用済みも
離れず残る
碍子二個
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × Elmarit 28mm F2.8
民家の古い板壁に
2個の碍子を発見
よく見ると
庇の下にも並んでいる
この形の碍子は
電柱や民家の引き込み箇所など身近な至る所で目にしたが
最近ではあまり見かけなくなった
〝碍子〟はガイシと読むみ
電気や通信用のケーブルの絶縁に用いる
若い人たちのなかにはこの漢字が読めなかったり
こういったものの存在にすら気づいていない人も多いだろう
〝焼杉〟(?)の黒い外壁に
磁気製の白い碍子が目を引く
まるで白い鳥が仲良く並んで止まっているようで愉快
このような
些細なもののなかにも
何かしら思い出のようなものを見つけ
心和ますことができるのは
老いたものの
愉しみのひとつだと思っている
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ZJ J0 23 1652 011