福岡県糟屋郡新宮町三代 / LEICA M10-R + NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.
パン屋への行き帰りに通ることの多い交差点
福岡市と郡部との境界線にあり
ちょっと変則的に歪んだ十字路
交通量もそこそこ多い
頭上に信号
足元に横断歩道
それに
〝横断中〟と書かれた黄色い旗
嘗て
ここに信号機が設置されていなかった頃の
名残なのだろうか
春先には
青信号のときに
手を上げて横断歩道を渡っている新入生らしい小学生を見かけたが
今ではそれも見かけない
もちろん旗を使う子供はいない
けれど
黄色い旗は頑張って
交通安全を呼びかけていた
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ZZ C7 24 1209 003
福岡市東区和白東 / LEICA M10-R + NOCTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.
炊事 掃除 洗濯
一人暮らしも
ずいぶんと板についてきた
適当に手を抜くことを覚えたり
面倒な時はやらないなんてことも度々
一番苦手なのは炊事
とは言っても食べないわけにはいかないので
ごまかしごまかしやっている
一番苦にならないのは洗濯
これは洗濯機に放り込めば良いだけで
洗濯機様様だ
洗濯物を干すのは全く苦にならない
散歩の途中で
心地よさそうに洗濯物が踊っているのを見かけた
ほぼ等間隔に干しているのはなかなか感心だが
色彩の並びなどにも気を遣ってくれれば
満点なんだけど
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ZZ C7 23 1237 001
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-R + Summilux 50mm F1.4
暑い !
今年の夏はどうなっているのやら
日没間近になっても
くらくらするくらい暑い
太陽に焼かれた側溝の蓋
その上に肉を並ると
焼肉が出来そうだ
散歩でひと回りして家に戻ると
背中から腰へと汗が流れ
ズボンも汗でびっしょり
汗で濡れているのは主にお尻の方だが
これが前の方だと
痴呆の老人が粗相をしたまま歩いていると
世間はそんなふうに見るだろうな
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ZZ C7 21 1816 004
Paia Maui HAWAII / FUJI GSW 690 III + FUJINON-SW 65mm F5.6 / Kodak T-Max 100 : D-76 1:1 20℃ 12'00"
西日に霞む製糖工場
大きなトラックや重機が
耕しては踏み固めることを繰り返す
土の道
まるで土木の現場のような有様
今日の作業は終わったのか
殺伐とした有様には不似合いな
静けさが漂っていた
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PE C8 25 395.12
福岡県糟屋郡新宮町原上 / LEICA M10-R + Summilux 50mm F1.4
日の光が随分と低いところから射すようになってきた
林の中に居ると
街中に居るときよりも
日暮れがずいぶんと早いように感じる
行き交う人も居なくなり
周りはずいぶんと静かだ
緩やかに
穏やかに
夜に向かっていく
葉の先に宿った灯火が
ふわっと消えると
やがて夜になる
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ZZ C7 21 1746 002
福岡市東区箱崎|筥崎宮参道 / LEICA M10-R + Summilux 50mm F1.4
それほど写真は撮れなかったけれど
今日もよく歩いた
最後はこの道
筥崎宮の参道
お祭りの時は参道の両側に屋台が立ち並び
賑わっているのだが
今日は静かな夕暮れ
正面は博多湾
そこに落ちる太陽が参道を黄金色に染めている
黄昏時
日暮れどき
夕空
人はそう云ったものに
ふっと心を癒される時がある
今日も「おつかれさま・・」
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ZZ C7 16 1832 008
福岡市東区馬出 / LEICA M10-R + Summilux 50mm F1.4
菓子を買いに外出
デパートや駅ビルなどに行けば
簡単に手に入るのだが
外出は〝散歩〟でもあるので
作っているところまで出かけてみることにした
地図で場所を調べ
その近くまでバスで行くつもりが
ある衝動に駆られてバスを途中下車
思わぬ展開で随分と遠回りして目的地へ
その途中で
微笑む女性と遭遇
建物の中に西日が差し込み
その光に中に彼女は居た
撮影を終えて時計をみると18時を過ぎていた
ひょっとしたらお店が閉まってしまったかもと急いだが
予感は的中
無情にも降りたシャッターに跳ね返された
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ZZ C7 16 1807 005
すごい生命力だなあ・・と足を止めた
ちょっとした壁の割れ目を
こじ開けるようにして顔を出している植物
カメラのファインダーを覗きながら
植物にピントを合わせているときに
ふと思った
植物の生命力に驚いているけれど
その生命力を引き出す〝太陽〟も凄い・・と
小学校のときの
同級生に〝陽子〟という名前の子が居た
記憶には全く残っていない人なのだけれど
植物〜太陽〜陽子さんと
連想ゲームの世界に私を引き摺り込んだ
壁の割れ目
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ZZ C7 16 1731 004
福岡県の門司港から山口県下関の唐戸まで
関門海峡を渡る船旅
わずか5分ほどの船旅だが
行って帰ってとよく利用する
他にも
北九州の戸畑と若松に
洞海湾を渡る船があるが
こちらはもっと時間が短くて3分ほど
船に乗ってもあまり船室には入らない
デッキで海風に吹かれていると
写真もよく撮れる
まあ
5分だ 3分だといった時間では
船室で落ち着いている時間もないのだが
デッキにいた女性の
薄い上着の裾が潮風にたなびいていたのを
これ幸いと写真に撮った
帰りの船を待つ待合室でも彼女と一緒だったので
彼女も渡船の旅を楽しむ人のようだ
JE C7 21 1231 005
無職の老いぼれですから
これといった用事もなく
故に 家を出る必要もないのだが
散歩を習慣にしているので
行く当てもないまま家を出ることが多い
それでも
歩いているうちにどこそこに行ってみるかと
目標が定まることもあれば
足の向くまま気の向くまま
黙々と歩き続けることもある
今日は後者の方でふらふら歩いているうちに
バス通りに出たところで
ちょうどそこにバスがやってきた
年払いの老人バスカードを購入しているので
乗らないと損・・と関西人気質を発揮して
取り敢えず乗ってみた
降車場所も成り行き任せ
誰かが降車ボタンを押したので
尻について降りてみたところで撮れた
今日の〝一枚〟目
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ZZ C7 16 1727 003
猫をみると
ついつい写真を撮ってしまう
とりたててこれと言った写真が撮れていないときは
尚のこと
猫にとっては迷惑な話だ
ちょっとうらぶれた通りを歩いていて
スナックのドアの前で毛繕いをしている猫を見つけた
もちろんカメラを構える
一枚目はちょっと離れたところから
二枚目は少し近づいて・・この段階で猫は身構える
三枚目は逃げる方向に一歩体を動かした
そして四枚目
猫は
「逃げませんよ」といった感じで
上目遣いでこちらを睨みながら
抜き足差し足で移動し始めた
もうこれ以上は
猫に申し訳ないので「ありがとよ」と
挨拶のつもりで手を挙げたら
脱兎の如く逃げて行った
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CF C6 11 1628 011
同じキックスケーターが
この坂のあちらこちらと場所を移して
置かれている
まさに
乗り捨てといった感じだ
それを
迷惑がっているのではない
むしろ
「おっ 今日はここに居ったんか・・」といった感じで
ピンクの小動物との出会いを
面白がって楽しんでいる
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ZZ C7 15 1739 004
自分がこの季節に生まれたからか
夏が好きだ
しかし
寄る年波には勝てないの例えどおりで
年々 暑さには弱くなっていることを
体が知らせてくれる
それでも
元気で居たいから「運動・運動」と言いながら
ふらっと外に出て歩いてみる
運動とは言っても
汗を流して
息を切らせて歩くのは真平ごめんだ
周りを眺めることを楽しみながら
のんびりと歩く
夏の日差しに痛めつけられたのか
少しお疲れ気味の花を見かけた
〝オオハンゴンソウ〟だろうか
セルフポートレートのつもりで
撮ってみた
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ZZ C7 15 1654 002
外から眺められることを前提の
額縁見立ての窓
白く塗られた太縁の枠が効果的だ
おそらく自分達でペンキ塗りをしたのだろう
壁に白いペン字が付いている
この調子っぱずれというか
良い加減さがかわいい
ここは西中洲
夏の西日に焼かれた瞳を
労ってくれたキリンに敬意を表して
一杯飲んで帰るか
キリンビールを飲ませてくれる店は何処だっけ・・
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ZZ C7 13 1607 005
出先で昼飯
たらふく食った食後は
腹ごなしに街をふらふら
そんな徘徊老人を
眉を八の字にして眺めている猫が路地にいた
よく見るとなかなか愛嬌のある顔
「あんた八の字さんか・・ええ眉や
昼飯は海苔巻きでも食うたんか?
口元に海苔が付いとるで
あんたは食うことには困らへんみたいやな」
猫も
人間も
美人より愛嬌もんがええな
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JA C515 1516