に足が止まり
金平糖のように可愛い
薄紫の花に気づく


202105 MAY12 008 福岡市東区 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × NICTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


この時期の緑は良い
軽やかで
瑞々しく
爽やか

そのおかげで
赤が際立つ

人間にも
この緑的人間と
赤的人間とが居ると

もちろん
これは極論で
個人的な思考のお遊び

自分は
緑か赤かと考えた

緑かな・・

理由は
緑色が好きだからとしておく


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ZJ C5 12 1731 008

写真が撮れた日



聞き上手な緑と
話し好きな赤との会話に
風が聞き耳を立てている


202105 MAY05 011 福岡県糟屋郡新宮町新宮 leM10P×niNISAu50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町新宮 / LEICA M10-P × NIKKOR S.Auto 50mm F1.4


雨は苦手だけれど
雨上がりは良いものだ

空気は清々しくなり
アスファルトは黒く引き締まる

夏の夕立など
特に良い

駐車場の隅に
水溜りが出来ていた

そこに映る空

ほんの少し
夕焼け色に色づいていた


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ZJ C5 05 1657 005

写真が撮れた日



水溜りに
映る空も
夕焼け色


202105 MAY05 008 福岡県糟屋郡新宮町中央駅前 leM10P×niNISAu50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町中央駅前 / LEICA M10-P × NIKKOR S.Auto 50mm F1.4


老いると時間を持て余すことが多くなる
残された時間が少ないのだから
時間を無駄にしてはいけないのだろうけれど
ぼーっとしていることが多くなった

特に雨の日

音楽を聴きながら
本でも読むかと
本を手に
リクライニングの椅子を倒し
読み始めたはいいが

やがて
目が活字から離れる

音楽に聞き入るとか
考え事をしているのかといったことでもない

ただ
ぼーっとしている

そのうち
睡魔に負けて
床に本が滑り落ちる


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ZJ C5 05 1657 005

写真が撮れた日



雨の日は
ページをめくる指先に
紙が優しい


202105 MAY05 005 福岡県糟屋郡新宮町上府北 leM10P×niNISAu50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町上府北 / LEICA M10-P × NIKKOR S.Auto50mm F1.4


網戸がぼろぼろ

初夏の風が吹き
破れた網戸が揺れる

破れた網戸が
はにかみ笑い

笑窪のような〝もわれ〟ができる

そろそろ蚊がでてくる季節

その前に
網戸は修理をしてもらって
一働きしたいのだろうけれど

それは望み薄だろうな


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ZJ C5 05 1657 005

写真が撮れた日



暖簾じゃないよ
網戸だよと
風が揺らす



202105 MAY03 022 福岡市東区 leM10P×caL28F2.8 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8


我が家の辺りは上り下の坂道が多い
坂道を下って行くと
地形的に底と思われるところに
池がある

散歩や買い物に出かけたときに側を通る池
見慣れているので
特に思いを込めて眺めることは少ないけれど

まれに
足が釘付けになることがある

そういったときは
だいたい
光の加護があってのこと

昼間の光が息を潜めはじめる頃
薄い墨が空気に混じり
しんみりとした池の
緑と黄色の色彩がなんとも・・・

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ZJ C5 03 1806 022

写真が撮れた日



夜の幕が降り始めた
ちょうど良い
今が


202105 MAY03 020 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×caL28F2.8 pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8


何? と
自分でも理由が分からずに
写真に撮っていることがある

まあ
他の人から見れば
何を撮っているのやら? と
思われていることは承知なのだけれど
自分の頭の中に〝?〟ランプが灯ると
写真を見て考え込んでしまう

散歩も最終盤
もうすぐ家に着くといったところで
一枚撮った

被写体らしいものは
赤いパイロンくらいのもの

でも
それを
なぜ
写真に撮ったか・・

このときの〝光〟だろうか
あとは
言い訳っぽい話になるので内緒

まあ
どうでも良い
そこそこ気に入っている

私としては

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ZJ C5 03 1804 020

写真が撮れた日



理屈はない
目の前の何かに
こころが動いたから


202105 MAY03 018 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×caL28F2.8 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8


「すべての道はローマに通ず」
この言葉の深い内容はひとまず置いておき

ただ
単純に「すべての道は我が家に通ず」という気持ちで
ぶらぶら歩きをしている

たまに
行き止まりということもあるけれど
寄り道
回り道
近道と自由きまま

特に疲れを感じていたわけではないが
何かに誘われたかのように
ひょいと近道になる角を曲がった

そこで撮ったのがこの写真
「そうか こいつが こっちに来いと 俺を呼んだのか」と
勝手なことを言いながら

相変わらず
「だからなんなの」と言いたくなるような写真だけれど
これも〝縁〟なのですから

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ZJ C5 03 1747 016

写真が撮れた日



農作業小屋に
夕日が集う
一日の仕舞い


202105 MAY03 016 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×caL28F2.8 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8

前回は〝竹林〟
竹林とくれば
次は当然〝杉並木〟

「なにが当然なんや・・」と
突っ込みが入りそうだけれど
当然
気まぐれ性分だから
根拠なんてものはない

〝竹林〟のなかの道を見ているとき
池波正太郎さんの著作『剣客商売』の主人公
〝秋山小兵衛〟が現れそうな景色だなと感じた

時代劇の流れで
当然〝竹林〟の次は
〝杉並木〟となったという次第

突然
悪漢が襲いかかってきて
チャンチャンバラバラが始まってもおかしくない環境

場所は
竹林も杉並木も
我が家の近くに残る 旧〝唐津街道〟

前々回の〝白詰草〟の道も唐津街道で撮ったもの

草鞋に三度笠姿の人たちが往来する時代に
タイムスリップ

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ZJ C5 03 1747 016

写真が撮れた日



杉並木が
途絶えた先に
萌える緑


202105 MAY03 015 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×caL28F2.8 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8

〝雨後の筍〟とはよく言ったもの
にょきにょきと
あちらにもこちらにも
とんがり頭を突き出している

こういった所には
「筍掘り禁止」の立て札があるものだけれど
そんな無粋な立て札は見かけない

だからといって
筍を土産にする気もない
料理下手の私に
筍料理は荷が重い

味覚は置いといて
その他の四感で竹の林を楽しむことにする

竹林は
心地よく光が揺れ
緑が目に優しい

風の音も良い
時折
竹のしなる音がする

耳をすまし
背筋を伸ばし
深呼吸をして湿った土の匂いを吸い込むと

足の裏に柔らかな土の感触が伝わってくる

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ZJ C5 03 1740 015

写真が撮れた日



竹の
姿勢を見ていると
私の背筋も伸びる


202105 MAY03 009 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×caL28F2.8 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8

〝シロツメクサ〟
「シロ」は花の色で〝白〟だろう
問題は「ツメクサ」だ
〝爪草〟?

違う違う
正解は〝詰草〟

壊れ物を運ぶときに
乾燥させて
詰め物として使われたので〝詰草〟

このようなことも
カタカナ表記なんてことになって
分からなくなってしった

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ZJ C5 03 1734 009

写真が撮れた日



白詰草
踏んでは可哀想と
老いた足元よろける


202105 MAY03 007 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×caL28F2.8 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8|F4 1/180s)


寄せてきた波が
サーッと引いていくように

太陽の光が引いていく
日没が近い

それまで眩しいくらい白く輝くいていた花の色が
優しい白に変わり
爽やかな香りを放つ

我が家の庭でも
〝梔子〟の白い花が満開
朝夕には良い香りが漂う

歳をとり
目と耳に衰えを感じているが
鼻はまだ大丈夫なようだなと
白い花に感謝

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ZJ C5 03 1726 007

写真が撮れた日



日が陰りはじめると
眩しいほど白かった花が優しく色づき
ほのかに郁る



202105 MAY03 005 福岡県糟屋郡新宮町 leM10P×caL28F2.8 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8 (ISO 200|f4.8 1/1500s)



引き続き野球の話し

月見草
野球に興味のない人は
「なぜ 月見草と野球?」と思うかもしれないが
野球好きの人は「あ〜 あれね」と合点しただろう

月見草といえば
野村克也さん

私は子供の頃
パリーグでのご贔屓球団は〝南海ホークス〟
セリーグでは〝国鉄スワローズ〟(現在のヤクルトスワローズ)だった

どちらも野村克也さんとは
縁の深い球団

「王や長嶋は向日葵
それに比べれば
私なんかは日本海の海辺に咲く月見草だ」は
野村克也さんのことば

ということで
月見草と野球が繋がった

畑を囲うネットを
野球のバックネットに見立てて
月見草(野村克也さん)をその前にフレーミングしてみた

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ZJ C5 03 1710 005

写真が撮れた日



太陽に
顔を向けてる
月見草



福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-P × Canon L 28mm F2.8 (ISO 200|f4 1/2000s)


雲ひとつない青空
金属バットで球を打つ音に誘われて
ちょっと寄り道

打球が
雲ひとつない青空に吸い込まれていく
ホームランかと思ったら
惜しくもファウル

打者も力んでしまったのか
投手が投げた次の球を
大きく空振り
三振アウト

口を突いて出た言葉は
「三振前の馬鹿当たりかよ・・」

傍観者は勝手なことを言うもんだ

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ZJ C5 03 1641 002

写真が撮れた日



野球には
雲ひとつない青空が
似合う

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