202105 MAY17 001 福岡市東区 leM10P×leSNM28F2A pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10P × SUMMICRON-M 28mm F2ASPH.


「どう かわいい花でしょ」と
おばあちゃんが笑顔で手を振り
話しかけてきた

名前は知らないけれど
朱色の小さな花

「この花 何ていう名前?」と聞くと

おばあちゃんは
耳が遠いらしく
「えっ なんだって?」と
耳に手を当てる

しばらくの間
噛み合わない会話を
年寄り二人が交わし

「それじゃあ・・」と別れの挨拶

おばあちゃんは
「バイバイ」と笑顔で手を振って
見送ってくれた


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ZJ C5 17 1604 001

写真が撮れた日



老い二人
花を間に
立ち話し


202105 MAY15 003 福岡市東区和白東 fuXE4×fuXF27F2.8RWR pc.jpg
福岡市東区和白東 / FUJI X-E4 × FUJINON XF 27mm F2.8 R WR.

いつ見ても何か妙
そして面白いと思う

ことに雨に濡れた日には
写真に撮りたくなることが多い

しかし
これが写真にならない

つまり
写真に撮っても
面白味が写真に乗り移ってくれない

何度も何度も
撮影と落胆を繰り返している

何が面白いのか?
撮っているのは
コンクリートブロックでできた石垣

曾て
白くペイントされていたのが
色が落ちたり
汚れたりで
筆跡のようなものが見える

なんだか
田舎舞台の書割のようだ


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ZJ C5 15 1549 003

写真が撮れた日



時が積もり
時が削り
面白くなる


202105 MAY15 001 福岡市東区 fuXE4×fuXF27F2.8RWRpc.jpg
福岡市東区和白東 / FUJI X-E4 × FUJINON XF 27mm F2.8 R WR.


梅雨
雨が気づかせてくれた景色の話し

通りに面した民家の塀
その前を行き帰りするだけで
特に気になることは何もない塀

その塀が
梅の雨に濡れ
いつもと違った姿を見せていた

先ず
塀に雨水が染み
いつもより黒っぽい色になっている

次に
それまで存在すら気づいていなかった
苔が
生き返ったかのような
緑に

黒と緑のコントラスト

めぐみの雨だな

雨の日も良いもんだ


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ZJ C5 15 1547 001

写真が撮れた日



雨水を
吸いて緑の
吐息吐く苔


202105 MAY13 002 自宅 fuXE4×fuXF27F2.8IIRWR pc.jpg
福岡市東区 / FUJI X-E4 × FUJINON XF 27mm F2.8 R WR.


我が家の階段は
風の通り道になっているようで
階段の下には
いろんなものが吹き溜まっている


家の前を掃除しようと出てみると
階段が
妙な感じに濡れていた

夜の間に
弱い雨が降ったようだが
どういう加減でこういう模様になったのか
皆目分からない

そして
今朝は鮮やかな色の花びらが二枚

こうしたものを
私は
我が家を訪ねてくれたものたちの
〝置き土産〟だと思っている


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ZJ C5 13 0820 002

写真が撮れた日



風の関
赤い花びら
通行手形


202105 MAY12 015 福岡市東区和白東 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × NICTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


♪ 丘の上 ひなげしの花で〜 と
アグネス・チャンさんの
ちょっと甲高い声が蘇る

夏目漱石の〝虞美人草〟も
ちらっと頭を過るが
ここは
なんといっても
♪ 丘の上 ひなげしの花で〜 だ

ここは丘の上ではないし
花びらで
心を占う相手もいないが

殆んどは咲き終わって芥子坊主になっているが
オレンジ色の花が数輪残っていた
遅れてきた芥子の花だ

江戸時代のこどもの髪型に
〝芥子坊主〟というのがあったそうだ

頭のてっぺんだけに毛を残し
あとは丸刈りというやつ

現代の若者のなかにも芥子坊主スタイルを見掛けるが
頭頂禿げの我が身には出来ない髪型だ


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ZJ C5 12 1800 015

写真が撮れた日



ポピー ひなげし 虞美人草
花の頃には綺麗でも
盛り過ぎれば芥子坊主


202105 MAY12 012 福岡市東区 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区和白東 / LEICA M10-P × NICTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


夜のうちに
雨が降った
風も吹いた

風に吹き飛ばされたのか
雨に叩き落とされたのか

雨風に
流されて
ここまでやってきた

よく見ると
隙間から落ちてしましそうな
小さな小さな花もある

この先は闇

それでも
花は華


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ZJ C5 12 1739 012

写真が撮れた日



ピンクの花に足が止まり
金平糖のように可愛い
薄紫の花に気づく


202105 MAY12 008 福岡市東区 leM10P×leNLUXM50F1.2A pc.jpg
福岡市東区 / LEICA M10-P × NICTILUX-M 50mm F1.2 ASPH.


この時期の緑は良い
軽やかで
瑞々しく
爽やか

そのおかげで
赤が際立つ

人間にも
この緑的人間と
赤的人間とが居ると

もちろん
これは極論で
個人的な思考のお遊び

自分は
緑か赤かと考えた

緑かな・・

理由は
緑色が好きだからとしておく


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ZJ C5 12 1731 008

写真が撮れた日



聞き上手な緑と
話し好きな赤との会話に
風が聞き耳を立てている


202105 MAY05 011 福岡県糟屋郡新宮町新宮 leM10P×niNISAu50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町新宮 / LEICA M10-P × NIKKOR S.Auto 50mm F1.4


雨は苦手だけれど
雨上がりは良いものだ

空気は清々しくなり
アスファルトは黒く引き締まる

夏の夕立など
特に良い

駐車場の隅に
水溜りが出来ていた

そこに映る空

ほんの少し
夕焼け色に色づいていた


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ZJ C5 05 1657 005

写真が撮れた日



水溜りに
映る空も
夕焼け色


202105 MAY05 008 福岡県糟屋郡新宮町中央駅前 leM10P×niNISAu50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町中央駅前 / LEICA M10-P × NIKKOR S.Auto 50mm F1.4


老いると時間を持て余すことが多くなる
残された時間が少ないのだから
時間を無駄にしてはいけないのだろうけれど
ぼーっとしていることが多くなった

特に雨の日

音楽を聴きながら
本でも読むかと
本を手に
リクライニングの椅子を倒し
読み始めたはいいが

やがて
目が活字から離れる

音楽に聞き入るとか
考え事をしているのかといったことでもない

ただ
ぼーっとしている

そのうち
睡魔に負けて
床に本が滑り落ちる


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ZJ C5 05 1657 005

写真が撮れた日



雨の日は
ページをめくる指先に
紙が優しい


202105 MAY05 005 福岡県糟屋郡新宮町上府北 leM10P×niNISAu50F1.4 pc.jpg
福岡県糟屋郡新宮町上府北 / LEICA M10-P × NIKKOR S.Auto50mm F1.4


網戸がぼろぼろ

初夏の風が吹き
破れた網戸が揺れる

破れた網戸が
はにかみ笑い

笑窪のような〝もわれ〟ができる

そろそろ蚊がでてくる季節

その前に
網戸は修理をしてもらって
一働きしたいのだろうけれど

それは望み薄だろうな


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ZJ C5 05 1657 005

写真が撮れた日



暖簾じゃないよ
網戸だよと
風が揺らす


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