2021年9月アーカイブ


202109 SEP30 004 福岡市中央区赤坂  leSL2×caL35F2 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA SL2 × Canon L 35mm F2


民家の
出入り口を塞ぐように大きなサボテンが立っていた

鉢植えかと思って
ちらっと視線を送ると
なんと
コンクリートの隙間から伸びている

コンクリートを砕いて
大きくなったのかどうかは
確かめなかったが

それにしても
凄い生命力
生きることへの執着とでもいうのか

職場の部屋に
誰かが置いていったサボテンの鉢が数鉢あった

退職するときに
自宅に持ち帰ったサボテンの鉢も
今では
鋭い棘をもった一鉢だけになってしまい

指に棘が刺さるたびに
生きていることを実感させられる

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ZJ C9 30 1553 002



鉢植えの
小さなサボテンにも
鋭き棘


202109 SEP30 002 福岡市中央区大名 leSL2×caL35F2 pc.jpg
福岡市中央区大名 / LEICA SL2 × Canon L 35mm F2


ビルの上の階
ガラス張りの際に椅子

こんなところに座って
のんびり下界の様子を眺めて過ごすのが楽しい


鳥取県米子にある〝植田カメラ店〟2階の喫茶室で
写真家の植田正治先生が言っておられた

確かに同感
雨の日だと一層楽しいかも知れない

植田先生の言葉は続く
「シュークリームでも食べながら・・」と

そのとき
私は何を食べていたのかは忘れてしまっているが
この窓を見て
遠い昔の記憶が少し蘇った

さて
もう少し下界を歩き回るとするか

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ZJ C9 30 1542 002


窓際の
椅子に座る
人懐かしむ


202109 SEP25 006 福岡市東区和白東 soα7C×soFE50F2.5G pc.jpg
福岡市南区大楠 / Sony α7C × Sony FE 50mm F2


写真に撮るものに困って
こんな訳の分からないものを撮って
お茶を濁している

そうではないのです
こんなものが好きなのです
世間が言う写真の本流を外れていることは
十分承知なのですが
好きなもの仕方がない

撮ったところでどうなるものではないのだけれど
こうして
ブログを書いたり
そこに写真を貼り付けたり

年寄りの無聊をなぐさめる縁になってくれています

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ZJ C9 25 1807 006



水涸れた
クリークに一本
枯れ尾花


202109 SEP25 004 福岡市南区大楠 soα7C×soFE50F2.5G pc.jpg
福岡市南区大楠 / Sony α7C × Sony FE 50mm F2


チラッと
目の隅で何かが光った

その正体は
駐車場に置かれた車のウインドー

黄昏時にはまだ少し時間があるが
空の色は
微妙に変化しはじめている

そんな微妙な空の色を
窓ガラスは映していた

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ZJ C9 25 1521 004



寂しげな
色を浮かべる
ガラスの空


202109 SEP25 002 福岡市南区大楠 soα7C×soFE50F2.5G pc.jpg
福岡市南区大楠 / Sony α7C × Sony FE 50mm F2


いま一番の楽しみは
本を読んだり見たりすること

本を探しに街に出た
バスを乗り継いで
小一時間

通販で注文すれば
自宅に届けてくれる時代に
本屋に出向いて
本を直接手に取って 吟味し 購入するなんて
ご苦労なことである

いまどき流行らない行為かも知れないが
外に出ることは気晴らしにもなる

出歩けば
何かしら出会いや発見がある

猫に出会いました
「チビのくせに大きなバイクに乗ってるね」と
返事の返ってこない会話も
これはこれで楽しい

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ZJ C9 25 1520 002



本を手に
帰りの道で
猫と会う


202109 SEP20 010 福岡県糟屋郡新宮町 leSL2×siCon24F3.5DGDN pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA SL2 × SIGMA Contemporary 24mm F3.5DG DN


見る人によっては
軽トラックが空き地に停まっているだけ
にしか見えないかも知れない

なんの変哲もない眺め

これで
綺麗な形の雲が一つ二つ
空に浮かんでいれば収まりもつくのだろうが

それでも写真に撮った
気持ちがよかったから

おそらく写真では伝わらない気持ちの良さ
それでもなんとか頑張って
明るく振る舞ってみた

無口だけれど暗くはない
そんな眺め

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ZJ C9 20 1303 010



雲軽く
エンジン止めて
秋うらら


202109 SEP20 009 福岡県糟屋郡新宮町 leSL2×siCon24F3.5DGDN pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町 / LEICA SL2 × SIGMA Contemporary 24mm F3.5DG DN


〝極楽鳥〟という鳥がいる・・らしい
極楽なんてところとは縁遠い暮しをしているので
極楽鳥なんてものは
写真で姿形を見ただけで
鳴き声などは聴いたこともない

その極楽が花にもある
〝極楽鳥花〟(ストレリチア)と云う

こちらは極楽鳥を違って
散歩の行き帰りによく見かて
馴染み深い

農家の空き地にビニールハウスがあり
そのなかは極楽鳥花がぎっしり

その極楽ハウスの中に
老犬が住んでいた

白内障で目が見えないようだが
〝しろ〟と名を呼ぶと
声のする方に顔を向けてくれる

その〝しろ〟も亡くなって
ビニールハウスは取り払われてしまったが
いまでも夏になると
〝しろ〟の旅だった極楽の花がたくさん咲く

爽やかな秋空の下
草むらの中から
幼い〝極楽鳥花〟が二株
空に向かって伸びていた

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ZJ C9 20 1302 009



高い空
背伸びしている
極楽鳥花



202109 SEP09 012 福岡市博多区上川端町 leSL2×caL35F2 pc.jpg
福岡市博多区上川端街 / LEICA SL2 × Canon L 35mm F2


川を隔てて
こちら側は商いの町 川端
向こう側は歓楽の町 中洲

川が此岸と彼岸を分けているとするなら
この川は三途の川

橋のたもとで
綺麗な毛並みの猫が居眠りをしていた

黙って素通りするのも
綺麗な猫に対して失礼かと
写真を撮ると
何やら語りかけてきた

「ここは三途の川だ 渡り賃に銭を六文置いていきな」と
〝奪衣婆〟のごとき口上

「六文なんて持ってないよ」
「じゃあ 身ぐるみ剥ぐよ」
「分かりましたよ じゃあ渡りませんよ」と
川沿いの道を歩いて
ひとつ下流の橋を渡って
別種の奪衣婆が待つ彼岸の街へ

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ZJ C9 09 1550 012



鰻屋の
匂い流れる
川の土手


202109 SEP09 007 福岡市博多区中洲 leSL2×caL35F2 pc.jpg
福岡市博多区中洲 / LEICA SL2 × Canon L 35mm F2


鳥居好き・・と言っても
やれ 宮島だ
伏見稲荷だ 角島だといったものではない

飲み屋街でよく見かける
鳥居の方だ

博多で一番の歓楽街〝中洲〟
そこで見かけた立派な鳥居

通りに面した場所で
目隠しになるようなものや
目標になるようなものは何もないのだが
我慢ならずと
ここでやってしまうのだろう

受けて立つ側は
鳥居だけでは効果が薄いと
横にお札まで貼っている

それでも
猛者は居る
その証拠に鳥居の前には
肥料のよく効いた
青々ととした草が元気に育っている

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ZJ C9 09 1525 007



罰あたり
神も恐れぬ
立小便


202109 SEP09 005 福岡市博多区中洲 leSL2×caL35F2 pc.jpg
福岡市博多区中洲 / LEICA SL2 × Canon L 35mm F2


博多の繁華街〝中洲〟
小さな飲み屋が軒を並べる路地
時刻は午後の三時半頃

まだ店のシャッターは降りている
その横にデッキブラシが立てかけてあった

呑みすぎた客が
吐いたりしたときに
これで ゴシゴシするのだろうか

中洲の路地に
喧騒が戻ってきたとしても
年寄りにはいろんな意味で敷居が高くなってしまった

せめて
午後の日差しが路地に差し込み
赤い灯 青い灯が灯り始める時間まで
野良猫のようにうろうろするのが精一杯だ

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ZJ C9 09 1521 005


立てかけた
ブラシの下に
路地の光


202109 SEP08 009 福岡市博多区吉塚 leSL2×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市博多区吉塚 / LEICA SL2 × Summilux 50mm F1.4

町角に立つ〝柱〟
嘗ては〝電柱〟または〝電信柱〟と言われるものだったのだろう

〝電柱〟は電力会社
〝電信柱〟は通信会社と明確な違いがあるようだが
ここでは〝電柱〟としておく

現在は
その役割も終えたようで
上の方が切り取られてしまっている

想像だが
角地の洋品店の建物に車が当たらないように
車避けのために下だけ残したのだろう

最近の〝電柱〟はコンクリート製になっているが
この電柱は物が木だから
上を切って下だけ残すことで
抜き取る手間も省けるといったことなのだろう

そんな町角の柱を見ていて
その高さが気になった

この高さだと
泥棒が二階から侵入するのに
ちょうど良い足場にならないのか・・

電柱も洋品店の建物も
ともにその役割を終えたいまでは
泥棒の心配は無用だが

犬のマーキングのためには必要だろうな

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ZJ C9 08 1621 009



この町の
犬の臭いが
沁みる電柱


202109 SEP08 005 福岡市博多区千代 leSL2×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA SL2 × Summilux 50mm F1.4


戦後生まれの「団塊の世代」の懐かしさからなのか
こういった路地の風情が好きだ

しかし
明治も 大正も 昭和も遠くなりにけりで
細い路地や古い建物などは
油断すると影も形もなくなっていることもしばしば

そんな状態を目の当たりにすると
〝しばしば目〟になってしまう

涙ぐんで目を瞬くのは老化の所為なのかも知れないが

この町一帯は大学の城下町だったが
大学が移転して町の様子は変わってしまった

路地の目と鼻の先まで開発が迫ってきて
高層ビルの建設現場を囲う青いシートが奥に見えている

学生時代に
この近くの〝馬出〟というところで
古いアパートの2階に暮らしたことがある
半世紀以上前の昭和の頃だけれど

いま
この町を歩いて
懐かしさを求めるのは難しい

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ZJ C9 08 1536 005


ご親切
ドアに書かれた
「引く」の文字


202109 SEP08 007 福岡市博多区千代 leSL2×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA SL2 × Summilux 50mm F1.4


古い町の路地で見つけた掲示板

〝昭和五十九年六月設置 町内自治〟と脚に記してある

昭和59年?
最初の東京オリンピックが高校生の時だった
私の年齢からすると
昭和59年はついこの前といった感じだが

掲示板はだいぶ傷んでいる
ベニヤ板の表面は剥がれ
右の足は添え木がしてある

掲示板には掲示物は貼られていないので
見るとはなく周りの広告を眺めていて
「これらの店や施設がまだあるのだろうか・・」と思った

〝大徳湯〟や〝千鳥橋病院〟などの他数店はまだ存在しているのを知っているが
其の他は?

暇を見つけて・・
正直なところ年寄りは暇を持て余しているものだが

散歩がてら
訪ね歩くのも足慣らしに良いかもしれない


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ZJ C9 08 1539 007



傾いている
そのほんの少しが
気に掛かる

広告の
店は今も
有るや無しや


202109 SEP08 004 福岡市東区馬出 leSL2×leSx50F1.4 pc.jpg
福岡市東区馬出 / LEICA SL2 × Summilux 50mm F1.4


電線に鳩が三羽
「お前さんたちは三角関係で揉めているのかい・・」と
話しかけながらカメラを構えようとした瞬間

身の危険を感じたのか
三羽の鳩が一斉に飛び立った

撮影する前に抱いていたイメージは
鳩が飛び立って
良いところでシャッターを押すというもの

〝連写〟なんてことはしない
常に一回一回シャッターを押す

今回は
予想より鳩の反応の方が早かった

盲滅法
格好良く言うと〝居合い抜き〟で
撮れた一枚

〝撮った〟のではなく
〝撮れた〟と言った方がいい写真

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ZJ C9 08 1521 004



よーいドン
鳩が飛び立つ
運動会

202109 SEP07 001 福岡市東区高美台 leSL2×caL25F3.5 pc.jpg
福岡市東区高美台 / LEICA SL2 × Canon L 25mm F3.5


随分と前のことだが
アメリカの若い女の子が
「私たちは安いプラスチックが似合う世代・・」と
自虐的に言っていた

たしかに
今や安価で簡単に捨てることのできる
プラスチック製品が世の中に溢れている

ところ変わって日本
子供が居ると思われる家の玄関先で撮った写真

明るい日差しと
カラフルなプラスチック製品は幸福な家庭をイメージさせる

私は団塊の世代
子供の玩具は〝セルロイド〟とか〝ブリキ〟が主流だった
ブリキで出来た〝鉄人28号〟が懐かしい

その影響なのか
今でもブリキ製の缶々好きである

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ZJ C9 07 1022 001



夏遊び
虫取り網に
ビーチボール


202109 SEP06 005 福岡県糟屋郡新宮町原上 leSL2×leNLXM50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA SL2 × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


塀の向こうには
いつもいろんな種類の金属製品が山積みになっているので
おそらく
そこは金属回収業社と思われる

この前は自転車が山積みになっているのを見た

空を背景にした自転車を見上げて
映画『E.T.』が頭に浮かんだ

今回は
金属のワイヤーが山積みかと見たら
一見 ビニールコードのような
青 黄 赤 ・・判然としないが緑や黒もあるようだ

目を惹かれたのは
その色付きのものたち

イメージしたのはオリンピック
五輪は青 黄 黒 緑 赤の5色

一般的に祭りの後には
膨大な量のゴミが置き土産となるものだが
世界規模のお祭り
オリンピックとなると
その置き土産の量は想像を絶する量になったのだろうと

塀の向こうの山を見て
オリンピックを偲んだ 

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ZJ C9 06 1752 005

写真が撮れた日



高々と
掲げられた理想も
見ればゴミの山の上


202109 SEP06 004 福岡県糟屋郡新宮町原上 leSL2×leNLXM50F1.2A pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA SL2 × NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


最近の人間は
自分の手に握られた
小さな道具の中を覗けば
世界中のことが見て取れると思いがちだが

そんなものでは
伝わらないものもある

自分の周りの〝生〟の世界に
気を配ることで
いろいろと気づけることがある

左右は首を動かせば見える
後ろを見たければ〝振り返る〟と良い
ちょっとした動作で
気づけていなかったものが見えるかも知れない

山の方からの帰り道
何気なく振り返ったら
広がる波紋のようなかたちの雲を見た

今日はあまり写真が撮れない散歩だったけれど
振り返ったことで写真が撮れた

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ZJ C9 06 1746 004

写真が撮れた日



ひたひたと
空耳なのか
空に波紋


202109 SEP05 019 福岡市博多区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


こういうの大好きだ

もともとは「駐車禁止」と
怒りの赤字で書かれていたのだろうけれど
赤は褪色し
ただ短冊型の白い板に
小さく車のシルエットが残っている

白い板はほとんどの部分が空白になってしまっているが
これは〝余白〟として活きている

埃が着き
それに雨粒が当たり
できた汚れが切なくて良い

よく見ると
この注意書きは何度か貼り直されていることが
テープなどの痕跡から読み取れる
一番上の白い板は三代目か四代目か

五代目はあるのかないのか

まあ
四代目の車の絵だけで
ここは車庫だということが分かるから良いか・・

しかし
ここは〝駐車可〟と解釈する奴もいるかもな

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ZJ C9 05 1632 019

写真が撮れた日



短冊に
車の絵一つ
願い書く


202109 SEP05 017 福岡市博多区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


まだ在職中だったころ
何かと忙しくて庭の手入れどころでなかった時期がある

そんな状態が数年続いたら
もう
庭は荒れ放題

退職後は
することもないので
庭でも綺麗にするかと
始めてみたのだが
荒れた庭を綺麗にするのは並大抵のことではない

荒れるに任せた三年
退職して七年
なんとか 雑草との戦いに目処がついてきた

つまり
放ったらかした三年の
倍の月日が掛かたことになる

それでも
雑草の勢いが弱くなったというだけで
まだまだ庭の体はなしていない

※写真は我が家の庭ではない

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ZJ C9 05 1614 017

写真が撮れた日



塀なんて
へいちゃらさと
草の波


202109 SEP05 016 福岡市博多区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


この写真のどこがお気に入りなのかと
聞かれても

写真について解説してくださいと
言われても

この写真に撮った訳を
言葉で伝えることは難しい

良い訳は見つからず
言い訳の羅列はこころが苦しくなる

この写真を撮った時のことで思い出せるのは
〝空っぽ〟を意識したことだ
雨上がりの駐車場で

言えるのは
それだけ

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ZJ C9 05 1613 016



空っぽと
いった言葉が
見えてくる

https://www.facebook.com/shigeo.maruo


202109 SEP05 013 福岡市博多区千代 leM10P×leSma35F2.8pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


通りに面したガレージの
シャッターが大きく開いていた

離れたところからでも
綺麗な青色の車体カバーが目に入っていたが

近づくまでは
写真になるとは考えてもいなかった

車の前まで来てみると
車体カバーは半透明な柔らかな素材でできていて
中の車の容姿が微かに見える

車のことは皆目分からないが
ただならぬ風貌
良いものは良い形をもっている

しかし 車に無知な私には
〝猫に小判〟だ

そんなことよりも
透けて見えるヘッドライトが
なんとも良い

細かなことだけれど
カバーの皺が
私好みの雰囲気を醸し出している

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ZJ C9 05 1602 013

写真が撮れた日



青に包まれ
湖の底で
光るライト


202109 SEP05 010 福岡市博多区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


下町の路地で
ときどき見かける光景

水槽に水草と金魚やめだかが入っているはずなのだけれど
水が黒くて
魚の姿が見えない

連日 暑い日が続き
水槽の中の水の温度も
うなぎのぼり

汚れた水 高い水温で
魚は息苦しくなって
天国にのぼってしまったのか

近くには猫の姿もちらほら

水草は
良い湯加減と調子に乗りすぎて
のぼせてしまったのか
なんだか顔色が悪い

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ZJ C9 05 1558 010

写真が撮れた日



色褪せた
水草浮かぶ
夏の路地


202109 SEP05 009 福岡市博多区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


散歩の楽しみは
思いもしなかった何かに出会えること

それらは
ことさら刺激的であったりする必要はない

散歩は
急ぎの用事を抱えていないので
目的地に向けて
最短距離を急ぐ必要はない

予感がする道があれば
それが方向違いであっても
周り道であっても
訳のわからない道であっても
迷い込んでみる

この
迷い込むことこそ散歩の醍醐味

今日は
清々しい道に迷い込んだ
粋な気配りがされている道
柔らかい空気が落ち着きを与えてくれた

でも
写真にするのはちょっと難しい

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ZJ C9 05 1555 009

写真が撮れた日



花の色
実の色
赤が魅力の薔薇と南天


202109 SEP05 008 福岡市博多区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


車ニ台
自転車ニ台
猫一匹

小さな駐車場は
以上で〝満車〟

車の下で猫が居眠りをしている
「車に轢かれるなよ・・」と
声をかけると

「分かってますよ・・」と
薄目を開けて私を見た

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ZJ C9 05 1553 008

写真が撮れた日



下町日和
うつらうつらの
猫がいる


202109 SEP05 005 福岡市博多区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


人は歳をとると
皺だらけになり
老人斑が浮いてきて・・

あまり
ぱっとしなくなる

町も同様で老ける

人も町も
老けたら老けたで
新たな面白みが生まれる

味がでるというやつだろうか

無住と思われる民家の片隅
いろんな要素が散らばり
雑然としている

綺麗とは言えないが
汚いとも思わない

この味わいは捨てがたい

写っている植物は
〝藪蘭〟と
〝アカリファ〟(キャットテール)

藪蘭は〝ネコノメ〟と呼ばれる地方があるらしい
アカリファは別名〝キャットテール〟

そちらも〝猫〟絡みだ

実は
写真を撮っている私の後ろに
猫が二匹居る

猫のいる町・・良いね

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ZJ C9 05 1548 005

写真が撮れた日



写真撮る
私の後ろに
猫がいる


202109 SEP05 005 福岡市東区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


サドルに積もった砂埃
サビの浮いた車体

どれくらい
自転車らしい走りをさせて貰えずに
車庫の隅っこで
時を重ねているのか

おばあちゃんが
押して歩いているのを見かけるカートも
一緒に置いてあるが
これはなんとも寂しい

いろんなことに考えが
及ぶが
愉快な気分になることはない

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ZJ C9 05 1513 003

写真が撮れた日



深々と
錆びる時
積もる時


202109 SEP05 001 福岡市東区千代 leM10P×leSma35F2.8 pc.jpg
福岡市博多区千代 / LEICA M10-P × Summaron 35mm F2.8


普段
墓場に興味は覚えないのだけれど
前を通りかかったときに
目の隅に何かがひっかった

中を覗いてみると
墓場は
高層住宅の取り囲まれており

この世と
あの世とがせめぎ合っている

どうやら
『この水道で洗たく他一切お断り』の看板に
ひっかかったようだ

「ここで洗たくするかぁ」
「前例があるからこの看板なんだろうな」と
面白がっていたら

その上に
セアカゴケグモ注意の悍ましい看板
こちらは面白がっている場合ではないので
早々に退散

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ZJ C9 05 1510 001

写真が撮れた日



せめぎ合い
あの世もこの世も
世知辛し


202109 SEP03 023 福岡県糟屋郡新宮町原上 leSL2×siC45F2.8DGDN pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA SL2 × SIGMA Contemporary 45mm F2.8DG DN


金属回収業の作業場を囲む塀

塀の向こうでは重機が
大きな唸り声をあげている

重機は金属を食う
怪獣のように見える

餌食になっている金属の塊があげる
断末魔の悲鳴が聞こえてくる

怪獣については
〝ゴジラ〟〝ラドン〟〝モスラ〟を知っている程度の浅薄なものだが

口を開けた重機を見ていて
大きな翼のある三頭二尾の怪獣
〝キングギドラ〟を思い出した

現代の怪獣〝重機〟についても
知識は皆無に近いので
ちょっと調べてみた

写真に写っている重機は
〝油圧ショベル〟の変異種で
〝グラップル〟という恐竜らしくない名称で 
通称〝フォーク〟と言うらしい

得意技は「咥える」ことだそうだ

またひとつ
どうでも良い知識が増えた

耄碌しているので
どうせすぐに忘れるけれど

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ZJ C9 03 1737 023

写真が撮れた日



口開けたまま
フリーズしている
休憩中


202109 SEP03 022 福岡県糟屋郡新宮町原上 leSL2×siC45F2.8DGDN pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA SL2 × SIGMA Contemporary 45mm F2.8DG DN


〝散歩〟とは・・
特に目的なく気の向くままぶらぶら歩くことだと理解している

しかし
目的がない訳ではない
散歩に出て
写真でも撮れればという気持ちがはたらいている

では
写真を撮ることに目的はあるのか?
以前はそのようなものが確かにあったが
隠居した現在は
写真を撮る目的なんてものはない

強いて云うなら〝隠居の気晴らし〟だろうか

家に篭りがちな無精な年寄りを
外に引っ張り出して
気晴らしをさせてくれる

電線に鳩が止まっている
「今日はお前一人か?」と
どうでも良いことでも喜んで撮っている
自分勝手もいいとこである

良いね写真は

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ZJ C9 03 1721 021

写真が撮れた日



鳩の声
長閑ななかに
割り込む車


202109 SEP03 021 福岡県糟屋郡新宮町原上 leSL2×siC45F2.8DGDN pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA SL2 × SIGMA Contemporary 45mm F2.8DG DN


田舎道を散歩していて
この標識に出会うと・・

「蛇注意!」に見えてしまう

この先の道は何度かしている
つまり〝蛇行〟している


やはり〝蛇〟だ

車に轢かれたと思える蛇の骸が
道路の真ん中にあった

頭は潰れておらず
可愛い目と目が合ってしまった

そのまま知らんふりも出来なくて
棒切れを探してきて
道路脇の土のところに移してやった

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ZJ C9 03 1721 021

写真が撮れた日



寂しげな
蛇の瞳の
闇の黒


202109 SEP03 018 福岡県糟屋郡新宮町原上 leSL2×siC45F2.8DGDN pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA SL2 × SIGMA Contomporary 45mm F2.8DG DN


昼間は夏の名残り
朝夕は秋の気配
二つの季節が
せめぎ合うこの時期

日の出が遅くなり
日の入りが早くなってきている

これまでの調子で
のんびり歩いていると
日暮れが後ろから迫ってくることもたびたび

日没のころ
田舎道を歩いていると
秋の虫が
「秋だ・秋だ」と歌ってくれたいた

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ZJ C9 03 1717 018

写真が撮れた日



空の青
色薄くして
秋の日暮れ


202109 SEP03 012 福岡県糟屋郡新宮町原上 leSL2×siC45F2.8DGDN pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA SL2 × SIGMA Contomporary 45mm F2.8DG DN


我が家のねこ
日々、同じことを繰り返している

飼い主は
ねこにストレスを与えないように
ねこのリズムに合わせる毎日

猫に限らず
動物全般にいえることかも知れないが

ねこは変化に敏感である
見知らぬものが置いてあったり
いつもと様子が変わっていると
入念に点検している

そんな同居ねこに仕込まれたからか
いつもの散歩において
些細な変化であっても
「おやっ??」と気づける

今日の散歩では
銀杏の木の葉が
黄色くなり始めているのに気づいた

以前は
背が高くて見栄えのする銀杏だったが
上の方を切られて
いささか惨めな姿になってしまっている

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ZJ C9 03 1702 012

写真が撮れた日



銀杏葉の
色軽くなり
酒の燗する


202109 SEP03 009 福岡県糟屋郡新宮町原上 leSL2×siC45F2.8DGDN pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA SL2 × SIGMA Contomporary 45mm F2.8DG DN


雨が続く

この雨が終わると
一気に秋・・になるのだろうか

そう願いたい気持ちもあるのだけれど
夏好きの身としてはいささか寂しい気もする

残り少ない夏を楽しもうと
雨の止み間を利用して
山の方へ

低い山だけれど
山に向かって歩いているのだから
上り坂が続く

息が上がり
汗も吹き出す

そんなときに
毎年
この場所に咲いている
白い彼岸花と再会した

「秋だな・・」

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ZJ C9 03 1658 009

写真が撮れた日



雨上がり
声張り上げる
秋の虫

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